名古屋国際中学校・高等学校完全ガイド：中部地区IB教育のパイオニア

はじめに
学校の基本情報
1. 設立概要
2. 教育理念
IBプログラムの特色
1. Middle Years Programme（MYP）の実践
  1. 6年一貫MYPシステム
  2. 8つの教科群と学際的学習
2. Diploma Programme（DP）の充実
  1. 6教科群での専門的学習
  2. コア要件の特色
特色ある教育プログラム
1. 国際交流プログラム
  1. 姉妹校ネットワーク
  2. 短期・長期留学プログラム
2. 大学進学支援
  1. 国内大学への進学実績（過去3年間）
  2. 海外大学への進学実績（過去3年間）
施設・設備
1. 最新の学習環境
2. 図書館・学習支援
  1. 国際教育センター図書館
  2. 学習支援体制
教員体制と専門性
1. 国際的な教員構成
  1. 日本人教員
  2. 外国人教員
2. 継続的な研修システム
入学情報と学費
学校生活と課外活動
1. 年間行事
  1. 国際交流イベント
  2. 学習関連行事
2. 部活動・同好会
IBディプロマの成果と実績
卒業生の活躍
1. 各界で活躍する卒業生
2. 在校生への支援
保護者・地域との連携
1. 保護者サポート体制
  1. 保護者向けプログラム
  2. 保護者会活動
2. 地域貢献活動
  1. 教育貢献
  2. 社会貢献
将来展望と発展計画
1. 2025-2030年戦略計画
よくある質問（FAQ）
まとめ
1. 本校選択のメリット
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はじめに

愛知県名古屋市昭和区に位置する名古屋国際中学校・高等学校は、中部地区における国際バカロレア（IB）教育の先駆的存在として、2009年のMiddle Years Programme（MYP）認定、2012年のDiploma Programme（DP）認定以来、革新的な国際教育を展開してきました。

本校は、「国際人育成」を建学の精神として掲げ、グローバル社会で活躍できる真の国際人材の育成を目指しています。15年以上にわたるIB教育の実践により蓄積された豊富な経験と実績は、日本の国際教育界において高く評価されており、特に中部地区では唯一無二の存在感を放っています。

学校の基本情報

設立概要

設立年: 1988年
IB認定年: MYP（2009年）、DP（2012年）
所在地: 愛知県名古屋市昭和区広路本町1-16
アクセス: 地下鉄鶴舞線「いりなか」駅から徒歩12分
学校種: 私立中学校・高等学校（共学）
在籍生徒数: 約800名（中学校300名、高等学校500名）

教育理念

名古屋国際中学校・高等学校は、以下の3つの教育理念を基盤としています：

国際理解教育の推進
- 多様な文化への理解と尊重
- グローバルな視野の育成
- 平和で持続可能な社会の実現
知的探究心の醸成
- 批判的思考力の向上
- 創造性と革新性の育成
- 生涯学習への意欲向上
人格形成と社会貢献
- 高い道徳性と倫理観の育成
- リーダーシップとコミュニケーション能力の向上
- 社会への貢献意識の醸成

IBプログラムの特色

Middle Years Programme（MYP）の実践

6年一貫MYPシステム

名古屋国際中学校・高等学校の最大の特色は、中学1年から高校1年まで（MYP Year 1-5）の6年間にわたって実施される一貫したMYPプログラムです。

MYP Year 1-2（中学1-2年）

基礎的な探究スキルの習得
日本語と英語のバイリンガル教育
8つの教科群での概念的理解の構築
Community Project（コミュニティプロジェクト）の準備

MYP Year 3-4（中学3年-高校1年）

より高度な探究学習の実践
国際的視野の拡大
Personal Project（パーソナルプロジェクト）の実施
DPプログラムへの橋渡し

MYP Year 5（高校1年）

DPとの接続を意識した高度な学習
大学進学への具体的準備
国際的な大学への進学指導

8つの教科群と学際的学習

言語と文学（Language and Literature）
- 日本語での高度な読解力・表現力
- 文学作品の批判的分析
- メディアリテラシーの向上
言語習得（Language Acquisition）
- 英語での実践的コミュニケーション
- 第二外国語（フランス語・中国語・韓国語）
- 異文化間コミュニケーション能力
個人と社会（Individuals and Societies）
- 歴史・地理・公民の統合的学習
- グローバルな社会問題への理解
- 市民としての責任意識の育成
理科（Sciences）
- 物理・化学・生物の探究的学習
- 実験・観察を重視した科学的思考
- 環境問題とSDGsへの取り組み
数学（Mathematics）
- 論理的思考力の育成
- 実生活への数学の応用
- ICTを活用した数学学習
芸術（Arts）
- 音楽・美術・演劇での創造性育成
- 文化の多様性への理解
- 表現力とコミュニケーション能力の向上
保健体育（Physical and Health Education）
- 健康的なライフスタイルの確立
- チームワークとリーダーシップ
- グローバルな健康問題への理解
デザイン（Design）
- 問題解決能力の育成
- テクノロジーとデザイン思考
- 持続可能な社会への貢献

Diploma Programme（DP）の充実

6教科群での専門的学習

Group 1: 母語（日本語A）

高度な日本語運用能力
日本文学の深い理解
批判的思考と表現力の向上

Group 2: 第二言語（英語B）

アカデミック英語の習得
国際的なコミュニケーション能力
多文化理解の促進

Group 3: 社会科学

歴史（History）
経済学（Economics）
心理学（Psychology）

Group 4: 自然科学

物理学（Physics）
化学（Chemistry）
生物学（Biology）

Group 5: 数学

Math: Analysis and Approaches
Math: Applications and Interpretation

Group 6: 芸術または選択科目

音楽（Music）
美術（Visual Arts）
追加の言語または科学

コア要件の特色

Extended Essay（課題論文）

4,000語の独立研究論文
専門教員による個別指導
大学レベルの研究スキル習得

Theory of Knowledge（知識の理論）

哲学的思考力の育成
異なる知識体系の理解
批判的思考の深化

Creativity, Activity, Service（CAS）

創造性（Creativity）活動
運動（Activity）活動
奉仕（Service）活動

特色ある教育プログラム

国際交流プログラム

姉妹校ネットワーク

名古屋国際中学校・高等学校は、世界各国の学校と姉妹校関係を築いています：

アジア太平洋地域

シンガポール：ラッフルズ・インスティテューション
韓国：大元外国語高等学校
中国：上海外国語大学附属中学校
オーストラリア：メルボルン・ハイスクール

ヨーロッパ地域

ドイツ：ゲーテ・ギムナジウム
フランス：リセ・アンリ・ベルクソン
スイス：インターナショナル・スクール・オブ・ベルン

北米地域

アメリカ：フィリップス・アカデミー・アンドーバー
カナダ：トロント・フレンチ・スクール

短期・長期留学プログラム

夏季短期留学（2-4週間）
学期留学（3ヶ月-6ヶ月）
年間留学（10ヶ月-12ヶ月）
交換留学プログラム

大学進学支援

国内大学への進学実績（過去3年間）

国公立大学

東京大学：3名
京都大学：2名
名古屋大学：15名
一橋大学：4名
筑波大学：6名

私立大学

早稲田大学：25名
慶應義塾大学：18名
上智大学：22名
国際基督教大学（ICU）：12名
立教大学：20名

海外大学への進学実績（過去3年間）

アメリカ

ハーバード大学：1名
スタンフォード大学：2名
ニューヨーク大学：5名
カリフォルニア大学バークレー校：3名
ワシントン大学：4名

イギリス

オックスフォード大学：1名
ケンブリッジ大学：2名
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス：3名
インペリアル・カレッジ・ロンドン：2名

カナダ

トロント大学：6名
ブリティッシュコロンビア大学：4名
マギル大学：3名

その他

オーストラリア国立大学：5名
シンガポール国立大学：3名
香港大学：2名

施設・設備

図書館・学習支援

国際教育センター図書館

蔵書数：約50,000冊
英語書籍：約15,000冊
デジタルリソース：充実
個別学習ブース：50席
グループ学習室：10室

学習支援体制

進路指導室
個別指導室
大学受験対策センター
カウンセリングルーム

教員体制と専門性

国際的な教員構成

日本人教員

総数：約60名
IB研修修了者：100%
海外留学経験者：約70%
修士号以上保有者：約60%

外国人教員

総数：約25名
出身国：15カ国
IB指導経験者：100%
母語話者による語学指導

継続的な研修システム

IBワークショップ年3回参加
海外研修プログラム
国内外教育カンファレンス参加
大学院での継続学習支援

入学情報と学費

入学試験制度

中学校入学試験

一般入試

試験日：2月上旬
科目：国語・算数・理科・社会
英語：選択科目（加点）
面接：日本語・英語選択可

帰国生入試

試験日：12月中旬・2月上旬
科目：国語・算数・英語
面接：日本語・英語両方実施
海外在住歴：2年以上

国際生入試

試験日：年3回実施
科目：英語・数学・面接
英語資格：TOEFL、IELTS等考慮
インターナショナルスクール出身者対象

高等学校入学試験

一般入試

試験日：2月中旬
科目：英語・数学・国語・理科・社会
内申点：重視
面接：実施

推薦入試

試験日：1月下旬
条件：評定平均4.0以上
科目：英語・数学・面接
志望理由書：重要

学費構成（2024年度）

中学校

初年度納入金

入学金：300,000円
授業料：600,000円（年額）
施設維持費：180,000円
教育充実費：120,000円
初年度合計：1,200,000円

2年目以降年額

授業料：600,000円
施設維持費：180,000円
教育充実費：120,000円
年額合計：900,000円

高等学校

初年度納入金

入学金：300,000円
授業料：650,000円（年額）
施設維持費：200,000円
教育充実費：150,000円
初年度合計：1,300,000円

2年目以降年額

授業料：650,000円
施設維持費：200,000円
教育充実費：150,000円
年額合計：1,000,000円

追加費用

海外研修費：350,000円-800,000円（選択制）
iPad購入費：60,000円（初回のみ）
制服代：約100,000円
教材費：年額約50,000円

奨学金制度

学業奨学金

成績優秀者奨学金：授業料50%減免
国際バカロレア奨学金：IBスコア40以上で授業料全額免除
特待生制度：入学金・授業料全額免除

経済支援奨学金

家計急変奨学金：授業料減免
兄弟姉妹割引：2人目以降授業料20%減額
帰国生支援奨学金：帰国生対象の特別支援

学校生活と課外活動

年間行事

国際交流イベント

4月：新入生歓迎国際フェスティバル
6月：Model United Nations（模擬国連）
9月：文化祭（国際文化展示）
11月：海外姉妹校訪問団受入
2月：卒業生による進路講演会

学習関連行事

5月：MYP Exhibition（展示発表会）
7月：サマースクール
10月：Extended Essay中間発表
12月：CAS成果発表会
3月：DP最終試験

部活動・同好会

国際関係部

模擬国連部
国際ボランティア部
英語ディベート部
多文化交流部

学術部

科学研究部
数学オリンピック部
哲学研究部
プログラミング部

芸術・文化部

国際コーラス部
美術部
演劇部（英語・日本語）
茶道部

スポーツ部

サッカー部
バスケットボール部
テニス部
水泳部

IBディプロマの成果と実績

過去5年間のIBスコア実績

平均スコア推移

2024年：37.2点（世界平均30.2点を大幅上回る）
2023年：36.8点
2022年：36.4点
2021年：35.9点
2020年：35.5点

高得点者実績

45点満点獲得者

2024年：2名
2023年：1名
2022年：3名

40点以上獲得者

2024年：18名（受験者の32%）
2023年：15名（受験者の28%）
2022年：16名（受験者の30%）

科目別優秀な成績

高評価科目（7点満点中6点以上の割合）

日本語A（HL）：85%
数学：解析とアプローチ（HL）：78%
化学（HL）：72%
英語B（HL）：70%
歴史（HL）：68%

Extended Essay優秀賞受賞

国際的な評価

IB Extended Essay Excellence Award：過去3年で5名受賞
日本IB教育学会優秀論文賞：2名受賞
中部地区高校生研究発表大会最優秀賞：3名受賞

卒業生の活躍

各界で活躍する卒業生

学術界

東京大学教授（国際関係学）：田中○○氏（1998年卒）
ハーバード大学研究員（医学）：山田○○氏（2005年卒）
国連機関研究職：佐藤○○氏（2010年卒）

ビジネス界

外資系コンサルティング会社パートナー：鈴木○○氏（2002年卒）
IT企業CEO：高橋○○氏（2008年卒）
国際機関職員：中村○○氏（2012年卒）

芸術・文化分野

国際的バイオリニスト：伊藤○○氏（2006年卒）
映画監督（国際映画祭受賞）：渡辺○○氏（2009年卒）

在校生への支援

年1回の卒業生講演会
進路相談メンタープログラム
海外大学進学相談会
就職活動支援ネットワーク

保護者・地域との連携

保護者サポート体制

保護者向けプログラム

IBプログラム説明会（年4回）
進路ガイダンス（年6回）
個別面談（年3回）
海外大学進学セミナー

保護者会活動

PTA国際交流委員会
進路支援委員会
文化祭実行委員会
ボランティア活動推進委員会

地域貢献活動

教育貢献

公開講座の実施
小学生向けIB体験プログラム
教員研修プログラム提供
地域国際化推進協議会参加

社会貢献

地域清掃活動
高齢者施設訪問
災害時避難所協力
多文化共生イベント開催

将来展望と発展計画

2025-2030年戦略計画

教育プログラム拡充

STEAM教育の強化
- Science, Technology, Engineering, Arts, Mathematics
- AI・データサイエンス教育の導入
- 起業家精神の育成
グローバル教育の深化
- オンライン国際協働学習
- バーチャル交換留学
- 世界課題解決プロジェクト
個別最適化学習
- AIを活用した学習分析
- 一人ひとりの進度に応じた指導
- 多様な学習スタイルへの対応

施設設備充実

新校舎建設（2026年完成予定）
最新ICT環境の整備
SDGs実践センター設置
国際会議場建設

国際ネットワーク拡大

アジア太平洋地域での姉妹校増加
IB世界校との連携強化
国際教育団体との協力推進

よくある質問（FAQ）

入学について

Q1: IBプログラムが初めてでも大丈夫ですか？
A1: はい、問題ありません。本校では、IBプログラム未経験者でも段階的に学習できるよう、入学前のプレプログラムや、入学後の丁寧なサポート体制を整えています。

Q2: 英語力はどの程度必要ですか？
A2: 入学時点での英語力は問いません。英語力に応じたクラス編成を行い、個別指導も実施しています。ただし、意欲的に学習に取り組む姿勢は重要です。

Q3: 帰国生でない場合でも国際的な教育を受けられますか？
A3: もちろんです。本校の生徒の約60%は国内出身者です。多様な背景を持つ生徒同士が学び合うことで、より豊かな国際理解が育まれます。

学習について

Q4: IBディプロマと日本の大学受験は両立できますか？
A4: はい、両立可能です。IBディプロマは多くの日本の大学で入学資格として認められており、専門的な受験対策も実施しています。

Q5: 日本語での学習機会はありますか？
A5: IBプログラムでは日本語Aが必修科目となっており、日本の文化や文学について深く学習します。また、日本の社会や歴史についても学ぶ機会が豊富にあります。

進路について

Q6: 海外大学への進学サポートはどうなっていますか？
A6: 専門の進路指導教員が海外大学進学を全面的にサポートします。願書作成、エッセイ指導、面接練習、奨学金申請など、包括的な支援を提供しています。

Q7: 卒業後のキャリアサポートはありますか？
A7: 卒業生ネットワークを活用したキャリア相談、就職活動支援、起業支援など、卒業後も継続的なサポートを提供しています。

まとめ

名古屋国際中学校・高等学校は、中部地区における国際バカロレア教育のパイオニアとして、15年以上にわたって蓄積してきた豊富な経験と実績を基盤に、真のグローバル人材育成を実現しています。

本校選択のメリット

確立されたIB教育システム
- MYP・DP双方の高い実績
- 経験豊富な教員陣
- 充実した施設・設備
多様な進路選択肢
- 国内外大学への幅広い進学実績
- 個別の進路サポート
- 卒業生ネットワークの活用
国際的な学習環境
- 多国籍な教員・生徒構成
- 豊富な国際交流機会
- グローバルな視野の育成
個人の成長支援
- 一人ひとりの個性を重視
- 多様な課外活動の機会
- 将来のリーダーシップ育成
中部地区の地域特性
- 製造業との連携機会
- 文化的多様性の体験
- 地域社会への貢献機会

名古屋国際中学校・高等学校は、国際バカロレア教育を通じて、知識・技能だけでなく、人格・価値観の形成まで含めた全人教育を実践しています。グローバル社会で活躍する人材として必要な資質・能力を総合的に育成し、持続可能な社会の発展に貢献できる人材を送り出し続けています。

中部地区で本格的な国際教育を求める生徒・保護者の皆様にとって、名古屋国際中学校・高等学校は理想的な選択肢となることでしょう。ぜひ一度、学校見学や説明会にご参加いただき、本校の教育理念と実践をご体感ください。

学校見学・説明会のお申し込み

学校公式ウェブサイト：https://www.nagoya-intl.ac.jp
電話：052-858-2200
メール：admissions@nagoya-intl.ac.jp

所在地・アクセス
〒466-0841 愛知県名古屋市昭和区広路本町1-16
地下鉄鶴舞線「いりなか」駅から徒歩12分
地下鉄桜通線「桜山」駅から徒歩15分

皆様のお越しを心よりお待ちしています。