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「来年、プノンペンへの赴任が決まりそう」「子どもの学校はどこを選べばいいの?」と、情報集めを始めたご家庭も多いのではないでしょうか。海外の学校選びは、日本にいると現地の様子が見えにくくて、本当に悩むところです。
そんなご家庭に関わりそうなニュースです。プノンペンで日本式の幼稚園を運営するJISPP(Japanese International School of Phnom Penh)が、幼稚園から中学校までの新キャンパスを2027年8月に開校する予定だと発表しました。新キャンパスには、日本人学校と、IB(国際バカロレア)の認定取得を目指すインターナショナルスクールを、同じ敷地に併設する計画です。
この記事では、2026年9月25日のワンダーファイ株式会社の発表と、学校の公式サイト、文部科学省のページで確認できたことをもとに、赴任予定のご家庭が「今わかっていること」と「まだわからないこと」を整理してお話ししますね。
ニュースの概要
発表したのは、JISPPの運営に参画するワンダーファイ株式会社(本社:東京都千代田区)です。2026年9月25日にPR TIMESで発表し、9月22日に新キャンパスの建設予定地で起工式を開いたことを明らかにしました。Dellows Newsも、この発表をもとに「ワンダーファイ参画のJISPP、カンボジアに新キャンパスを2027年8月開校へ」と伝えています。
| 項目 | 発表された内容 |
|---|---|
| 学校名 | Japanese International School Phnom Penh(JISPP)。学校公式サイトの表記は Japanese International School of Phnom Penh |
| 新キャンパスの場所 | カンボジア・プノンペン・ミエンチェイ区(イオンモール ミエンチェイの北約1km) |
| 敷地面積 | 約2ヘクタール |
| 対象 | 幼稚園・小学校・中学校 |
| 開校予定 | 2027年8月(幼稚園は2024年7月に開校済み) |
| 学校の構成 | 文部科学大臣の認定を受けた日本人学校と、IB認定取得を目指すインターナショナルスクールを併設予定 |
| 起工式 | 2026年9月22日 |
起工式には、カンボジアのハン・チュオン・ナロン副首相兼教育・青年・スポーツ大臣、在カンボジア日本国大使館の三角崇人臨時代理大使、JICAカンボジア事務所の讃井所長、カンボジア日本人会の手束耕治会長らが出席したと発表されています。発表文では、両校を同じキャンパスに併設する学校モデルを「世界初」としていますが、これはJISPPが2026年9月に行った調査(文部科学省が公表する日本人学校90校との比較)にもとづく表現です。

新キャンパスの全体像を図1にまとめました。
発表文と報道で表現が違う点:日本人学校について、ワンダーファイの発表文(10月20日に確認)では「文部科学大臣の認定を受けた日本人学校」、Dellows Newsの記事では「文部科学大臣による在外教育施設認定を目指す日本人学校」と書かれています。新キャンパスの日本人学校がどのような形になるのかは、学校からの正式な説明を待ちたいところです。
背景と解説
今のJISPPは2〜6歳の幼稚園
JISPPの公式サイトは、今のJISPPを「プノンペンの日本式インターナショナル幼稚園」と紹介していて、2〜6歳の子どもを対象にしています。所在地はトゥールコック区で、新キャンパスができるミエンチェイ区とは別の地区です。運営にはワンダーファイと、日本国内で保育所を運営するマミーズファミリー株式会社が共同で参画していると書かれています。ワンダーファイは2024年に経営に参画し、代表の川島慶氏がJISPPの理事に就いています。
公式サイトでは、JISPPと日本人学校が提携し「就学前教育から中等教育までを通じ、日本のカリキュラムを用いる教育環境」をプノンペンで整えることで、家族連れの在留邦人が暮らしやすくなることを目指すと説明しています。

幼稚園の開校から新キャンパスの開校予定までの流れは、図2のとおりです。
「IB候補校」は、まだ認定校ではありません
JISPPは、2025年にIBの候補校になったと説明しています。英語版の公式サイトでは、3〜12歳を対象とするPYP(初等教育プログラム)の候補校で、IBワールドスクールとしての認定を目指していると書かれています。つまり、IBの認定を受けて授業をしている段階ではなく、認定に向けて準備を進めている段階ということです。学校自身も、候補校であることは認定を保証しないと明記しています。
なお、PYPの対象が3〜12歳だからといって、今のJISPPが12歳まで受け入れているわけではありません。新キャンパスのインターナショナルスクールが何歳から何歳までを、どのIBプログラムで教えるのかは、今回確認した発表文や公式サイトには書かれていませんでした。
日本人学校とは?プノンペン日本人学校の場合
文部科学省の説明では、日本人学校は国内の小学校・中学校・高校と同等の教育を行う全日制の学校で、文部科学大臣の認定を受けています。教育課程は原則として国内の学習指導要領にもとづき、日本人学校の中学部を卒業すると、国内の高校の入学資格があります。帰国後の高校受験を考えるご家庭にとっては、大事なポイントですよね。
プノンペンには、カンボジア日本人会のもとで2015年に開校したプノンペン日本人学校があり、文部科学省の認定在外教育施設の一覧にも載っています。小学部と中学部があり、校舎はセンソック地区です。入学要項では、日本国籍を有すること、日本語による教育が可能なことなどが入学資格として挙げられています(日本国籍を持たない場合は、運営委員会が適当と認めた場合に限り入学できます)。保護者と子どもがカンボジア日本人会に入会することも、入学の条件になっています。
今回の発表に載った来賓のコメントでは、臨時代理大使が「JISPPとプノンペン日本人学校の子どもたち」が同じキャンパスで学ぶことに触れ、カンボジア日本人会の会長も、日本人学校がJISPPと同じキャンパスに併設される意義を語っています。このため、併設される日本人学校はプノンペン日本人学校とみられます。ただし、プノンペン日本人学校の公式サイトの学校紹介のページでは、10月20日の時点で校舎はセンソック地区と案内されていて、移転の時期についての案内は確認できませんでした。
ポイント:新キャンパスでは、「日本のカリキュラムで学ぶ日本人学校」と「IBの認定を目指すインターナショナルスクール」が同じ敷地に並ぶ計画です。どちらに通うかで、カリキュラムも、帰国後の進路の考え方も変わってきます。同じキャンパスだからといって、同じ学校に通うわけではない点に気をつけたいですね。
保護者への影響と今できる対応
このニュースに関わりそうなのは、2027年以降にプノンペンへの赴任や帯同を考えているご家庭、今JISPPやプノンペン日本人学校に通っているご家庭、そしてカンボジアで学んだあとの帰国や進学を考えているご家庭です。
「2027年8月開校予定」をどう受け止めるか
日本の学校は4月に新年度が始まりますが、新キャンパスのインターナショナルスクールの学年の区切りや、日本人学校がいつ新キャンパスに移るのかは、今回確認した発表文・公式サイトでは確認できませんでした。たとえば、日本の学年で2027年4月に小学1年生になるのは2020年4月2日〜2021年4月1日生まれのお子さんですが、インターナショナルスクールでどの学年に入るかは、その学校の基準によります。赴任の時期とあわせて、入学や編入のタイミングを学校に確認しておくと安心です。
注意:10月20日の時点で、今回確認した発表文や学校の公式サイトでは、新キャンパスの学費・定員・募集の開始時期・授業言語などの具体的な案内は見つかりませんでした。今のJISPPの公式サイトに載っている入園案内や学費は幼稚園のもので、新キャンパスの内容ではありません。「開校予定」は予定であり、計画が変わる可能性もあります。

今のうちに確認しておきたいこと
図3にまとめた「まだ確認できないこと」を、ご家庭の状況にあてはめて整理しておくと、学校に問い合わせるときにも話がスムーズですよ。
- 赴任の時期とお子さんの学年:日本の学年(4月始まり)で、赴任時に何年生か。インターナショナルスクールではどの学年に入るのか
- 日本人学校かインターナショナルスクールか:帰国後に日本の高校受験を考えるのか、英語やIBの学びを重視したいのか
- 住まいと通学:今のJISPPはトゥールコック区、プノンペン日本人学校はセンソック地区、新キャンパスはミエンチェイ区と、それぞれ地区が違います。新キャンパスへのスクールバスの路線は、今回確認した発表文・公式サイトでは確認できませんでした
- 学校への問い合わせ:JISPPは公式サイトの問い合わせフォームや電話で、入園の相談やスクールツアーを受け付けています。プノンペン日本人学校は、編入を予定している人の短期の体験入学を受け入れています
- 勤務先の制度:教育手当や学費の補助の対象になる学校かどうか、勤務先の人事に確認しておきましょう
ワンダーファイが10月6日に公開した公式noteでは、同社カンボジア支社の船水萌氏が新しい学校の校長に就任する予定だと紹介されています。今後、説明会や募集の案内が出てくる可能性もあるので、JISPPの公式サイトやワンダーファイの発信をときどきのぞいておくとよいですね。
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まとめ
- 開校予定は2027年8月:JISPPがプノンペン・ミエンチェイ区に、幼稚園・小学校・中学校の新キャンパスを開く計画を、ワンダーファイが2026年9月25日に発表しました
- 日本人学校とインターを併設予定:同じ敷地に、日本人学校と、IB認定取得を目指すインターナショナルスクールが並ぶ計画です
- IBは候補校の段階:今のJISPP(幼稚園)は2025年にPYPの候補校になった段階で、認定はまだです
- 学費・定員・募集時期は未確認:10月20日時点で、新キャンパスの具体的な募集の案内は確認できませんでした
- 赴任予定なら早めに問い合わせを:お子さんの学年、住まいの場所、進路の考え方を整理して、両校と勤務先に確認しておきましょう
出典・参考リンク
- ワンダーファイ株式会社(PR TIMES): ワンダーファイ、カンボジアに世界初(※)となる幼小中一貫モデルの学校設立に参画(2026年9月25日)
- Dellows News: ワンダーファイ参画のJISPP、カンボジアに新キャンパスを2027年8月開校へ(2026年10月20日確認)
- ワンダーファイ株式会社(公式note): 【新連載】カンボジアの現場から vol.1|プノンペンに、新しい学校が生まれます。(2026年10月6日)
- JISPP公式サイト: プノンペンの日本式インターナショナル幼稚園(2026年10月20日確認)
- JISPP公式サイト: IB Programme(2026年10月20日確認)
- プノンペン日本人学校: 学校紹介(2026年10月20日確認)
- プノンペン日本人学校: 入学要項(2026年10月20日確認)
- 文部科学省: 在外教育施設の概要(2026年10月20日確認)
- 文部科学省: 認定した在外教育施設の一覧(2026年10月20日確認)


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