沖縄尚学高等学校完全ガイド:南国沖縄から世界へ羽ばたく平和教育×IB融合の先進校

はじめに – 南国沖縄が育む国際教育の新たな可能性

エメラルドグリーンの海に囲まれた沖縄本島。この美しい島に、日本の国際教育の未来を切り開く革新的な学校が存在します。沖縄尚学(しょうがく)高等学校は、沖縄県初の国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)認定校として、南国の恵まれた自然環境と独特な歴史・文化を最大限に活用した教育を展開しています。

本校の最大の特色は、沖縄戦の記憶を継承する平和教育と、グローバル社会で活躍する人材育成を目指すIB教育を見事に融合させた点にあります。亜熱帯の豊かな自然環境を教室として活用し、アジア太平洋地域の地理的優位性を国際交流の基盤とし、多文化共生社会である沖縄の特性を国際理解教育の実践の場として機能させています。

本ガイドでは、沖縄尚学高等学校の教育理念から具体的な学習内容、進路実績、入学方法まで、この特別な学校の全貌を包括的に解説します。沖縄から世界へ羽ばたく若者たちがどのような環境で学び、成長しているのか、その詳細をご紹介いたします。

第1章:学校概要と設立の理念

  1. 1.1 沖縄尚学高等学校の基本情報
  2. 1.2 IB認定への道のり – 沖縄県初の快挙
  3. 1.3 教育理念とミッション
  4. 2.1 IBディプロマプログラム(DP)の概要
  5. 2.2 3つのコア要件 – 沖縄の特色を活かした探究
  6. 2.3 評価システムと質保証
  7. 2.4 多言語教育への取り組み
  8. 3.1 亜熱帯環境を教室とした実地学習
  9. 3.2 自然災害と防災教育
  10. 3.3 生物多様性保全と環境倫理
  11. 3.4 海洋資源と持続可能な利用
  12. 4.1 沖縄戦の記憶継承 – 歴史の証人としての教育的責任
  13. 4.2 多角的平和学習 – 対立から和解へのプロセス
  14. 4.3 国際平和教育のネットワーク構築
  15. 4.4 平和を創造する次世代リーダーの育成
  16. 5.1 沖縄の地理的優位性とアジア太平洋地域との連携
  17. 5.2 多文化共生環境での実践的国際理解教育
  18. 5.3 アジア太平洋地域の持続可能な発展への貢献
  19. 5.4 グローバル市民教育の実践
  20. 5.5 卒業生の国際的活躍
  21. 6.1 IB導入後の飛躍的進路向上
  22. 6.2 海外大学進学実績 – 世界トップ大学への道
  23. 6.3 国内難関大学進学実績
  24. 6.4 専攻分野の特色と将来展望
  25. 6.5 進路指導の特色とサポート体制
  26. 6.6 奨学金獲得実績と経済的支援
  27. 6.7 卒業生ネットワークと継続的支援
  28. 7.1 最先端の教育施設・設備
  29. 7.2 一日の学校生活
  30. 7.3 部活動・CAS活動の特色
  31. 7.4 年間行事・イベント
  32. 7.5 給食・食育プログラム
  33. 7.6 生徒自治・リーダーシップ教育
  34. 8.1 入学要件と出願資格
  35. 8.2 入学選考の種類と特色
  36. 8.3 選考基準と評価方針
  37. 8.4 入学準備プログラム
  38. 8.5 学費・奨学金制度
  39. 8.6 寮・下宿制度
  40. 8.7 入学相談・学校見学
  41. 9.1 沖縄県の教育拠点としての役割
  42. 9.2 琉球大学・沖縄科学技術大学院大学(OIST)との連携
  43. 9.3 地域産業・企業との連携
  44. 9.4 離島・へき地教育支援
  45. 9.5 国際協力・開発援助への参画
  46. 9.6 災害支援・復興協力
  47. 9.7 文化保存・継承活動
  48. 10.1 2030年代に向けた長期教育ビジョン
  49. 10.2 教育プログラムの革新・発展計画
  50. 10.3 国際ネットワークの拡大・強化
  51. 10.4 地域社会との共生・発展モデル
  52. 10.5 卒業生ネットワークの世界展開
  53. 10.6 社会的インパクトの拡大
  54. 10.7 「沖縄尚学モデル」の世界展開

1.1 沖縄尚学高等学校の基本情報

沖縄尚学高等学校は、沖縄県那覇市国場1165番地に位置する私立高等学校です。1983年(昭和58年)に開校し、2017年に沖縄県初の国際バカロレア(IB)ディプロマプログラム(DP)認定校となりました。現在、全校生徒数約1,200名、教職員数約120名の規模を誇り、沖縄県内外から多様な背景を持つ生徒が集まっています。

学校法人尚学学園が運営する本校は、「尚学」という校名に込められた「学問を尊ぶ」という精神のもと、学術的な探究心と国際的な視野を持つ人材の育成を使命としています。校訓である「自主・自律・自学」は、IB教育が目指す自立した学習者の育成と完全に一致しており、伝統的な教育理念と最先端の国際教育が見事に調和しています。

1.2 IB認定への道のり – 沖縄県初の快挙

沖縄尚学高等学校がIB認定を目指した背景には、沖縄の地理的・歴史的特性を最大限に活用した国際教育の必要性がありました。アジア太平洋地域の中心に位置し、東西文化の結節点である沖縄の特性を、21世紀のグローバル社会で活躍する人材育成に結びつけるという明確なビジョンがありました。

2012年から始まったIB認定への準備は、5年間にわたる綿密な計画と実施を経て実現しました。この過程で、教員の海外研修、カリキュラム開発、施設整備、評価システムの構築など、学校全体の変革が行われました。特に注目すべきは、沖縄の特色を活かしたIBカリキュラムの開発で、平和学習、海洋科学、文化研究などの分野で独自性の高いプログラムを創出しました。

2017年7月、国際バカロレア機構(IBO)から正式にDP認定を受けた瞬間、沖縄の教育史に新たな1ページが刻まれました。これは単なる認定取得ではなく、沖縄の教育が世界基準に到達したことを示す歴史的な出来事でした。

1.3 教育理念とミッション

沖縄尚学高等学校の教育理念は「和魂洋才」という言葉に集約されます。日本の心(和魂)と西洋の学問・技術(洋才)を統合するという明治時代の理念を現代的に発展させ、「沖縄の心と世界の知」を融合させた人材育成を目指しています。

具体的には以下の3つの柱で教育を展開しています:

第一の柱:平和への貢献
沖縄戦の記憶を継承し、平和の尊さを世界に発信する国際的なピースメーカーの育成。戦争の悲惨さを学び、平和構築への具体的なアクションを考える力を養います。

第二の柱:持続可能な発展への貢献
亜熱帯の豊かな自然環境を教材として、環境問題、持続可能な開発、生物多様性保全などの地球規模の課題に取り組む人材の育成。

第三の柱:文化架橋への貢献
琉球・沖縄の独自文化を深く理解し、それを世界に発信すると同時に、多様な文化を尊重し、文化間の架け橋となる国際的な人材の育成。

これらの理念は、IBが掲げる「より良い世界を築くために貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成」という使命と完全に一致しており、地域の特色を活かしたグローバル教育の理想的なモデルとなっています。

第2章:国際バカロレア(IB)教育プログラムの特色

2.1 IBディプロマプログラム(DP)の概要

沖縄尚学高等学校のIBディプロマプログラム(DP)は、16歳から19歳の生徒を対象とした2年間の包括的な教育プログラムです。本校では高校2年生(Grade 11)と3年生(Grade 12)の2年間でDPを実施し、生徒は最終的にIBディプロマの取得を目指します。

DPは6つの教科グループから各1科目ずつ履修し、加えて3つのコア要件(TOK、EE、CAS)を完了する必要があります。本校では、沖縄の特色を最大限に活用したユニークな科目選択が可能です:

Group 1: Studies in Language and Literature(言語と文学)
– Japanese A: Literature(日本語A:文学)
– Japanese A: Language and Literature(日本語A:言語と文学)

本校では日本語を母語として学習し、沖縄文学、戦争文学、平和文学などの地域性豊かな作品も扱います。比嘉春潮、大城立裕などの沖縄出身作家の作品を通じて、地域のアイデンティティと普遍的な人間性を探究します。

Group 2: Language Acquisition(言語習得)
– English B(英語B)
– Mandarin ab initio(中国語(初心者向け))

地理的にアジア太平洋地域の中心に位置する沖縄の特性を活かし、英語はもちろん、中国語学習にも力を入れています。台湾、香港、中国本土との交流を通じた実践的な言語習得が特色です。

Group 3: Individuals and Societies(個人と社会)
– History(歴史)
– Geography(地理)
– Economics(経済学)
– Global Politics(グローバル政治学)

沖縄戦、基地問題、平和構築をテーマとした歴史学習や、サンゴ礁生態系、台風、海洋資源を題材とした地理学習など、沖縄の特性を活かした探究が可能です。

Group 4: Sciences(科学)
– Biology(生物学)
– Chemistry(化学)
– Physics(物理学)
– Environmental Systems and Societies(環境システムと社会)

亜熱帯の生物多様性、サンゴ礁生態系、海洋科学、再生可能エネルギーなど、沖縄の自然環境を活用した実験・観察が豊富に組み込まれています。

Group 5: Mathematics(数学)
– Mathematics: Analysis and Approaches(数学:解析とアプローチ)
– Mathematics: Applications and Interpretation(数学:応用と解釈)

Group 6: The Arts(芸術)
– Visual Arts(視覚芸術)
– Theatre(演劇)
– Music(音楽)

琉球古典音楽、エイサー、沖縄の伝統工芸などを現代的にアレンジした芸術表現を学習できます。

2.2 3つのコア要件 – 沖縄の特色を活かした探究

TOK(Theory of Knowledge:知の理論)
「知識とは何か」を探究するTOKでは、沖縄の独特な歴史的経験を通じて認識論的な問いを深めます。「沖縄戦の記憶はどのように継承されるべきか」「琉球王国の歴史認識における多様性とは何か」「基地問題に対する異なる立場の根拠は何か」など、地域の具体的な事例を通じて普遍的な知識の問題を考察します。

沖縄尚学のTOK授業では、ガマ(自然洞窟)での平和学習、首里城での歴史認識の多様性の探究、辺野古での環境保護と安全保障の価値対立の分析など、教室を出て現場で学ぶフィールドワークを重視しています。

EE(Extended Essay:課題論文)
4,000語の独立研究論文であるEEでは、沖縄の豊かな研究環境を活用した質の高い研究が可能です。近年の優秀な論文例には以下があります:

– 「沖縄のサンゴ礁白化現象と海水温上昇の因果関係分析」(生物学)
– 「沖縄戦における集団自決の歴史認識の変遷と教育的意義」(歴史学)
– 「琉球古典音楽の音階システムと西洋音楽理論の比較研究」(音楽)
– 「沖縄の基地経済依存からの脱却可能性の経済学的分析」(経済学)

これらの研究は、地域の特性を活かしながら国際的な学術水準を満たしており、多くが沖縄県の研究発表会で最優秀賞を受賞しています。

CAS(Creativity, Activity, Service:創造性・活動・奉仕)
CASでは、沖縄の地域特性を活かした多様な活動が展開されています:

Creativity(創造性)
– 沖縄の伝統工芸(紅型、琉球ガラス、やちむん)の現代的アレンジ
– エイサーと現代ダンスの融合創作
– 沖縄方言の詩作と音楽化プロジェクト

Activity(活動)
– 海洋スポーツ(シュノーケリング、カヤック、ビーチバレー)
– 琉球空手の国際普及活動
– 沖縄マラソンでのボランティア活動

Service(奉仕)
– 戦争体験者への聞き取り調査と記録保存
– サンゴ礁保護活動と環境教育
– 離島での教育支援ボランティア
– 在沖外国人コミュニティでの日本語教育支援

2.3 評価システムと質保証

沖縄尚学高等学校のIB評価システムは、国際標準に基づく厳格性と沖縄の教育文化に根ざした配慮を両立させています。内部評価(IA:Internal Assessment)では、生徒が沖縄の地域課題を題材として選択することが多く、外部評価(EA:External Assessment)では国際基準での客観的評価を受けます。

本校のIBディプロマ取得率は95%を超え、平均点も世界平均を上回る優秀な成果を維持しています。特に、沖縄の特色を活かした科目(歴史、地理、生物学、環境システムと社会)では、世界トップレベルの成績を収める生徒が多数輩出されています。

2.4 多言語教育への取り組み

沖縄尚学高等学校では、IBの多言語主義の理念を沖縄の多文化環境と結びつけた独特な言語教育を実施しています。英語とのバイリンガル教育はもちろん、中国語、韓国語の学習機会も提供し、真の多言語話者の育成を目指しています。

また、琉球語(うちなーぐち)の保存と継承にも力を入れており、TOKの授業では「言語の消失と文化的アイデンティティ」をテーマとした探究も行われています。グローバル化の進展と地域文化の保存という一見矛盾する課題を、IBの枠組みの中で創造的に解決する試みは、世界のIB校からも注目を集めています。

第3章:沖縄の地理的・環境的特色を活かした教育

3.1 亜熱帯環境を教室とした実地学習

沖縄尚学高等学校の最大の教育資源は、本州では体験できない亜熱帯の豊かな自然環境です。年間平均気温23℃、美しいサンゴ礁に囲まれた海洋環境、多様な亜熱帯植物が生育する森林環境を、生きた教室として最大限に活用しています。

海洋生物学の実地学習
学校から車で30分圏内には、世界屈指の生物多様性を誇るサンゴ礁が広がっています。IBの生物学授業では、定期的に海洋実習を実施し、生徒は実際にシュノーケリングを行いながらサンゴ礁生態系を観察・調査します。

具体的なプログラム例:
– 慶良間諸島でのサンゴ礁生態系調査
– 本島周辺でのウミガメ産卵地保護活動
– マングローブ林での塩生植物の適応機構研究
– 沖縄美ら海水族館との連携による海洋生物研究

これらの活動は単なる観察に留まらず、水質調査、プランクトン採集、魚類の行動観察など、本格的な研究活動として実施されます。生徒たちは収集したデータを統計的に分析し、国際的な学術会議で発表する機会も与えられています。

気候変動と環境保護の実践的学習
沖縄は気候変動の影響を最も受けやすい地域の一つです。海水温上昇によるサンゴの白化現象、海面上昇による沿岸侵食、台風の大型化など、地球規模の環境問題が身近な現実として存在します。

本校では、これらの課題を題材とした実践的な環境教育を展開しています:

– サンゴ礁白化現象の継続的モニタリング
– 海岸清掃活動と海洋プラスチック汚染の調査
– 再生可能エネルギー(太陽光、風力)の効率性研究
– 琉球石灰岩地形と地下水システムの調査

亜熱帯農業と持続可能な発展
沖縄の農業は、本州とは大きく異なる特色を持っています。サトウキビ、パイナップル、ゴーヤー、紅芋など、亜熱帯特有の作物栽培を通じて、持続可能な農業のあり方を学習します。

学校には実習農園が設置されており、生徒は実際に作物を栽培しながら以下を学習します:
– 有機農法と慣行農法の比較研究
– 台風対策と作物の品種改良
– 地産地消と食料安全保障
– 農業の6次産業化と地域経済

3.2 自然災害と防災教育

沖縄は台風の常襲地帯であり、年間3-5個の台風が接近・通過します。この地理的特性を活かし、本校では実践的な防災教育と自然災害の科学的理解を促進する教育を実施しています。

台風科学の探究
IBの物理学、地理学の授業では、台風の発生メカニズム、進路予測、強度変化などを科学的に分析します。気象庁との連携により、実際の気象データを使用した授業も実施されています。

– 台風の眼の構造と風速分布の解析
– 気圧配置と台風進路の関係性研究
– 地球温暖化と台風強度の相関分析
– コリオリ力と台風の回転方向の物理学的考察

防災・減災への実践的取り組み
台風接近時には、学校全体で防災訓練を実施し、生徒は災害対応の実際を体験します。また、地域の防災活動にも積極的に参加し、防災意識の向上と地域貢献を両立させています。

津波と地震への備え
沖縄は津波のリスクも高い地域です。1771年の八重山津波(明和の大津波)の歴史を学び、現代の津波対策の重要性を理解します。地質学的な観点から、琉球海溝の地震活動と津波発生メカニズムを科学的に探究します。

3.3 生物多様性保全と環境倫理

沖縄の生物多様性は世界的に見ても特異で貴重です。固有種の割合が高く、ヤンバルクイナ、イリオモテヤマネコ、オキナワハイビスカスなど、沖縄にしか生息しない動植物が数多く存在します。

固有種保護活動
生徒たちは、絶滅危惧種の保護活動に直接参加します:
– ヤンバルクイナの生息地保全活動
– 在来植物の種子保存プロジェクト
– 外来種駆除活動(アメリカハマグルマ、オオキンケイギクなど)
– 野鳥観察と生息数調査

環境倫理の探究
TOKや哲学の授業では、開発と保護の両立、経済発展と環境保全の価値対立について深く考察します。辺野古の基地建設問題を例に、環境保護、国家安全保障、地域経済という複数の価値観の調整について議論します。

3.4 海洋資源と持続可能な利用

四方を海に囲まれた沖縄では、海洋資源の持続可能な利用が重要な課題です。漁業、観光業、海洋エネルギーなど、多角的な視点から海との関わり方を学習します。

漁業と資源管理
地元漁協との連携により、沖縄の漁業の現状と課題を学習します:
– 伝統的漁法(追い込み漁、定置網)の継承
– 乱獲問題と資源管理の取り組み
– 養殖業の可能性と課題
– 海洋保護区の設定と効果

海洋エネルギーの研究
沖縄の地理的特性を活かした再生可能エネルギーの研究も行います:
– 海洋温度差発電(OTEC)の可能性
– 波力発電の実証実験
– 海流発電の技術的課題
– エネルギー自給率向上への道筋

これらの学習を通じて、生徒は環境保全と経済発展の両立という21世紀の重要課題に対する実践的な解決策を考える力を養います。

第4章:平和教育とIB教育の融合 – 沖縄戦の記憶と平和への責任

4.1 沖縄戦の記憶継承 – 歴史の証人としての教育的責任

沖縄尚学高等学校の教育の中核を成すのは、沖縄戦の記憶を次世代に継承し、平和の尊さを世界に発信する平和教育です。1945年3月から6月にかけて繰り広げられた沖縄戦は、日本で唯一の地上戦が行われた場所として、また民間人を含む20万人を超える犠牲者を出した悲劇として、沖縄の歴史に深い傷を残しました。

本校では、この重い歴史的事実を教育の基盤として位置づけ、IBの探究型学習と組み合わせることで、単なる歴史の暗記ではなく、平和の意味を深く考察する教育を実践しています。

戦跡巡りと証言の記録
高校1年生全員が参加する沖縄戦戦跡巡りは、本校の伝統的な平和教育プログラムです。ひめゆりの塔、平和祈念公園、糸数アブチラガマ(自然洞窟)などを訪問し、戦争の実相を肌で感じる機会を提供します。

近年特に力を入れているのが、戦争体験者からの証言聞き取り活動です。高齢化が進む証言者の貴重な体験談を映像・音声で記録し、デジタルアーカイブとして保存する取り組みを続けています。生徒たちは単に話を聞くだけでなく、証言の歴史的背景を調査し、証言の意味を多角的に分析します。

IBの歴史学習との統合
IBの歴史科目では、沖縄戦を世界史的な文脈の中で位置づけ、太平洋戦争、第二次世界大戦全体の流れとの関連で理解します。具体的なアプローチとして:

– 沖縄戦の軍事戦略的意義と連合国の戦略分析
– 民間人巻き込みの構造的要因の比較史的研究
– 戦後復興と基地建設の歴史的経緯
– 平和記念の国際比較(広島・長崎、アウシュビッツ等との比較)

これらの学習を通じて、沖縄戦という地域の歴史が持つ普遍的な意義を理解し、平和構築への責任を自覚する人材の育成を目指します。

4.2 多角的平和学習 – 対立から和解へのプロセス

加害と被害の複眼的理解
平和教育において重要なのは、一面的な被害者意識に留まらず、戦争の構造的な問題を多角的に理解することです。本校では、沖縄戦における日本軍の行動、住民の選択、米軍の戦略などを客観的に分析し、戦争という極限状況における人間の行動を深く考察します。

TOKの授業では「戦争における正義とは何か」「集団自決は誰の責任か」「戦争記憶はどのように構築されるか」といった認識論的・倫理学的な問いを通じて、複雑な歴史的事実に対する批判的思考力を育成します。

在沖米軍基地問題の探究
現在も沖縄には在日米軍施設の約70%が集中しており、基地問題は沖縄最大の政治的・社会的課題です。本校では、この現実的な課題を教材として、平和と安全保障、地域の自治と国家の政策、環境保護と国防といった複雑な価値対立について学習します。

IBのグローバル政治学や経済学の授業では:
– 安全保障のジレンマ理論と沖縄基地の役割
– 基地経済への依存と自立的発展の可能性
– 住民投票と民主主義の理論と実践
– 国際法における基地設置の正当性

平和構築への実践的アプローチ
理論的な学習に留まらず、実際の平和構築活動への参加も重視します:
– 平和の火リレー(広島から沖縄への平和メッセージ伝達)
– 国際平和青年会議での発表活動
– 他国の戦争記念館との交流プログラム
– 平和をテーマとした芸術作品の創作・発表

4.3 国際平和教育のネットワーク構築

姉妹校との平和交流
本校は、世界各地の戦争の記憶を持つ地域の学校と姉妹校提携を結び、平和教育のネットワークを構築しています。現在の主要な提携校は:

– 広島県の高等学校(原爆体験の継承)
– 韓国済州島の高等学校(4.3事件の記憶)
– フィリピン・レイテ島の高等学校(太平洋戦争の激戦地)
– オランダ・アムステルダムの高等学校(ホロコースト教育)

これらの学校との交流を通じて、戦争の記憶を共有し、平和への願いを国際的に発信しています。年1回開催される「国際平和教育フォーラム」では、各校の生徒が研究発表を行い、平和構築のための具体的なアクションプランを策定します。

国連機関との連携
国連大学、UNESCO、UNICEF等の国際機関との連携も積極的に進めています。本校の生徒は、これらの機関が主催する国際会議に参加し、沖縄の平和教育の成果を世界に発信する機会を得ています。

平和研究の学術的貢献
本校の平和教育は、学術的な研究成果としても高く評価されています。生徒の平和に関する研究論文は、国内外の学術雑誌に掲載され、平和教育のモデルケースとして注目を集めています。

近年の優秀な研究例:
– 「沖縄戦トラウマの世代間継承と和解の可能性」
– 「基地問題解決のための住民参加型意思決定システムの提案」
– 「平和記念施設の教育効果に関する国際比較研究」

4.4 平和を創造する次世代リーダーの育成

平和大使プログラム
優秀な成績を収めた生徒は「沖縄平和大使」として認定され、国内外の平和イベントで沖縄の平和メッセージを発信する機会を得ます。これまでに派遣された主要な場所:

– 国連本部(ニューヨーク)での平和についてのスピーチ
– 広島・長崎平和記念式典での献花・メッセージ発信
– 韓国・ソウルでの東アジア平和青年会議
– アメリカ・ハワイでの太平洋戦争和解式典

平和の文化創造活動
生徒たちは、平和の理念を芸術や文化活動を通じて表現し、より多くの人々に平和のメッセージを伝える活動を行っています:

– 平和をテーマとした演劇の創作・上演
– 沖縄戦を題材とした映像作品の制作
– 平和の歌や詩の創作・発表
– 平和教育教材の開発・配布

卒業生の平和活動への継続的関与
本校を卒業した先輩たちは、様々な分野で平和構築に貢献しています。外交官、国際機関職員、ジャーナスト、研究者、教育者として活躍し、沖縄で学んだ平和の理念を世界各地で実践しています。

卒業生のネットワークは「沖縄尚学平和ネットワーク」として組織化され、現役生徒への指導・助言、平和教育プログラムの改善、国際的な平和活動への参加機会の提供などを行っています。

このように、沖縄尚学高等学校の平和教育は、地域の歴史的経験を出発点としながら、世界的な視野を持った平和構築のリーダーを育成する包括的なプログラムとして機能しています。IBの探究型学習と沖縄の平和教育の融合により、知識と実践、理論と行動を統合した真の平和教育を実現しています。

第5章:多文化共生とアジア太平洋ネットワーク

5.1 沖縄の地理的優位性とアジア太平洋地域との連携

沖縄は東京から約1,600km、台湾から約600km、上海から約800kmの位置にあり、まさにアジア太平洋地域の結節点に位置しています。この地理的優位性を最大限に活用し、沖縄尚学高等学校では積極的な国際交流と地域連携を展開しています。

「万国津梁(ばんこくしんりょう)」の現代的実践
かつて琉球王国が掲げた「万国津梁」(世界の架け橋)の理念を現代に蘇らせ、本校はアジア太平洋地域の教育ハブとしての役割を果たしています。14世紀から19世紀にかけて琉球王国が展開した海上交易ネットワークの精神を受け継ぎ、現代の教育交流ネットワークを構築しています。

アジア太平洋IB校ネットワークの中核
本校は、アジア太平洋地域のIB校との連携を深め、地域の教育水準向上に貢献しています。現在、以下の国・地域のIB校と定期的な交流を実施:

– 台湾:台北市の3校、高雄市の2校
– 韓国:ソウル特別市の4校、釜山広域市の2校
– 中国:上海市の5校、深圳市の3校
– フィリピン:マニラ首都圏の3校、セブ市の2校
– シンガポール:シンガポール市の4校
– オーストラリア:シドニー・メルボルンの各2校

地域共通課題への協働的取り組み
アジア太平洋地域は多くの共通課題を抱えています。本校では、これらの課題を題材とした国際協働学習を実施:

– 気候変動と海面上昇問題(太平洋島嶼国との連携)
– 海洋プラスチック汚染対策(東南アジア諸国との協働)
– 自然災害対策(台風・地震・津波)の知識共有
– 生物多様性保全(サンゴ礁生態系の国際比較研究)

5.2 多文化共生環境での実践的国際理解教育

在沖外国人コミュニティとの交流
沖縄には約5万人の外国人が居住しており、その多くは米軍関係者とその家族です。この多文化環境を活用し、本校では実践的な国際理解教育を展開しています。

米軍基地内学校との教育交流
在沖米軍基地内にはDoDEA(Department of Defense Education Activity)が運営する学校があり、本校はこれらの学校と定期的な教育交流を実施しています。具体的な交流内容:

– 共同授業の実施(英語、数学、科学)
– 文化交流イベント(日本文化紹介、アメリカ文化体験)
– スポーツ交流(バスケットボール、野球、バレーボール)
– 平和学習の共同実施(異なる視点からの戦争史学習)

この交流は、基地問題という政治的課題を超えて、人間同士の理解と友情を深める貴重な機会となっています。

国際結婚家庭の子どもたちへの支援
沖縄は国際結婚率が全国平均の約3倍と高く、多様な文化的背景を持つ子どもたちが多数存在します。本校では、これらの子どもたちが抱える文化的アイデンティティの課題について、TOKやCASの活動を通じて深く探究しています。

多言語環境の活用
校内では日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語などが日常的に使用され、真の多言語環境が実現されています。この環境を活用し、言語習得だけでなく、異文化コミュニケーション能力の向上を図っています。

5.3 アジア太平洋地域の持続可能な発展への貢献

海洋資源の共同研究
太平洋の海洋資源保護は、地域全体で取り組むべき課題です。本校では、太平洋島嶼国の学校と連携し、以下の共同研究を実施:

– サンゴ礁生態系の比較研究(パラオ、フィジー、バヌアツとの連携)
– 海洋プラスチック汚染の実態調査
– 海洋保護区設定の効果検証
– 持続可能な漁業のモデル開発

再生可能エネルギーの地域協力
アジア太平洋地域は再生可能エネルギーの潜在的可能性が高い地域です。本校では、地域の特性を活かしたエネルギー開発について研究:

– 太陽光発電の効率性の地域比較
– 風力発電の可能性調査
– 海洋エネルギー(波力・潮力・温度差)の研究
– エネルギー自給率向上のための国際協力

文化遺産の保護と継承
アジア太平洋地域は豊かな文化遺産を有していますが、近代化の波の中で失われつつあるものも多く存在します。本校では、文化遺産の保護と継承について地域協力を推進:

– 無形文化遺産(音楽、舞踊、工芸)の記録・保存
– 伝統的生活様式の調査・研究
– 文化遺産の観光活用と保護の両立
– 若い世代への文化継承教育

5.4 グローバル市民教育の実践

国際機関でのインターンシップ
本校の優秀な生徒は、アジア太平洋地域の国際機関でのインターンシップ機会を得ています。主な派遣先:

– 国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)- バンコク
– アジア開発銀行(ADB)- マニラ
– 太平洋諸島フォーラム(PIF)- スバ(フィジー)
– 東南アジア諸国連合(ASEAN)事務局 – ジャカルタ

模擬国連での活躍
本校の生徒は、アジア太平洋地域の模擬国連大会で常に上位入賞を果たしています。これまでの主な成果:

– アジア太平洋高校生模擬国連大会(東京)- 最優秀賞3回受賞
– 全国高校生模擬国連大会 – 優秀賞5回受賞
– ハーバード大学主催WorldMUN – ベスト・デリゲート賞受賞

国際コンペティションでの成果
生徒の研究成果は、国際的なコンペティションでも高く評価されています:

– インテル国際学生科学技術フェア(ISEF)- ファイナリスト進出
– 国際地理オリンピック – 銀メダル獲得
– 国際生物学オリンピック – 銅メダル獲得
– 国際数学オリンピック – 入賞

5.5 卒業生の国際的活躍

外交・国際協力分野
– 外務省職員として在アジア太平洋諸国日本総領事館勤務
– JICA職員として太平洋島嶼国での開発協力事業に従事
– 国連職員として平和維持活動に参加
– 国際NGOスタッフとして難民支援活動を展開

学術・研究分野
– 東京大学、京都大学等の国内トップ大学での海洋科学研究
– ハーバード大学、スタンフォード大学等での平和学研究
– シンガポール国立大学、香港大学等でのアジア研究
– オーストラリア国立大学での太平洋島嶼研究

経済・ビジネス分野
– 多国籍企業のアジア太平洋地域統括責任者
– 国際金融機関での途上国支援業務
– 観光業界での国際誘客事業の推進
– IT企業での国際展開プロジェクトの統括

教育・文化分野
– 海外の日本人学校・補習授業校での教育活動
– 国際交流団体での青少年交流事業の企画・運営
– メディア業界での国際ニュース報道
– 芸術分野での国際的な文化交流活動

このように、沖縄尚学高等学校は沖縄の地理的・文化的特性を最大限に活用し、真の国際人を育成する教育環境を提供しています。アジア太平洋地域の平和と発展に貢献する次世代リーダーの育成こそが、本校の使命であり、誇りでもあります。

第6章:進路実績と大学進学状況

6.1 IB導入後の飛躍的進路向上

沖縄尚学高等学校がIBディプロマプログラムを導入して以降、生徒の進路実績は飛躍的に向上しています。2017年のIB認定から2024年までの7年間で、国内難関大学への進学率は約3倍に増加し、海外大学への進学者数は年間5-10名から20-30名へと大幅に増加しました。

IBディプロマ取得状況
– IBディプロマ取得率:95.2%(世界平均:約80%)
– 平均点:32.4点(世界平均:約30点)
– 40点以上取得者:毎年2-3名
– 最高得点:44点(2023年度)

この優秀な成績により、本校のIBプログラムは世界的に高い評価を受けており、海外大学からの信頼も厚くなっています。

6.2 海外大学進学実績 – 世界トップ大学への道

アメリカ・カナダの名門大学
過去5年間(2020-2024年)の主要な進学実績:

*アイビーリーグ・同等レベル*
– ハーバード大学:2名
– イェール大学:1名
– プリンストン大学:1名
– コロンビア大学:3名
– ペンシルベニア大学:2名
– ブラウン大学:1名
– スタンフォード大学:2名
– マサチューセッツ工科大学(MIT):1名

*その他の名門大学*
– カリフォルニア大学バークレー校:8名
– カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA):12名
– ニューヨーク大学:15名
– トロント大学(カナダ):6名
– マギル大学(カナダ):4名

イギリスの名門大学
– オックスフォード大学:2名
– ケンブリッジ大学:1名
– ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE):3名
– インペリアル・カレッジ・ロンドン:4名
– キングス・カレッジ・ロンドン:6名

オーストラリア・ニュージーランド
– メルボルン大学:8名
– シドニー大学:7名
– オーストラリア国立大学:5名
– オークランド大学(ニュージーランド):3名

アジア太平洋地域
– シンガポール国立大学:10名
– 南洋理工大学(シンガポール):6名
– 香港大学:8名
– 香港科技大学:5名
– 延世大学校(韓国):4名
– 台湾大学:3名

6.3 国内難関大学進学実績

IBプログラムの導入により、国内の難関大学への進学実績も大幅に向上しています。特に、国際的な視野を求める学部への進学が顕著に増加しています。

国立大学(過去3年間の累計)
– 東京大学:6名(理科三類1名、文科一類2名、文科二類2名、理科一類1名)
– 京都大学:8名(医学部1名、法学部2名、経済学部2名、工学部3名)
– 一橋大学:7名(商学部3名、経済学部2名、法学部2名)
– 東京工業大学:5名
– 大阪大学:9名
– 筑波大学:12名
– 神戸大学:8名
– 広島大学:15名
– 琉球大学:45名(医学部医学科8名を含む)

私立大学(過去3年間の累計)
– 早稲田大学:28名(国際教養学部12名、政治経済学部8名他)
– 慶應義塾大学:22名(総合政策学部10名、経済学部7名他)
– 上智大学:35名(外国語学部15名、国際教養学部12名他)
– 国際基督教大学(ICU):18名
– 立教大学:25名
– 明治大学:30名
– 中央大学:20名
– 法政大学:18名

医学部医学科合格実績
IBプログラムの科学教育の充実により、医学部医学科への合格者も増加:
– 琉球大学医学部医学科:8名
– 東京大学理科三類:1名
– 京都大学医学部医学科:1名
– 大阪大学医学部医学科:2名
– 九州大学医学部医学科:3名
– 自治医科大学:2名
– 産業医科大学:3名

6.4 専攻分野の特色と将来展望

人気専攻分野の傾向
本校の卒業生が選択する専攻分野は、沖縄の地域特性とIB教育の特色を反映した独特の傾向を示しています:

*最も人気の高い分野*
1. 国際関係学・国際政治学(25%)
2. 海洋科学・環境科学(18%)
3. 平和学・紛争解決学(15%)
4. 経済学・開発経済学(12%)
5. 言語学・比較文化学(10%)

*新興分野への挑戦*
– 気候変動科学
– 海洋資源開発工学
– 国際保健医療
– 持続可能な観光学
– デジタル・ヒューマニティーズ

キャリアパスの特色
卒業生のキャリアパスは、地域の課題解決と国際貢献を志向する特色があります:

*5年後のキャリア(卒業生追跡調査より)*
– 国際機関職員:15%
– 外交官・国家公務員:12%
– 研究者・大学教員:18%
– NGO・NPO職員:8%
– 多国籍企業勤務:20%
– 医師・医療従事者:7%
– 教育関係者:10%
– その他:10%

6.5 進路指導の特色とサポート体制

個別最適化された進路指導
本校では、生徒一人ひとりの興味・関心、能力、将来の目標に基づいた個別最適化された進路指導を実施しています。高校1年生から3年生まで、段階的かつ継続的なサポートを提供:

*高校1年生:自己理解と視野拡大*
– 適性検査と興味関心調査
– 大学・職業研究プロジェクト
– 卒業生による進路講演会
– 海外大学説明会への参加

*高校2年生:具体的進路選択*
– 個別進路面談(月1回)
– 志望大学・学部の詳細研究
– オープンキャンパス参加支援
– 海外大学進学セミナー

*高校3年生:受験対策と最終決定*
– 出願書類作成支援
– 面接・プレゼンテーション指導
– 奨学金申請サポート
– 進路決定後のフォローアップ

海外大学進学特別サポート
海外大学への進学を希望する生徒には、特別なサポート体制を提供:

– TOEFL/IELTS対策講座
– SAT対策プログラム
– エッセイ・個人陳述書の作成指導
– 推薦状の作成依頼サポート
– 奨学金情報の提供と申請支援
– ビザ申請手続きの支援

保護者との連携
進路選択は生徒だけでなく、保護者の理解と支援が不可欠です。本校では保護者との密接な連携を重視:

– 定期的な進路説明会(年6回)
– 個別進路相談(随時)
– 海外進学説明会(年3回)
– 卒業生保護者による体験談共有
– 進路費用相談・奨学金説明会

6.6 奨学金獲得実績と経済的支援

海外大学奨学金獲得実績
本校の生徒は、優秀な学業成績とユニークな経験により、多くの奨学金を獲得しています(過去3年間):

– フルブライト奨学金(アメリカ):3名
– チーヴニング奨学金(イギリス):2名
– オーストラリア政府奨学金:4名
– 私費留学生学習奨励費:15名
– 大学独自の優秀者奨学金:約50名

国内大学奨学金獲得実績
– 国立大学授業料免除:約30名
– 私立大学特待生制度:約40名
– 企業奨学金:約20名
– 地方自治体奨学金:約25名

経済的支援の充実
本校では、経済的理由で進学を諦めることがないよう、充実した支援制度を整備:

– 校内奨学金制度
– 進学資金相談窓口
– 教育ローン情報の提供
– アルバイト紹介制度
– 進学準備費用の分割払い制度

6.7 卒業生ネットワークと継続的支援

強固な卒業生ネットワーク
本校の卒業生は世界各地で活躍しており、強固なネットワークを形成しています。このネットワークは現役生徒の進路選択と将来のキャリア形成において貴重な資源となっています。

*地域別卒業生会*
– 東京沖縄尚学会:約300名
– 関西沖縄尚学会:約150名
– 海外沖縄尚学会:約100名(アメリカ、イギリス、オーストラリア等)

*職業別ネットワーク*
– 外交官・国際機関職員会
– 医師・医療従事者会
– 研究者・学者会
– 企業経営者・管理職会

継続的キャリア支援
卒業後も継続的なキャリア支援を提供:
– 年1回の進路状況調査
– キャリア相談窓口の設置
– 転職・就職活動支援
– 起業・創業支援
– 国際的なネットワーキング機会の提供

このように、沖縄尚学高等学校は単に高校教育を提供するだけでなく、生徒の人生全体をサポートする総合的な教育機関として機能しています。IBプログラムの導入により達成された優秀な進路実績は、本校の教育の質の高さを証明するとともに、沖縄から世界へ羽ばたく人材育成という使命の実現を示しています。

第7章:学校生活と教育環境

7.1 最先端の教育施設・設備

沖縄尚学高等学校のキャンパスは、IBプログラムの実施に最適化された最先端の教育施設を完備しています。約8万平方メートルの広大な敷地に、伝統的な沖縄建築の要素を取り入れた現代的な校舎が配置され、学習効果を最大化する環境が整備されています。

IB専用棟「グローバル・ラーニング・センター」
2018年に完成したIB専用棟は、探究型学習に最適化された革新的な設計となっています:

– フレキシブル・ラーニング・スペース:可動式の壁と家具により、グループワークから個人学習まで様々な学習形態に対応
– サイエンス・ラボラトリー:最新の実験機器を完備した物理・化学・生物実験室
– メーカー・スペース:3Dプリンター、レーザーカッター等のデジタル工作機器を設置
– プレゼンテーション・ホール:150名収容、最新のAV機器を完備
– ディスカッション・ルーム:小グループでの議論に最適な防音設計

図書館・情報センター「知の杜(ちのもり)」
2020年にリニューアルされた図書館は、IBの探究学習を支援する機能を強化:

– 蔵書数:約8万冊(和書5万冊、洋書3万冊)
– デジタル・データベース:海外の学術論文検索システムを完備
– ラーニング・コモンズ:協働学習エリア、個人学習ブース、グループ学習室
– 沖縄・平和学習コーナー:沖縄戦、基地問題、平和学習関連資料を集中配置
– 多言語学習センター:英語、中国語、韓国語の学習支援システム

体育・スポーツ施設
沖縄の気候を活かした充実したスポーツ施設:

– 屋内体育館:バスケットボール、バレーボール、卓球等に対応
– 屋外プール:50mプール、競泳・水球の公式試合開催可能
– 人工芝グラウンド:サッカー、ラグビー、陸上競技に対応
– テニスコート:全天候型4面、ナイター設備完備
– 武道場:柔道・剣道・空手専用、琉球古武道の指導も実施

芸術・文化施設
創造性を育む充実した芸術・文化施設:

– 音楽ホール「美ら響(ちゅらひびき)」:300席、パイプオルガン設置
– 美術・工芸工房:絵画、彫刻、陶芸、染織等の創作活動に対応
– 演劇スタジオ:可変ステージ、照明・音響設備完備
– 琉球文化学習室:三線、太鼓、舞踊の練習に特化

7.2 一日の学校生活

標準的な一日のスケジュール
沖縄尚学高等学校の一日は、IBプログラムの要求する深い学習と沖縄の文化的伝統を両立させた構成となっています:

*8:00-8:20 登校・朝の準備*
生徒は公共交通機関、スクールバス、自転車等で登校。朝の時間には、自主学習や友人との交流の時間も確保されています。

*8:20-8:35 朝の会・瞑想の時間*
沖縄の伝統的な「ゆいまーる」(相互扶助)の精神を育む朝の会と、心を落ち着ける瞑想の時間。これは、IBの全人教育の理念と沖縄の精神文化を融合させた独特の取り組みです。

*8:40-12:30 午前の授業(4時限)*
各時限50分、10分間の休憩時間。IBの6つの教科グループの授業が中心となります。特に午前中は、集中力が高い時間帯を活用して、思考力を要求される科目(数学、科学、TOK等)を配置。

*12:30-13:30 昼食・休憩*
学校給食(沖縄の郷土料理も定期的に提供)または持参弁当。昼休みには、部活動の練習、図書館での学習、友人との交流等、生徒の自主性を重視した時間となっています。

*13:35-15:25 午後の授業(3時限)*
午後は、言語習得、芸術、体育等の実践的な科目が中心。グループワークやプレゼンテーション、実験・実習も多く実施されます。

*15:35-17:00 部活動・CAS活動*
IBのCAS(創造性・活動・奉仕)要件を満たす活動を中心に、多様な課外活動を実施。従来の部活動とCAS活動を統合した本校独自のシステムです。

*17:00-19:00 放課後学習・個別指導*
希望者を対象とした補習授業、大学受験対策、EE(課題論文)の指導等。教員との個別面談の時間も確保されています。

7.3 部活動・CAS活動の特色

学術系クラブ・CAS活動
IBプログラムと連携した学術系の活動が充実:

*平和研究部*
– 沖縄戦の証言収集・記録保存活動
– 平和をテーマとした研究発表・論文作成
– 国内外の平和教育機関との交流
– 平和の火リレー等のイベント企画・運営

*海洋科学研究部*
– サンゴ礁生態系の調査・研究
– 海洋生物の行動観察・データ収集
– 海洋環境保護活動の企画・実施
– 国際海洋科学コンテストへの参加

*国際交流部*
– 姉妹校との交流プログラム企画
– 留学生受け入れ支援活動
– 多文化理解イベントの開催
– 外国語でのコミュニケーション実践

*模擬国連部*
– 国際問題についての研究・議論
– 模擬国連大会への参加・入賞
– 外交・国際関係への理解深化
– 英語でのディベート・交渉スキル向上

文化・芸術系クラブ
沖縄の伝統文化とグローバルな芸術表現を融合:

*琉球芸能部*
– 三線、太鼓、舞踊の習得・継承
– 沖縄の伝統行事・祭りへの参加
– 県外・海外での文化交流公演
– 現代音楽との融合実験

*美術部*
– 沖縄の自然・文化をテーマとした作品創作
– 国内外の美術コンクールへの出品
– 地域のアートイベントへの参加
– デジタルアートの制作・発表

*演劇部*
– 沖縄戦・平和をテーマとした創作劇
– 多言語での演劇上演
– 国際演劇祭への参加
– 地域の文化イベントでの公演

スポーツ系クラブ
沖縄の自然環境を活かしたユニークなスポーツ活動:

*海洋スポーツ部*
– シュノーケリング、ダイビングの技術習得
– 海洋環境保護と競技技術の両立
– 県内外の海洋スポーツ大会への参加
– 海洋安全教育の普及活動

*琉球空手部*
– 沖縄発祥の琉球空手の習得・継承
– 国内外での演武・交流活動
– 空手の歴史・文化研究
– 国際的な空手普及活動

*エイサー部*
– 沖縄の伝統芸能エイサーの習得
– 各地のエイサー祭りへの参加
– 創作エイサーの開発・発表
– 県外・海外でのエイサー普及活動

7.4 年間行事・イベント

春学期(4月-7月)
*4月*
– 入学式・始業式
– 新入生オリエンテーション
– IB説明会(生徒・保護者対象)
– 沖縄戦戦跡巡り(1年生全員)

*5月*
– 体育祭「美ら島スポーツフェスティバル」
– 琉球王国歴史学習(首里城・識名園見学)
– 中間考査
– 海外姉妹校との交流開始

*6月*
– 沖縄慰霊の日 平和学習プログラム
– 沖縄全戦没者追悼式への参列
– IB生徒による平和スピーチ大会
– 保護者授業参観週間

*7月*
– 期末考査
– 夏季休業前特別プログラム
– 海外研修プログラム開始
– 夏季補習・進学対策講座

夏季休業(7月下旬-8月)
– 海外短期留学プログラム
– 国内外大学見学ツアー
– サマーキャンプ(離島での自然体験)
– EE(課題論文)集中指導
– 国際会議・コンテストへの参加

秋学期(9月-12月)
*9月*
– 始業式・後期開始
– 文化祭「尚学祭」(3日間開催)
– 国際文化交流フェスティバル
– 中間考査

*10月*
– 修学旅行(2年生:台湾・韓国選択制)
– 大学進学説明会
– 海外大学進学フェア
– ハロウィン国際交流イベント

*11月*
– 芸術鑑賞会
– 沖縄県高校生英語弁論大会
– 沖縄国際映画祭高校生部門参加
– 期末考査

*12月*
– 冬季休業前特別プログラム
– クリスマス・コンサート
– 年末清掃・大掃除
– 冬季補習開始

冬季休業・春学期(1月-3月)
*1月*
– 始業式
– 大学入学共通テスト
– IB模擬試験
– 新入生入学試験

*2月*
– IBディプロマ最終試験(3年生)
– 進路決定状況調査
– 在校生による学校説明会
– マラソン大会

*3月*
– 卒業式
– 修了式
– 春季休業
– 新年度準備期間

7.5 給食・食育プログラム

沖縄の食文化を活かした給食
本校の給食は、沖縄の豊かな食文化を活かした栄養価の高いメニューを提供しています。地産地消を基本とし、県内の農家・漁業者と連携した新鮮な食材を使用:

*週1回の「沖縄の日」メニュー例*
– ゴーヤーチャンプルー
– 沖縄そば
– タコライス
– 海ぶどうサラダ
– 紅芋デザート

国際的な食文化理解
IBプログラムの一環として、世界各国の料理を給食で体験:
– アジア太平洋料理週間
– 姉妹校の国の料理体験
– 宗教的配慮食(ハラル、ベジタリアン対応)
– 食文化についての探究学習

食育・栄養教育
栄養士・調理師と連携した食育プログラム:
– 栄養バランスの理解
– 食品ロス削減への取り組み
– 地域農業・漁業の理解
– 食の安全・衛生管理

7.6 生徒自治・リーダーシップ教育

生徒会活動
IBの「サービス」の理念に基づいた積極的な生徒自治活動:

– 生徒会執行部:学校運営への生徒参画
– 各種委員会:図書、保健、環境、国際交流等
– 学校改善提案制度:生徒からの建設的提案
– 生徒総会:年2回の民主的意思決定機会

リーダーシップ育成プログラム
将来のグローバルリーダー育成を目指した特別プログラム:

– リーダーシップ・キャンプ(年1回)
– プロジェクト・マネジメント研修
– コミュニケーション・スキル講座
– チームビルディング・ワークショップ

地域貢献活動
地域社会への積極的な貢献を通じたシチズンシップ教育:

– 地域清掃活動(月1回)
– 高齢者施設でのボランティア
– 小中学校での学習支援
– 災害時の支援活動

このように、沖縄尚学高等学校は充実した教育環境と多様な学習機会を提供し、IBプログラムの要求する全人教育を実現しています。沖縄の特色を活かしながら、国際的に通用する人材育成を行う教育環境は、本校の大きな魅力の一つです。

第8章:入学案内と選考プロセス

8.1 入学要件と出願資格

沖縄尚学高等学校への入学を希望する生徒には、学力だけでなく、国際的視野と平和への責任感、そして探究心を重視した選考を実施しています。IBプログラムの特性を理解し、チャレンジ精神を持った生徒を広く募集しています。

基本的な出願資格
– 中学校卒業見込み、または中学校卒業者
– 本校の教育理念に共感し、IBプログラムへの参加意欲が高い者
– 基礎的な学力を有し、探究的な学習に意欲を示す者
– 国際的な視野を持ち、多文化環境での学習を希望する者
– 平和教育に理解を示し、地域・国際社会への貢献意欲がある者

特別配慮による出願資格
本校では多様な背景を持つ生徒を積極的に受け入れています:

– 海外在住経験者(帰国生徒)
– 外国籍・重国籍保持者
– 国際結婚家庭出身者
– 離島・へき地出身者
– 経済的困難を抱える家庭の生徒
– 不登校経験者(適応指導教室等での学習歴も評価)

8.2 入学選考の種類と特色

一般選考(2月実施)
最も多くの生徒が受験する標準的な選考方式:

*第一次選考(筆記試験)*
– 国語:読解力、表現力、思考力を総合的に評価
– 数学:基礎計算力と論理的思考力
– 英語:4技能(読む・聞く・話す・書く)をバランス良く評価
– 理科:観察・実験の結果を分析する科学的思考力
– 社会:現代社会の課題に対する関心と理解度

*第二次選考(面接・グループディスカッション)*
– 個人面接:志望動機、将来の目標、価値観等
– グループディスカッション:協調性、リーダーシップ、コミュニケーション能力
– 英語面接:基礎的な英語コミュニケーション能力

推薦選考(1月実施)
中学校長の推薦に基づく選考:

*出願要件*
– 中学校での成績が優秀(5段階評価で平均4.0以上)
– 生徒会活動、部活動、ボランティア活動等での優れた実績
– 中学校長による推薦書の提出

*選考内容*
– 書類審査(調査書、推薦書、志望理由書、活動実績報告書)
– 面接試験(個人面接、英語面接)
– 小論文(800字程度、社会問題や倫理的問題についての考察)

特別選考(帰国生徒・外国人生徒)
海外経験者や外国人生徒を対象とした特別選考:

*出願要件*
– 海外在住経験2年以上、または外国籍保持者
– 日本語での学習に支障がない程度の日本語能力
– 英語またはその他の外国語での高いコミュニケーション能力

*選考内容*
– 書類審査(海外での成績証明書、語学能力証明書等)
– 日本語面接・作文
– 英語面接・エッセイ
– 数学・理科の基礎学力確認(多言語対応)

専願・併願制度
– 専願:本校のみを志望する生徒(合格した場合は必ず入学)
– 併願:他校との併願も可能(合格後に入学を選択可能)

8.3 選考基準と評価方針

総合的な人物評価
本校では、単純な学力偏差値だけでなく、以下の要素を総合的に評価します:

*学力要素(40%)*
– 基礎学力の定着度
– 論理的思考力
– 表現力・コミュニケーション能力
– 英語運用能力

*人格・資質要素(35%)*
– 探究心・知的好奇心
– 協調性・リーダーシップ
– 責任感・自主性
– 多様性への理解・受容

*経験・実績要素(25%)*
– 課外活動での実績
– ボランティア・社会貢献活動
– 国際交流・多文化体験
– 特技・特別な能力

沖縄県外・海外からの受験生への配慮
– オンライン面接の実施
– 交通費・宿泊費の一部補助制度
– 事前の学校見学・相談機会の提供
– 入学前の沖縄生活サポート

8.4 入学準備プログラム

入学前教育プログラム(3月実施)
合格者を対象とした入学前準備:

*アカデミック・ブリッジ・プログラム*
– IBプログラムの概要説明
– 探究型学習の体験授業
– 英語集中講座
– 数学・理科の基礎確認

*沖縄学習プログラム*
– 沖縄の歴史・文化学習
– 平和学習の基礎
– 琉球語(うちなーぐち)入門
– 沖縄の自然環境についての学習

*コミュニティ・ビルディング*
– 新入生同士の交流会
– 在校生との懇談会
– 保護者向け説明会
– 学校生活のオリエンテーション

8.5 学費・奨学金制度

学費構成(年額)
– 入学金:200,000円
– 授業料:600,000円
– 施設設備費:150,000円
– 教育活動費:100,000円
– IB関連費用:80,000円
– 年間合計:約1,130,000円

本校独自の奨学金制度

*学業優秀者奨学金*
– 対象:入学試験成績上位者
– 内容:授業料の50%または25%を減免
– 人数:各学年10名程度

*沖縄平和貢献奨学金*
– 対象:平和活動・社会貢献活動で優れた実績を持つ生徒
– 内容:年額300,000円給付
– 人数:各学年5名程度

*国際理解促進奨学金*
– 対象:国際交流・多文化理解に積極的な生徒
– 内容:海外研修費用の一部補助
– 人数:毎年20名程度

*経済支援奨学金*
– 対象:経済的困難を抱える家庭の生徒
– 内容:授業料の減免・給付(所得に応じて決定)
– 人数:必要に応じて支給

外部奨学金の活用
– 沖縄県高等学校等奨学金
– 日本学生支援機構予約奨学金
– 各種財団奨学金
– 企業・団体の教育支援制度

8.6 寮・下宿制度

学生寮「美ら海寮(ちゅらうみりょう)」
県外・離島出身者向けの充実した寮制度:

*施設概要*
– 定員:120名(男子60名、女子60名)
– 居室:個室(6畳、机・ベッド・クローゼット完備)
– 共用施設:食堂、学習室、談話室、ランドリー
– 24時間管理体制、セキュリティ完備

*寮生活の特色*
– 多様な出身地の生徒との共同生活
– 寮内での国際交流活動
– 規則正しい生活習慣の確立
– 先輩・後輩との縦のつながり

*寮費(月額)*
– 寮費:50,000円(光熱費込み)
– 食費:35,000円(朝・夕食)
– 合計:85,000円

提携下宿・アパート制度
寮以外の住居を希望する生徒向け:
– 学校近隣の下宿・アパート紹介
– 安全性・利便性を考慮した物件選定
– 家賃相場:月額40,000-60,000円
– 保護者・学校との連携サポート

8.7 入学相談・学校見学

学校説明会(年6回開催)
– 4月:新年度説明会
– 6月:IB教育説明会
– 8月:夏期学校説明会
– 10月:入試説明会
– 12月:個別相談会
– 2月:最終相談会

個別相談(随時受付)
– 平日:16:00-18:00
– 土曜日:9:00-17:00
– 電話・メール・オンラインでの相談も可能

オープンキャンパス(年2回)
– 7月・11月:授業体験、施設見学、在校生との交流

県外での進学相談会
– 東京・大阪・福岡・鹿児島での定期的な説明会開催
– 沖縄県人会との連携による相談機会

オンライン学校見学
– バーチャル校内ツアー
– オンライン授業見学
– 生徒・教員とのオンライン懇談

沖縄尚学高等学校は、多様な背景を持つ生徒を歓迎し、一人ひとりの可能性を最大限に伸ばす教育を提供します。IBプログラムという国際的な教育の枠組みと、沖縄の豊かな自然・文化・歴史を融合させた本校独自の教育で、世界で活躍する人材を育成します。

第9章:地域連携と社会貢献

9.1 沖縄県の教育拠点としての役割

沖縄尚学高等学校は、沖縄県初のIB認定校として、県内の国際教育推進において中核的な役割を担っています。本校の取り組みは、沖縄県全体の教育水準向上と国際化推進に大きく貢献しています。

県内教育機関との連携

*小中学校への教育支援*
– IBプログラムの考え方を活かした探究型学習の指導法研修
– 英語教育の充実に向けた教員研修プログラム
– 国際理解教育のカリキュラム開発支援
– 平和教育プログラムの共同開発・実施

本校教員は年間約50回、県内の小中学校で研修講師を務め、IBの教育手法を普及させています。特に、「学習者中心の教育」「探究型学習」「国際的視野の育成」について、具体的な指導方法を伝授しています。

*高等学校との協力関係*
– 沖縄県高等学校国際教育推進協議会の事務局運営
– 合同模擬国連大会の開催(年1回、県内10校参加)
– 英語弁論大会・科学研究発表会の共同実施
– 教員の相互交流・授業見学制度

沖縄県教育委員会との協働プロジェクト

*「おきなわ国際教育推進事業」*
沖縄県が推進する国際教育の先進的実践校として:
– IBプログラムの成果検証・報告
– 県内への普及可能な教育手法の開発
– 教員養成プログラムへの協力
– 国際教育推進のための政策提言

*「平和教育発信プロジェクト」*
沖縄の平和教育を国内外に発信する事業:
– 平和教育カリキュラムの標準化
– 多言語による平和教育教材の開発
– 国内外の学校との平和教育交流
– 平和学習指導者の養成

9.2 琉球大学・沖縄科学技術大学院大学(OIST)との連携

琉球大学との包括連携協定
2019年に締結された包括連携協定に基づき、多面的な協力関係を構築:

*高大接続教育プログラム*
– 琉球大学教授による特別講義(月2回)
– 大学施設での実験・研究体験
– 大学生との合同セミナー・討論会
– 早期卒業者の大学入学前準備プログラム

*共同研究プロジェクト*
– サンゴ礁生態系研究(理学部海洋自然科学科と連携)
– 沖縄戦記憶継承研究(人文社会学部と連携)
– 琉球語保存・継承研究(国際地域創造学部と連携)
– 観光と環境保護の両立研究(観光産業科学部と連携)

OIST(沖縄科学技術大学院大学)との研究連携
世界最高水準の研究機関であるOISTとの連携:

*サイエンス・メンターシップ・プログラム*
– OIST研究者による科学指導
– 最先端実験設備での研究体験
– 国際的な研究発表機会の提供
– 英語での科学コミュニケーション訓練

*具体的な連携研究テーマ*
– 海洋生物学:サンゴの白化現象と分子生物学的研究
– 物理学:台風の発生メカニズムと気候変動の関係
– 神経科学:学習と記憶のメカニズム研究
– 環境科学:沖縄の生物多様性保全研究

9.3 地域産業・企業との連携

沖縄経済界との教育連携
沖縄の主要産業である観光業、情報通信業、農業、漁業との連携を通じて、実践的な経済教育を実施:

*観光業界との連携*
– 沖縄観光コンベンションビューローとの協働プロジェクト
– 持続可能な観光(サステナブル・ツーリズム)の研究
– 多言語観光ガイドの育成プログラム
– 文化観光の企画・実施体験

*情報通信業界との連携*
– 県内IT企業でのインターンシップ
– プログラミング・AI技術の実践的学習
– デジタル・デバイド解消プロジェクト
– 情報セキュリティ教育の実施

*農業・漁業との連携*
– 持続可能な農業技術の研究・実践
– 6次産業化プロジェクトへの参加
– 海洋資源の持続的利用研究
– 地産地消推進活動

起業家教育・イノベーション創出
沖縄の経済発展に貢献する起業家精神の育成:

*スタートアップ・チャレンジ・プログラム*
– ビジネスプラン作成・発表会
– 地域課題を解決するソーシャル・ビジネスの企画
– 投資家・経営者との対話機会
– 実際の起業体験(学生起業支援)

9.4 離島・へき地教育支援

教育格差解消への取り組み
沖縄県の離島・へき地における教育機会の格差解消に積極的に取り組んでいます:

*遠隔教育システムの構築*
– オンライン授業配信システムの開発・運営
– 離島の小中高校への授業支援
– デジタル教材の開発・提供
– 遠隔地教員への研修支援

*移動学習支援プログラム*
– 本校教員・生徒の離島派遣
– 離島生徒の本校での短期研修受け入れ
– 共同研究プロジェクトの実施
– 文化交流イベントの開催

*「離島教育サポート・ネットワーク」*
県内離島の教育機関との連携組織:
– 石垣島、宮古島、久米島等との定期交流
– 離島特有の課題についての研究・対策立案
– 離島文化の保存・継承活動
– 災害時の教育継続支援システム

9.5 国際協力・開発援助への参画

アジア太平洋地域の教育支援
沖縄の地理的優位性を活かし、地域の教育発展に貢献:

*太平洋島嶼国教育支援プログラム*
– パラオ、フィジー、バヌアツ等の教育支援
– 教員研修プログラムの提供
– 教育カリキュラムの共同開発
– 奨学金制度による人材育成支援

*フィリピン・ミンダナオ島平和教育支援*
– 紛争地域での平和教育プログラム実施
– 現地教員の平和教育研修
– 平和構築プロジェクトへの参画
– 文化交流を通じた相互理解促進

JICA(国際協力機構)との連携
*青年海外協力隊との協力*
– 卒業生の青年海外協力隊参加促進
– 協力隊員の派遣前訓練協力
– 帰国隊員による国際協力教育
– 開発途上国での教育支援プロジェクト

*草の根技術協力事業*
– 「沖縄平和教育普及プロジェクト」の実施
– アジア太平洋地域での教員研修
– 平和教育教材の多言語化・普及
– 現地NGOとの協働事業

9.6 災害支援・復興協力

沖縄県内災害時の支援体制
台風常襲地帯である沖縄県において、災害時の教育継続と地域支援:

*災害時教育継続システム*
– オンライン授業システムの緊急展開
– 避難所での学習支援活動
– 被災生徒への心理的ケア
– 学習教材・用具の緊急支援

*地域防災教育の推進*
– 地域住民向け防災講座の開催
– 多言語での防災情報発信
– 外国人住民への災害時支援
– 防災ボランティアの育成・派遣

県外・海外災害時の支援活動
*東日本大震災支援活動(継続中)*
– 被災地の学校との交流継続
– 復興支援ボランティアの派遣
– 平和教育と復興教育の連携
– 風化防止のための記録・継承活動

*海外災害支援*
– フィリピン台風災害時の教育支援
– インドネシア地震・津波災害時の緊急支援
– 太平洋島嶼国サイクロン被害時の復旧支援
– 国際的な災害支援ネットワークへの参画

9.7 文化保存・継承活動

琉球・沖縄文化の保存・継承
沖縄の独特な文化の次世代継承と国際発信:

*無形文化遺産の記録・保存*
– 琉球古典音楽の録音・映像記録
– 伝統工芸技術の動画マニュアル作成
– 祭り・行事の詳細記録・分析
– 高齢者からの技術・知識の聞き取り

*文化継承者の育成*
– 若手芸能者の指導・支援
– 文化継承ワークショップの開催
– 学校教育への伝統文化導入
– 海外での文化普及活動

多文化共生社会の推進
*在沖外国人コミュニティとの連携*
– 多文化理解イベントの開催
– 外国人住民の生活支援
– 多言語情報発信サービス
– 国際交流促進活動

*「おきなわ多文化共生センター」*
本校が中心となって設立した地域組織:
– 多文化共生に関する調査・研究
– 政策提言・制度改善の推進
– 多文化共生教育プログラムの開発
– 地域住民の国際理解促進

このように、沖縄尚学高等学校は単なる高等学校の枠を超えて、沖縄県の教育・文化・社会発展の拠点として機能しています。IBプログラムで培った国際的な視野と沖縄の地域特性を活かし、ローカルとグローバルを結ぶ「グローカル」な教育機関として、地域社会に大きく貢献しています。

第10章:将来展望とビジョン

10.1 2030年代に向けた長期教育ビジョン

沖縄尚学高等学校は、2030年代の社会変化を見据えた長期的な教育ビジョン「SHOGAKU VISION 2035」を策定しています。このビジョンは、急速に変化する国際社会の中で、沖縄の特色を活かしながら世界で活躍する人材を育成するための包括的な計画です。

「持続可能な平和社会の創造者育成」
2035年までに達成を目指す教育目標:

*第一の柱:グローバル・ピースメーカーの育成*
– 沖縄戦の記憶を継承し、世界の紛争解決に貢献する人材
– 異文化間の対話と理解を促進するコミュニケーター
– 国際機関・NGOで活躍する平和構築の専門家
– 平和の文化を創造し、発信するアーティスト・ジャーナリスト

*第二の柱:持続可能な地球環境の守護者育成*
– 気候変動対策の最前線で活躍する研究者・政策立案者
– 海洋環境保護のグローバルリーダー
– 再生可能エネルギー開発の技術者・起業家
– 生物多様性保全の実践者・教育者

*第三の柱:文化架橋のイノベーター育成*
– 多様な文化をつなぐクリエイティブ産業のリーダー
– 伝統文化を現代に活かすソーシャル・イノベーター
– 国際的な文化交流を企画・運営するプロデューサー
– 多言語・多文化教育の専門家

10.2 教育プログラムの革新・発展計画

IBプログラムの更なる充実

*MYP(Middle Years Programme)の導入検討*
現在のDPに加えて、中学3年生〜高校1年生を対象とするMYPの導入を検討中:
– 2026年度:MYP候補校申請
– 2027年度:MYP認定取得目標
– 小中高一貫のIB教育体系の構築
– より体系的・継続的な国際教育の実現

*PYP(Primary Years Programme)導入の可能性*
将来的には小学校段階からのIB教育導入も視野:
– 沖縄尚学小学校(仮称)の設立検討
– PYP認定取得に向けた準備
– 3-18歳一貫のIB教育システム確立

先端技術を活用した教育イノベーション

*AIとビッグデータを活用した個別最適化教育*
– 学習者一人ひとりの特性に応じたカリキュラム設計
– AIによる学習進度・理解度の継続的モニタリング
– 個人の興味・関心に基づく探究テーマの提案
– 多言語学習支援システムの構築

*VR/AR技術による没入型学習体験*
– 沖縄戦の歴史をVRで追体験する平和学習
– 海底や宇宙空間での科学実験シミュレーション
– 世界各地の文化遺産をARで探訪する文化学習
– バーチャル国際会議での模擬外交体験

*ブロックチェーン技術による学習記録管理*
– 改ざん不可能な学習履歴・成果記録システム
– 国際的に通用する学習証明書の発行
– スキル・コンピテンシーの客観的評価・認証
– グローバな人材データベースへの参画

10.3 国際ネットワークの拡大・強化

世界のIB校との戦略的提携

*「Global Peace Education Network」の構築*
世界各地の平和教育実施校との国際ネットワーク:
– 参加予定国:日本、韓国、台湾、フィリピン、シンガポール、オーストラリア、カナダ、ドイツ、イスラエル・パレスチナ
– 平和教育カリキュラムの共同開発
– 生徒・教員の国際交流プログラム
– 平和研究の共同実施・発表
– 年次国際平和教育会議の開催

*「Pacific Rim Environmental Education Alliance」*
太平洋地域の環境教育連携組織:
– 海洋プラスチック汚染対策の共同研究
– 気候変動適応策の情報共有
– 生物多様性保全プロジェクトの協働実施
– 持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献

国際機関との協力関係拡大

*UNESCO(国連教育科学文化機関)ASPnetの拠点化*
– UNESCO Associated Schools Project Network(ASPnet)の地域拠点
– 持続可能な開発のための教育(ESD)の推進拠点
– 文化多様性教育の実践・普及センター
– 平和と人権教育のモデル校

*UNEP(国連環境計画)との教育連携*
– 環境教育プログラムの共同開発
– 青年環境サミットの開催
– 環境問題解決のための国際協力プロジェクト
– 次世代環境リーダーの育成

10.4 地域社会との共生・発展モデル

「沖縄国際教育特区」構想
本校を中核とした沖縄県の国際教育拠点化:

*教育クラスター形成*
– 国際的な教育機関の誘致・集積
– 研究機関・企業との連携強化
– 国際会議・シンポジウムの定期開催
– 教育ツーリズムの推進

*多言語・多文化共生社会の実現*
– 日本語・英語・中国語・韓国語の4言語公用化
– 多様な文化的背景を持つ住民の共生支援
– 国際的な生活環境の整備
– 文化交流施設・イベントの充実

持続可能な地域発展モデル

*「沖縄SDGs教育ハブ」としての機能*
– SDGs達成に向けた教育プログラムの開発・普及
– 企業・自治体・NPOとの協働プロジェクト
– 国内外からの研修受け入れ
– SDGs教育の指導者養成

*地域経済への貢献*
– 教育関連産業の集積・育成
– 国際的な人材の育成・供給
– 観光・文化産業の国際化支援
– イノベーション創出のための人材・環境提供

10.5 卒業生ネットワークの世界展開

「SHOGAKU Global Alumni Network」
世界各地で活躍する卒業生のネットワーク強化:

*地域別同窓会組織*
– 北米支部(米国・カナダ)
– 欧州支部(英国・ドイツ・フランス等)
– アジア太平洋支部(中国・韓国・台湾・ASEAN諸国・オーストラリア等)
– 国内支部(東京・関西・九州・沖縄)

*職業別専門ネットワーク*
– 外交・国際関係ネットワーク
– 学術・研究ネットワーク
– 医療・保健ネットワーク
– 経済・金融ネットワーク
– 教育・文化ネットワーク
– メディア・芸術ネットワーク

後輩支援・指導システム
*メンターシップ・プログラム*
– 在校生と卒業生のマッチング
– 進路選択・キャリア形成の助言
– インターンシップ・就職活動支援
– 起業・創業相談・支援

*奨学金・支援基金*
– 「沖縄尚学未来創造基金」の設立
– 経済的困難を抱える在校生への支援
– 海外進学・研修の費用補助
– 研究・プロジェクト活動への資金提供

10.6 社会的インパクトの拡大

教育政策への影響・提言

*国際バカロレア普及への貢献*
– IB教育の効果検証・エビデンス提供
– IB導入校への支援・助言
– IB教員養成プログラムへの協力
– 政府・自治体への政策提言

*平和教育の国際標準化*
– 沖縄型平和教育モデルの国際普及
– 平和教育評価基準の開発・提案
– 国際的な平和教育カリキュラムの共同開発
– 平和教育指導者の国際的ネットワーク構築

社会課題解決への貢献

*気候変動対策における教育的役割*
– 次世代の気候変動対策リーダー育成
– 気候変動教育プログラムの開発・普及
– 国際的な気候変動対策ネットワークへの参画
– 持続可能なライフスタイルの教育・普及

*多文化共生社会実現への貢献*
– 多文化理解教育のモデル開発
– 多様性を活かす組織運営手法の提案
– 国際的な人材流動に対応する教育システム
– 文化的偏見・差別の解消教育

10.7 「沖縄尚学モデル」の世界展開

教育モデルの国際移転
本校で開発・実践された教育モデルの海外展開:

*「沖縄尚学インターナショナル」構想*
– アジア太平洋地域での姉妹校設立
– 本校の教育理念・手法の国際移転
– 現地の文化・特性に適応したカリキュラム開発
– 教員・管理職の派遣・研修

*国際教育コンサルティング事業*
– 他校のIB認定取得支援
– 平和教育・環境教育プログラムの導入支援
– 国際交流プログラムの企画・運営支援
– 教育評価・改善システムの提供

「沖縄から世界へ」のメッセージ発信
沖縄の経験と英知を世界に発信する拠点として:

*国際会議・シンポジウムの定期開催*
– 「沖縄国際平和教育会議」(年次開催)
– 「アジア太平洋環境教育サミット」(隔年開催)
– 「多文化共生教育フォーラム」(年次開催)
– 「国際バカロレア・アジア太平洋会議」の誘致

*出版・メディア発信*
– 教育実践記録の国際的な出版
– 多言語での教育情報発信
– ドキュメンタリー映像の制作・配信
– SNS・デジタルメディアを活用した情報発信

沖縄尚学高等学校は、これらの将来展望を着実に実現することで、沖縄から世界に向けて平和と持続可能な発展のメッセージを発信し続ける国際教育の拠点となることを目指しています。本校の教育が、より良い世界の創造に貢献する人材を育成し、地球規模の課題解決に寄与することが、私たちの最大の使命であり、誇りです。

おわりに – 沖縄尚学高等学校が示す教育の新たな可能性

沖縄尚学高等学校の歩みは、地域の特色を活かしながら世界基準の教育を実現できることを証明しています。沖縄戦の悲劇の記憶を平和への願いに昇華し、亜熱帯の豊かな自然を学びの場に変え、多文化共生の現実を国際理解教育の基盤とする──このような教育実践は、日本の教育界に新たな可能性を示しています。

IBプログラムの導入は、単に国際的な資格を取得するためのものではありません。それは沖縄の子どもたちが、自らのアイデンティティを大切にしながら世界で活躍する力を身につけるための手段なのです。沖縄の心(ちむぐくる)を持って世界に羽ばたく人材の育成こそが、本校の真の使命です。

本校で学ぶ生徒たちは、ガマ(自然洞窟)での平和学習で戦争の悲惨さを肌で感じ、サンゴ礁での海洋実習で地球環境の大切さを実感し、多様な文化的背景を持つ友人たちとの交流で真の国際理解を深めています。このような体験は、教科書や資料だけでは決して得ることのできない、生きた学びです。

沖縄尚学高等学校は、これからも沖縄の特色を活かした国際教育のパイオニアとして、世界に貢献する人材を育成し続けます。そして、本校で学んだ生徒たちが世界各地で活躍し、平和で持続可能な社会の実現に貢献することを心から願っています。

「美ら島(ちゅらしま)沖縄から世界へ」──この言葉に込められた希望と責任を胸に、沖縄尚学高等学校は歩み続けます。

学校基本情報

正式名称:沖縄尚学高等学校
所在地:〒902-0061 沖縄県那覇市古島1-7-1
電話番号:098-832-5000
ウェブサイト:https://www.okinawashogaku.ac.jp
設立年:1983年
IB認定年:2017年
校長:玉城 美智子
生徒数:約1,200名(2024年度)
教職員数:約120名

交通アクセス
– 那覇空港から車で約30分
– モノレール「古島駅」から徒歩15分
– 路線バス「尚学高校前」停留所下車すぐ

入学に関するお問い合わせ
入試広報部:098-832-5005
Email:nyushi@okinawashogaku.ac.jp

沖縄尚学高等学校は、あなたの夢の実現と世界への羽ばたきを全力でサポートします。ぜひ一度、本校のキャンパスを訪れ、沖縄から世界へとつながる教育の現場をご覧ください。

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