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「インド・ムンバイの学校が、IBの世界ランキングで9位に入った」。そんなニュースが2026年10月19日、インドの経済メディアBusiness Todayで報じられました。インドへの赴任が決まったご家庭や、いまムンバイやデリーで暮らしているご家庭にとって、「現地のインター校選びの参考になるのかな」と気になるニュースですよね。
ただ、このランキングは、IBを運営するIBO(国際バカロレア機構)が出した公式のものではありません。英国の教育コンサルティング会社がまとめた「IBディプロマの平均点」の表です。何を測っている表なのかを知っておくと、学校選びの材料としてぐっと使いやすくなります。
この記事では、ランキングの中身と、インド赴任家庭がどう読めばよいかを、公式情報をもとに整理しますね。
ニュースの概要
Business Todayの報道によると、ムンバイのDhirubhai Ambani International School(以下、DAIS)が、英国のEducation Advisersが公表した2026年のIBディプロマプログラム(IBDP)のランキングで世界9位になり、上位10校に入った唯一のインドの学校となりました。インドの大手企業Reliance Industriesが、同日(月曜日)にX(旧Twitter)への投稿でこの結果を発表したと伝えています(Business Today)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 報道 | Business Today(2026年10月19日) |
| ランキング | 英国のEducation Advisersが運営するIB-Schools.comの「Global Top IB Schools」(2026 Results・上位100校) |
| 評価の指標 | IBディプロマで評価された全生徒の平均点(45点満点) |
| DAISの結果 | 9位(平均40.8点・受験者105人) |
| 上位10校の国・地域 | 香港5校、英国2校、日本・中国・インド各1校 |
上位10校の平均点と受験者数を図1にまとめました。1位は香港のSt Paul’s Co-educational College(43.0点・61人)で、日本からは東京のK. International School Tokyoが2位(42.7点・31人)に入っています。1位と10位の差は2.3点しかありません。一方、受験者数(ランキング表の「Cohort Size」)は23人から105人まで大きな開きがあり、DAISの105人は上位10校の中で最も多い人数です。

DAISはどんな学校?
学校公式サイトによると、DAISは2003年に開校した、ムンバイのBandra-Kurla Complexにある共学の通学制インターナショナルスクールで、幼稚園から12年生までを受け入れています。創設者・会長はNita M. Ambani氏です(DAIS公式「About DAIS」)。IBO公式の学校ページでは、DPの認定日は2003年1月20日、授業言語は英語と掲載されています(IBO公式の学校ページ)。
学校は11・12年生でDPを学ぶ形で、それより前の学年ではインドの試験であるICSEと、英国ケンブリッジの国際試験であるIGCSEに向けた学びを行うと説明しています。つまり、DPの前は別の試験に向けた学びがあるということです。
学校の結果発表ページによると、2026年5月試験の受験者105人のうち、ディプロマの候補者が104人、一部の科目だけを受けるサーティフィケイトの候補者が1人でした。平均40.8点は「学校の歴史で最高」とされ、45点満点を取った生徒は13人と公表されています(DAIS公式「IBDP Results 2026」)。
背景と解説
IBDPの「45点満点」とは
IBDPは高校段階の2年間のプログラムで、6つの科目をそれぞれ7点満点で評価し、TOK(知の理論)とEE(課題論文)の組み合わせで最大3点が加わります。合計で45点満点です。ディプロマを取るには、原則24点以上に加えて、CAS(創造性・活動・奉仕)の修了などの条件を満たす必要があります。つまり、24点が「合格ライン」、45点が「全部で最高評価」ということです。
IBOは2026年7月6日、2026年5月試験のDPの世界平均が30.88点だったと発表しました。DPとCP(キャリア関連プログラム)の結果を受け取った生徒は合わせて209,607人です(IBO公式ニュース)。点数の位置関係を図2にまとめました。

ポイント:DAISの平均40.8点は、世界平均30.88点より約10点高い水準です。ただし、上位10校の平均点はどれも40.7点以上で、隣り合う順位の差は0.1〜0.5点しかありません。
このランキングは誰が、何を測っているのか
ランキングを載せているIB-Schools.comは、英国ロンドンの教育コンサルティング会社Education Advisersが運営するサイトで、IBOとの提携関係はないと明記しています。指標は「その年にIBディプロマで評価された全生徒の平均点」で、受験者が20人未満の学校は別の表(Small Cohort)に分けています(IB-Schools.comのランキング説明)。
また、英語で授業を行う私立の国際IB校に結果の提出を依頼していて、提出しない学校もあると書かれています。表は暫定で、再採点の結果によって変わることがあるとも注記されています。運営者自身が「平均点は教育の質全体を必ずしも反映しない」「上位校は一般に学力面で選抜的で、入学の競争が激しい」と書いている点は、保護者として覚えておきたいところです。図3に整理しました。

インドのIB校と、順位の年ごとの動き
IBO公式のインドのページには、インドのIB認定校が274校、そのうちDPを提供する学校が197校と掲載されています(2026年10月19日確認、IBO公式「India」)。今回の上位100校の表には、インドの学校が11校入っていて、DAISの次はThe Cathedral and John Connon School(同率15位・39.5点・32人)でした(IB-Schools.com「Global Top IB Schools」)。
順位は年によって動きます。DAISの公式サイトの受賞歴には、同じEducation Advisersの集計で、2024年10月の掲載では11位、2025年の結果では9位だったと紹介されています(DAIS公式「Awards」)。1年分の順位だけで学校を判断しないことが大切ですね。
保護者への影響と今できる対応
外務省の海外在留邦人数調査統計によると、2025年10月1日現在、インドに住む日本人は8,865人です(外務省)。文部科学省の一覧では、インドの全日制の日本人学校はニューデリー日本人学校とムンバイ日本人学校の2校で、チェンナイには補習授業校があります(文部科学省)。日本人学校2校は小学1年から中学3年までが対象のため、高校段階のお子さんがいるご家庭では、現地のインターナショナルスクールを比べる場面が増えるのではないでしょうか。
ランキングは「候補を知るきっかけ」として役立ちますが、順位をそのまま学校の良し悪しと受け取るのは禁物です。見学や問い合わせの前に、次の点を確かめておくと安心です。
- 受験者数とセットで見る:学年の人数が少ないと、数人の結果で平均点が大きく動きます
- 全員がディプロマを受けるのか:DAISのように「何人中何人がディプロマ候補か」を公表している学校もあります
- 数年分の推移を見る:過去の結果も公表しているかを学校に聞いてみましょう
- 表に載っていない学校も候補から外さない:結果を提出していない学校は表に出てきません
- カリキュラムの流れと入れる学年:DPの前にどんな学びがあるか、お子さんの学年で途中から入れるかを確認しましょう
- 帰国後の進路:日本の大学でのIBの扱いや帰国生入試の条件は大学ごとに違うため、志望校の最新の募集要項で確かめましょう
注意:今回の記事では、DAISの入学条件・学費・空き状況は確認していません。上位校は入学の競争が激しいと運営者も注記しています。赴任が決まったら、早めに学校へ直接問い合わせ、会社の教育手当の範囲も含めて検討しましょう。
「上位の学校に入れないと不安…」と感じる方もいるかもしれません。でも、平均点は学校の一面を示す数字のひとつです。英語のサポートや通学のしやすさ、お子さんに合うかどうかも、同じくらい大切な判断材料になります。
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まとめ
- ニュースの中身:ムンバイのDAISが、英国Education Advisersの2026年IBDP平均点ランキングで9位(40.8点・105人)になり、上位10校で唯一のインドの学校と報じられました
- IBO公式ではない:結果を提出した学校の平均点を比べた民間の表で、再採点で変わることがあります
- 点数の目安:IBDPは45点満点で、2026年5月試験の世界平均は30.88点、ディプロマ取得は原則24点以上です
- 人数と推移も見る:上位10校の平均点の差は2.3点、受験者数は23〜105人と幅があり、順位も年ごとに動きます
- 最後は学校に確認:入学条件・学費・入れる学年は、学校へ直接確認するのが確実です
出典・参考リンク
- Business Today: Dhirubhai Ambani International School ranks 9th globally, only Indian school in IB top 10(2026年10月19日)
- IB-Schools.com(Education Advisers): Global Top IB Schools 2026 Results(2026年10月19日確認)
- IB-Schools.com(Education Advisers): Top IB School League Tables(2026年10月19日確認)
- Dhirubhai Ambani International School: IBDP Results 2026(2026年10月19日確認)
- Dhirubhai Ambani International School: About DAIS(2026年10月19日確認)
- Dhirubhai Ambani International School: Awards(2026年10月19日確認)
- IBO: Dhirubhai Ambani International School 学校ページ(2026年10月19日確認)
- IBO: More than 209,000 IB students worldwide receive their DP and CP results(2026年7月6日)
- IBO: India(2026年10月19日確認)
- 外務省: 海外在留邦人数調査統計(2025年10月1日現在)
- 文部科学省: 認定した在外教育施設の一覧(2026年10月19日確認)


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