東京都内IB校完全比較ガイド2026:インター・私立・公立全タイプを徹底比較|学費・入試・進学実績まで

「うちの子にIB教育を受けさせたいけど、東京にはたくさんの学校があって、どこを選べばいいか分からない……」「インターナショナルスクールと私立校と公立校、いったい何が違うの?」――お子さまの進路を真剣に考えているお母さま・お父さまなら、そんなふうにお感じになることがあるのではないでしょうか。

東京都は日本で最もIB(国際バカロレア)認定校が集中しているエリアです。2026年現在、インターナショナルスクール、私立一条校、公立校、さらにはプリスクール・幼稚園まで含めると、15校以上のIB認定校が都内に存在します。しかし、学校タイプによって学費は年間12万円から300万円超まで幅があり、使用言語も英語100%から日本語中心までさまざま。入試制度も進学実績もまったく異なります。

この記事では、東京都内の主要IB認定校を「インターナショナルスクール」「私立一条校」「公立校」「プリスクール・幼稚園」の4タイプに分けて、お母さまの目線で徹底比較します。大きな比較テーブルで一覧チェックできるほか、学費帯別・目的別・エリア別のおすすめも整理しました。お子さまにぴったりの学校を見つける手がかりにしていただければ幸いです。

  1. 東京IB校マップ:15校はどこにある?
    1. 都心エリア(千代田区・中央区・港区)
    2. 城南エリア(世田谷区・目黒区)
    3. 城東エリア(江東区・港区周辺)
    4. 城北・練馬エリア
    5. 多摩エリア(町田市・小平市)
    6. その他
  2. 東京IB認定校 大比較テーブル
  3. タイプ別解説:インターナショナルスクール
    1. IBコンティニューム校(PYP〜DP一貫校)
    2. 部分プログラム校(PYPのみ・PYP+MYPなど)
    3. インターナショナルスクールを選ぶメリットと注意点
  4. タイプ別解説:私立一条校・国立一条校
    1. 各校の特徴比較
  5. タイプ別解説:公立校
    1. 東京都立国際高等学校――日本初の公立IB DP校
  6. タイプ別解説:プリスクール・幼稚園
    1. Aoba-Japan Bilingual Preschool(A-JB)
    2. 町田こばと幼稚園
  7. 学費比較:タイプ別の年間費用一覧
    1. 学費以外にかかる費用も確認を
  8. 目的別おすすめガイド
    1. 目的1:海外のトップ大学を目指したい
    2. 目的2:日本の大学進学も海外もどちらも視野に入れたい
    3. 目的3:英語力に不安があるが、IBに挑戦したい
    4. 目的4:学費をできるだけ抑えたい
    5. 目的5:幼児期からIBの学びを始めたい
  9. エリア別おすすめガイド
    1. 都心(千代田区・中央区・港区・文京区)にお住まいの方
    2. 城南(世田谷区・目黒区・大田区)にお住まいの方
    3. 城東(江東区・墨田区周辺)にお住まいの方
    4. 練馬区・板橋区・北区方面にお住まいの方
    5. 多摩地域(町田市・小平市周辺)にお住まいの方
  10. 進学実績の比較
  11. よくある質問(Q&A)
    1. Q1. 途中からIBプログラムに切り替えることはできますか?
    2. Q2. IBプログラムと日本の受験勉強は両立できますか?
    3. Q3. インターナショナルスクール卒業で日本の大学に入れますか?
    4. Q4. 英語ができない子どもでもIBプログラムについていけますか?
    5. Q5. PYPだけ受けて、中学からは普通の学校に進むのはアリですか?
    6. Q6. 学費の支援制度はありますか?
    7. Q7. 転勤族ですが、東京を離れた場合はどうなりますか?
    8. Q8. 見学や説明会はどうやって参加すればいいですか?
  12. まとめ:東京IB校選びの3つのポイント

東京IB校マップ:15校はどこにある?

まず、東京都内のIB認定校がどのエリアに分布しているか、全体像を把握しましょう。お子さまの通学を考えると、所在地は非常に重要な要素ですよね。

都心エリア(千代田区・中央区・港区)

  • 開智日本橋学園中学・高等学校(中央区)――日本橋という好アクセスのMYP+DP校
  • 千代田高等学校(千代田区)――皇居のすぐそば、日本語DPが学べる
  • Capital Tokyo International School(CTIS)(港区)――2022年開校の最先端PYP+MYP校

城南エリア(世田谷区・目黒区)

  • St. Mary’s International School(世田谷区)――男子校の名門DP校
  • Seisen International School(世田谷区)――女子校の伝統あるPYP校
  • 東京都立国際高等学校(目黒区)――日本初の公立DP校

城東エリア(江東区・港区周辺)

  • K. International School Tokyo(KIST)(江東区)――日本トップクラスのDP成績
  • Tokyo International School(TIS)(港区)――PYP+MYPの中心地校

城北・練馬エリア

  • Aoba-Japan International School(練馬区・文京区・目黒区)――3キャンパスのIBコンティニューム校
  • Aoba-Japan Bilingual Preschool(三鷹・新宿・中央区・墨田区・世田谷区)――5キャンパス展開のPYP

多摩エリア(町田市・小平市)

  • 玉川学園(町田市)――創立約100年の名門、MYP+DP校
  • Malvern College Tokyo(小平市)――英国名門校のPYP校
  • 町田こばと幼稚園(町田市)――日本語で学べるPYP幼稚園

その他

  • 東京学芸大学附属国際中等教育学校(練馬区)――国立のMYP+DP校

このように東京都内のIB校は都心部から多摩地域まで広く分布しています。お住まいのエリアやご家庭のライフスタイルに合わせて検討できるのが、東京でIB教育を選ぶ大きな利点です。

東京IB認定校 大比較テーブル

それでは、東京都内の主要IB認定校を一覧で比較してみましょう。お手元で何度も見返していただけるよう、できるだけ詳しい情報をまとめました。

学校名 タイプ IBプログラム 対象学年 所在地 年間学費(目安) 授業言語 入試難易度
インターナショナルスクール
Aoba-Japan International School インター PYP / MYP / DP 1.5歳〜G12 練馬区・文京区・目黒区 約200〜260万円 英語 中程度
K. International School Tokyo(KIST) インター PYP / MYP / DP K〜G12 江東区 約220〜250万円 英語 高い
Seisen International School インター PYP K〜G5(PYP) 世田谷区 約200〜240万円 英語 中程度
Tokyo International School(TIS) インター PYP / MYP K〜G9 港区 約230〜270万円 英語 中〜高
St. Mary’s International School インター DP K〜G12(男子校) 世田谷区 約220〜260万円 英語 高い
Capital Tokyo International School(CTIS) インター PYP / MYP 幼児〜中学 港区 約200〜300万円 英語 中程度
Malvern College Tokyo インター PYP 5〜11歳(Prep) 小平市 約200〜300万円 英語 中程度
私立一条校(日本の学校制度内のIB校)
開智日本橋学園中学・高等学校 私立一条校 MYP / DP 中1〜高3 中央区 約120〜150万円 英語+日本語 高い
玉川学園中学部・高等部 私立一条校 MYP / DP 中1〜高3(IBクラス) 町田市 約130〜170万円 日本語+英語 中〜高
千代田高等学校 私立一条校 DP 高1〜高3 千代田区 約100〜140万円 日本語+英語 中程度
東京学芸大学附属国際中等教育学校 国立一条校 MYP / DP 中1〜高3 練馬区 約12〜15万円 日本語+英語 非常に高い
公立校
東京都立国際高等学校 公立 DP 高1〜高3 目黒区 約12〜15万円 英語+日本語 非常に高い
プリスクール・幼稚園
Aoba-Japan Bilingual Preschool プリスクール PYP(5キャンパス認定) 1〜6歳 三鷹・新宿・中央区・墨田区・世田谷区 約150〜200万円 英語+日本語 低い
町田こばと幼稚園 幼稚園 PYP 3〜6歳 町田市 約50〜80万円 日本語中心 低い

こうして一覧にすると、ひとくちに「東京のIB校」といっても、学費だけでも年間12万円から300万円まで実に25倍もの差があることがお分かりいただけると思います。「うちの家庭にはどのタイプが合うのかしら?」と思われた方も多いのではないでしょうか。ここからは、タイプ別に詳しく解説していきますね。

タイプ別解説:インターナショナルスクール

まずは、東京IB教育の中核を担うインターナショナルスクールです。英語を主な授業言語として、世界各国からの生徒が学ぶ国際的な環境が最大の特長です。

IBコンティニューム校(PYP〜DP一貫校)

Aoba-Japan International School(A-JIS)K. International School Tokyo(KIST)は、東京で数少ないPYP・MYP・DP全3プログラム認定のIBコンティニューム校です。1つの学校で幼児期から高校卒業まで一貫したIB教育を受けられるのは、お子さまにとって大きなメリットです。

比較項目 Aoba-Japan IS(A-JIS) KIST
設立年 1976年 1997年
キャンパス 3拠点(光が丘・本駒込・青葉台) 1拠点(江東区白河)
生徒数 約700名以上 約600名
国籍数 30カ国以上 約50カ国
DP成績 世界平均を上回る安定した実績 日本トップクラス(国内1位の実績あり)
大学進学先 英米加豪・日本の大学 オックスブリッジ・アイビーリーグ・東大・慶應など
認定団体 IBO・CIS・NEASC IBO・CIS・WASC
特色 IBオンラインDPパイロット校(アジア初)、スクールバス完備 少人数制(1クラス15〜20名)、手厚い大学進学指導

「うちの子は将来、海外の一流大学を目指したい」というご家庭には、特にKISTが強い選択肢です。DP成績で日本国内トップクラスを維持し続けており、世界ランキングでも上位にランクインした実績があります。一方、A-JISは3キャンパス体制でお住まいのエリアに応じた通学が可能な点、またアジア初のIB DPオンラインパイロット校に選ばれた先進性が魅力です。

部分プログラム校(PYPのみ・PYP+MYPなど)

IBの全プログラムではなく、一部のプログラムのみ認定を受けているインターナショナルスクールもあります。

Seisen International Schoolは1962年設立のカトリック系女子校(幼稚園のみ共学)で、世田谷区用賀の緑豊かなキャンパスにPYP認定の初等教育を展開しています。G6以降は独自のカレッジプレップカリキュラムとなるため、中学以降もIBを継続したい場合は他校への転校が必要です。

Tokyo International School(TIS)は港区三田に位置し、PYPとMYPの認定を受けています。DPは提供していないため、G10以降は別のIB DP校に進む必要がありますが、都心の利便性と充実した探究型教育は大きな魅力です。

St. Mary’s International Schoolは1954年設立のカトリック系男子校で、東京のインター校では最も歴史と伝統のある学校の一つです。DP認定校として、アメリカ式カレッジプレップカリキュラムとIBの両方を提供し、充実したスポーツ施設を備えた広大なキャンパスが特長です。

CTIS(Capital Tokyo International School)は2022年に港区に開校した比較的新しい学校で、PYPとMYPの認定を取得しています。最新の施設と教育環境を備え、幼児から中学まで一貫したIB教育を提供している点が新設校ならではの強みです。

Malvern College Tokyoは英国ウスターシャー州で1865年に創立された名門パブリックスクールの東京校です。小平市のキャンパスで英国ナショナルカリキュラムとIB PYPを融合させたユニークなカリキュラムを展開しています。

インターナショナルスクールを選ぶメリットと注意点

メリット 注意点
  • 英語環境での完全イマージョン教育
  • 多国籍の生徒との日常的な交流
  • 海外大学への直接進学がしやすい
  • IBプログラムの長い実施実績
  • 国際的な認定(CIS・WASC等)の信頼性
  • 年間200万円以上の高額な学費
  • 日本の学校制度上の「各種学校」扱い(一条校ではない)
  • 日本の大学受験で不利になる場合がある
  • 日本語力の維持に別途工夫が必要
  • 入学金・施設費等の初期費用も高額

インターナショナルスクールは「各種学校」扱いのため、日本の高校卒業資格が直接得られない点はよく理解しておく必要があります。ただし、IB DP取得者は日本の多くの大学でAO入試や帰国生入試の出願資格として認められていますので、進学先の選択肢が狭まるわけではありません。お子さまの将来設計に合わせて検討することが大切です。

タイプ別解説:私立一条校・国立一条校

「IB教育には興味があるけれど、やっぱり日本の高校卒業資格も欲しい」「英語だけの授業は不安…」というお母さまに特におすすめしたいのが、一条校(日本の学校教育法第1条に定められた学校)のIB認定校です。日本の高校卒業資格を得ながらIBディプロマも取得できる、まさに「いいとこ取り」ができる選択肢なんです。

各校の特徴比較

比較項目 開智日本橋学園 玉川学園 千代田高等学校 学芸大附属国際
設立年 2015年(共学化) 1929年 1888年(2025年改称) 2007年
IBプログラム MYP + DP MYP + DP DP MYP + DP
IB認定年 MYP: 2018年 / DP: 2019年 MYP: 2016年 / DP: 2017年 DP: 2018年 MYP: 2010年 / DP: 2015年
所在地 中央区日本橋 町田市玉川学園 千代田区 練馬区東大泉
年間学費 約120〜150万円 約130〜170万円 約100〜140万円 約12〜15万円(国立)
DP授業言語 英語+日本語(デュアルランゲージ) 日本語+英語 日本語DP 英語+日本語(デュアルランゲージ)
入試難易度 高い 中〜高 中程度 非常に高い
最大の特色 都心アクセス抜群、グローバルリーダーコース 創立約100年の全人教育、広大な緑のキャンパス 日本語DPの先駆校、都心の利便性 日本初の国公立IB校、圧倒的コスパ

特に注目していただきたいのが、東京学芸大学附属国際中等教育学校です。国立の中等教育学校として、年間約12〜15万円という驚くほどの低学費でMYP+DPの一貫IB教育が受けられます。日本で初めてMYP認定(2010年)を受けた国公立校であり、パイオニアとしての実績は折り紙つきです。ただし、その分入試は非常に競争が激しく、帰国生入試でも高い水準が求められます。

千代田高等学校は、2018年のIB DP認定以来「日本語DP」に力を入れている点がユニークです。「IBに興味はあるけど、英語力がまだ不安…」というお子さまでも、日本語でDP科目を学びながらIBディプロマ取得を目指せます。2025年4月に武蔵野大学附属千代田高等学院から校名変更したばかりですが、教育の質はそのまま継続されています。

タイプ別解説:公立校

東京都立国際高等学校――日本初の公立IB DP校

「IB教育を受けさせたいけれど、インターナショナルスクールの学費はとても無理…」というお母さまにとって、最大の味方となるのが東京都立国際高等学校です。

1989年に開校し、2015年に日本で初めてIBディプロマプログラム認定を取得した公立高等学校です。目黒区駒場という東京大学駒場キャンパスに隣接する恵まれた立地にあり、京王井の頭線・駒場東大前駅から徒歩5分というアクセスの良さです。

項目 詳細
IBコース定員 各学年約25名
年間学費 約12万円〜15万円(公立高校授業料実質無償化の対象)
DP授業言語 英語+日本語(デュアルランゲージDP)
入試方法 入学試験+面接(英語力・学力ともに高水準が求められる)
帰国生・外国籍生徒 全体の約30%(40カ国以上から)
大学進学先 国内国公立大学(東大・一橋・東工大等)、海外大学(米英豪等)

最大の魅力は、なんといっても年間約12〜15万円という圧倒的なコストパフォーマンスです。インターナショナルスクールの1/20以下の費用で、世界水準のIBディプロマ教育を受けられるのです。高校生のいるご家庭にとっては、本当にありがたい選択肢ですよね。

ただし、その分入試は非常に競争が激しいです。IBコースは各学年約25名という少人数制で、英語力と学力の両面で高いレベルが求められます。「準備なしに受けて合格できる」という学校ではないので、早い段階からの対策が不可欠です。

タイプ別解説:プリスクール・幼稚園

「IBの学びは小さいうちから始めた方がいいのかしら?」と思われるお母さまも多いのではないでしょうか。実はIB PYP(初等教育プログラム)は3歳からのお子さまを対象にしており、東京には幼児期からIBの探究型学習を体験できるプリスクールや幼稚園が存在します。

Aoba-Japan Bilingual Preschool(A-JB)

Aoba-Japan International Schoolのフィーダー校として、東京都内5キャンパスでPYP認定を取得しているのがAoba-Japan Bilingual Preschoolです。三鷹・早稲田(新宿区)・晴海(中央区)・墨田区・世田谷区にキャンパスがあり、お住まいのエリアに近い園を選べるのが大きな魅力です。

英語と日本語のバイリンガル環境で、1歳からIB PYPの探究型学習に触れることができます。卒園後はAoba-Japan International Schoolへの進学ルートが整っており、「PYP→MYP→DP」の一貫したIB教育を計画的に受けさせたいご家庭にとって、理想的なスタート地点です。学費は年間約150〜200万円と、インター系プリスクールとしては標準的な水準です。

町田こばと幼稚園

「IB教育には興味があるけれど、うちの子はまだ日本語もおぼつかないのに英語環境は心配…」というお母さまにぜひ知っていただきたいのが、町田こばと幼稚園です。

日本の幼稚園としてPYP認定を受けた極めて珍しい存在で、日本語中心の環境でIB PYPの探究型学習を体験できます。学費も年間約50〜80万円と、インター系プリスクールの3分の1以下。幼児教育無償化制度の対象にもなっています。

「IBの考え方」を日本語で体験するという意味で、英語教育が主目的ではないご家庭にとって、非常に価値のある選択肢です。町田エリアにお住まいで、同じくIB認定校である玉川学園(MYP+DP)が近くにあるという地の利もあります。

学費比較:タイプ別の年間費用一覧

学校選びの現実的な判断材料として、学費は避けて通れない要素です。ここでは東京都内IB校の学費をタイプ別にまとめます。「だいたいこのくらいの予算感」というイメージをつかんでいただければと思います。

学費帯 年間費用(目安) 該当校 ポイント
最高帯 250〜300万円超 TIS、CTIS、Malvern College Tokyo 入学金・施設費・教材費込みで300万円超になることも
高額帯 200〜260万円 A-JIS、KIST、Seisen、St. Mary’s インターナショナルスクールの標準帯
中額帯 100〜170万円 開智日本橋、玉川学園、千代田高等学校 私立一条校。日本の高校卒業資格も取得可能
低額帯 12〜15万円 都立国際、学芸大附属国際 公立・国立の圧倒的コストパフォーマンス
幼児教育帯 50〜200万円 A-JB(150〜200万円)、町田こばと(50〜80万円) プリスクール・幼稚園。町田こばとは無償化制度対象

学費以外にかかる費用も確認を

学費の数字だけを比較すると、どうしても「安い方がいい」と感じがちですが、それ以外にもさまざまな費用がかかることを忘れないでください。

  • 入学金:インター校は30〜50万円、一条校は20〜30万円が一般的
  • 施設費・教育充実費:年間10〜30万円程度追加される場合が多い
  • 教材費・IBテスト受験料:DP最終試験の受験料は7〜10万円程度
  • スクールバス代:インター校では年間20〜40万円
  • 課外活動費・修学旅行費:特にインター校は海外研修があり、別途費用が発生
  • 制服・給食費等:学校によって異なる

トータルで見ると、インターナショナルスクールは年間300〜400万円、私立一条校は150〜200万円、公立・国立は20〜30万円程度を見込んでおくと安心です。

目的別おすすめガイド

「結局、うちの子にはどこが合うの?」――ここまで読んでくださったお母さまが一番知りたいのは、きっとこれですよね。ご家庭の状況や目的別に、おすすめの学校をまとめました。

目的1:海外のトップ大学を目指したい

おすすめ校 理由
KIST 日本トップクラスのDP成績。オックスブリッジ・アイビーリーグへの進学実績多数。少人数制で手厚い大学カウンセリング。
St. Mary’s IS 70年の歴史と世界的な大学進学実績。男子校ならではのリーダーシップ教育。
A-JIS PYP〜DPの一貫教育で基礎からしっかり。英米加豪の大学への幅広い進学実績。

目的2:日本の大学進学も海外もどちらも視野に入れたい

おすすめ校 理由
開智日本橋学園 日本の高校卒業資格+IBディプロマ。日本橋の好立地。デュアルランゲージで英語力も着実に向上。
学芸大附属国際 国立校の信頼性と実績。国内難関大学への進学実績も豊富。コストパフォーマンス抜群。
都立国際高校 公立校の安心感と経済性。東大をはじめとする国内トップ大学への進学実績あり。

目的3:英語力に不安があるが、IBに挑戦したい

おすすめ校 理由
千代田高等学校 日本語DPの先駆校。英語が苦手でもIBディプロマ取得を目指せる唯一の選択肢。
玉川学園 日本語中心の授業でIBを学びつつ、段階的に英語力を伸ばす環境。100年近い教育実績の安心感。

目的4:学費をできるだけ抑えたい

おすすめ校 理由
都立国際高校 年間約12〜15万円。インター校の1/20以下の費用でDP取得可能。
学芸大附属国際 国立校のため同等の低学費。MYP+DPの一貫教育が公立校並みの費用で。

目的5:幼児期からIBの学びを始めたい

おすすめ校 理由
A-JB(バイリンガル志向) 5キャンパスの地理的利便性。A-JISへの進学で一貫IB教育。英語+日本語のバイリンガル環境。
町田こばと幼稚園(日本語志向) 日本語中心でIB PYPの探究学習を体験。年間50〜80万円の経済性。幼児教育無償化対象。
Malvern College Tokyo(英国式志向) 英国名門校の伝統×IB PYP。独自の教育メソッド。将来の英国留学を視野に。

エリア別おすすめガイド

通学時間は子どもの生活の質に大きく影響します。特に低学年のお子さまの場合、長時間の通学は心身ともに負担になりかねません。お住まいのエリア別に、通いやすいIB校をご紹介します。

都心(千代田区・中央区・港区・文京区)にお住まいの方

学校名 プログラム アクセスの良さ
開智日本橋学園 MYP / DP 東京メトロ日本橋駅から徒歩圏内
千代田高等学校 DP 千代田区内、複数路線利用可能
TIS PYP / MYP 港区三田、都営線・JR田町駅近く
CTIS PYP / MYP 港区内、都心アクセス良好
A-JIS本駒込 DP(G10-12) 文京区、南北線本駒込駅近く

城南(世田谷区・目黒区・大田区)にお住まいの方

学校名 プログラム アクセスの良さ
都立国際高校 DP 目黒区駒場、井の頭線駒場東大前駅から徒歩5分
Seisen International School PYP 世田谷区用賀エリア
St. Mary’s IS DP 世田谷区、二子玉川エリア

城東(江東区・墨田区周辺)にお住まいの方

学校名 プログラム アクセスの良さ
KIST PYP / MYP / DP 江東区白河、豊洲エリアからアクセス良好
A-JB墨田キャンパス PYP 墨田区内

練馬区・板橋区・北区方面にお住まいの方

学校名 プログラム アクセスの良さ
A-JIS光が丘キャンパス PYP / MYP(K3〜G9) 練馬区光が丘、大江戸線利用
学芸大附属国際 MYP / DP 練馬区東大泉、西武池袋線大泉学園駅

多摩地域(町田市・小平市周辺)にお住まいの方

学校名 プログラム アクセスの良さ
玉川学園 MYP / DP 町田市、小田急線玉川学園前駅直結
町田こばと幼稚園 PYP 町田市内
Malvern College Tokyo PYP 小平市、西武線利用

お住まいのエリアによっては、複数の選択肢が通学圏内に入る場合もあります。たとえば世田谷区にお住まいなら、都立国際・Seisen・St. Mary’sの3校が比較的近く、さらに目黒区のA-JIS青葉台キャンパスも選択肢に入ります。実際に通学ルートを調べて、ドア・トゥ・ドアの所要時間を確認されることをおすすめします。

進学実績の比較

お子さまの将来を考えると、やはり卒業後の進路は気になるポイントですよね。東京のIB校は、タイプによって進学先の傾向が異なります。

学校タイプ 海外大学進学 国内大学進学 主な進学先の傾向
インター校(KIST・A-JIS等) 非常に強い 増加傾向 オックスフォード・ケンブリッジ、アイビーリーグ、東大(PEAK)・慶應(PEARL)等
私立一条校(開智・玉川等) 増加中 強い 早慶上智、MARCH、国公立大学、海外大学はIBスコア活用
公立・国立(都立国際・学芸大附属) 着実に増加 非常に強い 東大・一橋・東工大等の国公立難関、早慶上智、海外大学も

近年、日本の大学でもIBスコアを活用した入試制度が急速に広がっています。東京大学のPEAKプログラム、慶應義塾大学のPEARLプログラム、早稲田大学の各学部IB入試など、IBディプロマ取得者にとって有利な進路選択肢は年々増え続けています。「インター校に行ったら日本の大学に入れない」という時代は、もう過去のものになりつつあります。

よくある質問(Q&A)

Q1. 途中からIBプログラムに切り替えることはできますか?

はい、可能です。多くの一条校では中学入学時(MYP開始)や高校入学時(DP開始)からIBプログラムに参加できます。インターナショナルスクールも、途中編入を受け付けている学校がほとんどです。ただし、学年が上がるほど求められる英語力・学力水準も高くなるため、早めの準備が重要です。

Q2. IBプログラムと日本の受験勉強は両立できますか?

一条校の場合、日本の高校卒業資格とIBディプロマの両方を取得できるため、国内大学受験にも対応しやすい環境です。ただし、DPの2年間は非常にハードなカリキュラムとなるため、一般入試の受験勉強を並行して行うのは現実的に困難です。IB入試やAO入試を活用した進路設計をおすすめします。

Q3. インターナショナルスクール卒業で日本の大学に入れますか?

IBディプロマを取得していれば、日本の多くの大学にIB入試やAO入試で出願できます。文部科学省は2003年からIBディプロマ取得者に大学入学資格を認めており、現在では国公立大学を含む多数の大学がIBスコアを活用した入試を実施しています。ただし、一般入試(共通テスト受験)の場合は別途対策が必要です。

Q4. 英語ができない子どもでもIBプログラムについていけますか?

一条校の中には、日本語でDPの一部科目を学べる「日本語DP」や「デュアルランゲージDP」を提供している学校があります。千代田高等学校は日本語DPの先駆校ですし、都立国際・学芸大附属国際・開智日本橋学園もデュアルランゲージで対応しています。英語力に不安がある場合は、これらの学校を中心に検討されることをおすすめします。

Q5. PYPだけ受けて、中学からは普通の学校に進むのはアリですか?

もちろんアリです。PYP(初等教育プログラム)で身につく探究型思考力、問いを立てる力、自分で学ぶ姿勢は、どんな教育環境に進んでも大きな財産になります。「IBに入ったら最後までIBでなければ意味がない」ということは決してありません。お子さまの成長に合わせて、その都度最適な環境を選ぶ柔軟さが大切です。

Q6. 学費の支援制度はありますか?

公立の都立国際高校と国立の学芸大附属国際は、高校無償化制度(就学支援金制度)の対象です。私立一条校も、東京都の私立高校授業料実質無償化制度の恩恵を受けられる場合があります。インターナショナルスクールは原則として公的支援の対象外ですが、一部の学校では独自の奨学金制度を設けています。

Q7. 転勤族ですが、東京を離れた場合はどうなりますか?

IBプログラムは世界160カ国以上の認定校で共通のカリキュラムを使用しているため、国内外のIB校間での転校がスムーズです。MYPやDPの途中で転校しても、学習内容の継続性が保たれるのがIBの大きな強みです。東京のIB校で学んだ内容は、大阪、名古屋、海外のIB校でもそのまま生かせます。

Q8. 見学や説明会はどうやって参加すればいいですか?

各学校のウェブサイトから説明会やオープンキャンパスの日程を確認し、事前申し込みをするのが一般的です。多くの学校では秋(9〜11月)に翌年度入学向けの説明会を開催します。インターナショナルスクールは年間を通じて見学を受け付けていることも多いので、直接問い合わせてみてください。実際にキャンパスを訪問し、授業の雰囲気や生徒の様子を見ることが、学校選びでは何よりも大切です。

まとめ:東京IB校選びの3つのポイント

ここまで東京都内15校以上のIB認定校を詳しく比較してきました。最後に、学校選びで特に大切な3つのポイントをお伝えします。

ポイント1:「何のためにIBを選ぶのか」を明確にする

海外大学進学が第一目標なのか、日本の大学も視野に入れるのか、英語力を伸ばしたいのか、探究型の学びを体験させたいのか。目的によって、最適な学校タイプはまったく異なります。お子さまの将来像と、ご家庭の教育方針をまず整理してみてください。

ポイント2:「無理のない学費計画」を立てる

IB教育は最短でもDP(2年間)、長ければPYPからDP(15年間)にわたる長期的な投資です。インター校の場合、K〜G12で総額3,000万円以上かかることも珍しくありません。6年間・12年間のトータルコストを計算し、家計に無理のない範囲で選択することが重要です。公立・国立の選択肢も、立派なIB教育です。

ポイント3:「お子さま自身の気持ち」を大切にする

どんなに素晴らしい学校でも、お子さま自身が「ここで学びたい」と感じなければ、持続的な成長は望めません。可能な限り複数の学校を見学し、実際の授業や学校の雰囲気を親子で体験してください。お子さまの目が輝く場所こそ、その子にとっての「最高のIB校」です。

東京という都市は、日本のどこよりも多彩なIB教育の選択肢を持つ恵まれた環境です。年間12万円の公立校から300万円超のインターナショナルスクールまで、英語100%の環境から日本語中心の環境まで、お子さまとご家庭のニーズに合った学校が必ず見つかるはずです。

この記事が、お子さまの輝かしい未来への第一歩を踏み出すためのお役に立てれば、これほど嬉しいことはありません。学校選びに迷われたら、ぜひ当サイトの各校の個別ガイド記事もあわせてご参照ください。

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