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「高校生のうちに一度は海外を見てきてほしい。でも費用も心配だし、何から準備すればいいの?」――そんなふうに考えているご家庭も多いのではないでしょうか。短期でも留学となると、渡航費や現地の滞在費が気になりますよね。
静岡県では、県教育委員会の「しずおか探究留学支援事業」に参加した高校生49人が県庁に集まり、この夏の留学で体験したことや探究の内容を共有したと、静岡新聞DIGITAL(2026年11月8日)が報じました。12月に予定されている報告会に向けた準備も進めたそうです。
この記事では、報道の内容と、静岡県の公式資料に書かれている制度のしくみ(対象・期間・支援額)を整理し、「うちの子にも関係あるかな?」と考える保護者の方が今からできる準備をまとめました。静岡県以外にお住まいの方にとっても、自治体の留学支援を知るヒントになるはずです。
ニュースの概要
静岡新聞DIGITALによると、「しずおか探究留学支援事業」に参加した高校生49人が「このほど」県庁に集い、留学体験や探究内容を共有しました。生徒たちは7〜9月に2〜4週間、海洋問題や多文化共生、観光振興、再生可能エネルギーといった、それぞれの探究テーマに合わせて米国やカナダ、ルワンダなどへ渡航したと報じられています。集まった具体的な日付や、留学先の国・地域の一覧は、記事の無料公開部分では確認できませんでした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 報道 | 静岡新聞DIGITAL(2026年11月8日) |
| 事業の実施主体 | 静岡県教育委員会 |
| 集まった生徒 | 事業に参加した高校生49人(報道) |
| 留学の時期・期間 | 7〜9月に2〜4週間(報道) |
| 探究テーマの例 | 海洋問題、多文化共生、観光振興、再生可能エネルギーなど(報道) |
| 留学先の例 | 米国、カナダ、ルワンダなど(報道) |
| 今後 | 12月に報告会を予定(報道) |
なお、県の2026年度の募集要項では、成果報告会の時期は「11月予定」とされていました。今回の報道では「12月に予定する報告会」とされているため、実際の日程は県の発表を待つ必要があります。
背景と解説
国の「トビタテ!留学JAPAN」から県独自の事業へ
この事業は、文部科学省が始めた官民協働の留学支援「トビタテ!留学JAPAN」とつながっています。静岡県の説明によると、県は2023年度に国の「拠点形成支援事業」に採択され、2025年度まで「ふじのくにグローバル人材育成事業」として高校生の留学を支援してきました。
採択期間が終わった2026年度からは、県独自の「しずおか探究留学支援事業」に移り、トビタテの「アライアンス事業」として日本学生支援機構(JASSO)と連携しています。つまり、国の仕組みをそのまま使うのではなく、県がお金と運営を引き受けて続けている、ということです。県によると、国の事前・事後研修への参加や、全国のトビタテ生との交流もできるとされています。
「語学留学」ではなく「探究留学」
この事業の大きな特徴は、名前のとおり探究が中心にあることです。生徒は地域や社会の課題から自分でテーマを決め、留学先で課題解決や社会貢献につながる活動を行います。募集要項では、語学研修だけの計画は対象外とされています。
今回の報道にあった「海洋問題」「再生可能エネルギー」といったテーマは、まさにその表れなんです。国際バカロレア(IB)のディプロマ・プログラムでも、自分で問いを立てて調べる「課題論文(EE)」や、社会と関わる「CAS」が重視されますよね。テーマを決めて現地で確かめ、帰ってきて発表するという流れは、IBの学び方とも重なる部分があります。
ポイント:この事業は「海外に行くこと」そのものより、「何を調べ、どう地域に返すか」を重視しています。帰国後の事後オリエンテーションと成果報告会への参加は、募集要項で必須とされています。
応募から報告会までの流れを図1にまとめました。

2026年度の募集条件
静岡県の公式ページと募集要項に書かれている、2026年度(令和8年度)の主な条件は次のとおりです。
| 項目 | 2026年度の内容 |
|---|---|
| 対象 | 2026年4月1日時点で県内の高校、特別支援学校高等部、高等専門学校(3年生以下)、専修学校高等課程に在籍する生徒(日本国籍か、応募時までに日本での永住許可があることなどの要件あり) |
| 採用予定 | 50人 |
| 応募の形 | 個人、または2〜4人のチーム(チーム応募は新高校2・3年生のみ) |
| 留学期間 | 2026年7月10日〜9月30日の間で、14日以上31日以内 |
| 申請方法 | 在籍校を通じて申請(個人で直接は申請できない)。学校から県への申請期限は2026年度は4月22日で、生徒の提出期限は各学校が指定 |
| 支援額 | 27万〜51万円(奨学金+留学準備金。留学先の国・地域と家計基準で決まる) |
支援額のしくみは少し複雑なんです。現地での活動費などにあてる奨学金(家計基準内なら地域区分①は16万円、②は12万円)と、渡航費などにあてる留学準備金(アジア地域は21万円、その他の地域は35万円)は、地域の分け方がそれぞれ別になっています。たとえば家計基準内の場合、北米なら16万円+35万円で合計51万円、今回の報道にあったルワンダなどアフリカは12万円+35万円で47万円、シンガポールは16万円+21万円で37万円です。代表的な例を図2にまとめました。家計基準を超える家庭は奨学金が6万円になり、合計は27万円または41万円です。家計基準外でも応募はできますが、採用人数には上限があり、県の募集案内では全体の1割程度とされています。

注意:県は、奨学金は留学にかかる費用の全額を補うものではないと説明しています。渡航時期や行き先によっては自己負担が出ることを前提に、家計の計画を立てておくと安心です。
保護者への影響と今できる対応
対象になりそうなご家庭
静岡県内の高校などに通うお子さんがいるご家庭は、直接の対象になり得ます。2026年度の募集はすでに締め切られているため、気になるのは来年度以降の募集ですよね。2027年度の募集要項は、2026年11月8日時点で本記事では確認できていません。対象・時期・金額が今年度と同じになるとは限らないので、県や学校からの発表を待ちましょう。
静岡県以外のご家庭でも、国の「トビタテ!留学JAPAN」の新・日本代表プログラムは全国から応募できます。県によると、国の制度は個人応募のみで、留学期間は14日〜1年。県の制度とは別の募集です。県のFAQでは、併願できる日程や学年に条件があり、国の制度に採用された場合は県の制度を辞退する必要があるとされています。
今から準備しておきたいこと
- 探究テーマの種を見つける:地域の課題やニュースで気になったことを、親子で話してみる。「なぜ?」を一緒に言葉にするだけでも立派な準備です
- 学校の窓口を確認する:申請は在籍校を通じて行うため、担任や国際交流担当の先生にどんな案内が出るかを早めに聞いておく
- パスポートと費用の見通し:支援額で足りない部分がどれくらいになりそうか、行き先の候補ごとにざっくり見積もっておく
- 報告会や体験談に触れる:県は過去の留学生の成果報告書や活動報告の動画を公開しています。先輩の体験は、テーマ選びの大きなヒントになります
- チームで応募するかを考える:新高校2・3年生なら2〜4人のチームでも応募できる。友だちと同じ関心があれば相談してみる
ポイント:短期の探究留学は、IBのEEや大学の総合型選抜で「自分は何に関心があり、どう行動したか」を語る材料にもなり得ます。ただ、留学したこと自体が評価されるわけではないので、現地で何を調べ、何を学んだかを記録しておくことが大切です。
12月に予定されている報告会では、生徒たちが探究の成果を発表するとみられます。公開の有無や日程が発表されたら、来年以降の応募を考えているご家庭は、ぜひ様子を見てみてはいかがでしょうか。
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まとめ
- 何が起きたか: 静岡県教委の「しずおか探究留学支援事業」に参加した高校生49人が県庁で留学体験と探究内容を共有し、12月の報告会に向けて準備したと報じられました
- 制度の特徴: 語学研修ではなく、地域や社会の課題をテーマにした探究留学。2026年度は採用予定50人、期間は14日以上31日以内でした
- 支援額: 留学先の地域と家計基準により27万〜51万円。費用の全額を補うものではありません
- 国の制度との関係: 国の「トビタテ!留学JAPAN」拠点形成支援の期間が終わったあと、2026年度から県独自事業としてJASSOと連携して続いています
- 今できること: 2027年度の募集要項は、2026年11月8日時点で本記事では確認できていません。学校の窓口確認と、親子での探究テーマ探しから始めましょう


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