「首都圏でIBの幼稚園を探しているんだけど、インターナショナルスクール以外にも選択肢ってあるの?」――お子さまの園選びを進める中で、そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
東京・神奈川エリアには数多くの幼稚園がありますが、国際バカロレア(IB)のPYP(初等教育プログラム)認定を受けている園は限られています。今回ご紹介する町田こばと幼稚園(東京都町田市)とビヨンディアインターナショナルスクールやまた幼稚園(神奈川県横浜市)は、どちらもIB PYP認定を受けた注目の園です。
「IBって聞いたことはあるけど、実際どんな教育なの?」「うちの子に合うかしら?」――そんな疑問にお答えしながら、2つの園の特徴から入園方法、費用面まで、保護者目線でしっかりお伝えしていきますね。首都圏でお子さまの園選びに悩まれているお母さま、お父さまの参考になれば嬉しいです。
首都圏のIB幼児教育:選択肢が広がる今だからこそ知っておきたいこと
東京・神奈川といえば、教育熱の高いエリアとして知られていますよね。お受験対策から英語教育、モンテッソーリ教育まで、さまざまな教育オプションが揃っています。その中で近年、じわじわと注目を集めているのがIB PYPの幼児教育です。
IB PYP(Primary Years Programme)は、国際バカロレア機構が提供する3歳から12歳を対象とした教育プログラム。世界約110カ国以上の学校で実践されている、まさにグローバルスタンダードの教育です。
「でも、IB教育って帰国子女や外国人向けでしょ?」と思われるかもしれません。実はそうとは限らないんです。最近では、日本の幼稚園でIB PYP認定を取得する園も増えてきています。町田こばと幼稚園はまさにその一つ。一方、ビヨンディアISやまた幼稚園はインターナショナルスクール型ですが、日本人のお子さまも多く在籍しています。
2020年の教育改革以降、「主体的・対話的で深い学び」が日本の教育でも重視されるようになりました。これはIB PYPが長年実践してきた探究型学習そのもの。つまり、IB PYPは決して「特別な教育」ではなく、これからの時代に必要な学びの形なんですよね。
町田こばと幼稚園(東京都町田市)
学校概要:東京都内の日本の幼稚園でIBを学ぶ
町田こばと幼稚園は、東京都町田市に位置するIB PYP認定の幼稚園です。ここでまず注目していただきたいのが、「日本の幼稚園」としてIB PYP認定を受けているという点。インターナショナルスクールではありませんので、日本の幼稚園教育の良さをそのままに、IBの教育理念を取り入れた保育が行われています。
町田市は東京都の南西部に位置し、新宿から小田急線で約30分。都心へのアクセスの良さと、程よい自然環境が共存する住みやすいエリアです。子育て世帯にも人気の地域ですよね。
「インターナショナルスクールは学費も高いし、英語力も心配だけど、IBの教育には興味がある」――そんなお母さまにとって、町田こばと幼稚園は非常に魅力的な選択肢です。日本語で安心して通えるのに、世界基準の教育が受けられるんですから。
PYPプログラムの特徴
町田こばと幼稚園のPYPは、日本の幼稚園教育要領に基づく保育とIBのフレームワークを融合させた、独自のカリキュラムが特徴です。
IB PYPでは、6つの教科横断的テーマ(「私たちは誰か」「この場所と時代における私たち」「自分自身を表現する方法」「世界はどのように機能しているか」「私たちはどのように自分を組織しているか」「地球の共有」)を軸に学びが展開されます。これを幼稚園の日常の保育活動に自然に落とし込んでいるのが、この園の上手なところなんです。
例えば、園庭で虫を見つけた子どもたちの「この虫、何を食べるんだろう?」という素朴な疑問から始まる探究活動。先生は答えを教えるのではなく、「どうやったら調べられるかな?」と子どもたちに考えさせます。図鑑を見る子、実際にいろいろなものを置いてみる子、お友達に聞いてみる子――それぞれの方法で答えに近づいていく過程そのものが、IB PYPの学びなんですよね。
こうした「学びの主人公は子ども自身」というスタンスは、小学校以降の学習にも大きな影響を与えます。自分で考え、調べ、発見する喜びを知っている子どもは、どんな環境でも主体的に学んでいけますから。
入園情報と選考について
町田こばと幼稚園への入園を検討される場合、まず園見学や説明会への参加をおすすめします。IBの教育は、実際に見ていただくのが一番分かりやすいです。子どもたちが目を輝かせて探究している姿を見れば、「こういう教育を受けさせたい!」と感じられる方が多いですよ。
入園対象は3歳児(年少)からです。募集要項は毎年秋頃に発表されます。東京都内の幼稚園ですので、11月1日の入園受付が一般的なスケジュールとなります。
選考では、お子さまの発達状況の確認や保護者面談が行われます。IB PYPの園ということで特別な選考があるのでは?と心配される方もいますが、大切なのは英語力や学力ではなく、お子さまの好奇心や園の教育方針への保護者の共感です。
人気のある園ですので、早めの情報収集を心がけてくださいね。プレ保育や園開放の機会があれば、積極的に参加されることをおすすめします。
費用について
町田こばと幼稚園は日本の幼稚園ですので、幼児教育・保育の無償化制度の対象です。これは保護者にとって非常に大きなメリットですよね。月々の保育料が無償化されることで、家計の負担がぐっと軽くなります。
ただし、入園料、教材費、給食費、バス代(利用する場合)、行事費、制服代などは実費負担となります。これらの金額は年度によって変わることがありますので、最新情報は園に直接お問い合わせいただくのが確実です。
「IB教育」と聞くと費用面で身構えてしまう方も多いのですが、日本の幼稚園としてIBを実践している園であれば、費用面のハードルは想像よりずっと低いんです。世界基準の教育を、日本の幼稚園の費用感で受けられる――これって、考えてみるとすごいことですよね。
ビヨンディアインターナショナルスクールやまた幼稚園(神奈川県横浜市)
学校概要:横浜で本格的な国際教育を
ビヨンディアインターナショナルスクールやまた幼稚園は、神奈川県横浜市にあるIB PYP認定のインターナショナルスクールです。横浜という国際色豊かな街にふさわしい、本格的な国際教育を提供しています。
横浜市は開港の歴史を持つ国際都市として、昔から多文化共生の文化が根づいています。外国人住民も多く、街を歩けば多言語が飛び交う環境。そんな横浜の地で、お子さまに本格的な国際教育を受けさせたいとお考えの方にとって、ビヨンディアISやまた幼稚園は最有力の選択肢と言えるでしょう。
「やまた」という名前からも分かるように、地域に根ざしたインターナショナルスクールとして、日本の文化も大切にしながら国際教育を展開しているのが特徴です。「インターだから日本的なものは全部排除」ということはなく、日本の季節行事なども取り入れた、バランスの取れた教育が魅力です。
PYPプログラムの特徴
ビヨンディアISやまた幼稚園のPYPは、英語を主体とした教育環境の中で展開されます。英語イマージョン教育とIBの探究学習を組み合わせた、本格的な国際教育プログラムです。
英語環境での生活・学習を通じて、お子さまは自然と英語力を身につけていきます。ネイティブの先生方と日常的にコミュニケーションを取る中で、「教わる英語」ではなく「使う英語」が身につくんですよね。これは語学教室では得られない、インターナショナルスクールならではの大きなメリットです。
探究学習においても、英語を使って考え、話し合い、発表する活動が行われます。例えば、「私たちは誰か」というテーマで自分のルーツについて調べたり、「地球の共有」というテーマで環境問題について考えたりする活動が、英語と日本語のバイリンガル環境で展開されます。
また、多国籍のクラスメイトとの交流を通じて、異文化理解や多様性の尊重を自然に学べるのもインターならではの強みです。幼い頃から「みんな違って、みんないい」という感覚を身につけたお子さまは、将来、グローバル社会で力を発揮してくれるはずです。
入園情報と選考について
ビヨンディアISやまた幼稚園の入園を検討される場合は、まずオープンスクールや見学会に参加されることをおすすめします。実際に園の雰囲気を体感していただくことで、お子さまに合う環境かどうかを判断しやすくなります。
入園選考では、お子さまの面接や行動観察、保護者面談が行われます。英語力については、入園時に高い英語力が求められるわけではありません。英語環境の中で過ごすことに適応できるかどうかが見られますが、多くのお子さまは英語ゼロの状態から入園しても、数ヶ月で驚くほど英語を吸収していきます。子どもの言語習得能力って、本当にすごいですよね。
定員には限りがありますので、早めの情報収集と行動が大切です。年度によって募集状況が異なりますので、園の公式サイトや電話でこまめに情報をチェックしてくださいね。
費用について
正直にお伝えすると、インターナショナルスクールの費用は日本の幼稚園と比べると高額になります。ビヨンディアISやまた幼稚園も、入学金、授業料、教材費、給食費など、総合的にかなりの費用がかかることは覚悟が必要です。
具体的な費用は年度によって変動しますので、最新の情報は園に直接お問い合わせいただくのが確実です。一般的なインターナショナルスクールの幼稚園部門の場合、年間で100万円から200万円程度の授業料が目安となることが多いです。
「高い」と感じるかもしれませんが、英語力とIBの学びを同時に身につけられることを考えると、将来への投資として捉えるご家庭も多いです。英語教室に通わせる費用や、将来的な留学費用なども含めてトータルで考えると、実は効率的な教育投資である場合もあります。
また、幼保無償化の対象となるかどうかは、施設の認定区分によって異なります。各自治体の認定状況を確認されることをおすすめします。横浜市の場合、一定の条件を満たすインターナショナルスクールについて補助が受けられる場合がありますので、詳しくは市の窓口にお問い合わせくださいね。
2園徹底比較:タイプの異なる2つの選択肢
町田こばと幼稚園とビヨンディアISやまた幼稚園は、同じIB PYP認定でもタイプが大きく異なります。どちらが「良い」というのではなく、ご家庭のニーズに合った園を選ぶことが大切です。比較表を参考にしてみてくださいね。
| 比較項目 | 町田こばと幼稚園(東京) | ビヨンディアISやまた幼稚園(横浜) |
|---|---|---|
| 所在地 | 東京都町田市 | 神奈川県横浜市 |
| 学校種別 | 日本の幼稚園(学校教育法第1条校) | インターナショナルスクール |
| IB認定プログラム | PYP | PYP |
| 主な使用言語 | 日本語中心 | 英語中心(日本語サポートあり) |
| 対象年齢 | 3歳〜5歳 | 幼児〜小学生 |
| 幼保無償化 | 対象 | 施設の認定区分による(要確認) |
| 費用感 | 一般的な幼稚園と同程度 | 年間100万〜200万円程度(目安) |
| 英語力の必要性 | 不要 | 不要(入園後に習得) |
| 教育の重点 | 日本語での探究学習・日本文化 | 英語イマージョン+多文化環境 |
| 卒園後の進路 | 公立小・私立小が主流 | インター小学部・私立小・公立小 |
| 多文化環境 | 主に日本人家庭 | 多国籍の子どもたちとの交流 |
町田こばと幼稚園が向いているご家庭
- 日本語をベースにした教育を重視したい方
- 幼保無償化を活用して費用を抑えたい方
- 卒園後は公立小学校への進学を考えている方
- 日本の幼稚園文化(季節行事・生活習慣指導)も大切にしたい方
- IB教育に興味はあるが、インターへの入園はハードルが高いと感じる方
- 町田市やその近隣にお住まいの方
ビヨンディアISやまた幼稚園が向いているご家庭
- 英語力を幼児期からしっかり身につけさせたい方
- 将来的に海外進学やグローバルなキャリアを視野に入れている方
- 多国籍の環境で異文化理解を深めてほしい方
- 小学校以降もインターナショナルスクールでの教育を検討している方
- 教育投資としてしっかり費用をかけたいとお考えの方
- 横浜市やその近隣にお住まいの方
首都圏でIB教育を選ぶメリット
豊富な進路の選択肢
首都圏最大のメリットは、何と言っても卒園後・卒業後の進路の選択肢が豊富なことです。IB PYPで学びの基盤を築いたお子さまが、次のステップとして進める学校がたくさんあります。
MYP(中等教育プログラム)やDP(ディプロマプログラム)を提供するIB認定校も、東京・神奈川にはいくつもありますので、「幼稚園からIBを始めて、高校まで一貫してIBの教育を受ける」というパスも十分に可能です。もちろん、IB以外の優秀な私立校や公立校への進学も選択肢として開かれています。
教育環境の充実度
美術館、博物館、科学館、動物園、水族館――首都圏には、子どもたちの探究心を刺激する施設が数えきれないほどあります。IB PYPの探究学習において、こうした施設は最高のリソースになります。園の活動だけでなく、週末のお出かけも学びの機会に変わるのは、首都圏ならではのアドバンテージですよね。
保護者コミュニティの活発さ
首都圏は教育意識の高いご家庭が多く、IB教育に関心を持つ保護者のコミュニティも活発です。情報交換やお悩み相談ができる仲間がいるというのは、園選びの段階でもその後の園生活でも、大きな心の支えになります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 町田市から横浜市(またはその逆)への通園は現実的ですか?
町田市と横浜市は隣接しているエリアもありますので、園の場所とお住まいの場所によっては通園可能な場合もあります。ただし、幼稚園は毎日のことですので、無理のない通園時間かどうかは慎重にご検討ください。お子さまが30分以内で着ける範囲が理想的です。スクールバスの有無やルートも確認しておくと良いでしょう。
Q2. IB PYPと「お受験」の両立は可能ですか?
この質問、首都圏ならではですよね。IB PYPの幼稚園に通いながら、小学校受験を目指すことは可能です。特に町田こばと幼稚園のような日本語ベースの園であれば、受験に必要な日本語力や基礎学力も園生活の中で自然と身につきます。
ただし、IB PYPの教育理念と小学校受験の準備内容は、アプローチがやや異なる部分もあります。必要に応じて受験対策は別途ご検討いただくのが良いでしょう。一つ言えるのは、IB PYPで身につく「考える力」「表現する力」「行動する力」は、行動観察や面接がある小学校受験においても大いに活きるということです。
Q3. 英語が全くできない子どもがインターに入って、ストレスを感じませんか?
ビヨンディアISやまた幼稚園のようなインターナショナルスクールに英語ゼロで入園する場合、最初の数週間はお子さまが戸惑うことはあるかもしれません。これは正直にお伝えしておきたいと思います。
ただ、幼児期の言語習得能力は大人の想像をはるかに超えています。多くのお子さまが、入園から2〜3ヶ月もすれば基本的なコミュニケーションが取れるようになり、半年後には英語で楽しく遊んでいるものです。先生方も英語ゼロのお子さまへの対応に慣れていますので、ジェスチャーや視覚的な手がかりを使いながら、温かくサポートしてくれます。
それでも心配な場合は、入園前にプレスクールやサマープログラムに参加させて、少しずつ英語環境に慣れさせるのも良い方法です。
Q4. IB PYPの幼稚園で「遊び」の時間は十分にありますか?
もちろんです!特に幼児期のIB PYPでは、「遊び」こそが最大の学びの場として位置づけられています。砂場で山を作ることも、ブロックで街を作ることも、お友達とごっこ遊びをすることも、すべてが探究学習なんです。
「IBって勉強ばっかりなんじゃ…」というイメージがあるとしたら、それは大きな誤解です。幼児期のIB PYPは、遊びの中に学びがあり、学びの中に遊びがある、そんな自然な形で進んでいきます。お子さまが「幼稚園楽しい!」と毎日笑顔で通えることが、何より大切にされていますよ。
Q5. 兄弟姉妹がいる場合、割引などはありますか?
きょうだい割引については、園によって制度が異なります。インターナショナルスクールの場合、きょうだいで入園すると授業料の割引が適用されるケースもあります。日本の幼稚園の場合は、自治体の補助制度にきょうだい加算がある場合もあります。具体的な制度については、各園にお問い合わせくださいね。
Q6. 共働き家庭ですが、預かり保育(延長保育)はありますか?
共働きのご家庭にとって、預かり保育の有無は園選びの重要なポイントですよね。各園の預かり保育の対応状況(実施の有無、時間帯、費用、長期休暇中の対応など)については、直接園にご確認ください。最近は共働き世帯の増加に伴い、延長保育を充実させる園が増えています。
IB PYPで育つ「10の学習者像」
最後に、IB PYPを通じてお子さまがどんな人に育っていくのか、IBが掲げる「10の学習者像」をご紹介しますね。これを読むと、IBが目指す教育の全体像がよく分かります。
- 探究する人:好奇心を持って、自ら学びに向かう力
- 知識のある人:幅広い知識を持ち、深く理解する力
- 考える人:批判的・創造的に考え、問題を解決する力
- コミュニケーションができる人:自信を持って自分の考えを伝える力
- 信念を持つ人:公正さと正義に基づいて行動する力
- 心を開く人:自分とは異なる文化や意見を尊重する力
- 思いやりのある人:他者の気持ちに共感し、行動する力
- 挑戦する人:困難に立ち向かい、新しいことにチャレンジする力
- バランスの取れた人:知・体・心のバランスを大切にする力
- 振り返りができる人:自分の学びや成長を客観的に見つめる力
幼稚園の段階では、これらすべてを完璧に身につけることが目標ではありません。でも、その「種まき」をするのが幼児期のIB PYPです。「探究する力」の芽、「思いやりの心」の芽、「挑戦する勇気」の芽――こうした大切な種を、小さなうちに蒔いておくことの意味は、きっと大きいですよね。
まとめ:首都圏の2つのIB PYP園、お子さまにぴったりの選択を
町田こばと幼稚園(東京都町田市)とビヨンディアISやまた幼稚園(神奈川県横浜市)は、それぞれ全く異なる魅力を持つIB PYP認定園です。
日本語をベースに、無償化の恩恵を受けながらIBの探究学習を体験したいなら町田こばと幼稚園。英語力もバイリンガル環境も、多文化交流も全部欲しい!という方にはビヨンディアISやまた幼稚園。どちらが「正解」ということではなく、お子さまの個性やご家庭の教育方針に合った園を選ぶことが一番大切です。
園選びは、お子さまの人生で最初の大きな「教育の選択」です。だからこそ悩むのは当然ですし、たくさん悩んでいいんです。パンフレットを読んで、見学に行って、先生の話を聞いて、そして何より、お子さまの反応を見てあげてください。
首都圏にお住まいの保護者の皆さま、お子さまの未来に世界への扉を開くIB PYP教育という選択肢、ぜひ前向きにご検討くださいね。きっと、お子さまにとって最高の「学びの始まり」になるはずです。

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