「海外大学も視野に入れたいから、TOEFLに強い学校を選びたい」「学校がTOEFLの認定を受けたと聞いたけれど、うちの子に何かメリットがあるの?」って気になりますよね。英語の資格試験が進路に関わる場面が増えるなかで、学校と試験団体の連携のニュースを目にする機会も増えてきました。
今回は、TOEFLテストを運営するETS Japanが、大阪府交野市の関西創価高等学校を「TOEFL iBT Open Possibilities プログラム(通称:TOPプログラム)」のSTAGE 3に認定したというニュースです。認定の中身と、ご家庭で確認しておきたいポイントを、公式発表で確かめられた範囲でお話ししますね。
ニュースの概要
ETS Japan(東京都千代田区)は2026年9月17日付のプレスリリースで、関西創価高等学校をTOPプログラムのSTAGE 3に認定し、同校で認定式を行ったと発表しました。認定と認定式の日付は2026年7月29日です(ETS Japanのプレスリリース)。
このリリースは朝日新聞デジタルマガジン&[and]にも掲載されていますが、ページには「配信会社から提供されたプレスリリースを原文のまま掲載しており、朝日新聞社が取材・執筆した記事ではない」という趣旨の注記があります(朝日新聞デジタルマガジンの掲載ページ)。つまり、新聞社の独自取材による記事ではなく、ETS Japan自身の発表だということです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表主体 | ETS Japan(カントリーマネージャー:塩崎修健氏) |
| 対象の学校 | 関西創価高等学校(大阪府交野市、校長:大月昇氏、学校法人創価学園) |
| 認定内容 | TOEFL iBT Open Possibilities プログラム(TOPプログラム)STAGE 3 |
| 認定日・認定式 | 2026年7月29日(会場:関西創価高等学校) |
| ETS Japanの発表日 | 2026年9月17日 |
| 学校公式のお知らせ | 2026年9月30日 |
認定から発表、学校のお知らせまでの流れは図1にまとめました。

学校公式サイトは2026年9月30日付のお知らせで、今回の認定を「最上位のSTAGE 3」と紹介し、2026年9月時点でSTAGE 3の高校は5校だと説明しています(関西創価高等学校のお知らせ)。一方、ETS Japanのプログラムページを2026年10月12日に確認したところ、STAGE 3の欄には鷗友学園女子中学高等学校、埼玉県立和光国際高等学校、早稲田大阪高等学校、関西創価高等学校、茨城県立勝田中等教育学校、AICJ高等学校の6校が載っていました。確認した時点が違うので、校数は今後も変わる可能性があります。
背景と解説
TOPプログラムとは:ETS Japanによる学校向けの支援
TOPプログラムは、ETS Japanが2025年10月に創設した教育機関向けのプログラムです。公式ページでは、海外留学などを通じてグローバルに活躍できる人材の育成を支援するもので、中学校・高等学校・大学などが対象、参加費は無料と説明されています(TOEFLテスト日本事務局のTOP PROGRAMページ)。
支援の例として挙げられているのは、TOEFL iBTの受験料の割引、公式教材の割引、学生・教職員向けの説明会、対策講座の支援、スコア管理サービスです。サポートはSTAGE 1から3までの段階があり、内容は学校のニーズに合わせて案内すると書かれています。しくみは図2にまとめました。

注意したい点:「どんな実績があればSTAGE 3になるのか」というスコアや人数の基準は、確認した公式ページの本文とFAQには見当たりませんでした。また、無料なのは学校のプログラム参加であって、受験料そのものが無料になるという意味ではありません。STAGE 3の学校でどの支援が実際に使えるかは、学校に確認するのが確実です。
なお、今回の認定は国際バカロレア(IB)の認定とは別の、TOEFLの運営団体による学校支援の枠組みです。「認定」という言葉は同じでも、カリキュラムそのものを審査するIBの認定とは性格が違うんです。
関西創価高等学校の英語教育:発表で紹介された取り組み
学校公式の沿革によると、同校は1973年4月に創価女子中学校・高等学校として開校し、1982年4月に男女共学となって現在の校名に変わりました(関西創価高等学校の沿革)。沿革には2015年3月に文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)に認定されたと記されています。文部科学省の資料では、2015年度の指定校の指定期間は5年間(2015〜2019年度を予定)とされていました(文部科学省の2015年度SGH指定のページ)。
ETS Japanのプレスリリースでは、「環境」「開発」「人権」「平和」の4分野から地球規模の課題を探究する世界市民教育や、多読、クイックライティング、Learning Cluster(LC)、グローバルキャンプ、放課後のイングリッシュヘルプセンターでの個別サポートが紹介されています。海外大学への進学を目指す生徒も多く、2026年の取材時点の3年生では約20人がTOEFLに挑戦しているそうです。
ETS Japan公式サイトのインタビュー記事には、LCが2014年に始まった探究プログラムであることや、英語科主任の井口和弘先生が英語の検定試験を「健康診断のようなもの」と捉えていることが紹介されています(ETS Japan公式のインタビュー記事)。今の英語力を確かめて次の学びにつなげる道具、という考え方ですね。同じ記事では、海外大学や国内大学の国際系学部・学科を目指す生徒に向けた「Soka Super Global(SSG)クラス」の開設が予定されているとも書かれています。開設時期や募集の方法は、確認した資料には載っていませんでした。
TOEFL iBTは2026年1月に改訂:スコアは1〜6の表示に
TOEFL iBTは2026年1月21日から改訂されています。TOEFLテスト日本事務局の特設ページによると、総合スコアと各セクションのスコアが0.5刻みの「1〜6」で示されるようになり、ReadingとListeningは解答の状況に応じて出題が変わる2段階のアダプティブ方式になりました(TOEFL iBT改訂の特設ページ)。
試験時間の目安はReading 30分、Listening 29分、Writing 23分、Speaking 8分で、説明を読む時間などを含めると全体で約2時間かかると案内されています。改訂から2年間は、総合スコアに従来の0〜120の参考値も併記され、スコアの有効期間はテスト日から2年間です。「120点満点のTOEFL」とは見え方が変わっているので、スコアを見るときは気をつけたいですね。
保護者への影響と今できる対応
今回のニュースが関係するのは、関西創価高等学校への進学を考えているご家庭と、「TOEFLに力を入れている学校」を探しているご家庭です。ただ、認定そのものが大学入試の合否に関わるという説明は、発表には見当たりません。大切なのは、学校がTOEFLをどう位置づけ、どんな支援を用意しているかではないでしょうか。
ポイント:プレスリリースによると、TOEFLは世界160か国以上、13,000以上の大学・大学院などで活用されています。ただし、必要なスコアや認められる試験は大学・学部ごとに違います。活用先を考えるときは、志望先の最新の募集要項で確認しましょう。
確認しておきたいポイントは次の5つです(図3)。
- 学校での位置づけ:TOEFLを授業や放課後でどう扱っているか。全員が受けるのか、希望者が挑戦するのか
- 受けられる支援:受験料や公式教材の割引、対策講座などが実際にあるか。説明会や個別相談で学校に聞いてみる
- 志望先の要件:志望大学の最新の募集要項で、認められる試験の種類と必要なスコアを確かめる
- スコアの見方:2026年1月21日以降の受験は1〜6の表示。有効期間はテスト日から2年間なので、受ける時期も逆算する
- ほかの試験との関係:英検など、志望先が認めるほかの試験と比べて、お子さんに合うものを選ぶ

インタビュー記事では、学校での学びを軸に力を伸ばした生徒や、部活動と両立しながら隙間時間で学び続けた生徒の声も紹介されています。認定の有無だけで判断せず、日々の授業や放課後のサポートがお子さんに合いそうかを見ておきたいですね。同校以外を検討しているご家庭も、ETS Japanのプログラムページで参加校の一覧を確認できます。
まとめ
- 何が起きたか: ETS Japanが関西創価高等学校をTOPプログラムのSTAGE 3に認定。認定日は2026年7月29日、発表は2026年9月17日
- TOPプログラムとは: ETS Japanが2025年10月に創設した教育機関向けの支援プログラム。参加費は無料で、受験料や教材の割引などが支援の例
- わかっていないこと: 各STAGEの認定基準は、確認した公式ページの本文とFAQには見当たらない。学校ごとの支援内容は学校に確認が必要
- TOEFL iBTの変化: 2026年1月21日の改訂でスコアは1〜6の表示に変わった
- ご家庭でできること: 学校でのTOEFLの位置づけと支援内容、志望先の最新の募集要項を確認する
出典・参考リンク
- ETS Japan(PR TIMES): 関西創価高等学校を「TOEFL iBT Open Possibilitiesプログラム(通称:TOPプログラム)」STAGE 3に認定(2026年9月17日)
- 朝日新聞デジタルマガジン&[and](PR TIMES配信のプレスリリース転載): 関西創価高等学校を「TOEFL iBT Open Possibilitiesプログラム(通称:TOPプログラム)」STAGE 3に認定(2026年9月17日)
- 関西創価高等学校: 本校が「TOEFL iBT TOPプログラム」の最上位「STAGE3」に認定(2026年9月30日)
- TOEFLテスト日本事務局: TOP PROGRAM(2026年10月12日確認)
- TOEFLテスト日本事務局: 世界とつながる力を、英語で育てる 関西創価高等学校における英語教育の取り組み(2026年9月掲載)
- TOEFLテスト日本事務局: 2026年1月21日からのTOEFL iBT改訂に関する概要(2026年10月12日確認)
- 関西創価高等学校: 沿革(2026年10月12日確認)
- 文部科学省: 平成27年度スーパーグローバルハイスクールの指定について(2015年3月31日)

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