シンガポールのインター校2026–27年度ニュース:新設校とAレベル課程、赴任家庭の比較ポイント

IGCSE・UWCSEA独自課程からA LevelまたはIBディプロマへ進む流れと、ニュースの4校の位置づけ IB最新ニュース

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シンガポールへの赴任が決まって、「インターナショナルスクールはどこを選べばいいの?」と悩んでいるご家庭も多いのではないでしょうか。英国式とIB、どちらが子どもに合うのか、帰国後の大学受験はどうなるのか。考えることがたくさんありますよね。

そんな中、シンガポールのインター校の新しい動きをまとめた記事が出ました。2027年1月に英国式の新しい学校が開校する予定で、既存校ではA Level(英国式の大学入学資格)の課程が新しく始まっています。IGCSE(英国式の中等教育修了資格)を受けずにIBディプロマへ進む課程の、初めての結果も紹介されました。

ここでは公式サイトで確かめた事実と報道の内容を分けたうえで、赴任家庭が学校を比べるときのポイントをお話ししますね。

IGCSE・UWCSEA独自課程からA LevelまたはIBディプロマへ進む流れと、ニュースの4校の位置づけ
図1:14〜19歳ごろの主な進路とニュースの4校(各校公式サイト、Cambridge International、IBO、文部科学省、WhichSchoolAdvisorより作成)

ニュースの概要

学校情報サイトのWhichSchoolAdvisorは、2026年10月16日に「Singapore School News 2026–27: New Schools, A Levels & Curriculum Changes」という記事を公開しました(筆者はCarli Allan氏)。記者が10月に各校を訪ねて取材した内容のまとめで、主な話題は次のとおりです。

学校 内容 確認状況
SPGS International School (Singapore) 2027年1月に開校予定の英国式の共学校 学校公式で確認
Sir Manasseh Meyer International School(SMMIS) 2026–27年度にA Level課程を開始 課程の案内ページは公式で確認。開始年度と人数は報道
Tanglin Trust School キャンパスの使用期限を2056年まで延長、新校舎を建設 学校公式で確認
UWC South East Asia(UWCSEA) IGCSEに代わる独自課程を修了した2026年卒業生のIB結果 課程は公式で確認。点数は報道

このほか、Canadian International Schoolの新校長の就任やNLCS Singaporeのウェルビーイング教育も紹介されています。SJI International Preschoolは、英語と中国語を1日ごとに切り替える新しいバイリンガル課程を2027年1月に始めると公式サイトで案内しています。German European School Singapore(GESS)のイタリア語母語プログラムは報道のみで、公式発表は確認できていません。

背景と解説

英国式は「IGCSE→A Level」、IBは「DP」が基本の流れ

英国式の学校では、14〜16歳でIGCSEを学び、16歳からA Levelに進むのが一般的です。ケンブリッジ大学国際教育機構(Cambridge International)の資料によると、A Levelでは通常3科目を学びます(AS Levelは通常4科目)。つまり、得意な分野を絞って深く学ぶスタイルということです。

一方、IBディプロマ(DP)は16〜19歳向けで、6つの教科グループから科目を選び、TOK(知の理論)・EE(課題論文)・CAS(創造性・活動・奉仕)というコアにも取り組みます。幅広く学ぶのがIBの特徴なんです。図1に、この流れと今回の4校の位置づけをまとめました。

ポイント:文部科学省は、国際バカロレア(IB)とGCE Aレベルを「外国の大学入学資格」として挙げています。つまり、どちらも日本の大学に出願する資格の土台になるということです。ただし必要な科目や成績は大学ごとに違うので、募集要項で確認してください。

新設のSPGS:ロンドンの女子校と連携した共学校

SPGS International School (Singapore)は、ロンドンの私立女子校St Paul’s Girls’ Schoolと連携してつくられる英国式の学校で、こちらは男女共学です。学校公式サイトによると、2027年1月に開校する予定で、最初は18か月〜8歳(PlaygroupからYear 4)を受け入れます。2027年8月にはYear 5・6を加え、シニアスクールの最初の学年も迎える計画です。学びはイングランドのナショナル・カリキュラムをもとにし、IGCSEを経てシックスフォームでA Levelに進む流れと説明されています。

所在地は20 Harbour Driveで、校長はWilliam Forse氏です。元記事は、Forse氏がタイのKing’s College International School Bangkokの校長を務めていたことや、幼児部門の開講はシンガポールの幼児教育当局(ECDA)の承認が前提であることも伝えています。

SMMIS:6人で始まったと報じられる少人数のA Level

SMMISは、Grade 11・12のA Level課程を公式サイトで案内しています。元記事によると、2026–27年度に始まった最初の学年は6人で、一人ひとりの志望に合わせて科目を組む形だそうです。一部の科目はオンライン校King’s InterHighで学ぶそうです。学校公式サイトでは、2026年のIGCSEで成績の57%がA*〜Aだったと紹介しています。

Tanglin:A LevelとIBを選べる学校が拡張へ

Tanglin Trust Schoolは、シックスフォーム(16〜18歳)でA LevelとIBディプロマを選べる学校です。学校公式のマスタープランによると、Portsdown Roadのキャンパスは、政府とのリースが2056年まで延長され、隣接地0.5ヘクタールの追加で敷地は4.66ヘクタールから5.16ヘクタールに広がります。12階建ての新しいSenior School(延べ床面積23,500平方メートル超)は、2028年1月に着工し、2030年8月に完成する予定です。再開発は2038年まで続く計画です。

UWCSEA:IGCSEなしでIBへ

UWCSEAのEast Campusは、Grade 9・10の独自課程を「IGCSEに代わる進路」と位置づけ、Grade 11からIBディプロマに進む仕組みを公式サイトで説明しています。元記事によると、この課程を修了した最初の学年(2026年卒業)の107人のIBディプロマの平均点は36.8点で、IGCSEを受けたグループは37点でした。ただし学校は、生徒が自分で課程を選んでいて2つのグループは学力面でも違いがあるため、単純な比較ではないと説明しているそうです。

2026–27年度から2056年までのシンガポールのインター校の主な動きと予定
図2:主な動きと今後の予定(各校公式サイトとWhichSchoolAdvisorの報道より作成)

保護者への影響と今できる対応

図2のように、2027年は選択肢が増える年になりそうです。赴任の時期とお子さまの年齢で、気にするポイントが変わってきますよね。

新設校を検討するときは「何年後にどの学年があるか」を確認

SPGSは、開校時はYear 4までで、シニアスクールは2027年8月から始まる計画です。卒業までの学年がいつそろうのか、説明会で確かめておきたいですね。費用は図3のとおりで、2026–27年度の年間授業料はPlaygroupが3万3,000シンガポールドル、Year 3・4が4万5,400シンガポールドルです(9%のGST込み)。

SPGS International School (Singapore) の2026–27年度の年間授業料
図3:SPGSの年間授業料(2026–27年度・GST込み。学校公式サイトより作成)

Junior・Senior Schoolでは、授業料のほかに出願料1,000シンガポールドル、入学金3,500シンガポールドル、キャピタル・レビー(施設関連の一時金)3,500シンガポールドルがかかると公式サイトに書かれています。

A Level課程は「選べる科目」と「人数」を見る

A Levelは3科目程度に絞るぶん、志望する大学や学部に合う科目が学校にあるかがとても大切です。少人数の課程はきめ細かく見てもらえる一方、選べる科目は学校によって違います。オンラインで補う科目があるかも聞いておきましょう。

注意:SMMISの2026–27年度の学年の人数や科目、UWCSEAの点数の比較は、学校への取材をもとにした報道の内容です。GESSのイタリア語プログラムも公式発表を確認できていません。出願を考えるときは、必ず学校の最新の案内で確かめてくださいね。

赴任家庭のためのチェックリスト

  • 帰国の予定時期と、そのときのお子さまの年齢(IGCSEやA Level、DPの途中で帰国しないか)
  • 志望する日本の大学が、IBやA Levelで出願するときに求める科目・成績・提出書類
  • 新設校なら、上の学年がいつ開設されるか、卒業までの見通し
  • A Levelなら選べる科目の一覧、IBなら開講科目とレベル(HL・SL)
  • 授業料以外の費用(出願料・入学金・施設費など)と、会社の補助の範囲

「英国式とIB、どちらが正解なの?」と迷う方も多いと思いますが、どちらも日本の大学入学資格につながる道です。お子さまの得意なこと、帰国の時期、志望する進路から考えていくのがいちばんではないでしょうか。

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まとめ

  • 新設校: SPGSが2027年1月に開校予定。最初はYear 4までで、2027年8月にシニアスクールを始める計画です。
  • A Levelの新課程: SMMISがA Levelを始め、最初の学年は6人と報じられています。
  • 拡張する学校: A LevelとIBを選べるTanglinは、キャンパスのリースが2056年まで延び、新校舎は2030年8月に完成予定です。
  • IGCSEなしでIBへ: UWCSEAの独自課程の初の卒業生のIB平均点は、IGCSEのグループとほぼ同じだったと報じられています。
  • 日本の大学との関係: IBもGCE Aレベルも文部科学省が挙げる大学入学資格です。出願条件は大学ごとに確認を。

出典・参考リンク

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