【2026年8月開園】東京インターナショナルスクール南麻布キンダーガーテンとは?多国籍家庭の入園判断ガイド

「日本にいる間に、子どもを英語環境の園に入れてあげたい」「でも、うちは夫婦の母語が違うし、日本語だけの園だと家庭とのギャップが大きいかも……」——南麻布や白金、麻布十番あたりで園探しをされているご家庭から、こうした声をよく聞きます。大使館が集まるエリアだからこそ、多国籍な環境で育つことを前提にした園選びをしたい、と考えるのは自然なことですよね。

そんななか、2026年8月24日(月)に、東京都港区南麻布に「東京インターナショナルスクール南麻布キンダーガーテン」が開園しました。運営は株式会社東京インターナショナルスクールグループ(TISG)。園内の会話だけでなく、保護者への連絡や配布書類まで原則英語で運用するという、かなり思い切った設計の園です。

この記事では、公式発表と公式サイトで確認できた情報だけを使って、「うちの家庭に合うのか」を判断するための材料を整理してお伝えします。海外駐在中で帰国後の園を探している方、日本在住で英語環境を検討している方、どちらにも読んでいただける内容にしました。

ニュースの概要

今回の開園は、株式会社東京インターナショナルスクールグループ(TISG)が2026年8月24日に自社サイトのお知らせで公表したものです。同日付でPR TIMESなどのニュース配信を通じて各媒体でも取り上げられました。TISGは、オンライン英会話を手がける株式会社レアジョブの子会社にあたります。

公式発表で示された基本情報を、表にまとめます。

項目 内容
名称 東京インターナショナルスクール南麻布キンダーガーテン
運営 株式会社東京インターナショナルスクールグループ(TISG)
開園日 2026年8月24日(月)
所在地 〒106-0047 東京都港区南麻布2-11-10 OJビル2階
アクセス 白金高輪駅から徒歩約10分
対象年齢 2歳から5歳
開講クラス トドラー、年少、年中
年度 8月から翌年7月
通常プログラム 月曜から金曜 9:00から14:00(1日5時間)
課外プログラム 14:00から15:00

カリキュラムは、身近なテーマを英語で掘り下げていく探究型。課外にはバイオリン、ダンス、体操、剣道が用意されており、そのうち体操と剣道は日本語で行われるとされています。完全に英語だけで囲い込むのではなく、日本語や日本文化に触れる時間も残す設計になっているわけです。

ポイント:最大の特徴は「保護者への連絡や書類も原則英語」という運用です。子どもだけでなく、家庭側も英語でのやりとりが前提になる園だということを、最初に押さえておきたいところです。

背景と解説

「8月始まりの年度」が意味すること

日本の幼稚園や保育園は4月始まりが一般的ですが、この園は8月から翌年7月を1年度としています。TISGは公式発表のなかで、これを国際標準のサイクルに合わせたものと説明しています。

つまり、国内外のインターナショナルスクールとのあいだで行き来しやすいようにする狙いがある、ということです。ただし、学年暦や入学年齢の基準、学期の開始日は国や学校ごとに異なります。帰国後にどの学年へ入れるのか、あるいは次の赴任先の学校とどうつながるのかは、転入先ごとに個別に確認する必要があります。駐在の予定が読みきれないご家庭ほど、園の年度と進学先の年度の両方を早めに確かめておきたいところですよね。

Tokyo International School(IB認定校)との関係

ここは誤解が生まれやすいところなので、丁寧に整理します。

まず、国際バカロレア(IB)の認定校であるTokyo International Schoolは、学校法人東京インターナショナルスクールが運営する別の学校です。IBの学校番号は002638で、PYP(初等教育プログラム)を2005年12月12日、MYP(中等教育プログラム)を2007年12月19日、DP(ディプロマプログラム)を2025年5月23日に認定されています。同校は2026年8月に、南麻布からTAKANAWA GATEWAY CITYの新キャンパスへ移転しました。

一方、今回開園した南麻布キンダーガーテンは、株式会社TISGが運営する提携プレスクールという位置づけです。公式発表では、卒園生に対してTokyo International Schoolへの優先選考、進学説明会、校舎見学の機会が提供されると案内されています(TIS側の案内では入学金の割引にも触れられています)。

ご注意:南麻布キンダーガーテン自体がIB認定校というわけではありません。IB認定を受けているのは学校法人が運営するTokyo International Schoolのほうです。また「優先選考」は合格を保証するものではない点も、事前に理解しておく必要があります。

日本での法的な位置づけ

「キンダーガーテン」「プリスクール」という名称には、法令上の統一された区分がありません。文部科学省の説明でも、インターナショナルスクールには学校教育法第1条の学校(いわゆる一条校)、同法第134条の各種学校、そのいずれでもない施設があるとされています。

学校教育法上の幼稚園として認可されていない施設で乳幼児を継続的に預かる場合は、一般に児童福祉法上の認可外保育施設として届出・指導監督の対象になります。幼児教育・保育の無償化(施設等利用給付)を使えるかどうかは、居住自治体から保育の必要性の認定を受けていること、そして施設が自治体の確認を受けていることが条件です。3歳から5歳児クラスは月額37,000円が上限とされています。

港区にはこれに上乗せする独自助成があり、指導監督基準を満たす旨の証明書を取得した施設について、2025年9月利用分以降は3歳から5歳児クラスで月額97,000円を上限とする助成が案内されています。ここで注意したいのは、この97,000円が国の施設等利用給付費37,000円を含んだ合計額であること、そして施設側の条件だけでは受けられないことです。港区の案内では、児童が港区内に住民登録して実際に居住していること、保護者が保育料を支払っていること、区から保育の必要性の認定(3歳から5歳児クラスは原則、施設等利用給付認定の2号または3号)を受けていること、月の初日から末日まで同一園に在籍し月ぎめ契約をしていること、認可保育園等・認証保育所・幼稚園に在籍していないこと、という要件をすべて満たす家庭が対象とされています。助成対象は月ぎめの基本保育料のみで、入園金や教材費、給食費、バス代、延長保育料などは対象外です。南麻布キンダーガーテンがこれらの対象施設として確認済みかどうかは、開園直後のため公開情報では確認できませんでした。助成の可否は必ず園と港区の双方に直接ご確認ください。

保護者への影響と今できる対応

費用の目安を現実的に見ておく

正直にお話しすると、費用は決して小さくありません。公式サイトで公開されている2026年度の料金表には、次の金額が記載されています。

費目 金額(2026年度)
入園金 220,000円(返金不可、第2子以降は50パーセント減額)
年間授業料(一括払い) 1,322,080円
年間授業料(学期払い合計) 1,382,220円
施設維持費・教材費 月額8,000円
延長保育 30分800円(8:00から9:00、14:00から18:30)

一括払いを選び、入園金と授業料、施設維持費12か月分を単純に足すと、初年度の基本額はおよそ1,638,080円になります。ここにバス送迎やランチ、課外レッスン、延長保育などのオプションが加わる形です。「送迎をどうするか」「何時までお願いするか」で総額はかなり変わってきますから、ご家庭の働き方に合わせて実際の利用パターンで試算しておくことをおすすめします。

入園を検討するときのチェックリスト

  • 家庭の言語運用を確認する:連絡・書類が英語で届きます。保護者のどちらかが英語で対応できる体制があるか、現実的に見積もっておきましょう
  • 子どもの英語レベル要件:公式に明記された最低英語レベルや試験の要件は確認できませんでした。個別に園へ問い合わせるのが確実です
  • 出願手続きと時期:公開されているのは主に説明会・見学会の予約フォームで、正式な出願書類や締切は公式ページ上では確認できませんでした。園に直接ご確認ください
  • 見学の予約:南麻布校は2026年6月上旬から予約制での個別見学が案内されていました。開園後の見学可否も含めて問い合わせを
  • 助成の適用可否:港区の助成・国の無償化の対象になるかを、園と港区の保育担当窓口の両方で確認しましょう
  • 卒園後の進路:Tokyo International Schoolへの優先選考はありますが保証ではありません。他のインターナショナルスクールや日本の小学校も含め、複数の選択肢を並行して調べておくと安心です

海外駐在中のご家庭へ:8月始まりの年度は、帰国のタイミングと相性がよい一方で、日本の4月始まりの小学校に進む場合は年度の切り替わり方が違ってきます。卒園後にどの進路を想定するかを先に決めておくと、園選びの判断がぐっとしやすくなります。

まとめ

  • 開園の事実:2026年8月24日、東京都港区南麻布2-11-10 OJビル2階に「東京インターナショナルスクール南麻布キンダーガーテン」が開園しました。運営は株式会社東京インターナショナルスクールグループ
  • 対象と時間:2歳から5歳(トドラー・年少・年中)、平日9:00から14:00の通常プログラムに14:00から15:00の課外プログラム。年度は8月から翌年7月
  • 完全英語運用:園内の会話だけでなく保護者への連絡・書類も原則英語。一方で体操と剣道は日本語で行われます
  • IBとの関係:園そのものはIB認定校ではありません。IB認定校のTokyo International School(PYP・MYP・DP)とは提携関係で、卒園生に優先選考の機会があります
  • 費用と助成:初年度の基本額はおよそ163万円台から。無償化・港区助成の対象になるかは開園直後で公開情報から確認できず、園と区への直接確認が必要です

出典・参考リンク

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