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「IB校に合格したけれど、入学までに何を準備すればいいの?」「普通の学校とは違うって聞くけれど、具体的に何が違うの?」――そんな不安を抱えていらっしゃるお母さま、お父さま、そして新入生のみなさん、おめでとうございます。まずはIB校への合格、本当に素晴らしいことです。
でも、合格の喜びもつかの間、「これからどうすれば?」という新たな心配が押し寄せてきますよね。IB(国際バカロレア)の学び方や学校の運営は、学校やプログラムによって異なります。まずは合格校の案内を確認し、お子さまに合った準備を進めていきましょう。
この記事では、IB校に入学されるお子さまと保護者の方のために、入学前に確認しておきたいことをチェックリスト形式でまとめました。必要な物や期限、健康要件は合格校の当該年度の入学案内を優先してください。学び方への心構えや、入学後の過ごし方を考える際の参考にしてみてくださいね。
入学前の準備:合格校の案内を確認する
IB校の入学準備では、制服や文房具などの手配方法も、学校ごとに異なります。まずは合格校の案内で必要な物や期限を確認し、学びのスタイルについても少しずつ知っていきましょう。
3月前半:まずは情報収集と心構えづくり
合格発表後、まず最初にやっていただきたいのが入学説明会の資料を隅々まで読むことです。「当たり前でしょ?」と思われるかもしれませんが、IB校の説明会資料には、一般校にはない独特の用語や制度の説明がたくさん含まれています。
- デバイスの要否や機種・仕様を、学校の案内で確認
- 教科書・教材のリストと購入方法を確認
- 制服の有無や採寸・注文方法を確認
- 通学に関する案内と必要な手続きを確認
- 健康要件を確認し、必要な手続きがあれば学校の案内に従う
必要な物・期限・健康要件は、合格校の当該年度の入学案内を優先してください。
3月後半:英語力の棚卸しと底上げ
IB校、特にDP(ディプロマ・プログラム)に進む予定のお子さまは、志望校の募集要項や言語方針、DPの履修条件を確認しておきましょう。必要な英語力や学習上の支援は、学校や履修内容によって異なります。
英語力の基準や授業で使う言語は学校や履修内容によって異なります。志望校の募集要項、言語方針、DPの履修条件を確認し、必要に応じて学校に相談しましょう。
4月前半:生活リズムの調整
春休みの間に、無理のない範囲で生活リズムを整えておくのも一案です。授業や放課後の活動、課題の内容は学校によって異なるため、学校からの案内を確認しながら準備しましょう。
- 朝6時30分〜7時起床の習慣づくり
- 夜は23時までに就寝(十分な睡眠は学習効率に直結します)
- 朝食をしっかり食べる習慣(脳のエネルギー確保)
- 通学時間を考慮した時間配分のシミュレーション
学用品リスト:IB校で本当に必要なもの
「IB校の学用品って、普通の学校と何が違うの?」と気になる方もいらっしゃるでしょう。必要な学用品やデジタルデバイスは学校ごとに異なるため、購入前に学校からの案内を確認してください。
デバイスは学校の指定を確認
ノートPCやタブレットが必要かどうか、指定機種や仕様があるかは学校によって異なります。購入前に、学校の入学案内やICT仕様書を確認してください。
端末が必要な場合は、学校の入学案内やICT仕様書に記載された条件を確認して選びましょう。
お母さまへのアドバイス:お子さまが「ゲーミングPCがほしい」と言い出すかもしれませんが(笑)、学校で使う端末を購入する場合は、学校の指定や利用条件を先に確認しましょう。
辞書・端末の持ち込み確認
辞書や端末を授業や試験に持ち込めるかどうかは、学校や試験の規則を確認してください。購入やアプリの利用を決める前に、合格校の案内を確認すると安心です。
辞書や端末の持ち込み可否は、学校と各試験の規則を確認してください。
文房具・その他
- ルーズリーフ・バインダー(IB校ではプリント類が多いため、科目別にファイリングする習慣が大切)
- 色ペン・マーカー(マインドマップやノート整理に多用します)
- 付箋(ポストイット)(グループワークでのブレインストーミングに必須)
- USBメモリまたはクラウドストレージのアカウント(データのバックアップ用)
- スケジュール帳(後述する時間管理に不可欠です)
- プレゼン用のポインター(あると便利ですが、入学後に必要性を感じてからでもOK)
英語準備:志望校の条件を確認する
「英語ができないとIBは無理なんじゃないか」と心配される保護者の方もいらっしゃいます。必要な英語力や支援の内容は学校や履修条件によって異なるため、志望校の募集要項や言語方針を確認してください。
プログラムと言語について志望校に確認
英語力の要件や授業で使う言語は、学校や科目、履修形態によって異なります。志望校の募集要項、言語方針、DP履修条件を確認しましょう。
※日本語DPを実施している学校では、一部科目を日本語で学ぶことができます。学校ごとに状況が異なりますので、必ず志望校に確認してくださいね。
入学前におすすめの英語学習法
「春休みの間に何をすればいい?」という具体的なご質問にお答えしますね。
1. 英語での「読む」習慣づくり
いきなり難しい学術書を読む必要はありません。お子さまの興味のある分野の英語記事やニュースを、毎日15〜20分読む習慣をつけましょう。BBC Learning EnglishやNHK WORLD-JAPANの英語ニュースは、日本の話題も多く取り組みやすいです。
2. 英語で「自分の意見を言う」練習
授業で自分の考えを伝える機会や方法は、学校や科目によって異なります。入学前の練習として、ご家庭で身近なテーマについて話してみるのもよいでしょう。
3. IB関連の英語用語に慣れておく
IBには独特の用語があります。入学前に以下の基本用語だけでも覚えておくと、オリエンテーションでの理解がぐっと深まります。
- Learner Profile(学習者像):IBが大切にする10の資質
- ATL Skills(学習のアプローチ):思考力・コミュニケーション力など5つのスキル
- TOK(Theory of Knowledge / 知の理論):DPの必修科目
- EE(Extended Essay / 課題論文):DPで取り組む4,000語の研究論文
- CAS(Creativity, Activity, Service):DPの課外活動要件
- IA(Internal Assessment / 内部評価):学校内で行う評価課題
IB独自の学び方への心構え:「探究型学習」って何?
ここからは、IBの探究型の学びについてご紹介します。実際の授業の進め方は、学校やプログラム、科目によって異なります。
探究型の学びに触れる
IBでは、探究型の授業を重視する傾向があります。具体的な授業の進め方は、学校やプログラム、科目によって異なります。
問いを手がかりに学ぶ授業が行われることがあります。
探究の進め方や授業で扱う問いは、学校や科目によって異なります。どのような学習を行うかは、志望校の案内や授業についての説明を確認してください。
最初は戸惑うかもしれません。「答えを教えてくれないの?」「何が正解なの?」と不安になるお子さまも少なくありません。でも安心してください。その「戸惑い」こそが学びの第一歩なんです。
協働する学びに備える
IBでは協働して学ぶことが重視されていますが、グループワークやディスカッションの頻度は科目や学校によって異なります。IB教師は特定のIB研修を受けています。「うちの子、人前で話すのが苦手で…」と心配な場合は、学校に相談してみましょう。
ただし、入学前にできる準備として、以下のことを意識してみてください。
- 家庭での会話で「なぜそう思うの?」と理由を聞く習慣をつける
- 「正解・不正解」ではなく「考えるプロセス」を大事にする声かけを意識する
- ニュースや社会的なテーマについて家族で話し合う時間を設ける
- 自分と異なる意見も尊重する姿勢を日常的に練習する
科目ごとに異なる評価方法
DPの評価方法は科目により異なり、多くの科目では期末筆記試験が評価の基礎です。TOKは展示(exhibition)と1,600語のエッセイで評価されます。詳しくはIB公式のTOK説明をご確認ください。IAを含む各科目の評価形式は異なるため、内容は科目と当該年度の案内を確認しましょう。IB公式の評価説明にも評価方法が示されています。
人前で話す機会やその内容は、学校や科目によって異なります。入学前の練習として、家族の前で3分間スピーチをするのも一案です。テーマは何でも構いません。「最近読んだ本の紹介」「好きなスポーツのルール説明」など、身近なものからで大丈夫です。
時間管理のコツ:IB生の「忙しさ」を乗り越える方法
DPでは複数の課題や活動に取り組みます。どのように時間を使うかは、履修科目や学校、通学、活動などによって異なります。自分に合った計画の立て方を考えておくと役立つことがあります。
一日の過ごし方の一例
以下は時間管理を考えるための一例です。実際の時間割や課外活動、家庭学習の時間は、学校や通学、科目、活動によって異なります。
| 時間帯 | 活動内容の一例 |
|---|---|
| 6:30 – 7:30 | 起床・朝食・通学準備 |
| 7:30 – 8:30 | 通学 |
| 8:30 – 15:30 | 授業 |
| 15:30 – 17:00 | 活動・課外活動など |
| 17:00 – 18:30 | 帰宅・夕食・休憩 |
| 18:30 – 21:30 | 宿題・課題など |
| 21:30 – 22:30 | 自由時間・翌日の準備 |
| 22:30 – 23:00 | 就寝準備 |
家庭学習の時間や課題の進め方は、生徒や学校、履修科目、活動によって異なります。表の時間を一律の目安とせず、入学後に学校の案内を確認しながら計画を調整しましょう。
スケジュール帳の活用法
IB生の必需品、それはスケジュール帳です。紙のものでもデジタル(Googleカレンダーなど)でも構いませんが、とにかくすべての締め切りを可視化する習慣を入学前から身につけておいてください。
おすすめの管理方法をご紹介します。
- 月間カレンダー:全科目の課題提出日・テスト日を俯瞰で把握
- 週間スケジュール:毎週日曜日に翌週のタスクを書き出す
- デイリーToDoリスト:その日にやるべきことを3〜5個に絞る
- 色分け管理:科目ごとに色を変えると一目で把握できます
保護者の方へ:最初の1〜2ヶ月は、お子さまのスケジュール管理を一緒にサポートしてあげてください。ただし、あくまで「一緒に考える」であって「代わりにやる」ではありません。IB教育は「自己管理能力」を育てることも大きな目標のひとつですから。
CASの準備:関心のある活動を考える
CAS(Creativity, Activity, Service)は、DP生に課される課外活動の要件です。「創造性」「身体的活動」「社会貢献」の3つの領域で、主体的に活動を行い、その過程を振り返ることが求められます。
入学前は、興味のある分野や活動の候補を考えておくことができます。入学前の活動をCASとして算入できるかどうかは、入学後に学校のCASコーディネーターへ確認してください。
Creativity(創造性)の準備
- 絵画・写真・音楽・プログラミングなど、創造的な趣味の候補を調べたり、考えたりする
- 文化祭や発表会など、何かを「作り上げる」活動の候補を調べたり、考えたりする
- ブログや日記を使った振り返りの方法を考える
Activity(身体的活動)の準備
- スポーツや運動の候補を考える(新しいスポーツも候補として調べる)
- 部活動への参加を検討する
- ハイキングやジョギングなど、継続できそうな身体活動の候補を調べたり、考えたりする
Service(社会貢献)の準備
- 地域のボランティア活動の候補を調べたり、考えたりする
- 近所の清掃活動やフードバンクへの協力など、身近な社会貢献活動の候補を調べたり、考えたりする
- NPO/NGOの活動について調べ、関心のある候補を考える
大切なポイント:CASでは、生徒が主体的に活動に取り組み、計画や振り返りを行います。入学前は「やりたい」「気になる」という活動の候補を考える準備にとどめ、活動をCASとして算入できるかは入学後にCASコーディネーターへ確認しましょう。
保護者の心構え:「教えない」サポートの大切さ
ここからは、保護者の方に家庭での支援方法の一例をご紹介します。IB教育での保護者の役割が一律に「見守るだけ」と定められているわけではありません。学校の保護者向け方針も確認しながら、お子さまに合った支援を考えていきましょう。
「答え」を教えたくなる気持ちをぐっとこらえる
お子さまが課題に悩んでいるとき、つい「こうすればいいんじゃない?」と言いたくなりますよね。でも、IBの学びにおいて最も大切なのは「自分で考え、自分で答えにたどり着くプロセス」です。
保護者ができる最高のサポートは以下の通りです。
- 「何に困っているの?」と状況を整理する手伝いをする
- 「あなたはどう思う?」と考えを引き出す質問をする
- 「調べてみたら?」と自力で解決する方向に導く
- 「大丈夫、あなたならできるよ」と自信を与える声かけをする
成績の見方が変わることを理解する
DPの各科目は7〜1で評価されます。一方、PYPでは正式な総括評価は行われず、学習過程へのフィードバックが重視されます。詳しくはIB公式のDP評価説明とIB公式の評価説明をご確認ください。「7を取らなければ」というプレッシャーを与えることは逆効果です。お子さまが頑張っている過程そのものを認めてあげてください。
学校との連携を密にする
学校から保護者向けの情報や連絡が提供されることがあります。説明会やワークショップなどの実施方法は学校によって異なるため、入学案内や学校からの予定表を確認しましょう。
- 保護者向けの案内や行事があるか、学校の予定表で確認
- 担任やIBコーディネーターへの相談方法を確認
- 他の保護者との情報交換の機会があれば活用
- 学校からの連絡を確認
メンタルヘルスへの配慮
DPは学術的に挑戦的なプログラムですが、負荷やストレスの感じ方には個人差があります。困りごとが続く場合は、学校の相談窓口や信頼できる大人に相談し、深刻な場合は医療専門家につないでください。
- 「頑張りすぎていないか」を日常的に観察する
- 睡眠時間が極端に減っていないか確認する
- 食欲の変化や表情の変化に気を配る
- 「つらかったら休んでもいい」というメッセージを伝える
- 必要に応じてスクールカウンセラーに相談する
学習や環境への適応の感じ方は一人ひとり異なります。お子さまの様子を見ながら、必要なときには学校の相談窓口や医療専門家にもつないでください。
入学後の過ごし方:学校の案内を確認しながら慣れる
入学後の最初の時期は、学校のオリエンテーションや案内に沿って新しい環境に慣れていきましょう。以下は過ごし方を考える一例です。学校の実際の予定や手順を優先してください。
第1週:環境に慣れる
- 校内の施設や教室の場所を確認する
- クラスメイトの名前を覚える努力をする
- 先生の名前と担当科目を把握する
- 通学ルートを確認する
- 学校指定のオンラインシステムの使い方を確認する
第2週:学びのリズムをつかむ
- 各科目の授業の進め方を理解する
- 宿題・課題の量を把握し、毎日の学習時間を見積もる
- 分からないことがあったら先生に質問する習慣をつける
- ノートの取り方を工夫し始める(IBの授業では板書よりディスカッション中心のことも多い)
第3週:人間関係を広げる
- グループワークで色々な人と組んでみる
- 部活動やクラブ活動を見学してみる
- 図書館で一緒に勉強する仲間を見つける
- 先輩IB生に話を聞いてみる(多くの先輩が親切に教えてくれます)
第4週:振り返りと調整
- 1ヶ月の生活リズムを振り返る
- うまくいったこと・改善したいことを書き出す
- スケジュール管理の方法を見直す
- 保護者と一緒に「今の状況」を共有する時間を設ける
お母さまへ:最初の1ヶ月、お子さまが疲れた様子を見せることがあるかもしれません。新しい環境に適応するのは、大人でもエネルギーが要ることですよね。「今日はどうだった?」と軽く聞くくらいにして、あまり根掘り葉掘り聞かないのがコツです。お子さまが話したいときに、じっくり聞いてあげてください。
入学準備チェックリスト:これだけやれば安心
最後に、ここまでの内容をチェックリスト形式でまとめました。プリントアウトして、冷蔵庫に貼っておいていただくのもおすすめです。
| カテゴリ | 確認・準備項目 | 時期 | チェック |
|---|---|---|---|
| 入学案内の確認 | |||
| デバイス | 要否・指定仕様を学校の案内で確認 | 案内に従う | □ |
| 辞書・端末 | 授業や試験での持ち込み可否を確認 | 案内に従う | □ |
| 学用品 | 必要な教材・文房具を確認 | 案内に従う | □ |
| 制服 | 制服の有無や手配方法を確認 | 案内に従う | □ |
| 健康要件 | 学校の当該年度の案内を確認 | 案内に従う | □ |
| 学びの準備 | |||
| 言語方針 | 募集要項・言語方針・履修条件を確認 | 入学前 | □ |
| 生活習慣 | 無理のない生活リズムを考える | 入学前 | □ |
| 学習習慣 | 自分に合った計画の立て方を考える | 入学前 | □ |
| CAS | 関心のある活動の候補を考え、算入可否は学校に確認 | 入学後に確認 | □ |
| 保護者の準備 | |||
| 理解 | 学校の保護者向け案内を確認 | 案内に従う | □ |
| 連携 | 学校への相談方法を確認 | 入学前 | □ |
| サポート | 学校の方針を踏まえて支援方法を考える | 入学前 | □ |
| 健康 | 困ったときの学校の相談窓口を確認 | 入学前 | □ |
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まとめ:準備は「完璧」じゃなくていい
ここまで、IB校入学に向けた準備を詳しくご紹介してきました。「やることがたくさんあって大変そう…」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
でも、安心してください。すべてを入学前に完璧にする必要はありません。
一番大切なのは、お子さまが「新しい学びにワクワクする気持ち」を持って入学式を迎えること。そして保護者の方が「何があっても応援するよ」という温かい姿勢でお子さまを支えること。この2つがあれば、きっと大丈夫です。
IBの学びは、最初は戸惑うことも多いかもしれません。探究し、考え、仲間と議論する機会を通じて、お子さまが成長していくことを、ご家族で見守っていただけたらと思います。
この記事が、IB校に入学されるお子さまと保護者の方のお役に立てれば幸いです。素晴らしいIBライフのスタートを、心からお祈りしています。
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