東大の新課程「College of Design」動画課題入試で見られる力とは

UTokyo College of Design 2027年度入試の出願から合格発表までの流れ IB最新ニュース

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「東大の入試で動画を提出するらしい」という話題、目にされた方も多いのではないでしょうか。ペーパーテストの点数で合否が決まるイメージが強い東京大学だけに、少し驚きますよね。

話題になっているのは、東京大学が2027年9月に第1期生を迎える予定の新しい教育課程「UTokyo College of Design」の入試です。出願者は英語のエッセイに加えて、英語の動画課題を提出することになっています。この記事では、公式の募集要項で確認できる事実と、報道で語られている考察とを分けながら、動画提出型の入試で何が見られるのか、ご家庭で確認しておきたい観点を整理しますね。

ニュースの概要

東洋経済オンラインは2026年9月28日、教育ライターの西岡壱誠氏による記事「【東大入試で“動画提出”必須?】話題の新設学部の入試から見えてきたこれからの時代に求められる本物の『優秀さ』」を配信し、Yahoo!でも転載されました。記事は、動画・エッセイ・課外活動の説明を求める選考のかたちから、大学が「問題を解く力」だけでなく、経験や関心を言葉にして伝える力や、周囲と協働して行動する力も見ようとしているのではないか、と論じています。これは筆者の考察であり、東京大学の公式見解そのものではない点に注意が必要です。

一方、入試の仕組みそのものは東京大学の公式サイトで公開されています。主なポイントを表にまとめました。

項目 内容(2027年度入試・公式募集要項より)
名称 UTokyo College of Design(学士課程部分の制度上の和名は「価値創造学部」)
課程 学士・修士を合わせた5年一貫の課程、授業はすべて英語
入学日 2027年9月1日
募集人員 100名(Route A 50名、Route B 50名)
出願期間 2026年10月15日9時〜11月5日17時(日本時間)
第1段階の提出物 書類、英語エッセイ2本、動画課題(2部構成)
合格発表 2027年2月20日(両ルート)

つまり「東大の入試すべてで動画が必須になった」わけではなく、新しく始まるこの課程の入試で動画課題が課されるということです。見出しだけを見ると誤解しやすいので、ここは押さえておきたいところです。

背景と解説

2つのルートと選考の流れ

出願者はRoute AとRoute Bのどちらか一方を選びます。どちらも第1段階は提出資料による選考で、ここにエッセイと動画課題が含まれます。流れを図1にまとめました。

UTokyo College of Design 2027年度入試の出願から合格発表までの流れ
図1:2027年度入試の流れ(東京大学 UTokyo College of Design 入学者選抜の概要・募集要項より作成)

Route Aは大学入学共通テストの指定科目を受験するルートで、東京大学は基礎学力の目安を概ね8割以上としています。第1段階の結果は2027年2月10日に通知され、通過者は2月15日または16日に駒場キャンパス(予定)で対面選考を受けます。公式募集要項では、英語・日本語による個人面接に加えて、チームワーク演習と筆記課題を含む終日の選考と説明されています。

Route Bは、東京大学が指定する統一試験や資格の成績を提出するルートです。IB(国際バカロレア)ディプロマの成績も対象です。IBなどRequirement 2の対象資格・試験では、試験日程等の事情で最終成績を提出できない場合、学校等が証明する予測成績で出願できます。第1段階の結果は2026年12月22日、通過者は2027年1月13日から22日の指定日に、英語で約30分のオンライン面接を受けます。

IB生のご家庭へのポイント:Route Bの募集要項では、IBの目安として6科目合計38点(42点満点)かつTOK・EEの合計2点以上が示されています。ただしこれは足切り点ではないと説明されています。予測成績は学校などが証明するものが必要で、条件付き合格の場合は最終成績を2027年8月16日までに提出します。

エッセイと動画課題の中身

エッセイは英語で2本。1本は地元で関心を持っている事柄について最大300語、もう1本は誰かに指示されなくても自分から行動した経験について最大50語です。短い字数だからこそ、何を選んで書くかが問われるのではないでしょうか。

動画課題は英語の2部構成で、課題の詳細は2026年11月6日に通知されます。提出期間は11月13日正午から11月16日23時59分(日本時間)。オンライン出願システム上で録画して提出する方式で、事前に撮影・編集した動画は提出できません。公式要項では、英語でのコミュニケーションや論理的・創造的思考などを示す機会とされています。その場で考えを伝える力を重視する設計だという見方は、報道筆者の解釈です。

保護者への影響と今できる対応

東京大学の募集要項が示す求める人物像は、学力に加えて、英語でのコミュニケーション、論理的・創造的な思考、自主性や協調性などです。報道が「本物の優秀さ」と表現しているのも、こうした点を筆者なりに読み解いたものとみられます。ご家庭で確認したい観点を図2にまとめました。

動画・エッセイ型入試で家庭が確認したい5つの観点
図2:家庭で確認したい5つの観点(東京大学の募集要項と東洋経済オンラインの記事をもとに作成)

対象となるのは、主に2027年9月入学を目指す高校3年生や既卒生、海外や国際バカロレアで学ぶ生徒のご家庭です。出願開始は2026年10月15日と間近なので、検討中の方は次の点を早めに確認しておくと安心です。

  • ルートの選択:共通テストを受けるならRoute A、IBなどの成績を使うならRoute B。指定科目や対象資格は募集要項で確認する
  • エッセイの素材:地域の関心事と、自分から動いた経験を、具体的なエピソードで書けるか
  • 英語で話す練習:動画はその場で録画する方式なので、原稿の暗記より、考えを短く整理して話す練習が役立ちます
  • 機材と環境:Route Bのオンライン面接ではウェブカメラ2台が必要とされています
  • 日程の管理:出願、動画課題の通知、提出期間がそれぞれ別の日程です

注意:公式の入学者選抜の概要には、設置申請中のため内容が変わる可能性があるとの注記が掲載されていました。入学日や選考日程などは、出願前に必ず東京大学の最新の公式ページでご確認ください。

まだ高校1・2年生のご家庭にとっても、この入試は参考になりますよね。動画やエッセイで問われる「自分の関心を言葉にし、行動につなげる経験」は、一朝一夕で用意できるものではありません。日頃の探究活動や課外活動をどう振り返り、言葉にしておくかが、こうした入試への一番の備えになるのかもしれません。

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まとめ

  • 対象は新課程: 動画課題があるのは東京大学「UTokyo College of Design」の2027年度入試で、東大全体の入試ではありません
  • 2ルート制: Route A(共通テスト利用)とRoute B(IB等の成績利用)で各50名、合計100名を募集します
  • 動画は英語・その場で録画: 2部構成で、2026年11月13日〜16日に出願システム上で録画・提出します
  • 見られる力: 英語で伝える力、主体的な行動、協働する力、そして基礎学力が総合的に評価されます
  • 最新情報の確認を: 出願は2026年10月15日から。詳細は必ず公式募集要項で確認しましょう

出典・参考リンク

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