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「日本の大学って、留学生はどのくらいいるの?」「国際的な環境で学べる大学を選びたいけれど、何を目安にすればいいの?」と気になっているご家庭も多いのではないでしょうか。海外で暮らしながら日本の大学への進学を考えている方や、IBなど国際的な教育を受けてきたお子さんの進路を考えている方にとっては、特に気になる数字ですよね。
2026年10月5日、大学情報サイト「大学パワーランキング」が、日本学生支援機構(JASSO)の2025年度調査をもとにした「留学生の割合が高い大学・多い大学ランキング」を公開しました。JASSOが公表した留学生数の多い30大学について、それぞれの在籍者数で割った「割合」も並べたランキングです。
この記事では、もとになったJASSOの公表データとあわせて、ランキングの中身と「人数」と「割合」をどう読めばよいかを、保護者の目線で整理します。
ニュースの概要
もとになっているのは、JASSOが2026年5月に公表した「2025(令和7)年度外国人留学生在籍状況調査結果」です。2025年5月1日時点で日本に在籍する外国人留学生は408,069人で、前年から71,361人(21.2%)増え、過去最多となりました。
| 項目 | 内容(2025年5月1日時点) |
|---|---|
| 留学生の総数 | 408,069人(前年比71,361人・21.2%増、過去最多) |
| 高等教育機関 | 267,895人 |
| うち大学院 | 60,013人(前年比3.1%増) |
| うち大学(学部) | 92,442人(前年比5.7%増) |
| うち専修学校(専門課程) | 106,829人(前年比39.8%増) |
| 日本語教育機関 | 140,174人 |
JASSOの資料には、大学院を含めて留学生数が多い大学30校の一覧も載っています。1位は早稲田大学の5,541人、2位は東京大学の4,922人、3位は立命館大学の3,386人でした。
大学パワーランキングの記事は、この30校それぞれについて、各大学の公表資料と大学ポートレートにある2025年5月1日時点の学部と大学院の在籍者数の合計(通信教育課程は除く)を調べ、「留学生数÷(学部在籍者数+大学院在籍者数)×100」で割合(%)を出しています。同記事によると、割合の上位は次のとおりです。
| 割合の順位(同記事) | 大学 | 割合 | 留学生数(JASSO) |
|---|---|---|---|
| 1位 | 東京福祉大学 | 59.2% | 2,744人 |
| 2位 | 日本経済大学 | 46.9% | 2,948人 |
| 3位 | 立命館アジア太平洋大学 | 45.7% | 2,927人 |
| 4位 | 大阪経済法科大学 | 29.9% | 1,194人 |
| 5位 | 京都精華大学 | 29.0% | 1,207人 |
6位以下は東京国際大学(21.1%)、東京科学大学(17.3%)、東京大学(17.0%)、拓殖大学(16.3%)、九州大学(13.9%)と続きます。人数で1位の早稲田大学は、同記事の計算では11.8%でした。なお、京都情報大学院大学は留学生数(2,389人)が在籍者数(2,369人)を上回るため、割合は出していないと説明されています。
背景と解説
「人数」と「割合」で見える景色は違う
図1に、人数と割合の両方を8大学分並べました。早稲田大学や東京大学のように学生数そのものが多い大学は、留学生の人数では上位に来ますが、全体に占める割合は1〜2割ほどです。一方、在籍者が数千人規模の大学では、人数は中位でも割合が4〜6割に達するところがあります。

つまり、「留学生が多い大学」といっても、キャンパスで日常的に留学生と出会う密度を知りたいなら割合、留学生向けの授業や支援の規模を知りたいなら人数、というように知りたいことによって見る数字が変わるということです。
JASSOの「留学生」はどう数えているの?
JASSOの調査でいう外国人留学生とは、在留資格「留学」で日本の大学(大学院を含む)や専修学校、日本語教育機関などで教育を受ける人のことです。ですから、日本国籍をもつ帰国生や、家族の在留資格で日本に住んでいる外国籍の学生は、この数には含まれないとみられます。
また大学パワーランキングの記事は、JASSOの留学生数には研究生や科目等履修生なども含まれる一方、分母にした「学部+大学院の在籍者数」にはそれらが入らないため、割合は実際より高めに出ることがあると注意書きをしています。数字はあくまで「目安」として見てほしい、ということなんです。
ポイント:今回の割合ランキングは、留学生数が多い上位30校の中だけで比べたものです。留学生の人数は少なくても割合が高い大学は、この30校に入っていない場合があると同記事も説明しています。「割合が高い大学の全国ランキング」ではない点に気をつけたいですね。
増えているのはどこ?
JASSOの在学段階別の数字を見ると、前年からの増え方は専修学校(専門課程)が39.8%増と大きく、大学院は3.1%増、大学(学部)は5.7%増でした。留学生全体が2割増えたといっても、大学の学部や大学院の増え方はもう少し緩やかだということがわかります。
「在籍管理」という視点も
JASSOの大学別一覧には注記もあります。東京福祉大学は、文部科学大臣が2024年4月26日に決定した「外国人留学生の在籍管理が適正に行われない大学等に対する指導指針」に基づく令和7年度の改善指導対象校として記載されています。JASSOの公表ページによると、令和7年度の指定では、2024年5月1日時点の留学生数に対し、2024年4月~2025年3月に発生した、大学等の在籍管理に帰責性がある退学者等の割合が5%を超える大学等が対象です。割合が高いことだけでは、学びの環境や支援の手厚さまでは判断できないということですね。
保護者への影響と今できる対応
海外駐在中のご家庭で、お子さんが外国籍で「留学」の在留資格で日本の大学に入る場合は、まさにこの統計の対象になります。日本国籍のお子さんが帰国生入試や総合型選抜で国際色のある大学を探している場合も、「どのくらい多様な学生と学べるか」を考える材料として使えるのではないでしょうか。
ただ、ランキングの数字だけで志望校を決めるのは早いかもしれません。図2に、数字を読むときの視点をまとめました。

- 学部か大学院か:JASSOの大学別の数は大学院を含みます。大学院に留学生が多い大学では、学部生が日常的に接する留学生は数字ほど多くないこともあります
- どの学部・課程に多いか:同じ大学でも、英語で学位が取れる課程や国際系の学部に留学生が集中していることがあります。各大学の公式サイトで学部別の状況を確認しましょう
- 授業の言語:英語で学べる課程があるか、日本語で学ぶ課程なら入学時にどの程度の日本語力が求められるかを確かめておきたいところです
- 支援体制:留学生向けの日本語サポートや住まい、生活相談の仕組みは大学ごとに違います
- 在籍管理の公表情報:文部科学省とJASSOが公表している「改善指導対象校」の情報もあわせて確認できます
注意:割合の数字は、大学パワーランキングが各大学の在籍者数を集めて計算したもので、JASSOが公表した数字ではありません。分母の取り方によって数字が変わるため、気になる大学は各大学の公式サイトで最新の学生数や留学生数を確かめてくださいね。
オープンキャンパスやオンライン説明会で「どの学部に留学生が多いですか」「日本人学生と同じ授業を受けますか」と聞いてみると、数字だけではわからない実際の様子が見えてきますよ。
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まとめ
- 留学生は過去最多:JASSOによると2025年5月1日時点の留学生は408,069人で、前年から21.2%増えました
- 人数の上位:早稲田大学5,541人、東京大学4,922人、立命館大学3,386人がJASSO公表の上位3校です
- 割合の上位:大学パワーランキングの計算(2025年5月1日時点の数値)では、東京福祉大学59.2%、日本経済大学46.9%、立命館アジア太平洋大学45.7%が上位でした(上位30校の中での比較)
- 数字の定義に注意:留学生は在留資格「留学」の学生で、研究生なども含まれます。割合は目安として読みましょう
- 最後は中身で判断:学部・課程ごとの状況、授業の言語、支援体制は各大学の公式情報で確かめるのがおすすめです
出典・参考リンク
- 大学パワーランキング: 留学生の割合が高い大学・多い大学ランキング【2026年最新版】JASSO 2025年度データ(2026年10月5日)
- 日本学生支援機構(JASSO): 「2024(令和6)年度日本人学生留学状況調査」「2025(令和7)年度外国人留学生在籍状況調査」結果の公表について(2026年5月)
- 日本留学情報サイト Study in Japan(JASSO): 2025(令和7)年度外国人留学生在籍状況調査結果(2026年5月)
- JASSO: 2025(令和7)年度外国人留学生在籍状況調査結果(PDF、2026年5月)
- 日本留学情報サイト Study in Japan(JASSO): 外国人留学生の在籍管理の適正を欠く大学等について(2026年10月9日閲覧)


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