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「特色検査の解答用紙がマークシートになるって聞いたけれど、うちの子の対策は変えたほうがいいの?」と気になっている保護者の方も多いのではないでしょうか。神奈川県の公立高校入試で、横浜翠嵐や湘南など18校が行う特色検査(自己表現検査)に、2027年春の入試からマークシート方式の解答用紙が使われることになりました。
ただ、問題がすべてマーク式になるわけではありません。記述式の問題も残りますし、解答用紙には「自分の受ける学校では使わない欄」が印刷されるという、少し注意が必要な仕組みもあるんです。この記事では、神奈川県教育委員会の公式ページで確認できた内容をもとに、何が変わるのか、ご家庭で何を確認しておくとよいのかを順番にお話ししますね。
ニュースの概要
日本教育新聞電子版は2026年10月13日、神奈川県教育委員会が9日に、令和9年度(2027年度)の高校入試で県立高18校が実施する特色検査にマークシート方式を導入すると発表した、と報じました(日本教育新聞電子版の記事)。県教育委員会の公式ページ「学力向上進学重点校および学力向上進学重点校エントリー校における『マークシート方式』による特色検査の実施について」も、更新日が2026年10月9日になっています(神奈川県教育委員会の案内ページ)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表主体 | 神奈川県教育委員会(公式ページの更新日は2026年10月9日) |
| 対象の入試 | 令和9年度(2027年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜の特色検査 |
| 対象校 | 学力向上進学重点校8校と、学力向上進学重点校エントリー校10校の計18校 |
| 変更点 | 共通問題と共通選択問題で行う特色検査で、マークシート方式の解答用紙を使用 |
| 出題形式 | 記号選択式問題と記述式問題の併用(すべてがマークシートになるわけではない) |
| 解答用紙の対象外 | 横浜国際高等学校 国際科 国際バカロレアコース |
対象の18校は、学力向上進学重点校が横浜翠嵐、川和、柏陽、横浜緑ケ丘、多摩、湘南、厚木、小田原の8校、学力向上進学重点校エントリー校が希望ケ丘、横浜平沼、光陵、横浜国際、横須賀、鎌倉、茅ケ崎北陵、平塚江南、大和、相模原の10校です。図1にまとめました。

なお、マークシート方式を導入する理由は、県教育委員会の案内ページにも日本教育新聞の記事にも書かれていません。この記事でも理由の推測は控えて、確認できた事実だけをお伝えしますね。
背景と解説
特色検査(自己表現検査)とは
神奈川県の公立高校入試では、5教科の学力検査と調査書に加えて、学校によって「特色検査」が行われます。県教育委員会は特色検査を、調査書や学力検査では測りとることが難しい総合的な資質・能力や特性等をみる検査と説明していて、実技検査・自己表現検査・面接の3種類があります(令和9年度選考基準の公表について)。
今回の18校が行うのは自己表現検査です。令和9年度の「特色検査の概要」では、提示された文章や資料を読み取り、中学校までに習得した知識・技能を教科横断的に活用して問題を解決する力をみる検査で、検査時間は60分とされています(特色検査の概要)。つまり、国語・数学・理科・社会・英語の知識を組み合わせて考える「教科の枠をこえた思考力テスト」ということです。
共通問題と共通選択問題の仕組み
18校の自己表現検査は、全校が共通して実施する「共通問題」と、各校が選んで実施する「共通選択問題」の組み合わせです。この仕組みそのものは今回が初めてではなく、2024年6月に公表された令和7年度入試の選考基準でも、同じ18校が共通問題と共通選択問題で実施すると案内されていました(令和7年度選考基準の公表について)。今回新しくなるのは「解答用紙」の部分なんです。
県教育委員会の案内ページによると、ポイントは次のとおりです。
- マークシート方式の解答用紙は、18校で同じものを使う(横浜国際高校の国際バカロレアコースは除く)
- 共通選択問題は学校が指定するので、受検者が選ぶことはできない
- 解答用紙には、その学校で使わない共通選択問題も含めて、すべての問題の解答欄が印刷されている
- 問題冊子と解答用紙の問題番号をそろえるため、問題冊子の番号が問1、問2、問3、問4とならない場合がある
県教育委員会は、令和8年度の特色検査問題を基にした例を挙げています。A高等学校が問1、問2、問3、問5を使う場合、問題冊子には問4と問6が印刷されず、解答用紙には問1〜問6すべての解答欄が印刷されているので、問4と問6の解答欄は使わない、というものです。図2に整理しました。

注意したいポイント:問題冊子の番号が「問3の次が問5」のように飛ぶ場合があります。解答用紙では、同じ番号の解答欄に書く必要があるので、「次の欄に続けて書く」習慣のままだと解答欄がずれてしまうおそれがあります。
学力検査では平成29年度からマークシート
神奈川県の公立高校入試では、5教科の学力検査にはすでにマークシート方式が取り入れられています。県教育委員会のリーフレットでは平成29年度の入学者選抜から導入されたと案内されていて、こちらも記号選択式と記述式の併用です(県教育委員会のリーフレット)。お子さまは学力検査の過去問でマークシートに慣れているはずですから、特色検査だけがまったく新しい形式になる、というわけではないですよね。
横浜国際高校の国際バカロレアコースは解答用紙の対象外
IB(国際バカロレア)に関心のあるご家庭に知っておいていただきたいのが、横浜国際高等学校の扱いです。同校はエントリー校として18校に含まれますが、国際科 国際バカロレアコースは、マークシート方式の解答用紙の対象から除かれています。
令和9年度の「特色検査の概要」には、国際バカロレアコースの自己表現検査は自分の考えを150〜200語程度の英語で記述する問題を含む、と書かれています。検査時間は同じく60分です。同コースの解答用紙がどのような形式になるかは、県教育委員会の案内ページには書かれていないため、学校の説明会などで確認しておくと安心です。
保護者への影響と今できる対応
対象になるのは今の中学3年生
今回の変更は令和9年度の入学者選抜、つまり2027年2月に行われる入試からです。2026年度に中学3年生のお子さまが最初の対象になります。中学1・2年生のご家庭は、令和10年度以降の扱いが今回の案内には書かれていないので、来年度以降の県教育委員会の発表を待ちましょう。
令和9年度の共通選抜の日程は、県教育委員会の日程表で次のように公表されています(令和9年度の募集及び選抜日程)。志願情報の申請が2027年1月25日〜29日、志願変更の申請が2月4日〜8日、共通検査(学力検査等)が2月16日、特色検査と面接が2月16日・17日・18日、追検査が2月22日、合格者の発表が2月26日です。図3もあわせてご覧ください。

18校の特色検査が3日間のうちどの日に行われるかは、この日程表だけでは分かりません。志望校の案内や、中学校から配られる資料で確認してくださいね。
特色検査の重みは学校ごとに違う
選考では、調査書と学力検査の比率を合計「10」になるように学校・学科ごとに決め、特色検査を行う場合はその比率を最大「5」の整数として別に扱う、と県教育委員会は説明しています。特色検査の重みは学校によって違うので、志望校の選考基準は必ず確認しておきたいところです(令和9年度選考基準及び特色検査の概要)。
今できる対応チェックリスト
- 解答用紙のイメージを親子で見る:県教育委員会の案内ページに、令和8年度の問題を基にした解答用紙のイメージ(PDF)が公開されています。裏面は省略されていますが、マーク欄の並び方や、一部の設問の解答欄が裏面にあることが分かります
- 志望校が使う問題番号を意識する:過去問を解くときから「問題番号と解答欄の番号を照らし合わせる」習慣をつけておくと、本番で慌てません
- 記述の練習は続ける:記述式問題は残ります。マークシートになるからといって、書いて説明する練習を減らす必要はありません
- 学力検査のマークシートで慣れておく:県教育委員会が公開している学力検査の解答用紙で、マークの塗り方や見直しの手順を確認できます
- 志望校の選考基準を確認する:特色検査の比率は学校ごとに違います。最新の選考基準と募集案内で確かめましょう
ポイント:今回変わるのは「解答用紙の形式」です。県教育委員会の案内では、問題は記号選択式と記述式の併用とされていて、教科横断的に考える力をみるという検査の概要は、令和9年度の「特色検査の概要」に書かれているとおりです。対策の中心を大きく変えるというより、解答用紙の使い方に慣れておく、と考えるとよさそうですね。
「マークミスで点を落としたらどうしよう」と心配になるお気持ち、よく分かります。だからこそ、公開されているイメージを一度印刷して、使わない欄がある解答用紙を実際に目で見ておくことが、いちばんの安心材料になるのではないでしょうか。
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まとめ
- 18校の特色検査にマークシート方式:令和9年度(2027年春)の入試から、学力向上進学重点校8校とエントリー校10校の特色検査で、マークシート方式の解答用紙が使われます
- 記述式も残る:すべてがマークシートになるわけではなく、記号選択式と記述式の併用です
- 使わない解答欄と番号の飛びに注意:解答用紙は18校共通で、自校で使わない問題の欄も印刷されます。問題冊子の番号が連番にならない場合があります
- 横浜国際高校の国際バカロレアコースは解答用紙の対象外:マークシート方式の解答用紙は使われず、同コースの自己表現検査は、150〜200語程度の英語で記述する問題を含みます
- 対象は今の中学3年生:共通検査は2027年2月16日、特色検査と面接は2月16日〜18日、合格者の発表は2月26日です
出典・参考リンク
- 日本教育新聞電子版 NIKKYOWEB: 特色検査にマークシート導入 神奈川県立高18校、来春入試から(2026年10月13日)
- 神奈川県教育委員会: 学力向上進学重点校および学力向上進学重点校エントリー校における「マークシート方式」による特色検査の実施について(2026年10月9日更新)
- 神奈川県教育委員会: 令和9年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜日程について(2026年10月13日確認)
- 神奈川県教育委員会: 令和9年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要(2026年6月5日更新)
- 神奈川県教育委員会: 令和9年度 特色検査の概要(2026年10月13日確認)
- 神奈川県: 令和9年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準の公表について(2026年6月5日)
- 神奈川県: 令和7年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準の公表について(2024年6月7日)
- 神奈川県教育委員会: マークシート方式による学力検査の実施について(2026年10月9日更新)


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