インター・ほぼインター・教育移住はどう選ぶ?国際教育評論家の解説から保護者が押さえたい論点

英語で学ぶ選択肢の違い(保育園・幼稚園・英語プリスクール、公立小学校・ほぼインター・インターナショナルスクール) IB最新ニュース

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。

「周りの子が英語のプリスクールに通い始めた」「インターと『ほぼインター』って何が違うの?」。英語教育の選択肢が増えるほど、どこから考えればいいのか迷ってしまいますよね。

そんな疑問に答える動画が、講談社のビジネス映像メディア「THINKpod」で2026年10月23日に公開されました。国際教育評論家の村田学さんが、幼児期から進学・就職までの「英語で学ぶ」道筋、話題の教育移住、早期英語教育で気をつけたい点を語っています。

この記事では、動画の内容は「村田さんの発言」として紹介し、就学義務や海外の滞在資格など公的な情報で確かめられる制度面とは分けて整理しますね。日本にお住まいのご家庭にも、海外駐在中のご家庭にも、判断の土台にしていただけたらうれしいです。

ニュースの概要

今回の動画は、2026年10月21日に公開された前編に続く後編です。聞き手は講談社のウェブメディア「with class」の編集部が務めています。

項目 内容
公開日 2026年10月23日(後編)。前編は2026年10月21日
番組 THINKpod(講談社のビジネス映像メディア)
ゲスト 村田学さん(国際教育評論家。International Education Lab所長。インターナショナルスクールタイムズ編集長などを歴任)
主な話題 英語教育校への志願者の動き、幼児期・小学校・中高の選択肢、教育移住で人気の国、英語で学んだ後の進路、インターナショナルスクールの種類

村田さんは、インターナショナルスクールや寮のある学校が東京などの大都市だけでなく地方でも増え、志願者や受験向けの塾も増えていると話しています。動画では個別の学校名や塾名も挙がっていますが、この記事では名称は取り上げず、ご家庭で考えたい論点に絞ってご紹介します。

背景と解説

幼児期:保育園・幼稚園・英語プリスクール

動画では、保育園は預かりが中心で日本語の環境、幼稚園は学ぶ時間やカリキュラムが決まっている場、英語プリスクールは外国人の先生が中心で英語で過ごす空間、と説明されていました。制度面では、幼稚園は文部科学省の「幼稚園教育要領」、保育所はこども家庭庁が示す「保育所保育指針」が基準です。一方、東京都は、幼稚園などを除き、おおむね1日4時間以上・週5日・年39週以上子どもを預かる施設は、幼児教育が目的でも認可外保育施設に含まれると説明しています。つまり、同じ「園」と呼ばれていても、制度上の位置づけが違うことがあるということです。

小学校:公立・「ほぼインター」・インター

公立小学校では、2020年度から小学3・4年で「外国語活動」(年35単位時間)、5・6年で教科の「外国語」(年70単位時間)が始まっています。村田さんによると、いわゆる「ほぼインター」は、国際コースなどで英語の授業に加えて理科・体育・音楽なども英語で学び、国語や社会は日本語が中心という形が多いそうです。村田さんは、インターナショナルスクールではほぼすべての授業を英語で行うと説明しています。実際の授業言語や日本語教育の内容は学校によって異なります。違いを図1にまとめました。

英語で学ぶ選択肢の違い(保育園・幼稚園・英語プリスクール、公立小学校・ほぼインター・インターナショナルスクール)
図1:幼児期と小学校の「英語で学ぶ」選択肢の違い。THINKpod後編(2026年10月23日)での村田学氏の説明と、文部科学省・こども家庭庁・東京都福祉局の公表資料より作成

注意:インターと就学義務
文部科学省は、日本国籍の子どもを一条校(学校教育法第1条に定める学校)として認められていないインターナショナルスクールに通わせても、保護者が就学義務を果たしたことにはならないと説明しています。村田さんは、公立小学校に籍を置いたままインターに通う実態があり、対応は自治体や校長によって違うと語っていましたが、扱いが保証されているわけではありません。検討する場合は、学校の法的な位置づけと、お住まいの自治体の考え方を事前に確認しておきましょう。

中高と教育移住:アジアが人気の理由

村田さんは、中高の選択肢が広がり、小学校高学年で日本の受験ではなく教育移住を選ぶ家庭も増えていると話しています。人気の行き先として挙げたのはマレーシアとシンガポール。マレーシアは子どもが学校に入れば保護者のビザが出る、シンガポールは安全面や衛生面が評価される一方でビザが厳しい、という見立てでした。ただし制度上は、子どもが学校段階のStudent Passで学んでいることなどが条件になるため、保護者が滞在できるかは具体的な要件を確認しておく必要があります。欧米よりアジアが選ばれる理由には、日本人が少数派になりにくいこと、物価、時差の小ささを挙げています。

公式の案内を見ると、マレーシアでは学校段階のStudent Passで学ぶ子どもに実親などがGuardianとして付き添えますが、就労はできません。シンガポールでは、Student’s Passで学ぶ子どもの親か祖父母のどちらか1人がLTVPを申請でき、21歳以上の市民か永住者のスポンサーが必要です。人材開発省は、留学する子に同行する親について、シンガポール滞在の最初の1年間は就労できず、1年経過後は雇用主がWork Permitを申請できるとしています。祖父母の就労条件は別途確認が必要です(図2)。

教育移住で親が同行するときの滞在資格(マレーシアとシンガポールの比較)
図2:教育移住で親が同行するときの滞在資格の例。マレーシア入国管理局、シンガポール移民局(ICA)・人材開発省(MOM)の公式案内(2026年10月25日確認)より作成

早期英語教育で気をつけたいこと

動画で村田さんが挙げた注意点は主に3つです。1つ目は、英語で学ぶ時間が長いと、日本語も英語も十分に使いこなせない「ダブルリミテッド」に近い状態が中高生で起こりうること。家庭で敬語なども含めて日本語にふれる機会をつくる工夫が大切だと話しています。2つ目は、教育移住から数年で帰国した子どもが、英語は伸びた一方で国語や算数に遅れが出ているという相談が増えていること。3つ目は前編で語られた点で、場の空気やTPOに合わせる日本の文化を、親が意識して伝えていく必要があることです。

出口:英語で学んだ先の進路

村田さんは、進路を「世界で働く」「国内で働く」「国内で英語を使って働く」の3つで考え、親が情報を集めて子どもに道筋を示すことを勧めています。海外の大学を出てもビザの関係で現地就職が難しく、日本に戻るケースがあるため、日本に戻れる選択肢を残しておくことも大切だと話していました。

国内の大学入試でも、IBの資格を生かせる場面はあります。たとえば岡山大学の国際バカロレア選抜は医学部医学科も対象で、医学科はIB最終成績39/45点以上などを満たした人を書類審査と面接で選抜します。順天堂大学医学部にも「国際バカロレア/ケンブリッジ・インターナショナル選抜」があり、2026年度の募集人員は2名でした。文部科学省のIB教育推進コンソーシアムによると、国内のIB認定校・候補校は、プログラムごとに数えた延べ数で273校(2026年6月30日時点)です。複数のプログラムを導入している学校は、その数だけ重複して数えられています。

ポイント
IBを生かせる入試は、大学や年度によって出願資格・必要なスコアが変わります。志望校が見えてきたら、必ずその年度の募集要項で確認してくださいね。

保護者への影響と今できる対応

選択肢が増えたぶん、「どれが正解なの?」と迷うのは自然なことではないでしょうか。動画を踏まえると、学校選びの前に、家庭として次の点を整理しておくと判断しやすくなります。

  • 出口のイメージ: 海外大学・国内大学・国内で英語を使う仕事など、どの道を残しておきたいか
  • 学校の位置づけ: 一条校か、それ以外か。プリスクールなら、自治体への届出など制度上の扱い
  • 日本語の土台: 家庭で日本語の読み書きや敬語にふれる時間をどう確保するか
  • 費用の見通し: インターや寮のある学校は費用が大きくなりがち。各校の最新の学費で確認を
  • 帰国の時期: 教育移住なら、帰国のタイミングと帰国後の国語・算数の補い方

海外駐在中のご家庭へ
村田さんは、駐在はおおむね3〜5年で帰国時期が見えているため逆算しやすい一方、教育移住は帰国時期を自分で選べる分、計画が緩くなりがちだと指摘しています。どちらの場合も、帰国後に入る学校の学年と学習内容から逆算して準備しておくと安心です。

【PR】お子さまの学びをサポートするサービス

Speak(スピーク)
AIを相手に英語を話して練習できる、スピーキング特化の英会話アプリです。お子さまの英語学習を支える保護者の方が、学校とのやりとりや面談に向けてすき間時間に話す練習をするのに使えます。

保護者の英語練習に、AI英会話アプリ「Speak」の7日間無料体験を見る

留学情報館
留学の相談・手配を行う留学エージェントです。無料カウンセリングを申し込めます。

留学情報館の無料カウンセリングを見る

eFFISAGE(エフィサージュ)
海外子女向けのオンライン家庭教師サービスです。新規の無料体験を申し込めます。

eFFISAGEの無料体験(新規)を公式サイトで見る

当サイトはアフィリエイトプログラム(A8.net・もしもアフィリエイト・バリューコマース・楽天アフィリエイト等)に参加しています。リンク経由でお申し込み・ご購入いただくと当サイトに報酬が支払われる場合がありますが、掲載内容・順位に影響はありません。

まとめ

  • 選択肢は幼児期から多様: 保育園・幼稚園・英語プリスクール、公立小・ほぼインター・インターで、制度も学び方も違う
  • インターは就学義務に注意: 日本国籍の学齢児童生徒の場合、一条校でないインターに通わせても保護者は就学義務を果たしたことにはならない、と文部科学省は説明
  • 教育移住は滞在資格と帰国後まで: マレーシア・シンガポールとも同行する親の就労に制限があり、帰国後の学習の補い方も考えておきたい
  • 出口から逆算する: IBを生かせる国内入試もあるが、条件は最新の募集要項で確認を

出典・参考リンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました