短期留学が多い大学ランキング1位は千葉大学:人数の数え方とプログラムの違いを比べるポイント

短期の海外留学が多い大学ランキングTOP10の人数と対象年度 IB最新ニュース

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「大学に入ったら、夏休みに短期留学くらいは経験させてあげたい」。そう考えている保護者の方、多いのではないでしょうか。とはいえ、どの大学がどれくらい学生を海外に送り出しているのかは、外からはなかなか見えにくいものです。

2026年10月16日、教育ニュースサイトのリセマムが「短期留学が多い大学ランキング」を報じました。1位は千葉大学、2位は早稲田大学、3位は明治大学です。ただ、このランキングは大学ごとに「短期」の数え方や対象年度が違うため、順位だけを見て比べると誤解しやすい面もあります。

この記事では、ランキングの中身と集計のしかた、背景にある全国の留学データ、そして大学選びで保護者が確認しておきたいポイントを順番にお話ししますね。

ニュースの概要

ランキングを発表したのは、Webメディア「大学パワーランキング」を運営するポップコーン株式会社です。2026年10月15日にプレスリリースで「短期の海外留学が多い大学ランキング」を公表し、翌16日にリセマムが報じました(ランキングページの日付表示は2026年9月30日です)。

調査は2026年9月、大学の公式サイトの公開情報やJASSO(日本学生支援機構)・文部科学省の資料をもとに行われました。主要大学61校を確認し、「短期」の派遣者数を公表している29校を順位づけしています。対象は原則2024年度で、2024年度の数値が公表されていない大学は2025年度の数値が使われています。

順位 大学 短期の派遣者数(対象年度)
1位 千葉大学 2,708人(2025年度)
2位 早稲田大学 2,221人(2024年度)
3位 明治大学 943人(2024年度)
4位 国際医療福祉大学 820人(2024年度)
5位 関西大学 684人(2025年度)
6〜10位 上智大学、武蔵野大学、東京外国語大学、龍谷大学、昭和女子大学 571人、562人、558人、430人、422人(いずれも2024年度)
短期の海外留学が多い大学ランキングTOP10の人数と対象年度
図1:短期の海外留学が多い大学TOP10(大学パワーランキング「短期の海外留学が多い大学ランキング」、リセマム2026年10月16日より作成)

図1に順位と対象年度をまとめました。1位の千葉大学と5位の関西大学は2025年度、そのほかは2024年度の数値です。同じ年度どうしの比較ではない点に気をつけてくださいね。

背景と解説

大学生などの留学も「1か月未満」が3分の2

JASSOが2026年5月29日に公表した「2024(令和6)年度日本人学生留学状況調査」によると、2024年度に海外留学を始めた日本人学生は91,054人でした。この調査は、日本の大学等に在籍し、在籍校が把握している日本人学生の留学が対象で、高校生や海外の大学へ直接進学した人などは含まれません。このうち1か月未満の留学は60,301人で、本調査の留学者数の66.2%を占めます。1か月未満の留学者は前年度より3,257人(5.7%)増えた一方、1か月以上の各区分はいずれも減っています(図2)。

2024年度に留学を始めた日本の大学等に在籍する日本人学生の留学期間別の人数
図2:2024年度に留学を始めた大学等の日本人学生の期間別人数(日本の大学等に在籍し、在籍校が把握している日本人学生が対象。JASSO「2024(令和6)年度日本人学生留学状況調査」より作成)

政府も留学を後押ししています。教育未来創造会議の第二次提言(2023年4月27日)では、2033年までに日本人学生の海外派遣者数を50万人にする目標が掲げられました。これは高校生なども含めた全体の目標です。

「短期」の数え方は大学ごとに違う

今回のランキングでいちばん大事なのが、ここなんです。千葉大学は「30日以内」の人数を公表しており、発表元はこれをJASSOの「1か月未満」の区分に当たるものとして扱っています。発表元によると、この区分で大学別の人数を出しているのは千葉大学だけでした。ほかの大学は、それぞれの大学が「短期」としている区分の人数を使っています。

  • オンラインの扱い: 明治大学と龍谷大学の数値はオンラインでの参加を含み、武蔵野大学と上智大学はオンライン参加者を除いています
  • 系列校の扱い: 発表元の説明によると、国際医療福祉大学は、海外研修に渡航した1,083人から系列の福岡国際医療福祉大学の263人を除いた820人です
  • ランキング外の大学: 発表元の調査では、東京大学、京都大学、慶應義塾大学などは期間別の人数を公表していないため順位に含まれていません

ポイント:このランキングは「同じものさしで全大学を測った順位」ではありません。つまり、ランキングに載っていない大学にも短期留学の機会はあり、数え方が違えば順位も変わりうるということです。

上位校のプログラムの違い

1位の千葉大学は、2025年度の派遣者2,978人のうち2,708人(91%)が30日以内の留学だったと発表元は説明しています。背景にあるのが「ENGINE」と呼ばれる全員留学の取り組みです。千葉大学の公式FAQによると、2020年度以降の入学者は、各課程で在学中に1回の留学が必須です。同時双方向型などのオンラインプログラムも「留学」として認められます。短期留学プログラムは主に夏休みや春休みの2〜4週間程度で、初回の留学には渡航費(上限5万円)と受講料の一部を大学が支援する「ENGINEサポート」があります。

2位の早稲田大学は、2024年度に渡航した日本人学生3,147人のうち2,221人が短期留学でした。内訳は留学センター主催のプログラム603人、海外ゼミ586人、その他の海外渡航1,032人です。3位の明治大学は、国際教育センターや各学部・研究科が語学研修、海外キャリア実習、テーマ特化型研修などを主催しています。4位の国際医療福祉大学は、全学年・全学科の学部生を対象にした科目「海外保健福祉事情」の海外研修(10日〜2週間)が中心です。

保護者への影響と今できる対応

大学選びで「留学に力を入れているか」を重視したいご家庭にとって、こうしたランキングは入り口として役立ちます。ただ、人数が多いことと、お子さんに合う留学ができることは別の話ですよね。図3に、確認しておきたいポイントをまとめました。

短期留学の人数を見るときに確認したい5つのポイント
図3:短期留学の人数を見るときの確認ポイント(大学パワーランキングの集計方法、千葉大学・JASSO公式サイトをもとに作成)
  • 必修型か任意型か: 千葉大学のように全員が対象の大学もあれば、希望者が選んで参加する大学もあります
  • 単位になるか: 参加すると単位として認められるか、卒業要件とどう関係するかを確認しましょう
  • 中身と期間: 語学研修なのか、専門分野の研修やゼミなのか。期間は何週間か
  • 費用と支援: 大学独自の補助のほか、JASSOの「海外留学支援制度(協定派遣)」があります。大学が協定にもとづいて実施する8日以上1年以内のプログラムが対象で、2026年度の奨学金は派遣先の地域により月額8万〜12万円です

注意:ランキングの数値は2024〜2025年度の実績です。いま高校2年生のお子さんなら大学入学は早くて2028年4月なので、プログラムの内容や費用、支援の条件はその時点の大学公式サイトや説明会で確かめてください。

高校でIBなどの国際教育を受けていて英語に慣れているお子さんなら、短期プログラムを語学研修としてだけでなく、専門分野の研修や長期の交換留学への足がかりとして見る、という視点もあります。オープンキャンパスでは、国際交流の窓口で「短期プログラムの種類」と「費用の目安」を聞いてみると、大学ごとの違いが見えてきますよ。

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まとめ

  • 1位は千葉大学: 大学パワーランキングの調査で、1位千葉大学2,708人(2025年度)、2位早稲田大学2,221人、3位明治大学943人(ともに2024年度)でした
  • 大学生などの留学も短期が中心: 日本の大学等に在籍する学生を対象としたJASSOの調査では、2024年度の留学者数の66.2%が1か月未満でした
  • 数え方は大学ごとに違う: 期間の区分、オンラインの扱い、対象年度がそろっていないため、順位は目安として見るのが安心です
  • 中身と支援を確認: 必修か任意か、単位になるか、費用の補助や奨学金があるかを大学ごとに比べましょう

出典・参考リンク

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