「2カ月で50回の面接練習」と生成AI活用、国立大の学校推薦型選抜の体験談を保護者向けに解説

面接練習と生成AIの使い方の一例。先生との練習、助言を紙に書く、生成AIとの一問一答、付箋にまとめて見返す IB最新ニュース

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。

「推薦で大学を受けるなら、面接の練習ってどれくらい必要なの?」「子どもが生成AIで面接対策をしているけれど、それって大丈夫?」と気になっているご家庭も多いのではないでしょうか。学校推薦型選抜を考えはじめると、筆記試験とは違う準備の進め方に戸惑いますよね。

高校生向けメディアの高校生新聞ONLINEが2026年10月9日、「2カ月で50回の面接練習」を重ね、生成AIも活用して学校推薦型選抜で国立大学に合格した先輩の体験を紹介する記事を公開しました。この記事では、その見出しで示された内容を入り口に、よく似た体験談、文部科学省のルール、そして保護者として知っておきたいポイントを順番にお話ししますね。

ニュースの概要

今回のニュースは、学校や省庁の発表ではなく、高校生新聞ONLINEが掲載した合格体験の記事です。見出しからわかるのは、次の内容です。

項目 内容
掲載媒体 高校生新聞ONLINE
公開日 2026年10月9日
選抜方式と結果 学校推薦型選抜で国立大学に合格
準備の特徴 2カ月で50回の面接練習、生成AIも活用

進学先や練習の細かな進め方は、当ブログでは記事本文で確認できていません。そのため、ここでは見出しの範囲にとどめます。くわしい体験談は、ぜひ高校生新聞ONLINEの元記事でお読みください。

よく似た体験談が河合塾Kei-Netにも

大学入試情報サイトの河合塾Kei-Netにも、国立大学の学校推薦型選抜を受けた方の、よく似た体験談が載っています。「2026年度 九州工業大学 面接試験の実施状況」というページの、情報工(生命情報)学校推薦型選抜の欄です(河合塾Kei-Netの該当ページ)。高校生新聞の記事と同じ方かどうかは確認できていないので、別の資料としてご紹介しますね。

このページによると、試験は対面の個人面接で、面接官は3人、時間は20分。大学に入ってやりたいことや高校で頑張ったことのほか、数学などの口頭試問もあったそうです。受験した方は、次のように振り返っています。

  • いろいろな先生と「2か月で50回くらい」、面接と口頭試問の練習をした。最初は全く話せなかったが、練習を重ねて話せるようになった
  • 一番効果があったのは、もらったアドバイスを紙に書いておくこと
  • 生成AIに志望理由や活動報告のようなものを送り、一問一答の形で自分の回答を評価してもらい、改善版をつくって練習した。話すことを整理できてよかった
  • 生成AIに作ってもらった質問と答えを正方形の付箋にまとめ、面接用ノートに貼って見返した

この4つの工夫を図1にまとめました。

面接練習と生成AIの使い方の一例。先生との練習、助言を紙に書く、生成AIとの一問一答、付箋にまとめて見返す
図1:面接練習と生成AIの使い方の一例(河合塾Kei-Net「2026年度 九州工業大学 面接試験の実施状況」掲載の体験談より作成)

ポイント:この体験談では、生成AIに自分の回答を評価してもらうだけでなく、質問と答えを作ってもらうことにも使い、それを面接練習に役立てていました。練習の中心は先生との50回ほどの対面練習で、AIはそれを補う役割だったと読めます。

背景と解説

学校推薦型選抜は、国立大学でどれくらいの規模?

学校推薦型選抜は、文部科学省の「大学入学者選抜実施要項」で、出身高校の校長の推薦に基づき、調査書を主な資料として評価する入試方法と定められています。つまり、本人の希望だけでは出願できず、高校からの推薦が必要ということです。

文部科学省の令和7年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要(2025年11月26日公表)とその詳細資料によると、令和7年度(2025年度)に国立大学に入学した99,962人のうち、学校推薦型選抜は12,706人でした。人数から計算すると12.7%にあたります。総合型選抜は7,714人、一般選抜は79,542人です(図2)。国立大学の学校推薦型選抜は76大学・304学部で行われ、志願者は延べ31,953人、合格者は延べ12,714人でした。なお、この年度から区分の整理が変わったため、令和6年度以前の数値とは比べられないと文部科学省は説明しています。

国立大学の入学者の選抜区分別人数(令和7年度)。一般選抜79,542人、学校推薦型選抜12,706人、総合型選抜7,714人
図2:国立大学の入学者の選抜区分別人数(文部科学省「令和7年度国公私立大学入学者選抜実施状況」より作成。割合は人数から計算)

国立大学協会は、2015年9月14日に公表したアクションプランの工程表で、「推薦入試、AO入試、国際バカロレア入試等の拡大(入学定員の30%を目標)」と掲げていました。これは目標であって実績の数字ではありませんが、一般選抜以外の入り口を広げる方向が、以前から示されてきたことがわかります。

2027年度入試から、面接による評価が原則必須に

今回の体験談がいっそう参考になるのは、面接の位置づけが変わるからなんです。文部科学省は2026年5月27日付の通知で、令和9年度(2027年度)入試の実施要項の主な変更点として、総合型選抜と学校推薦型選抜では面接による評価を必ず行うこととした、と示しました。

令和9年度大学入学者選抜実施要項では、ここでいう面接に、ディベート、集団討論、プレゼンテーション、口頭試問なども含まれ、オンラインでの実施も含むとされています。

注意:「必ず」といっても例外と経過措置があります。高校との緊密な連携があり、合格したら入学することを確約して受ける非公募型の学校推薦型選抜は、大学が面接の要否を判断できます。また、令和8年度(2026年度)入試で既に実施されていた選抜区分のうち、2027年度入試からの面接導入が難しいものは、遅くとも令和11年度(2029年度)入試までに導入するとされています。志望校がどうするかは、募集要項で確認してくださいね。

日程のルールも同じ要項に書かれています。学校推薦型選抜の出願受付は2026年11月1日以降、合格発表は2026年12月1日以降で、一般選抜の試験期日の10日前まで(共通テストを使う場合は前日までのなるべく早い時期)です。図3に整理しました。

2027年度入試の学校推薦型選抜の日程と面接のルール。出願は2026年11月1日以降、合格発表は2026年12月1日以降
図3:2027年度入試の学校推薦型選抜の日程と面接のルール(文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」より作成)

生成AIは「練習相手」ならよくて「代筆」はだめ?

保護者としていちばん気になるのは、ここではないでしょうか。確認できた範囲では、令和9年度の実施要項に、生成AIの利用について定めた記述は見当たりませんでした。ただ、本記事で確認した資料だけでは、大学入試で生成AIを使ってよいかどうかは判断できません。出願書類や面接準備での扱いは、各大学の募集要項や注意事項で確認してください。

考え方の手がかりになるのが、文部科学省が2024年12月26日に公表した「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」です(文部科学省:学校現場における生成AIの利用について、ガイドライン本文)。これは学校での教育活動についての文書で、大学入試の出願書類を直接扱ったものではありません。ただ、コンクールの作品やレポート・小論文などで、生成AIが作ったものをほぼそのまま自分の成果物として提出することを、不適切と考えられる例に挙げています。その一方で、自分で書いた文章を生成AIに直させ、それをたたき台に自分で何度も推敲する、という使い方も例として示されています。

Kei-Netの体験談にあった「自分の回答を評価してもらい、改善して練習する」という使い方は、自分の言葉を磨くための利用と読めます。とはいえ、これは一人の受験者の例で、大学が認めた方法として示されているわけではありません。

保護者への影響と今できる対応

2027年度入試を受ける今の高校3年生は、学校推薦型選抜の出願が2026年11月1日以降に始まります。もうすぐですよね。高校1・2年生のご家庭にとっても、面接による評価が原則必須になる流れは、早めに知っておきたい変化です。

体験談の方も、最初は全く話せなかったところから回数を重ねたそうです。ご家庭で確認しておきたい点を挙げてみます。

  • 志望校の募集要項:面接の形式(個人・集団、口頭試問の有無、オンラインかどうか)と、共通テストや小論文など面接以外に課されるもの
  • 生成AIの扱い:志望理由書などの出願書類について、大学が注意事項を出していないか
  • 練習の相手:高校の先生に面接練習をお願いできる時期と回数。担任以外の先生にも頼めるか
  • 助言の記録:もらったアドバイスを紙やノートに残し、次の練習で直せているか
  • 生成AIの使い方の約束:AIが作った文章をそのまま覚えたり提出したりせず、自分の経験と言葉に直すこと

ご家庭でできること:保護者が面接官役になって質問を1つ投げ、答えを聞いてあげるだけでも練習になります。「今の話、もう少しくわしく聞かせて」と掘り下げてあげるのもよさそうです。

IB(国際バカロレア)で学んでいるお子さまが国内大学の学校推薦型選抜を使う場合も、ここまでのルールは同じです。IBの成績や資格をどう扱うかは大学や学部によって違うので、こちらも募集要項で個別に確かめておきましょう。

【PR】お子さまの学びをサポートするサービス

Speak(スピーク)
AIを相手に英語を話して練習できる、スピーキング特化の英会話アプリです。お子さまの英語学習を支える保護者の方が、学校とのやりとりや面談に向けてすき間時間に話す練習をするのに使えます。

保護者の英語練習に、AI英会話アプリ「Speak」の7日間無料体験を見る

U-GAKU(国内・海外留学)
国内留学・海外留学の相談ができる留学サービスです。無料のオンライン個別相談を申し込めます。

国内・海外留学を無料相談で確認する

オンライン家庭教師 e-Live
小中高生を対象としたオンライン家庭教師サービスです。新規の無料体験を申し込めます。

e-Liveのオンライン家庭教師 無料体験を見る(小中高生対象)

当サイトはアフィリエイトプログラム(A8.net・もしもアフィリエイト・バリューコマース・楽天アフィリエイト等)に参加しています。リンク経由でお申し込み・ご購入いただくと当サイトに報酬が支払われる場合がありますが、掲載内容・順位に影響はありません。

まとめ

  • ニュースの中身: 高校生新聞ONLINEが2026年10月9日、2カ月で50回の面接練習と生成AIの活用で、学校推薦型選抜により国立大学に合格した体験を紹介しました
  • よく似た体験談: 河合塾Kei-Netにも、先生と「2か月で50回くらい」練習し、生成AIを一問一答の練習相手にしたという体験談があります(同じ方かは未確認です)
  • 制度の変化: 2027年度入試から、学校推薦型選抜と総合型選抜では面接による評価が原則必須になります。例外と経過措置もあります
  • 国立大学での規模: 令和7年度の国立大学入学者99,962人のうち、学校推薦型選抜は12,706人でした
  • 生成AIとの付き合い方: 国の実施要項に生成AIの定めは確認できず、大学の募集要項の確認が必要です

出典・参考リンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました