※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。
「アメリカの大学に行くなら、やっぱりハーバードやイエールみたいな有名校を目指すべき?」――海外大学進学を考え始めたご家庭なら、一度はそんなふうに思ったことがあるのではないでしょうか。名前を知っている大学は安心感がありますし、親としても説明しやすいですよね。
そんな「知名度で選ぶ」という発想に一石を投じる体験記が、2026年9月27日にBusiness Insider Japanで公開されました。タイトルは「『アイビーリーグを安易に選ぶな』米国のサマーキャンプで働いた2カ月で崩れた、私の大学受験の常識」。米国の高校生向け夏季プログラムでメンターを務めた日本人大学生が、現地で感じた大学選びの考え方をつづったものです。
この記事では、体験記の要点を整理したうえで、米国の大学の種類や公式の情報源、IB(国際バカロレア)ディプロマとの関係など、ご家庭で「知名度以外の選び方」を考えるための材料をまとめました。
ニュースの概要
今回の記事は、Business Insider Japanに掲載された寄稿記事です。筆者は「NEXT TABLE メンバー」と紹介されている山口笑愛さんで、プロフィールによるとミネルバ大学に在学中の学生です。記事によると、筆者は米国の高校生向けプログラム「Summer Springboard」で、2カ月間メンターとしてインターンをしました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 掲載媒体・公開日 | Business Insider Japan(2026年9月27日) |
| 筆者 | 山口笑愛さん(NEXT TABLE メンバー、ミネルバ大学在学中) |
| 体験の場 | 米国の高校生向けプログラム「Summer Springboard」でのメンター業務(2カ月) |
| 配属先(筆者の記述) | カリフォルニア大学バークレー校に1カ月半、ワシントン大学に2週間 |
| 記事の主題 | 大学を知名度だけで選ばず、学びや機会を軸に考えること |
記事によると、メンターの役割は、参加した高校生同士の会話を促したり、課外学習を引率したり、進路の相談に乗ったりすることでした。そこで出会ったのが、米国各地から集まった高校生たちと、大学受験に関する授業を担当する教授です。
筆者によれば、教授は生徒たちに、大学の名前ではなく「そこで何を学べるか」「どんなスキルが身につくか」「どんなコミュニティがあるか」を考えるよう伝えていたといいます。筆者は、高校時代の自分も「名前の知られた大学」に引かれていたことに気づき、将来のキャリアとのつながりも含めて大学を選ぶ大切さを学んだ、と振り返っています。
ポイント:この記事は一人の学生の体験と考えをつづった寄稿です。教授の発言や現地の様子は筆者の記述によるもので、米国の大学受験全体を代表するデータではありません。「一つの視点」として受け止めるのがよさそうです。
教授が挙げた観点と、筆者自身の振り返りを、家庭で話し合える形に整理したのが図1です。

背景と解説
アイビーリーグとは何か
「アイビーリーグ」という言葉はよく耳にしますが、もともとは米国北東部の大学による連盟の名前です。Ivy League公式サイトによると、加盟校はブラウン大学、コロンビア大学、コーネル大学、ダートマス大学、ハーバード大学、ペンシルベニア大学、プリンストン大学、イエール大学の8校です。つまり「アイビーリーグ=米国の名門大学のすべて」というわけではなく、あくまで8校のグループを指す呼び名ということです。
実際、今回の記事で筆者が働いたカリフォルニア大学バークレー校やワシントン大学は、アイビーリーグには含まれない州立の大学です。米国には、アイビーリーグ以外にも特色ある大学がたくさんあるんです。
米国の大学は種類がとても多い
米国務省が運営する留学情報サイトEducationUSAは、米国の高等教育機関の種類として、次のようなものを紹介しています。
- リベラルアーツ系の大学:人文・社会科学・自然科学など幅広い分野を学ぶ。多くは私立
- 州立大学・公立大学:州が設立・助成する大学。一般に規模が大きく、専攻や研究の選択肢が多い
- 私立大学:寄付や授業料などで運営され、公立より小規模な場合が多い
- コミュニティカレッジ:2年制の課程を中心に、4年制大学への編入準備や職業技能の習得につながる
さらにEducationUSAは、米国には大学の公式なランキング制度はないと説明し、学業・費用・本人の希望に合う大学を探すよう案内しています。日本でよく見かける大学ランキングは民間の媒体が作ったもので、評価の基準もそれぞれ違う、ということですね。
日本から米国で学ぶ学生の数
米国の国際教育研究所(IIE)がまとめる統計「Open Doors 2025」によると、2024/25年度に米国で学んだ日本出身の留学生は13,814人で、前年度の13,959人から少し減りました。内訳は学部6,327人、大学院2,744人、非学位課程3,216人、OPT(卒業後の実務研修)1,527人です(図2)。

この数字は在籍者などを含む年度ごとの集計で、その年に新しく留学を始めた人数ではない点に注意が必要です。学部で学ぶ日本出身の学生だけでも6,000人を超えていて、その進学先はアイビーリーグに限らず多様だと考えられます。
IBディプロマと米国大学の関係
IBのディプロマプログラム(DP)で学ぶお子さまのご家庭にとっては、IBの成績がどう扱われるかも気になりますよね。IBO(国際バカロレア機構)の大学認知データベースでは、米国の約800大学について、IBの成績による単位認定の方針を調べられます。
ただしIBOは、IB資格があるだけで入学が保証されるわけではないと説明しています。また、入学後にどの科目で何単位認められるかは、大学・科目・SL(標準レベル)かHL(上級レベル)か・成績によって変わります。つまり「IBを持っているからどこでも同じ」ではなく、志望校ごとに確かめる必要があるということです。
保護者への影響と今できる対応
今回の記事が特に参考になるのは、中学生・高校生のお子さまが米国の大学に関心を持ち始めたご家庭や、IB校・インターナショナルスクールで学んでいて進学先を考え始めた段階のご家庭ではないでしょうか。知名度の高い大学を目指すこと自体が悪いわけではありません。大切なのは、「なぜその大学なのか」をお子さま自身が説明できることです。
家庭で話し合いたいチェックリスト
- 何を学びたいか:興味のある分野の授業や専攻がある大学か。少人数の授業か、大規模な大学か
- どんな経験ができるか:研究やインターンなど、スキルにつながる機会があるか
- どんな仲間と過ごすか:学生の雰囲気や留学生への支援体制はどうか
- 卒業後にどうつながるか:将来の進路やキャリアのイメージと合っているか
- 費用はどうするか:学費や生活費、奨学金・経済的援助の有無を大学ごとに確認
- IBの扱いはどうか:IBO のデータベースと大学公式ページで、入学要件や単位認定を確認
注意:大学ランキングや体験記は参考になりますが、入学要件・費用・IBの単位認定は年度や大学によって変わります。最終的には必ず各大学の公式サイトで、最新の情報を確認してください。
公的な相談窓口も活用を
「何から調べればいいのかわからない」という場合は、公的な窓口を使うのも一つの方法です。日米教育委員会(フルブライト・ジャパン)は、EducationUSAの事業として、米国の大学・大学院留学に関する情報提供と相談に無料で応じています。インターネットの情報だけで判断せず、専門の窓口で大学の種類や出願の流れを聞いてみると、選択肢がぐっと広がるかもしれません。
また、今回の筆者のように、夏休みに米国の大学キャンパスで行われるプログラムに参加して、現地の雰囲気を知るという方法もあります。ただ、費用や期間、対象年齢はプログラムごとに違うため、参加を考える場合は主催者の公式情報をよく確認してくださいね。
ポイント:お子さまと話すときは、「どの大学に行きたいか」より先に「大学で何をしたいか」を聞いてみると、知名度以外の選び方が自然に見えてきます。
【PR】お子さまの学びをサポートするサービス
U-GAKU(国内・海外留学)
国内留学・海外留学の相談ができる留学サービスです。無料のオンライン個別相談を申し込めます。
オンライン家庭教師 e-Live
小中高生を対象としたオンライン家庭教師サービスです。新規の無料体験を申し込めます。
当サイトはアフィリエイトプログラム(A8.net・もしもアフィリエイト・バリューコマース・楽天アフィリエイト等)に参加しています。リンク経由でお申し込み・ご購入いただくと当サイトに報酬が支払われる場合がありますが、掲載内容・順位に影響はありません。
まとめ
- 体験記の要点: 2026年9月27日公開のBusiness Insider Japanの寄稿で、筆者は米国の夏季プログラムで出会った教授の言葉から、知名度より学びの中身で大学を選ぶ大切さを学んだとつづっています
- アイビーリーグは8校のグループ: 米国には州立大学やリベラルアーツ系の大学など多様な選択肢があり、EducationUSAは公式な大学ランキング制度はないと説明しています
- 日本からの留学生: Open Doors 2025では、2024/25年度に米国で学んだ日本出身の留学生は13,814人でした
- IBは大学ごとに確認: IB資格だけで入学は保証されず、単位認定も大学・科目・成績で変わります
- 家庭でできること: 学べる内容・スキル・コミュニティ・将来とのつながり・費用を軸に、公式情報と公的窓口で確かめていきましょう
出典・参考リンク
- Business Insider Japan: 「アイビーリーグを安易に選ぶな」米国のサマーキャンプで働いた2カ月で崩れた、私の大学受験の常識(2026年9月27日)
- Ivy League: About the Ivy League(2026年9月28日確認)
- EducationUSA: The U.S. Educational System(2026年9月28日確認)
- EducationUSA: Research Your Options(2026年9月28日確認)
- 日米教育委員会(フルブライト・ジャパン): 概要・実施事業(2026年9月28日確認)
- IBO: Find countries and universities that recognize the IB(2026年9月28日確認)
- IBO: FAQs for counsellors, students and parents(2026年9月28日確認)
- IIE Open Doors: Japan Fact Sheet 2025(2026年9月28日確認)


コメント