日本で学生ひとり暮らしの生活費はいくら?インド向け留学ガイドと公的統計で比べる

地域別の留学生の1か月の生活費(JASSO令和5年度調査) IB最新ニュース

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「子どもが日本の大学に進んだら、ひとり暮らしの生活費は毎月いくらかかるんだろう」。海外駐在中のご家庭も、日本で暮らしながらお子さんの進学先を考えているご家庭も、ここは気になりますよね。学費は募集要項で調べられますが、生活費は「人による」と言われてしまい、目安がつかみにくいものです。

そんな中、インドの教育情報サイト Shiksha.com が「Cost of Living in Japan for Indian Students 2026」という記事を2026年10月29日に更新しました。インドから日本への留学を考える学生向けに、家賃や食料品の価格、アルバイトの上限などをまとめたガイドです。

この記事では、Shiksha.com の記事に書かれている内容を紹介したうえで、日本学生支援機構(JASSO)の公的な調査の数字と並べて、「日本で学生が暮らすといくらかかるのか」を整理します。海外から日本の大学を考えるご家庭の資金計画の参考にしていただければと思います。

ニュースの概要

Shiksha.com はインドの進学・留学情報サイトです。今回の記事は、インドの学生が日本で暮らす場合の生活費をまとめたもので、ページには2026年10月29日(インド標準時)の更新と表示されています。記事で紹介されている主な内容は次のとおりです。

項目 記事に書かれている内容
掲載・更新日 2026年10月29日更新(Shiksha.com)
1ベッドルームの家賃(月) 市の中心部92,910円、中心部以外63,449円
月の費用の目安(FAQ) 80,000〜150,000円
アルバイトの上限 週28時間
日本の留学生数 20万人超
換算レート 1円=0.60インドルピー(記事の計算用レート)

食料品の価格は、物価比較サイト Numbeo の2026年10月時点のデータをもとにしていると書かれています。また記事は、東京と横浜を日本で生活費の高い都市として挙げています。

読むときの注意:Shiksha.com の記事は民間の留学ガイドで、家賃や物価は物価比較サイトの数字をもとにしています。記事の中でも、家賃を含むかどうかで月額の説明が箇所によって異なっていて、そのまま資金計画に使うには注意が必要です。この記事では、公的な調査の数字を中心に目安を見ていきます。

背景と解説

公的な目安は「全国平均で月10万5,000円」

日本の留学生の生活費を知るうえで、いちばん頼りになるのが JASSO(日本学生支援機構)の「私費外国人留学生生活実態調査」です。つまり、国費ではなく自費で日本に来ている留学生に、実際の支出を聞いた調査ということです。現在公開されている最新の結果は令和5年度調査で、公式サイトでは令和8年9月に改正された版が案内されています。

この調査によると、学習・研究費を除いた月の生活費は全国平均で105,000円、東京で130,000円でした。地域別に見ると、関東123,000円、近畿101,000円、九州82,000円、四国80,000円と、住む場所によってかなり差があります。図1にまとめました。

地域別の留学生の1か月の生活費(JASSO令和5年度調査)
図1:地域別の留学生の月の生活費(学習・研究費を除く)。JASSO「令和5年度 私費外国人留学生生活実態調査(令和8年9月改正)」より作成

Shiksha.com の記事にあるFAQの目安「月80,000〜150,000円」は、地方での暮らしから東京での暮らしまでを幅広く含んだ数字と考えると、JASSO の地域別の数字とおおむね重なる範囲だといえそうです。

いちばん大きいのは住居費

全国平均105,000円の内訳は、住居費41,000円、食費32,000円、その他の日常的な経費9,000円、光熱費8,000円、趣味・娯楽費8,000円、通学費4,000円、保険・医療費3,000円です(図2)。生活費のおよそ4割が住まいにかかっている計算になります。

留学生の生活費 全国平均月105,000円の費目別内訳
図2:全国平均の費目別内訳。JASSO「令和5年度 私費外国人留学生生活実態調査(令和8年9月改正)」より作成

住居費の平均は東京で57,000円です。一方、Shiksha.com が紹介している家賃は1ベッドルームで中心部92,910円となっていて、JASSO の平均よりかなり高めです。留学生の多くは寮やシェアハウス、郊外のワンルームなどを選んでいるとみられ、「どんな部屋に住むか」で毎月の負担が大きく変わることがわかります。

ポイント:JASSO の調査は令和5年度のものです。その後の物価や家賃の上昇は反映されていないので、今から計画を立てるなら、表の数字に少し余裕を持たせて見積もっておくと安心ではないでしょうか。

学費などを含めると月170,000円

なお、同じ調査では、学習・研究費なども含めた調査上の「支出の平均月額」が170,000円とされています。ただし、これは留学生の実際の支出を平均した数字で、そのまま必要な学費の額を示すものではありません。学費の予算は、志望校の募集要項で別途確認するようにしたいところです。

保護者への影響と今できる対応

JASSO の調査は外国人留学生が対象ですが、親元を離れて日本の大学に通うときの生活費の目安としても参考になります。特に、海外のインターナショナルスクールやIB校から日本の大学を目指すお子さんの場合、入学と同時にひとり暮らしを始めるケースも多いですよね。

アルバイトと保険のルールも押さえておく

お子さんが外国籍で「留学」の在留資格を持つ場合は、アルバイトにルールがあります。出入国在留管理庁によると、アルバイトをするには事前に資格外活動許可を受ける必要があり、包括許可の場合は週28時間以内、学校の長期休業期間中は1日8時間以内です。Shiksha.com の記事にある「週28時間」もこのルールのことです。

健康保険については、厚生労働省の案内によると、日本に住所があり在留期間が3か月を超える外国人で、ほかの公的医療保険に入っていない人は、原則として国民健康保険の対象です。病院での窓口負担は通常3割です。保険料は前年の所得や世帯の状況などで決まり、市区町村ごとに異なります。

注意:JASSO の「保険・医療費」月3,000円は、医療費も含めた調査上の平均です。国民健康保険料の金額そのものではないので、正確な保険料は住む予定の市区町村の案内で確認してください。

資金計画のチェックリスト

  • 進学先の地域の生活費を、図1の地域別の数字で確認する
  • 寮・シェアハウス・ワンルームなど、住まいの候補ごとに家賃を調べる
  • 令和5年度以降の物価上昇を見込んで、余裕を持った金額にする
  • 学費や教材費は生活費とは別に、大学の募集要項で確認する
  • 外国籍の場合は、アルバイトの時間の上限を前提に収入を見込む
  • 国民健康保険料を、住む予定の市区町村の案内で確認する

海外の留学情報サイトの記事は、インドルピーへの換算など現地の読者向けの前提で書かれています。日本円での計画には、公的な統計や大学・自治体の案内を中心に使うのがおすすめです。

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まとめ

  • Shiksha.com の記事: インドの学生向けに、日本の生活費の目安を月80,000〜150,000円などと紹介(2026年10月29日更新)
  • 公的な目安: JASSO の令和5年度調査では、学習・研究費を除く生活費は全国平均で月105,000円、東京で月130,000円
  • 最大の費目は住居費: 全国平均41,000円、東京57,000円。住まい選びで負担が大きく変わる
  • 制度のルール: 留学生のアルバイトは原則週28時間以内、国民健康保険の保険料は市区町村ごとに異なる
  • 計画のコツ: 調査後の物価上昇を見込み、学費とは分けて見積もる

出典・参考リンク

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