小樽商科大学が2027年度ギャップイヤープログラムを募集、合格者が海外で学んでから1年遅れで入学

2027年度ギャップイヤープログラムの派遣先5機関と期間 IB最新ニュース

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「大学に入る前に、一度じっくり海外で学ぶ時間があったら」――そんなふうに考えたことはありませんか?日本では高校卒業後すぐに大学へ進むのが当たり前とされがちですが、合格を確保したうえで入学を1年遅らせて海外で学ぶという選択肢を、国立大学が正式な制度として用意しているケースがあるんです。

小樽商科大学は2026年9月25日、「2027年度小樽商科大学ギャップイヤープログラム」の募集を公表しました。対象は2027年度グローカル総合入試の合格者で、採用されると2027年に海外の教育機関で学び、2028年4月に入学する流れになります。

この記事では、募集の中身と日程、費用の考え方、そしてお子さまが受験を考えているご家庭が今から確認しておきたいポイントを整理しました。

ニュースの概要

小樽商科大学は2026年9月25日、公式サイトの「留学・国際交流からのお知らせ」で、2027年度ギャップイヤープログラム(海外派遣プログラム)の募集要項を公開しました。大学はこのプログラムの目的を、入学前に国内外の大学等で学ぶ機会を提供し、多様な経験を通じて大学での目標や将来の進路を明確にすること、と説明しています。

項目 内容(募集要項より)
発表主体・公表日 小樽商科大学・2026年9月25日
対象 2027年度グローカル総合入試の合格者のうち、2028年度の入学を希望する人
募集予定人数 最大5名
派遣先 米国・ニュージーランド・オーストラリア・マレーシアの5機関から選択
応募書類 申請書、誓約書、入学猶予願、英語のPersonal Statement(A4判1枚)など。2026年12月18日必着
選考 英語の志望理由書、2026年12月22日のオンライン面接、英語力等の学業成績を総合判断
採用決定 2027年1月7日予定。採用者は2028年4月入学、不採用者は2027年4月入学

派遣先は、ハワイ大学カピオラニコミュニティカレッジ(米国)、オタゴ大学イングリッシュランゲージセンター(ニュージーランド)、アラ・インスティテュート・オブ・カンタベリー(ニュージーランド)、ウーロンゴン大学カレッジ(オーストラリア)、マラヤ・ウェールズ大学(マレーシア)の5機関です。いずれも英語研修が中心で、英語力に応じて専門科目を履修できる派遣先や、人文科学系の科目を含む「Foundation in Arts」を学ぶ派遣先もあります。期間は派遣先によって異なり、図1にまとめました。

2027年度ギャップイヤープログラムの派遣先5機関と期間
図1:2027年度の派遣先と期間(小樽商科大学の募集要項・各派遣先案内より作成)

背景と解説

そもそも「グローカル総合入試」とは

グローカル総合入試は、小樽商科大学の昼間コースにある「グローカルコース」の学生を選ぶ入試です。グローカルとは、グローバルとローカルを組み合わせた言葉で、つまり「世界を視野に入れながら地域の課題にも向き合う人材を育てる」という考え方を表しています。大学の資料では、経済学科・商学科に設置した主専攻として説明されています。

受験生サイトによると、2027年度の募集人員は合計20名(一般枠15名、理系枠5名)。出願期間は2026年10月13日から20日まで、一次選抜(書類審査)の結果発表が11月5日、二次選抜が11月22日、合格発表が12月10日です。二次選抜では、英語によるグループディスカッションと、英語を主体とした個別の口頭試問が行われます。英語で考え、話す力がしっかり見られる入試だといえそうですよね。

小樽商科大学グローカル総合入試とギャップイヤープログラムの日程の流れ
図2:入試からギャップイヤー、入学までの流れ(小樽商科大学の受験生サイトと募集要項より作成)

入試からプログラムの採用、入学までの流れは図2にまとめました。ポイントは、合格発表からギャップイヤーの応募締め切りまで約1週間しかないことです。合格が分かってから考え始めるのでは、英語のPersonal Statementを準備する時間がかなり限られてしまいます。

ギャップイヤーとは、そして小樽商科大学の取り組みの歩み

ギャップイヤーとは、高校卒業から大学入学までなどの間に、留学やボランティアなど学校の外で経験を積む期間のことです。欧米では比較的なじみのある考え方ですが、日本では「浪人」と混同されがちで、制度として用意している大学は多くありません。小樽商科大学の場合は、合格した大学への入学を1年遅らせる「入学猶予」の形をとるのが特徴です。

大学の「CGS年報2024」によると、この取り組みは2015年度に文部科学省の「大学教育再生加速プログラム(AP)」に採択されたことを機に構想が始まりました。派遣実績は次のように紹介されています。

  • 2018年度:試行として学部1年生1名を派遣
  • 2019年度:入学猶予者1名を派遣
  • 2020・2021年度:新型コロナウイルス感染拡大により海外派遣を中止
  • 2022年度:5名を派遣
  • 2023年度:円安や現地生活費の高騰などを背景に、希望者が面接前に辞退
  • 2024年度:3機関に計6名を派遣

2023年度の辞退の背景として費用面が挙げられている点は、保護者としては見逃せないところではないでしょうか。

保護者への影響と今できる対応

対象になるのはどんなご家庭?

今回の募集の対象は、2026年秋に実施される2027年度グローカル総合入試を受け、合格した人です。2027年4月入学を目指す受験生が該当しますので、多くの場合は現在高校3年生のお子さまになります。高校1・2年生のご家庭は、今年の募集内容を「来年以降の参考」として見ておくとよいでしょう。ただし次年度以降も同じ内容で実施されるかは、大学の発表を待つ必要があります。

ポイント:プログラムに採用されなかった場合でも、合格は取り消されず、通常どおり2027年4月に入学できると募集要項に明記されています。応募すること自体のリスクは小さい仕組みなんです。

費用はどう考える?

大学の派遣先案内では、渡航費と個人的な支出を除いた概算費用が、派遣先・コースによって約120万円から約367万円と示されています。これは2026年9月時点の概算で、為替などによって変わる可能性があります。

一方で、大学は授業料・滞在費等を補助する返還不要の奨学金を支給する予定としています。ただし、2028年度に入学しない場合は全額返還が必要です。また、採用者としての義務に誠意を持って対応しない場合も返還を求められることがあると定められています。奨学金の具体的な金額は派遣先ごとに異なるとみられ、今回の調査では確認できませんでした。

注意:航空券、指定の保険料、出発前と帰国後に受験が必要なTOEFL iBTの受験料は自己負担です。一部の派遣先には英語能力要件があり、申込時に必要なスコア等を持っていないと、その派遣先は選べません。

今からできる準備チェックリスト

  • グローカル総合入試の出願条件と日程(出願は2026年10月13日から20日)を、受験生サイトの募集要項で確認する
  • ギャップイヤーに関心があれば、合格発表前から英語のPersonal Statementの下書きを進めておく
  • 希望する派遣先の英語能力要件と、手元にある英語資格のスコアを照らし合わせる
  • 概算費用と奨学金、自己負担分をふまえ、家庭の資金計画を話し合う
  • 保護者(保証人)の同意が必要なので、親子で1年間の過ごし方を具体的に話しておく
  • 入学が1年遅れることが、将来の就職活動などの計画にどう影響するかも一緒に考える

ポイント:面接は2026年12月22日にオンラインで行われます。合格発表から応募締め切り、面接までは年末の短い期間に集中するので、高校の行事や家族の予定とも早めにすり合わせておくと安心です。

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まとめ

  • 募集の公表: 小樽商科大学が2026年9月25日、2027年度ギャップイヤープログラムの募集を公表しました
  • 対象と人数: 2027年度グローカル総合入試の合格者が対象で、募集予定は最大5名です
  • 入学時期: 採用者は2027年に海外5機関のいずれかで学び、2028年4月に入学。不採用でも2027年4月に入学できます
  • 費用: 概算費用は約120万円から約367万円(渡航費等を除く)で、返還不要の奨学金が支給予定。航空券などは自己負担です
  • 日程: 応募書類は2026年12月18日必着、採用決定は2027年1月7日予定。早めの準備が大切です

出典・参考リンク

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