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カンボジアへの赴任が決まったとき、「子どもの学校はどうしよう」と真っ先に気になりますよね。日本人学校にするか、インターナショナルスクールにするか。プノンペンの学校事情は日本ではなかなか情報が入ってこない、というご家庭も多いのではないでしょうか。
そんな中、共同通信が「カンボジア、インターナショナル学校が過熱 富裕層が子弟、日本教育の学校も参入」という記事を配信しました。首都プノンペンでインターナショナルスクールが増え、日本の企業が関わる学校も新しいキャンパスづくりを進めている、という内容です。
この記事では、報道の内容と、運営側の公式発表、外務省・文部科学省・IBO(国際バカロレア機構)の公式情報を分けて整理し、赴任予定や駐在中のご家庭が学校選びで確認したいポイントをお話ししますね。
ニュースの概要
この記事は共同通信プノンペン支局の記者が書いたもので、神戸新聞NEXTには2026年10月2日に掲載されています。その後、2026年10月31日にもライブドアニュースや47NEWSなど複数のニュースサイトで同じ見出しの記事が配信されました。
記事によると、カンボジアでは観光や外国からの投資に支えられた経済を背景に英語力への関心が高まっていて、プノンペンにはインターナショナルスクールが80校以上あるとされています。富裕層を中心に、子どもをインター校に通わせる需要が高まっているという内容です。
共同通信の配信記事では、高額なインターナショナルスクールの年間学費は最大で約3万米ドル、日本の企業が関わる新しい学校は年約1万米ドルと報じられています。新キャンパスへの投資額は約30億円とも伝えられています。ただし、これらの金額の対象学年や内訳は確認できていないので、目安として受け止めてくださいね。
記事で「日本教育の学校」として紹介されているのが、Japanese International School Phnom Penh(JISPP)です。運営に参画するワンダーファイ株式会社(東京都千代田区)は、2026年9月25日に新キャンパスの起工式について発表しています。
| 項目 | 内容(ワンダーファイ発表、2026年9月25日) |
|---|---|
| 学校名 | Japanese International School Phnom Penh(JISPP) |
| 新キャンパスの場所 | カンボジア・プノンペン・ミエンチェイ区(イオンモール ミエンチェイの北約1km) |
| 敷地面積 | 約2ヘクタール |
| 対象 | 幼稚園・小学校・中学校 |
| 起工式 | 2026年9月22日 |
| 開校予定 | 2027年8月(幼稚園は2024年7月に開校済み) |
| 構成 | 文部科学大臣の認定を受けた日本人学校と、IB認定取得を目指すインターナショナルスクールを併設予定 |
発表によると、起工式にはカンボジアのハン・チュオン・ナロン副首相兼教育・青年・スポーツ大臣、在カンボジア日本国大使館の臨時代理大使、カンボジア日本人会の手束耕治会長らが出席したそうです。
背景と解説
「日本人学校」と「JISPP」は別の学校
ここで一番大事なのは、プノンペン日本人学校とJISPPは別の学校だという点です。名前が似ているので混同しやすいのですが、同じキャンパスに「併設」される計画で、授業は別々に行うと報じられています。
プノンペン日本人学校は、学校公式サイトによると2015年4月に開校した学校で、文部科学大臣から在外教育施設として認定を受けています。文部科学省の「認定した在外教育施設の一覧」にもカンボジアの日本人学校として掲載されています。つまり、日本の学習指導要領に沿って、国内の小中学校と同じように学べる学校ということです。共同通信の記事では、既存校舎の老朽化を理由に新キャンパスへ移る予定で、在籍は約50人と報じられています。
一方のJISPPは、IBの探究型の学びと日本式の理数教育を組み合わせることを掲げる学校です。2024年7月に幼稚園が開校し、2027年8月の新キャンパス開校で小学校・中学校まで広がる計画になっています。

2つの学校の歩みと、新キャンパスの構成を図1にまとめました。
JISPPのIB認定はこれから
「IBを基礎にした学校」と聞くと、すでにIB認定校だと思ってしまうかもしれませんが、ここは注意が必要です。運営側の発表では、既存のJISPP幼稚園は2025年にIB候補校になり、正式認定に向けたプロセスを進めている段階とされています。小学校・中学校も「IB認定取得を目指す」という表現です。
注意:IBの「候補校」は、認定に向けて準備をしている学校のことで、認定校とは違います。2026年10月31日時点で、IBO公式の学校検索に掲載されているカンボジアの学校は7校で、JISPPは含まれていません。認定の時期は公式発表を待つ必要があります。
プノンペンのIB認定校
IBO公式の学校検索では、プノンペンの学校として次のような学校が掲載されています。IBのプログラムは、PYP(主に小学生)、MYP(主に中学生)、DP(高校2・3年相当)、CP(キャリア関連)に分かれていて、どれを実施しているかは学校ごとに違います。
- Australian International School Phnom Penh:PYP・MYP・DP・CP
- Canadian International School of Phnom Penh:PYP・DP
- Golden Gate American School:PYP・MYP・DP
- International School of Phnom Penh:PYP・MYP・DP
- Northbridge International School Cambodia:PYP・MYP・DP
このほか、HOPE International School Phnom Penh(DP)とThe Giving Tree International School(PYP)も掲載されています。「80校以上」とされるインター校のうち、IB認定校はごく一部ということになりますね。
保護者への影響と今できる対応
外務省の「カンボジア基礎データ」によると、カンボジアの在留邦人は2,915人(2025年10月時点)です。日本人家庭の数はそれほど多くないので、学校選びの情報は口コミに頼りがちですよね。だからこそ、公式情報で確かめる姿勢が大切なんです。

図2に、日本人学校・JISPP・IB認定インター校の3つのタイプの違いを整理しました。どれが良い・悪いではなく、「帰国の時期」と「どの言語で学ばせたいか」で向き不向きが変わります。
ポイント:数年で帰国して日本の中学・高校に進む予定なら、日本人学校は学習内容のつながりを保ちやすい選択肢です。長めの滞在や海外大学も視野に入れるなら、IB認定インター校が候補になります。JISPPは2027年8月以降に新しい形で動き出す学校なので、最新情報をこまめに確認したいところです。
学校を検討するときのチェックリストです。
- 授業言語:日本語か英語か、子どもの今の語学力で無理なく通えるか
- IB認定の状況:認定済みかどうかと実施プログラムはIBO公式の学校検索で確認し、候補校としての進み具合や認定の見通しは学校・運営側にも直接確認
- 学費と費用の内訳:報道の金額はあくまで目安。入学金や施設費、スクールバス代などを学校に直接確認
- 受け入れ学年と定員:特に新キャンパスは開校時の募集学年を公式発表で確認
- 帰国後の進路:帰国時期を想定し、帰国生入試や編入の条件を早めに調べておく
- 通学:ミエンチェイ区の新キャンパスと住まいの距離、送迎の方法
重要:新キャンパスの学費や募集の詳細は、2026年10月31日時点で公式に確認できていません。報道の金額で判断せず、JISPPやプノンペン日本人学校に直接問い合わせるのが確実です。
在外教育施設や帰国後の就学については、文部科学省の「在外教育情報」のページにまとまっています。赴任前に一度目を通しておくと安心ではないでしょうか。
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まとめ
- インター校が増加: 共同通信の配信記事によると、プノンペンにはインターナショナルスクールが80校以上あり、英語教育の需要が高まっています。
- JISPPが新キャンパス: ワンダーファイの発表では、2026年9月22日に起工式を行い、2027年8月にミエンチェイ区で幼小中一貫の新キャンパスを開校する予定です。
- 日本人学校とは別の学校: プノンペン日本人学校(2015年開校、文部科学大臣認定)が同じキャンパスに移り、併設される計画です。
- IB認定はこれから: JISPP幼稚園は運営側の発表で2025年にIB候補校。IBO公式の認定校一覧にはまだ載っていません。
- 学費は直接確認を: 年約1万米ドル、高額校で最大約3万米ドルという金額は報道ベースで、内訳は未確認です。
出典・参考リンク
- 神戸新聞NEXT(共同通信配信): カンボジア、インターナショナル学校が過熱 富裕層が子弟、日本教育の学校も参入(2026年10月2日)
- JawaPos(共同通信記事の転載): Sekolah Internasional Menjamur di Kamboja(2026年10月9日)
- ワンダーファイ株式会社(PR TIMES): ワンダーファイ、カンボジアに世界初となる幼小中一貫モデルの学校設立に参画(2026年9月25日)
- プノンペン日本人学校: 学校紹介(2026年10月31日確認)
- 外務省: カンボジア基礎データ(2026年10月31日確認)
- 文部科学省: 認定した在外教育施設の一覧(2026年10月31日確認)
- 文部科学省: 在外教育情報(2026年10月31日確認)
- 国際バカロレア機構(IBO): Find an IB World School カンボジア(2026年10月31日確認)


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