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「英検3級くらいの英語力で、海外のインターナショナルスクールに入って本当に大丈夫なのかしら」――お子さんの留学や海外転居を考え始めたとき、真っ先に浮かぶのはこの不安ではないでしょうか。英語がまだ得意とは言えない中学生を、いきなり英語だけの環境に送り出すのは、親としても勇気がいりますよね。
そんな疑問にヒントをくれる体験談が、講談社の子育て情報サイト「with class」で2026年9月2日に公開されました。英語を学び始めて15か月、英検3級を取ったばかりの13歳の男の子が、日本の中学校から海外のインターナショナルスクールへ移った直後の「リアル」を本人の言葉で語っています。
この記事では、その体験談の内容を整理したうえで、英検3級という英語力の目安、インターナショナルスクールでの英語支援の考え方、そしてご家庭で今からできる準備を、保護者目線でお話ししますね。

ニュースの概要
with class の記事で紹介されているのは、13歳の「Kくん」です。お父さまが数年おきに海外駐在と日本勤務を繰り返すご家庭で、Kくんはこの夏から1年間の予定で、日本の中学校から海外のインターナショナルスクールへ留学したと紹介されています。2歳年下の妹さんがいることも記事内で触れられています。なお、留学先の国名や学校名は記事では明かされていません。
| 項目 | 記事で紹介されている内容 |
|---|---|
| 掲載媒体・公開日 | with class(講談社)、2026年9月2日 |
| 語り手 | 13歳のKくん(仮名表記) |
| 英語の学習歴 | 中学1年から学び始め、渡航時点で15か月 |
| 英検 | 中学1年の夏に4級、3学期に3級に合格 |
| 留学の期間 | この夏から1年間の予定 |
| 留学先 | 海外のインターナショナルスクール(国名・校名は非公表) |
英検の結果について、Kくんはリスニングがほぼ満点、ライティングは受験者の平均点くらいで、面接も合格したと振り返っています。一方で、学校の英語の成績は「特にいいってわけじゃなかった」とも話しています。留学が決まってから親に英語の準備を勧められたものの、特別な対策はしないまま渡航したそうです。
現地では、到着から3日目に約4時間の新入生オリエンテーションがありました。先生たちの英語は速く、Kくんの実感では「10分の1も分からなかった」。付き添ったお母さまも3分の1も聞き取れなかったと記事では語られています。それでもKくんは、自分からあいさつをし、会釈や笑顔、ジェスチャーを使って周りと関わり、バスケットボールをきっかけに友達ができました。その経験から「意外といけんじゃね?」と感じたそうです。図1に、渡航までの流れをまとめました。
ポイント:記事は渡航直後までの体験談です。その後の英語力の伸びや、1年間の留学の結果については、現時点の記事からは分かりません。
背景と解説
英検3級はどのくらいの英語力?
日本英語検定協会は、英検3級を「中学卒業程度」のレベルと説明しています。国際的な語学力の物差しであるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)では、3級の合格水準はA1に相当するとされています。つまり、身近な話題について簡単な表現を理解し、やり取りができる「入門」の段階ということです。その一つ下の4級は「中学中級程度」とされています。
英語で授業を受けるインターナショナルスクールでは、理科や社会、数学の説明もすべて英語です。A1の段階では、授業の内容をすぐに理解するのは簡単ではありません。Kくんがオリエンテーションで「10分の1も分からなかった」と感じたのは、ある意味で自然なことなんです。
ただし、英検の級はあくまで試験団体が定めた目安です。級を持っているからといって授業についていけることが保証されるわけではありませんし、逆に級が低くても、聞く力や人と関わろうとする姿勢で乗り越えていく子もいます。Kくんの場合も、リスニングの強さと「自分から声をかける」行動力が、最初の壁を越える助けになったように読み取れます。
インターナショナルスクールの英語支援「EAL/ESL」とは
海外のインターナショナルスクールには、英語を母語としない生徒が多く在籍しています。そうした生徒への支援は、一般に EAL(English as an Additional Language、追加言語としての英語)や ESL(English as a Second Language、第二言語としての英語)と呼ばれます。つまり「英語が母語でない子のための英語サポート」ということです。
国際バカロレア機構(IBO)は、IB認定校における「インクルーシブ教育」の考え方として、学びへの障壁を減らし、すべての生徒が学習に参加できるよう支えることを掲げています。IBOが公開している言語支援に関する調査報告書では、授業の中に支援担当の先生が入る方式や、別の時間に取り出して英語を教える方式など、学校ごとの事例が紹介されています。
注意:EALの担当教員がいるか、どんな形で支援するかは学校によって大きく異なります。「インターだから英語サポートがあるはず」と思い込まず、入学前に必ず学校へ確認しましょう。
駐在・一時留学という選択肢
Kくんのように、保護者の海外赴任に合わせて、あるいは期間を決めて海外のインターナショナルスクールで学ぶケースは、決して珍しくありません。一定期間海外で学ぶ場合は、出国中の在籍・休学・退学等の扱いや、帰国後の復学・編入条件、学年について、在籍校や必要に応じて教育委員会へ事前に確認しましょう。記事ではKくんの帰国後の手続きについては触れられていないため、ここは各家庭で個別に確認が必要なポイントです。
保護者への影響と今できる対応
Kくんの体験談から見えてくるのは、「英語力が十分になってから行く」のではなく、「最初は分からなくても、関わり方で道が開ける」という現実です。とはいえ、すべての子が同じように適応できるわけではありません。ご家庭で検討するときの確認点を図2にまとめました。

検討中のご家庭がチェックしたいこと
- 英語支援の有無と形:EAL/ESLの授業があるか、授業内での支援か取り出し授業か、追加費用がかかるか
- 期間と帰国後の進路:1年などの期間限定か、長期か。帰国後の学年や在籍校での扱い、高校受験への影響
- 生活面の準備:寮生活か家族同伴か。治安や交通ルールなど、日本と違う生活環境への慣れ
- 心のサポート:日本の友達と離れる寂しさや、言葉が通じない不安にどう寄り添うか
- 渡航前の英語:文法よりも、聞き取り・あいさつ・自己紹介・「もう一度言ってください」など、すぐに使う表現の練習
Kくんは、以前に英語圏ではない国の幼稚園で言葉が通じず怖かった記憶があったと話しています。また、1学期の終業式には日本のクラスメイト一人ひとりに手紙を書いたそうです。子どもにとって、今の友達との別れは大人が思う以上に大きな出来事なんですよね。出発前にきちんとお別れの時間をつくることも、新しい環境へ踏み出す準備のひとつと言えそうです。
ポイント:渡航直後は言葉が分からず戸惑う場合があります。適応のペースには個人差があるため、困りごとを確認し、学校と相談しましょう。小さな「通じた」「友達ができた」を一緒に喜ぶ姿勢が支えになります。
また、英検の級はあくまで一つの目安です。級の取得を目標にしすぎるより、英語を「聞く」「話しかける」経験を増やしておくほうが、現地での最初の一歩には役立つかもしれません。Kくんのリスニングの強さは、その好例と言えるのではないでしょうか。
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まとめ
- 体験談の概要:13歳のKくんが、英語学習歴15か月・英検3級で日本の中学から海外インターへ1年間の予定で留学したと with class が2026年9月2日に紹介
- 英検3級の位置づけ:日本英語検定協会によると「中学卒業程度」、CEFR A1相当の入門レベル
- 最初の壁:オリエンテーションは「10分の1も分からなかった」が、あいさつや身ぶりで友達をつくり適応の糸口に
- 学校選びの鍵:EAL/ESLの英語支援の有無と形は学校ごとに違うため、入学前の確認が必須
- 家庭の準備:帰国後の進路、生活面、気持ちのケアまで含めて親子で話し合っておく


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