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「地元にインターナショナルスクールができるらしい」と聞くと、どんな学校なのか、うちの子も通えるのか、気になりますよね。三重県名張市で、閉校した旧長瀬小学校の校舎を使って小中学生と高校生のための教育施設をつくる計画が進んでいます。
名張市は2026年8月27日、民間事業者と旧長瀬小学校の施設利活用に関する協定を結びました。報道によると、事業者は2027年4月の開校を目指しています。この記事では、名張市の公式発表と地元紙の報道をもとに、いま分かっていること・まだ分かっていないことを整理し、検討するご家庭が確認しておきたいポイントをお伝えします。
先にお伝えしておくと、2026年10月2日時点で、学校の正式名称や学費、募集の日程は確認できていません。詳細を確認できない項目も多いため、「計画」として読んでいただければと思います。
ニュースの概要
名張市の公式発表によると、市と株式会社同立有志会ホールディングスは、2026年8月27日に「旧長瀬小学校施設利活用事業に関する協定書」を締結しました。協定の期間は締結日から賃貸借契約を結ぶ日までで、2026年12月31日を目途に賃貸借契約を行うとされています。協定書には北川裕之市長と、同社の中村尊裕代表取締役が署名したと報じられています。
伊賀タウン情報YOU(2026年8月28日付)によると、計画は小中学生向けのインターナショナルスクールと高校生向けの技能連携校を設けるものです。毎日新聞も「旧長瀬小 教育施設に 名張市・事業者協定 27年春開校目指す」との見出しで報じました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 協定の当事者 | 名張市と株式会社同立有志会ホールディングス(本社・奈良県大和郡山市) |
| 協定締結日 | 2026年8月27日(名張市公式発表) |
| 賃貸借契約 | 2026年12月31日を目途(名張市公式発表) |
| 計画している施設 | 小中学生向けインターナショナルスクール、高校生向け技能連携校(報道) |
| 開校時期 | 2027年4月を目指す(報道) |
| 初年度の規模 | 小学1年から高校1年まで約30人(報道) |
| 所在地 | 旧長瀬小学校(三重県名張市長瀬1418番地) |
報道によると、児童生徒の募集は名張市内からの希望者を優先し、開校時には教職や福祉の資格を持つ教職員約10人を配置する予定です。名張駅などと学校を結ぶスクールバスを運行し、校舎1階には企業約10社が入る「インキュベーションルーム」を設けて、AI技術に触れる機会や、人口減少・空き家活用といった地域の課題を学ぶ探究学習に取り組む計画だと伝えられています。
将来の規模については、8月10日の報道では「開校5年目には小学生から高校生まで計140人の在籍を見込む」、8月28日の報道では「将来的には100人を超える規模を目指す」と、表現が少し異なります。どちらも計画段階の見込みです。図1に、報道されている計画の全体像をまとめました。

背景と解説
閉校から18年、空き校舎の活用策として
名張市の募集要項や報道によると、長瀬小学校は2008年3月に閉校しました。その後、2009年からはヤマト運輸のコールセンターとして使われていましたが、2023年3月に撤退し、市が新たな利活用事業者を募集していました。市は8月10日の市議会総務企画委員会協議会で、同社を事業者に選んだことを明らかにしたと報じられています。図2に、これまでの流れと今後の予定をまとめました。

8月10日の報道では、校舎は1982年築の鉄筋コンクリート造3階建てで、貸付料は月額40万円の予定、契約期間は10年以上30年以内、施設の改修費は事業者が負担するとされています。北川市長は協定締結の場で、次のように期待を語ったと伝えられています。
「地域にとって旧長瀬小は大切なシンボル。再び子どもたちの元気な笑顔があふれ、地域がにぎわいを取り戻す施設にしてほしい」(伊賀タウン情報YOU、2026年8月28日)
事業者はどんな会社?
同立有志会ホールディングスは、会社公式サイトによると奈良県大和郡山市に本社を置き、放課後等デイサービスや学習塾の運営などを手がけています。報道では、発達障害や不登校などの課題を抱える子ども向けの教室を運営し、グループ校を含めて全国で約1,000人が利用していると紹介されています。小中学生向けのスクールでは、AIを活用した教育やプロジェクト型学習を取り入れ、多様性や国際性を重視する計画だと報じられています。
「技能連携校」とは?
聞き慣れない言葉かもしれませんが、文部科学省の説明によると、技能連携制度とは、通信制や定時制の高校に在籍する生徒が、都道府県教育委員会の指定する技能教育施設で教育を受けている場合に、その施設での学習を在籍する高校の教科の一部の履修とみなすことができる仕組みです。つまり、生徒は通信制高校にも在籍し、その高校を卒業することで高校卒業資格を得るということです。
8月10日の報道では、高校生向けの課程は星槎国際高等学校(札幌市に本部校を置く広域通信制高校)と連携して高校卒業資格の取得につなげる計画とされています。連携の具体的な内容は、今後の発表を待つ必要があります。
ポイント:今回の計画は「インターナショナルスクール」と呼ばれていますが、2026年10月2日時点で、国際バカロレア(IB)の導入や認定についての発表は確認できていません。名前だけで「IB校」と考えず、どんなカリキュラムになるのか、公式発表を確認するのがおすすめです。
保護者への影響と今できる対応
対象になる学年は?
報道によると、初年度の対象は小学1年から高校1年までです。2027年4月の時点でこの学年になるお子さんは、2026年10月現在でいうと年長さんから中学3年生までにあたります。年度は4月始まりなので、たとえば2027年4月に小学1年生になるのは、2020年4月2日から2021年4月1日までに生まれたお子さんです。
いちばん確認したいのは「学校の種類」
インターナショナルスクールには、学校教育法第1条に定める学校(いわゆる一条校)として認められたものもあれば、各種学校や、そのどちらでもない施設もあります。今回の施設がどの区分になるのかは、2026年10月2日時点で公表が確認できていません。
注意:文部科学省は、日本国籍のお子さんを一条校として認められていないインターナショナルスクールに通わせても、法律上の就学義務を履行したことにはならないと説明しています。小中学生で検討する場合は、施設の設置区分と、地元の公立小中学校との在籍の扱いを必ず確認してください。
これは今回の施設がそうだという意味ではありません。区分によって、卒業後の進学や在籍の扱いが変わってくるため、早めに確認しておくと安心ではないでしょうか。図3に、検討する前に確認しておきたいポイントをまとめました。連携先の星槎国際高等学校は報道で名前が挙がっていますが、連携の具体的な内容などは、2026年10月2日時点で公表が確認できていません。

今からできる準備チェックリスト
- 設置区分: 一条校か、各種学校か、それ以外か。小中学生の就学義務や、中学卒業後の進学にどう関わるか
- 在籍校の扱い: 地元の公立小中学校に籍を置いたまま通う形になるのか、出席の扱いはどうなるか
- 高校卒業資格: 連携する通信制高校の名前、単位の扱い、スクーリングの場所や回数
- 費用: 授業料・入学金のほか、スクールバスや教材などにかかる費用
- 募集と説明会: 募集の時期と方法、市外からの受け入れがあるか、説明会の日程
名張市内の希望者が優先されると報じられているので、市外にお住まいのご家庭は、受け入れの条件も確認ポイントになりそうです。新しい学校は、開校前に見学できる場所や在校生の様子が限られます。気になる場合は、説明会や個別相談で、カリキュラムや一日の過ごし方、先生の体制を具体的に聞いてみるとイメージがつかみやすくなりますよ。
ポイント:今の段階で決まっているのは「名張市と事業者が協定を結んだこと」と「12月末を目途に賃貸借契約を結ぶ予定であること」です。学校の内容は、今後の事業者・名張市の発表で具体的になっていくとみられます。
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まとめ
- 協定を締結: 名張市と株式会社同立有志会ホールディングスが2026年8月27日、旧長瀬小学校の施設利活用に関する協定を結び、12月31日を目途に賃貸借契約を結ぶ予定です
- 2027年4月の開校を目指す: 小中学生向けインターナショナルスクールと高校生向け技能連携校を設ける計画で、初年度は小学1年から高校1年まで約30人と報じられています
- 対象学年: 初年度の対象は、2026年10月現在の年長さんから中学3年生にあたります
- 設置区分などは本記事で確認できず(2026年10月2日時点): 一条校かどうかで就学義務や進学の扱いが変わるため、必ず確認を。IB導入の発表も確認できていません
- 続報を待って比較を: 学校名・学費・募集日程はまだ確認できないため、公式発表や説明会で確かめてから検討しましょう
出典・参考リンク
- 名張市: 旧長瀬小学校施設利活用事業に関する協定書の締結について(2026年9月14日更新)
- 名張市: 旧長瀬小学校施設利活用事業提案事業者の公募について(募集終了)
- 伊賀タウン情報YOU: 旧長瀬小が新教育拠点に 奈良の事業者選定、27年4月開校へ 名張市(2026年8月10日)
- 名張市市民情報交流センター(伊賀タウン情報YOU記事の転載): 旧長瀬小に小中高の教育施設 名張市と事業者が基本協定 来春開校へ(2026年8月28日)
- 同立有志会ホールディングス(同立アカデミー): 会社概要
- 文部科学省: 学齢児童生徒をいわゆるインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務について
- 文部科学省: 高等専修学校のことを知りたい(技能連携とは?)
- 星槎国際高等学校: 学校法人概要


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