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「子どもが将来、日本の大学院で学びたいと言ったら、学費や生活費はどうしよう」――海外で暮らすご家庭や、日本との行き来が多いご家庭なら、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
2026年10月5日、パキスタンのニュースサイトBloom PakistanとProPakistaniが、日本の本庄国際奨学財団による「Honjo Scholarship 2027」の募集を相次いで紹介しました。見出しは「パキスタンの学生が応募できる」というものですが、財団の公式情報を確認すると、実際は日本国籍を持たない人なら国籍を問わず応募できる奨学金です。応募の締め切りは2026年10月31日と、もう目の前に迫っています。
この記事では、財団の公式サイトと2027年度の募集要項で確認できた内容をもとに、制度の中身と、ご家庭で確認しておきたいポイントをお話ししますね。
ニュースの概要
今回の報道のもとになっているのは、公益財団法人 本庄国際奨学財団(英語名:Honjo International Scholarship Foundation)の「外国人留学生奨学金」2027年度募集です。財団の公式ページでは、2026年8月1日に募集要項が発表され、2026年9月1日から10月31日まで応募を受け付けると案内されています。
| 項目 | 内容(2027年度募集) |
|---|---|
| 実施主体 | 公益財団法人 本庄国際奨学財団(東京都渋谷区) |
| 対象 | 日本国籍を持たない人で、日本の大学院で修士・博士の学位取得を目指す人(国籍・専攻分野は問わない) |
| 支給月額 | 支給期間1〜2年間は23万円、3年間は21万円、4〜5年間は18万円 |
| 支給期間 | 最終目標とする学位取得までの最短年限 |
| 募集人数 | 約10名 |
| 応募期間 | 2026年9月1日〜10月31日(オンライン申請のみ) |
| 選考 | 書類選考と面接(面接は日本語) |
金額を支給期間ごとに並べると、図1のようになります。支給期間は「最終目標とする学位取得までの最短年限」で、この期間が短いほど月額が高くなる仕組みなんです。

財団の公式ページでは、書類審査結果は2027年1月31日、面接は2月9日、最終結果は3月31日と案内されています。ただし、英語版の募集要項では面接を「2027年2月上旬」としているので、応募される方は財団からの連絡で最終的な日程を確かめてください。
背景と解説
伊藤園の前会長が私財で設立した奨学財団
財団の公式サイトによると、本庄国際奨学財団は、株式会社伊藤園の前代表取締役会長・本庄正則氏が私財を寄付して設立し、1996年12月25日に当時の文部大臣から設立の許可を受けました。現在の理事長は本庄八郎氏です。
財団は、主に発展途上国の平和的な発展を願い、将来その国や地域のリーダーとなる学生を支えることを理念に掲げています。アルバイトに時間を取られずに研究に専念して学位を取り、母国と日本の架け橋になってほしい、という考え方です。
ポイント:この財団の奨学金は、大学を通して推薦を受ける「指定校制」ではなく、本人が財団に直接応募する方式です。つまり、在籍する(または進学予定の)大学院がどこであっても、条件を満たせば自分で申し込めるということです。
応募に必要な条件
2027年度の募集要項とFAQで確認できた主な条件は、図3にもまとめました。特に気をつけたいのは次の点です。
- 年齢:修士課程は30歳まで、博士課程は35歳までに入学していること。要項には「例外なし」と書かれています
- 日本語:基礎的な日本語の会話力が必要です。面接は日本語で行われ、研究計画書も日本語版の提出が必要です(英語版は任意で追加できます)。FAQでは、面接は語学力を評価する試験ではないと説明されています
- 在籍期間:日本語版の要項では、支給開始の時点で修了まで1年以上あること。英語版の要項では「12か月を超えること」と書かれています
- 入学時期:2027年4月時点で在籍中、または入学予定の人が対象で、2027年秋に入学予定の人も応募できます
- 提出物:研究計画を説明する2分以内の動画が必須で、指導教員などの推薦書も必要です。郵送での応募は受け付けていません
また財団のFAQでは、大学の授業料や来日時の航空券などの初期渡航費は月額奨学金とは別に支給されないと説明されています。なお募集要項によると、国際学会出席費用は財団の規程に基づいて別途支給があります。授業料は別に準備が必要になる、ということですね。
保護者への影響と今できる対応
この奨学金の対象は「日本国籍を持たない人」です。パキスタンをはじめ、外国籍のお子さんが日本の大学院を目指す場合には、有力な選択肢のひとつになりそうです。一方で、日本国籍のお子さんは応募できません。複数の国籍をお持ちのご家庭は、扱いを財団に直接確認しておくと安心です。

注意:2027年度募集の締め切りは2026年10月31日です。日本語の研究計画書と2分以内の動画、推薦書の準備には時間がかかります。今年度の応募を考えている場合は、図2の日程を見ながら早めに動き出しましょう。
今年度は間に合わないご家庭でも、来年以降のために、次のような準備を進めておくことができます。
- 募集要項の年齢条件(修士30歳・博士35歳までに入学)と、お子さんの進学予定時期を照らし合わせる
- 日本語で研究内容を説明できるよう、日本語の会話力を少しずつ育てておく
- 授業料や来日時の渡航費は別に必要なので、家庭の資金計画に入れておく
- 指導を受けたい教員と早めに連絡を取り、推薦書をお願いできる関係を作っておく
- 財団の公式サイトで、毎年の募集要項の発表(2027年度募集は8月1日)を確認する

日本国籍のお子さんには別の奨学金も
「うちは日本国籍だから関係ないのね」と思われた方も、少し待ってくださいね。同じ財団には、海外の大学院で学ぶ日本人向けの「海外留学日本人大学院生奨学金」もあります。2026年度の募集では、月額は留学先の通貨で決まり、たとえば支給期間が24か月までなら2,500米ドル(ユーロは1,700ユーロ、ポンドは2,000ポンド)でした。募集期間は2026年2月2日〜4月30日で、募集人数は若干名でした。
ポイント:海外留学日本人大学院生奨学金の2027年度の募集要項は、2026年10月6日の時点では財団のページで確認できませんでした。上の金額や日程は2026年度のものなので、来年度に応募する場合は新しい要項を必ず確認してください。このほか財団には、国内の大学院で学ぶ日本人向けの奨学金や、高校生・高専生向けの奨学金もあります。
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まとめ
- 日本国籍を持たない人は国籍を問わず応募可:パキスタンで報じられましたが、対象は特定の国に限られず、専攻分野も問いません
- 月額18万〜23万円:支給期間(最終目標とする学位取得までの最短年限)に応じて月額が決まります。授業料や初期渡航費は支給されません
- 締め切りは2026年10月31日:オンライン申請のみで、日本語の研究計画書、2分以内の動画、推薦書が必要です
- 日本語での面接:基礎的な日本語会話力が求められ、年齢にも修士30歳・博士35歳までという条件があります
- 日本人向けの制度もある:海外の大学院へ進む日本人向けの奨学金もあり、2027年度の要項は、2026年10月6日時点で当該公式ページでは確認できませんでした
出典・参考リンク
- 公益財団法人 本庄国際奨学財団: 外国人留学生奨学金(2026年10月6日確認)
- 本庄国際奨学財団: 2027年度 外国人留学生奨学金 募集要項(日本語版PDF、2026年10月6日確認)
- Honjo International Scholarship Foundation: 2027 Application Guidelines for Foreign Students(英語版PDF、2026年10月6日確認)
- Honjo International Scholarship Foundation: FAQ(Scholarship for Foreign Students、2026年10月6日確認)
- 本庄国際奨学財団: 財団の歴史(2026年10月6日確認)
- 本庄国際奨学財団: 本庄国際奨学財団について(2026年10月6日確認)
- 本庄国際奨学財団: 海外留学日本人大学院生奨学金(2026年10月6日確認)
- Bloom Pakistan: Pakistani Students Can Apply for Japan’s Honjo Scholarship 2027(2026年10月5日)
- ProPakistani: Pakistanis Can Study in Japan With Honjo Scholarship 2027(2026年10月5日)


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