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「ChatGPTが大学の出願準備を手伝ってくれるらしい」というニュース、米国の大学を視野に入れているご家庭なら気になりますよね。共同通信は2026年10月8日、「オープンAI、米の大学進学支援」という見出しでこの話題を伝えました。
中身をひと言でいうと、米OpenAI(オープンAI)が、10代向けのChatGPTに、米国の4年制大学への出願準備を整理する新機能「College Planner(カレッジ・プランナー)」を近く追加する予定だと発表した、というものです。ただし、最初は米国の高校生向けで、日本でいつ使えるのか、料金がかかるのかはまだ発表されていません。
この記事では、OpenAIの公式発表で確認できたことと、まだ分からないことを分けて整理し、日本から米国の大学を目指すご家庭が今できる準備をお話ししますね。
ニュースの概要
OpenAIは2026年10月7日、公式サイトに「Helping teens learn, plan, and shape the future of AI」という記事を公開し、10代向けのChatGPT(ChatGPT for Teens)にCollege Plannerを「soon(近く)」追加すると発表しました。この発表を共同通信が10月8日に配信し、神戸新聞NEXTや熊本日日新聞などに掲載されています。
| 項目 | 内容(2026年10月8日時点) |
|---|---|
| 発表主体・発表日 | OpenAI(米国)/2026年10月7日(公式記事の日付) |
| 機能の名前 | College Planner(共同通信の表記は「カレッジ・プランナー」) |
| 追加される先 | ChatGPT for Teens(10代向けのChatGPT) |
| 初期の対象 | 米国の高校10〜12年生で、4年制大学への進学を予定している生徒 |
| 提供時期・料金 | 「近く」とのみ発表。具体的な日付と料金は公式記事に記載なし |
| 日本での提供 | 未発表(より多くの国に広げる計画は示されている) |
公式記事によると、College Plannerは、生徒が志望校リストに入れた大学ごとの出願要件・締切・やるべき作業・学資援助の手順を、1つの計画にまとめる機能です。タイムラインで先の予定と残りの作業を確認でき、「この要件はどういう意味?」「何から始めればいい?」といったことをChatGPTに質問することもできます。奨学金や出願料免除の情報探しも支援すると説明されています。図1にまとめました。

OpenAIは、この機能は出願先を決めるといった本人が考えるべき部分を代わりに行うものではなく、出願の実務的な手順を管理するためのものだ、と説明しています。あわせて、米国の非営利団体College Advising Corpsを支援し、同団体の新しい州への活動拡大と、AIフェローシップ(アドバイザーがAIの活用方法を試して共有する仕組み)の設立を後押しすることも発表しました。支援の金額は公式記事には書かれていません。また、特定の大学との提携を発表したものではありません。
背景と解説
米国の大学出願は、とにかく管理する項目が多いんです。大学ごとに必要な書類や締切が違い、共通出願システム「Common App」(すべての大学が使うわけではありません)でも、成績や課外活動、エッセイ、推薦状など、大学によって求められるものが変わります。出願の方式にも、合格したら進学を約束する早期出願の「Early Decision」、拘束力のない早期出願の「Early Action」、通常出願の「Regular Decision」があり、締切は大学ごとに確認が必要です。
共同通信の記事は、今回の機能の狙いについて、手続きの複雑さによる心理的・時間的な負担を減らすことや、経済的な事情にかかわらず進学の手助けを受けやすくすることだと報じています。
支援先のCollege Advising Corpsは、2005年にバージニア大学で始まった「College Guide」プログラムが起源の団体です。大学を卒業したばかりの人を、進学支援が行き届きにくい高校にアドバイザーとして配置しています。団体の公式サイトには、2025–26年度の実績として6州・275校の高校・319人のアドバイザー・10万人を超える生徒が掲載されています(College Advising Corpsの沿革ページ)。米国でも、身近に進学の相談相手がいない生徒がいて、その差を埋めることが今回の発表の背景にあるとみられます。
機能が追加される予定のChatGPT for Teensは、OpenAIが2026年8月18日に発表した10代向けの仕組みです。13〜17歳と申告した人や、システムが18歳未満と推定した人は、自動的に10代向けの体験に切り替わります。保護者は任意でお子さんのアカウントと連携し、利用を控える時間帯(Quiet hours)などを設定できます。つまり、College Plannerはまったく新しいアプリではなく、すでにある10代向けChatGPTに機能が加わる、ということです。
ポイント:College Plannerは、いわば「出願の段取り表」をAIと一緒に作って管理する機能です。公式発表は手順の管理を中心に説明していて、合否を予想したり、どの大学を受けるかを決めたりする機能としては紹介されていません。
保護者への影響と今できる対応
日本にお住まいのご家庭にとって一番大切なのは、今回発表されたのは米国の高校生向けの初期版だという点です。米国の10〜12年生は、年齢でいえばおおむね日本の高校生の年代にあたりますが(目安です)、日本の高校やインターナショナルスクールに通う生徒が使えるかどうか、いつからかは発表されていません。OpenAIは今後、より多くの国の学生に広げ、2年制大学や技術系の大学、職業訓練校などにも対応していく計画を示していますが、時期は書かれていません。
もう一つ気をつけたいのが、学資援助の部分です。米国連邦政府の学生援助を案内するStudentAid.govでは、F-1(学生ビザ)で滞在する人は連邦学生援助の対象となる「適格な非市民」に当たらないとしています。日本から留学生として進学する場合、College Plannerの学資援助の案内は、そのまま当てはまらない可能性があります。ただし、大学独自の奨学金など別の援助を受けられる場合もあるので、志望校ごとに確認することが大切です。
注意:2026年10月8日時点で、College Plannerの提供開始日、料金、日本での提供の有無は公式に発表されていません。「もう日本でも使える」といった情報を見かけたら、OpenAIの公式発表で確かめてくださいね。
新機能を待つあいだにも、できることはあります。図2と次のチェックリストを参考にしてみてください。

- OpenAIの続報で、日本での提供の有無・時期・料金を確認する
- お子さんがChatGPT for Teensを使う場合は、保護者アカウントの連携や利用時間の設定を家族で話し合っておく
- 志望校の公式入試ページで、出願方式と締切、留学生向けの要件や奨学金を確認する
- 日米教育委員会(フルブライト・ジャパン)のEducationUSAで、無料の情報提供・相談を利用する
- 給付型の奨学金を考えるなら、日本学生支援機構(JASSO)の「海外留学支援制度(学部学位取得型)」の募集時期を早めに把握しておく
EducationUSAは、米国の大学・大学院への留学について、学校の探し方や入学条件、出願手続き、奨学金の探し方などの情報提供と相談を無料で行っている公的な窓口です。JASSOの学部学位取得型は、海外の大学で学士号を目指す人向けの給付型の制度で、2027年度の募集要項には、米国の場合の月額が2026年度実績で352,000円と記載されています(JASSOの募集ページ)。なお、2027年度募集の応募書類の締切は2026年10月1日で、すでに受付は終わっています。
IIEの統計「Open Doors 2025」によると、2024/25年度に米国の高等教育機関に在籍、またはOPT(卒業後の実務研修)中だった日本出身者は13,814人でした(IIEの日本のファクトシート)。AIの道具がどれだけ便利になっても、どの大学で何を学びたいかを決めるのは、お子さん自身とご家族ではないでしょうか。新しい機能は、その準備を支える手段の一つとして見ておくのがよさそうです。
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まとめ
- 何が発表された?: OpenAIが2026年10月7日、10代向けChatGPTに大学出願の計画機能「College Planner」を近く追加すると発表しました
- 何ができる?: 志望校ごとの出願要件・締切・作業・学資援助の手順を1つの計画にまとめ、ChatGPTに質問もできます
- 誰が対象?: 初期版は米国の高校10〜12年生で4年制大学を目指す生徒向け。日本での提供時期・料金は未発表です
- 留学生の注意点: F-1留学生は米国の連邦学生援助の対象外なので、学資援助は志望校ごとに確認が必要です
- 今できること: EducationUSAの無料相談やJASSOの給付型奨学金など、公的な情報源で準備を進めましょう
出典・参考リンク
- OpenAI: Helping teens learn, plan, and shape the future of AI(2026年10月7日)
- 共同通信(神戸新聞NEXT掲載): オープンAI、米の大学進学支援 10代にチャットGPT機能拡充(2026年10月8日)
- 共同通信(熊本日日新聞掲載): オープンAI、米の大学進学支援 10代にチャットGPT機能拡充(2026年10月8日)
- OpenAI: Introducing ChatGPT for Teens(2026年8月18日)
- OpenAI Help Center: ChatGPT for Teens(2026年10月8日確認)
- College Advising Corps: Our History(2026年10月8日確認)
- Common App: Application guide for first-year students(2026年10月8日確認)
- Federal Student Aid: Eligibility for Non-U.S. Citizens(2026年10月8日確認)
- 日米教育委員会 EducationUSA: サービス・相談窓口(2026年10月8日確認)
- 日本学生支援機構: 2027年度海外留学支援制度(学部学位取得型)(2026年10月8日確認)
- IIE Open Doors: Japan Fact Sheet 2025(2026年10月8日確認)


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