※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。
スマートフォンのアプリに話しかけるだけで、AIが英語で返事をしてくれて、発音や文法も直してくれる。そんな使い方が当たり前になってきましたよね。お子さまの英語学習にAIを取り入れ始めたご家庭も多いのではないでしょうか。そうなると、「英会話教室や家庭教師は、もういらなくなるの?」「学校のALTの先生の役割はどうなるの?」と気になってきます。
2026年10月15日、英語のニュースサイト Japan Today に「Will AI replace English teachers in Japan?(AIは日本の英語の先生に取って代わるのか)」という記事が掲載されました。この記事は、文部科学省の事例や海外の調査を引きながら、「英語の先生が消える可能性は低いけれど、仕事の一部は変わりそうだ」と論じています。
この記事では、Japan Today の記事の内容と、文部科学省などの公式資料で確認できた背景をあわせて、家庭でAIと先生をどう使い分けるかを考える材料をお届けしますね。
ニュースの概要
まず、記事の基本情報を整理しておきます。今回の記事は、国や学校が何かを発表したものではなく、ライターが自分の体験と公開資料をもとに書いた解説・コラム記事です。結論は筆者の見方であって、公的な調査結果ではない点に注意してくださいね。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 掲載媒体・日時 | Japan Today(2026年10月15日 午前6時・日本時間) |
| 筆者 | Aaron Baggett 氏(GaijinPot のライター・編集者) |
| 元の掲載先 | GaijinPot Blog(2026年10月5日公開)。Japan Today には一部が転載 |
| 主な材料 | 文部科学省のAI英語教育事業の事例、ブリティッシュ・カウンシルの調査、文部科学省の審議会での発言、東京都市大学の研究 |
| 結論(筆者の見方) | 英語の先生が消える可能性は低いが、仕事の一部は変わる |
筆者は日本語を学ぶためにAIと会話の練習をしていて、その自然さに驚いたことから、「日本の人たちが英語を学ぶときにも同じことが起きているなら、英語の先生はどうなるのか」と問いかけています。
記事が紹介している材料の一つが、英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシルの報告書です。報告書(2024年7月の第2版)は、43件の研究のレビュー、118の国・地域の英語教師1,348人へのアンケート、教育やテクノロジーに関わる19人へのインタビューで構成されています。インタビューに答えた人の多くは、AIが近いうちに人間の先生を不要にすることはないと考えていたそうです。一方で記事は、これは国際的な調査で、日本で先生の仕事がどれだけ残るかを予測したものではない、とも指摘しています。
記事の結びでは、学習者がAIを「レッスンの合間」に使うのか、「レッスンの代わり」に使うのかで、先生たちの仕事は大きく変わりうると述べています。この問いは、私たち保護者にとっても考えるヒントになりそうです。
背景と解説
文部科学省の事例では「AIで練習、人が確かめる」組み合わせが始まっている
Japan Today の記事が最初に取り上げているのが、文部科学省の「AIの活用による英語教育強化事業」です。令和6年度の補正予算による事業で、AIを使った英語の授業の実践例を専用サイトで公開しています。
たとえば秋田県八峰町教育委員会の小学校の事例では、授業の後半に、その日に習った英語表現をAIアプリで繰り返し練習しました。そして自信がついた子から、ALT(外国語指導助手)や英語の先生に聞いてもらうようにしたところ、先生が一人ひとりの様子をつかんだり励ましたりすることにつながったと報告されています。
茨城県教育委員会の中学校・義務教育学校の事例では、生成AIによる英作文の添削をそのまま写した結果、難しい表現が混じって友達に伝わらない英語になってしまうという課題がありました。そこで、AIが作った英文は自分で確認してからALTにも確認する、AIの答えが理解できない生徒には先生が個別に支援する、という形に改めたそうです。図1にまとめました。

つまり、今回紹介した2つの事例では、AIによる練習や添削に、先生やALTの確認・支援を組み合わせているということです。
国のガイドラインと審議会での議論
文部科学省は2024年12月26日に「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」を公表しています。英語の授業での活用例として、英会話の相手や、より自然な英語表現への改善、単語や例文のリスト作りが挙げられています。その一方で、先生の判断を伴わずにAIの出力だけで評価することは適切でない例とされています。また、子どもに使わせる前には、年齢制限を含むサービスの利用規約を確認し、必要に応じて保護者の理解を得ることも求めています。
次の学習指導要領を検討している中央教育審議会の外国語ワーキンググループでも、AIは大きなテーマです。2026年2月20日の第9回会合では、聖光学院中学校高等学校(神奈川県)で英語を教える髙木委員が授業での実践を報告し、「学ぶのが人間である以上、教師が不要になることは絶対にないと僕は考えています」と述べました。あわせて、少なくとも現時点では、AIだけで英作文の添削を終わらせるのは難しいという実践上の結論も示しています。同ワーキンググループの取りまとめ(案)は2026年8月3日付で公開されていますが、まだ「案」の段階です。
ポイント:記事では、東京都市大学の佐竹幸信教授が生成AIを使った英語学習システム「Merry Chat」を開発していることも紹介されています。これからの先生には、正解を教えるだけでなく、AIが示した表現を子どもが理解し、使いこなし、覚えられるような学びを設計する役割が期待されている、という見方です。
ALTやJETプログラムの規模
学校の英語の授業を支えるALTの数も見ておきましょう。文部科学省の令和5年度の調査では、2023年12月1日時点で小・中・高校に関わるALT等は重複を除いて18,127人でした。このうちJETプログラム(自治体が国の関係省庁などと協力して海外の若者を招く事業)によるALTは5,081人です。JETプログラムの公式サイトによると、2026年7月1日時点の参加者は53か国から計5,734人で、そのうちALTは5,238人となっています。
また、令和7年度の調査(2026年6月18日公表)では、特別支援学校高等部を含む公立高校等で、英語の授業時間の半分以上にALT等が参加している学科は12.2%でした。学校の授業の中でALTなどと英語でやり取りできる時間は、学校によってはそれほど多くないのが実情なんです。
保護者への影響と今できる対応
こうした流れを見ると、家庭でAIを英語学習に取り入れることは、学校の方向性とも重なっています。ただ、Japan Today の記事が問いかけたように、大切なのはAIを「合間」に使うのか、「代わり」に使うのかです。
AIは、いつでも何度でも話し相手になってくれます。人前で間違えるのが恥ずかしいお子さまにとって、まずアプリで練習できるのは心強いですよね。一方で、AIが直してくれた英文の意味が分からないまま写していないか、実際に人と話す機会が減っていないかは、ご家庭で気にかけておきたいところです。家庭で確認したいポイントを図2にまとめました。

- AIは「練習役」に:学校や教室で習ったことを繰り返す場として使い、新しいことを学ぶ場や人と話す場は残しておく
- 「なぜ直されたのか」を聞いてみる:AIが直した英文について、お子さまが理由を説明できるかを時々たずねてみる
- 人に聞いてもらう機会をつくる:学校の先生やALT、英会話の先生、友達など、AIで練習した英語を人に使ってみる場を意識する
- 利用規約と年齢条件を確認する:アプリごとに条件が違うので、使わせる前に保護者が確かめる
- 学校のルールとそろえる:学校で使っているAIや、宿題でのAI利用のルールを確認しておく
注意:英会話教室や家庭教師をやめてAIだけにするかどうかは、「英語が身についているか」だけでなく、「人と話す経験」をどこで得るかも含めて考えたいところです。Japan Today の記事も、個人レッスンは英語の練習だけでなく、外国の人と知り合ったり、なじみの先生と話したりする場にもなっていると指摘しています。
海外駐在中のご家庭や、インターナショナルスクール、IB校に通うお子さまの場合は、学校の中で英語を使う時間がすでに長いこともありますよね。その場合も、AIの添削に頼りすぎず、自分の考えを自分の言葉で表す練習の場を大切にしてあげてください。学校ごとにAIの使い方のルールは違うので、気になる場合は担任の先生に相談してみるのがおすすめです。
【PR】お子さまの学びをサポートするサービス
Speak(スピーク)
AIを相手に英語を話して練習できる、スピーキング特化の英会話アプリです。お子さまの英語学習を支える保護者の方が、学校とのやりとりや面談に向けてすき間時間に話す練習をするのに使えます。
U-GAKU(国内・海外留学)
国内留学・海外留学の相談ができる留学サービスです。無料のオンライン個別相談を申し込めます。
eFFISAGE(エフィサージュ)
海外子女向けのオンライン家庭教師サービスです。新規の無料体験を申し込めます。
当サイトはアフィリエイトプログラム(A8.net・もしもアフィリエイト・バリューコマース・楽天アフィリエイト等)に参加しています。リンク経由でお申し込み・ご購入いただくと当サイトに報酬が支払われる場合がありますが、掲載内容・順位に影響はありません。
まとめ
- 記事の結論: Japan Today(2026年10月15日掲載)の記事は、英語の先生が消える可能性は低いが、仕事の一部は変わるとの見方を示しています
- 学校の現場: 文部科学省の事業の事例では、AIで練習・添削したあとに先生やALTが確かめる組み合わせが取られています
- 国のルール: 生成AIガイドラインVer.2.0は英会話の練習などを活用例に挙げつつ、AIだけでの評価は適切でないとしています
- 家庭での使い方: AIはレッスンの「代わり」より「合間」の練習役として使い、人と話す機会を残すのがポイントです
- 確認を忘れずに: アプリの利用規約・年齢条件と、学校のAI利用ルールを保護者が確認しておきましょう
出典・参考リンク
- Japan Today: Will AI replace English teachers in Japan?(2026年10月15日)
- GaijinPot Blog: Will AI Replace English Teachers in Japan?(2026年10月5日)
- British Council: Artificial intelligence and English language teaching: Preparing for the future(第2版 2024年7月)
- 文部科学省: 初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)(2024年12月26日)
- 文部科学省: 「AIの活用による英語教育強化事業」について(2026年10月15日確認)
- AIの活用による英語教育強化事業プラットフォームサイト: 授業のねらいを達成するための活用(秋田県八峰町教育委員会)(2026年10月15日確認)
- AIの活用による英語教育強化事業プラットフォームサイト: 生成AIを活用した英作文添削(茨城県教育委員会)(2026年10月15日確認)
- 文部科学省: 教育課程部会 外国語ワーキンググループ(第9回)議事録(2026年2月20日開催)
- 東京都市大学: AI時代の、新しい外国語教育の姿を探る(2026年9月17日)
- 文部科学省: 令和5年度「英語教育実施状況調査」ALT参画人数(2023年12月1日現在)
- 文部科学省: 令和7年度「英語教育実施状況調査」の結果について(2026年6月18日)
- JETプログラム: JETプログラム参加国(2026年7月1日現在)


コメント