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「オーストラリアの大学って、日本の高校を卒業してそのまま入れるの?」「いきなり現地に送り出すのはちょっと心配…」。海外大学を視野に入れ始めたご家庭なら、一度はこんな疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。
そんなご家庭に関係するニュースです。学習塾などを運営する株式会社京進が、オーストラリアのニューサウスウェールズ大学(UNSW)へ進むための進学準備課程「UNSW Foundation Studies Program」の東京キャンパスを2028年3月に開校すると発表しました。2023年に開いた京都キャンパスに続く、国内2か所目の拠点です。
この記事では、発表の中身と「ファウンデーション」という仕組み、そして今の中高生のご家庭が知っておきたいポイントを、公式に確認できた情報をもとに整理していきますね。
ニュースの概要
株式会社京進は2026年11月2日、プレスリリース(沖縄タイムス+プラスの「Digital PR Platform」欄に掲載)で、UNSWの附属進学準備校「UNSW Foundation Studies Program Tokyo Campus」を2028年3月に開校すると発表しました。京進は、UNSWへの進学を支援する機関UNSW Collegeとライセンス契約を結び、このプログラムを運営していると公式サイトで説明しています。
リリースと京進の公式サイトに書かれている東京キャンパスの概要は、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | UNSW Foundation Studies Program Tokyo Campus |
| 運営 | 株式会社京進(UNSW Collegeとのライセンス契約) |
| 開校時期 | 2028年3月 |
| 場所 | 東京23区内(調整中) |
| 学べる分野 | Arts & Social Sciences Stream(人文・社会科学・クリエイティブ分野) |
| 入学時期・定員 | 2028年3月入学・2028年8月入学、各コース20名 |
| 学習期間 | 9か月間 |
| 出願受付開始 | 2027年3月予定 |
| 学費(リリース記載の予定額・税込) | 入学金55,000円、プログラム受講料3,135,000円、教育充実費330,000円、合計3,520,000円 |
学費については注意が必要です。リリースでは上の金額を「予定」として示し、改定・変更の可能性があると書いています。一方、京進の公式サイトでは、東京校の2028年度学費は「未定」と掲載されています(2026年11月2日確認)。同じ日に京進の公式サイトに出た開校のお知らせでは、2028年度の学費は2027年3月1日に公開する予定とされています。ただ、「2028年度」は京進側の表記で、4月始まりの年度で数えると2028年3月入学は2027年度にあたるため、この表記だけでは3月入学・8月入学のどちらに適用される金額かは判別できません。公開後に、3月入学・8月入学それぞれに適用される正式な学費を確認するのが確実です。
リリースによると、京都キャンパスには全国から生徒が集まり、そのうち首都圏出身の生徒が半数以上を占めているそうです。そこで首都圏にも拠点を置くことにした、というのが今回の開校の背景として説明されています。
背景と解説
そもそも「ファウンデーション」とは
ファウンデーションコースは、海外の大学の学士課程に入る前に受ける大学進学準備課程です。UNSW Collegeは、高校の成績は良好でも、希望する学位の直接入学の要件を満たしていない学生向けのプログラムだと説明しています。つまり、日本の高校から海外の大学へ進むための「橋渡しの1年弱」ということです。
UNSWの国際学生向け入学基準表(2027年版)を見ると、日本の資格については高校卒業に加えて試験の結果が挙げられていて、必要な基準は学位ごとに異なります。高校の卒業資格だけでどの学部にも直接入学できる、というわけではないんですね。京進も、日本とオーストラリアの教育制度の違いを理由に、大学初年度にあたる基礎知識や学習スキルを身につける課程だと案内しています。
東京キャンパスで学ぶ内容
東京キャンパスで開講されるのは「Arts & Social Sciences Stream」です。京進の公式サイトには、Academic English、Computing for Academic Purposes、Culture and Communication、International issues and Perspectives、Management、Essentials of Mathematicsの科目が並んでいます。授業はすべて英語です。修了後の進学先の分野として、リリースは社会学、政治学、国際関係学、国際開発学、メディア・コミュニケーション学、言語学、文学、歴史学、心理学、音楽、美術などを挙げています。
京都キャンパスは公式サイトでは「Commerce(コマース)」の分野で、ビジネス系に進みたい生徒向けです。開講ストリームは異なりますが、京都校のCommerceの進学分野にも人文社会学などが挙げられていて、進学可能な分野には重なりがあります。志望する大学・学位に対応するストリームを確認して選ぶのがよさそうです。両キャンパスの違いは図2にまとめました。
UNSWとはどんな大学か
UNSWは1949年に設立されたシドニーの公立大学で、オーストラリアの主要8大学でつくる「Group of Eight」の一校です。京進の公式サイトは、2027年のQS世界大学ランキングで19位と紹介しています。なお、京進の公式サイトは本プログラムを「日本初の大学附属のファウンデーションコース」と説明していますが、これは運営会社による説明です。
ポイント:ファウンデーションを修了すれば、自動的にUNSWの希望学部へ進めるわけではありません。京進は進学保証を「所定のGPAを満たした場合」としており、UNSW Collegeの進学要件ページでは、学位ごとに必要なGPAと英語の成績が示されています。たとえばBachelor of ArtsやBachelor of Social Sciencesは、GPA 7.1・英語の成績C+が例として載っています。
保護者への影響と今できる対応
高校卒業後すぐ2028年3月入学なら、今の高校2年生に相当
3月入学コースは、日本の高校を3月に卒業してすぐに入学できる時期に設定されています。リリースも「現地大学進学までの空白期間をなくせる」と説明しています。日本の高校を卒業してすぐ2028年3月に入学する場合、2026年11月時点の高校2年生に相当します。なお、京進の公式サイトでは既卒者なども対象とされています。出願受付は2027年3月の予定ですから、高校3年生に進級するころには準備を始める流れになりそうです。スケジュールは図1にまとめました。

入学要件は「高3の評定」と「英語のスコア」
京進の公式サイトに掲載された東京校の入学要件は、高校3年次の成績が5段階評価で3以上であることと、英語の基準を満たすことです。英語はIELTS 5.5(ライティング5.5、その他の各セクション5.0以上)、TOEFL iBT 65(ライティング18)などが示されています。京都校(IELTS 6.0・TOEFL iBT 80)より低めの設定です。英語の基準に届かない場合の英語準備コースも案内されています。
IBのディプロマ・プログラム(DP)を学んでいるお子さんの場合、京進の公式サイトは、IBスコアなどでの入学条件は問い合わせてほしいとしています。UNSWはIB DPを入学資格として受け入れていますが、必要な点数は学位によって違います。DPのスコアによってはファウンデーションを経ずに出願できる可能性もあるので、両方を比べてみるとよいですよね。

検討するときのチェックリスト
- 志望する学部が、東京キャンパスの「Arts & Social Sciences」で目指せる分野に入っているか
- 志望する学位に必要なGPAと英語の成績を、UNSW Collegeの進学要件ページで確認したか
- IELTSなどの英語スコアを、出願時期までに取れる計画になっているか
- 高校3年次の評定が基準を満たせそうか
- 9か月の受講料に加えて、オーストラリアでの学費・生活費まで含めた資金計画を立てたか
- 所在地や正式な学費が発表されたら、通学の現実性もあわせて確かめたか
注意:東京キャンパスの所在地は「東京23区内(調整中)」で、まだ公表されていません。京進の開校のお知らせでは、所在地は2027年春から夏ごろに発表する予定とされています。学費もリリースは予定額、公式サイトは「未定」と表記が分かれています。入学要件も変わる可能性があるため、出願前に必ず最新の募集要項と説明会で確認してください。
国内で9か月学べるので、高校卒業直後に一人で現地生活を始めるより、親としては心の準備がしやすい面もあるかもしれません。ただ、その後は現地の大学での学費や生活費がかかります。受講料だけで判断せず、大学卒業までの総額で考えておくと安心です。
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まとめ
- 東京開校は2028年3月: 株式会社京進が2026年11月2日に発表。京都に続く国内2拠点目で、場所は東京23区内(調整中)です
- 分野は人文・社会科学系: 東京は「Arts & Social Sciences」、京都は「Commerce」。開講ストリームは異なりますが、進学可能な分野には重なりがあります。志望する大学・学位に対応するストリームを確認して選びましょう
- 高校卒業後すぐなら今の高校2年生に相当: 2028年3月入学の出願受付は2027年3月の予定。既卒者なども対象です。8月入学のコースもあり、各コース定員20名です
- 修了=進学ではない: UNSWへの進学には、学位ごとに定められたGPAと英語の成績が必要です
- 学費は最新情報で確認を: リリースの予定額は合計3,520,000円(税込)ですが、公式サイトでは2028年度学費は未定です
出典・参考リンク
- 沖縄タイムス+プラス(Digital PR Platform): 株式会社京進「オーストラリア名門大学の進学準備校、東京開校が決定『UNSW Foundation Studies Program Tokyo Campus』」(2026年11月2日)
- 株式会社京進: UNSW Foundation Studies Program Tokyo Campus 開校のお知らせ(2026年11月2日)
- 株式会社京進: UNSW Foundation Studies Program 公式サイト(2026年11月2日確認)
- UNSW College: Progression to UNSW Sydney(2026年11月2日確認)
- UNSW College: Standard Foundation Program(2026年11月2日確認)
- UNSW: 2027 International Undergraduate Entry Table(2026年11月2日確認)
- UNSW: About Us(2026年11月2日確認)


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