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「インターナショナルスクールに興味はあるけれど、近くに通える学校がない」「海外赴任が続くので、転校のたびに学校が変わるのが心配」。そんな悩みから、オンラインで学べるインターナショナルスクールが気になっているご家庭も多いのではないでしょうか。
2026年10月6日、朝日新聞出版のAERA with Kids+(AERA DIGITAL内)が、オンライン型のインターナショナルスクールで学ぶ11歳の男の子と、そのご両親へのインタビュー記事を公開しました。実際に通っている家庭が感じている良さと、親としての迷いの両方が語られています。
この記事では、報道の内容を整理したうえで、日本の制度面で押さえておきたいポイントと、検討するときに確認したいことをお話ししますね。
ニュースの概要
記事を書いたのはライターの古谷ゆう子さんです。取材を受けたのは、オンラインインターナショナルスクール「Crimson Global Academy」(CGA)に通う11歳の男の子とその保護者です。国内の通学型インターから、CGAに転校した経験が紹介されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 媒体・公開日 | AERA with Kids+(朝日新聞出版)、2026年10月6日 |
| 取材先 | 記事で紹介されたオンライン校に通う11歳の子どもと保護者 |
| 学校 | Crimson Global Academy(CGA) |
| これまでの経緯 | 3歳から9歳まで国内のインターに在籍し、10歳でCGAに転校 |
| 授業の形 | この家庭の場合は教師と1対1のオンライン授業。教師はアメリカ、ニュージーランド、スペインなどから遠隔で指導 |
在校生が感じている「学びの実感」
男の子は、理解できた単元はどんどん先へ進み、つまずいたところは時間をかけて教えてもらえる点を挙げています。苦手分野をじっくり学んだ結果、点数が上がったこともあるそうです。お母さまも、一人ひとりに合わせて徹底的にカスタマイズされていると話しています。
時間の使い方も変わったといいます。以前は16時半ごろに帰宅して宿題をすると一日が終わっていたのが、今は水曜の午前は授業を2時間だけにして、午後はボルダリングやロボティクスのクラブに通うなど、自分の興味を深める時間が増えたと語っています。授業の日程は、教師とチャットで事前に決める仕組みだそうです。
親の本音:交流と見守りの課題
一方で、オンラインならではの悩みも率直に語られています。男の子が感じていたのは、同じ学校の友達と話す機会があまりないこと。そこで学校に相談し、オンラインの「チャットクラブ」を自分で立ち上げました。メンバーは約20人で、週末には一緒にトランポリンパークへ出かけることもあると報じられています。
お父さまは、11歳の子を一人でパソコンの前に座らせておくわけにはいかず、親が常にそばにいる必要があると話しています。働き方の面でそれが許される環境だから成り立っている、という言葉は、検討中のご家庭にとって大事なヒントですよね。お母さまも、外から登校する小学生の声が聞こえると気になり、「一般常識との闘い」を感じることがあると打ち明けています。
この家庭が感じている良さと課題を、図1にまとめました。

ポイント:記事で紹介されているのは、1家庭の体験です。1対1の授業が合うかどうか、親がそばにいられるかどうかは、お子さまの性格やご家庭の働き方によって大きく変わります。
背景と解説
Crimson Global Academyとはどんな学校?
記事の説明によると、CGAはニュージーランド政府公認で、WASC(米国西部地域私立学校大学協会)の認定を受けたオンラインインターナショナルスクールです。英国式のIGCSEやA-Level、米国式のAP(大学レベルの科目を高校で学べるプログラム)などを提供していると紹介されています。
CGAの公式サイトでも、WASCの認定期間が2030年6月までであることや、ケンブリッジ(Cambridge)、College Board(AP)などとの関係が掲載されています。つまり、イギリス式・アメリカ式のカリキュラムで学び、海外大学への進学を目指せる学校、ということです。
なお、当ブログが扱っている国際バカロレア(IB)のプログラムは、CGAの公式サイトの認定一覧には載っていませんでした。「インター=IB」というわけではないので、カリキュラムの種類は学校ごとに確認しておきたいところです。
通学型インターとの違い
通学型のインターは、教室で同年代の仲間と一緒に学ぶのが基本です。オンライン型は、住む場所に関係なく授業を受けられ、学校によっては進度を個別に調整できます。記事のお父さまは、物理的な制約がないので優秀な先生が集まりやすい可能性があると話し、目的に照らすと「日本の個別指導塾が一番イメージに近いかもしれない」とも表現しています。
その一方で、友達づくりや発表の機会、運動や外遊びは、家庭や本人が意識して補う必要があります。記事の一家も、毎朝外に出て日光を浴びる、18時以降は基本的にパソコンを開かない、といった工夫をしているそうです。
日本の就学義務との関係
日本に住んでいるご家庭が必ず押さえておきたいのが、就学義務の扱いです。文部科学省は、日本国籍を持つ子を、学校教育法第1条に定める学校(いわゆる「一条校」)として認められていないインターに通わせても、法律上の就学義務を果たしたことにはならないと説明しています。また、一条校でないインターの小学部を終えた子が、中学校から一条校への入学を希望しても認められない、というのが原則としての説明です。
ただし同じページで文部科学省は、経済的な事情や転居などのやむを得ない事情によって、子どもが実際には学校に通えない状態にならないよう、市町村の教育委員会に留意を求めています。つまり、日本の学校に戻る必要が出てきたときは、個別の事情を含めて教育委員会に相談することが大切、ということです。
一方で、外国籍の子の保護者には就学義務はなく、公立の小中学校などの義務教育諸学校への就学を希望すれば、日本人の児童生徒と同様に無償で受け入れる、というのが文部科学省の説明です。
注意:オンラインだけで学ぶインターナショナルスクールについて、文部科学省が個別に見解を示したページは、今回の調査では確認できませんでした。日本国籍のお子さまの場合は、お住まいの市区町村の教育委員会に事前に相談しておくと安心です。
保護者への影響と今できる対応
オンライン型インターが特に気になるのは、地方にお住まいで通えるインターが近くにないご家庭や、海外赴任・帰国が続くご家庭ではないでしょうか。どこに住んでいても同じ学校で学び続けられるのは、大きな魅力です。
ただ、記事の家庭の話からは「親の関わり方」がとても大きいことも伝わってきます。検討するときに確認したいポイントを図2にまとめました。

- 在籍の扱い:日本国籍の場合、就学義務との関係を教育委員会に相談する
- 将来の進路:日本の中学・高校に戻る可能性があるか、海外大学を目指すのかを家族で話し合う
- 親の関わり:授業中に大人がそばにいられるか、共働きの場合の分担をどうするか
- 交流の場:習い事やクラブなど、同年代と会える場を別に用意できるか
- 学校の情報:認定、カリキュラム、学費、授業の時間帯(時差)を公式サイトの最新情報で確認する
学費やプログラムの内容は、学校の公式サイトで更新されることがあります。説明会や個別相談で、お子さまの学年で受けられる授業の形(1対1かグループか)と、その費用を必ず確かめてくださいね。
ポイント:記事のお母さまは、本人が「アメリカの大学に入りたいからCGAに行きたい」と言い続けていることが決め手だと語っています。学校の形を選ぶ前に、お子さま自身の目標や「やりたいこと」を一緒に言葉にしてみることが、最初の一歩になりそうです。
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まとめ
- 報道の内容: AERA with Kids+が2026年10月6日、オンラインインター「Crimson Global Academy」で学ぶ11歳の男の子と両親の声を紹介しました
- 学びの実感: 教師と1対1で進度を調整でき、自由な時間を興味の追求に使えるようになったと語られています
- 親の本音: 友達と話す機会の少なさや、親が常にそばにいる必要があることが課題として挙げられています
- 制度面: 日本国籍の子は、一条校でないインターに通っても就学義務を果たしたことにならないと文部科学省は説明しています。オンライン型の扱いは教育委員会に相談を
- 検討のコツ: お子さまの目標、家庭の働き方、交流の場の確保をセットで考えることが大切です


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