【2026年8月】UNSW京都キャンパスに世界4か国8大学の進学ルート追加:保護者のための選び方ガイド

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「海外の大学に進学させてあげたいけれど、高校を卒業してすぐ一人で海外へ送り出すのは正直こわい」――そんなお気持ち、どこかにありませんか。円安も渡航費の高騰も続くいま、国際教育に関心のあるご家庭ほど、この悩みは切実なのではないでしょうか。

そんななか、2026年8月19日に教育業界ニュース「ReseEd(リシード)」が「UNSW京都キャンパス、世界4か国8大学が新たな進学先に」というニュースを報じました。京都で9か月間学んだ成績を使って、イギリスやニュージーランドなどの大学進学を目指せるルートが増えた、という内容です。

この記事では、そもそもUNSW京都キャンパスとはどういう場所なのか、今回加わった8大学とは何なのか、そして「わが家に関係のある話なのかどうか」をどう見極めればよいのかを、保護者の目線で整理してお伝えしますね。

ニュースの概要

発表したのは、UNSW京都キャンパスを運営する株式会社京進です。京進は2026年8月7日、自社の公式ニュースで、プログラム提供元であるUNSW Collegeが新たに世界4か国・8大学と進学パートナーシップ協定を締結したことを公表しました。これをReseEd(リシード)が2026年8月19日に記事として取り上げた、という流れです。

ポイントは、UNSW京都キャンパスで9か月間のファウンデーション・スタディーズ・プログラムを修了し、その成績を使って、これら8大学への進学を目指せるようになったという点にあります。今回加わった顔ぶれを見てみましょう。

国・地域 大学名 QS世界大学ランキング2027
イギリス クイーン・メアリー・ロンドン大学(Queen Mary University of London) 103位
イギリス サウサンプトン大学(University of Southampton) 111位
イギリス リバプール大学(University of Liverpool) 139位
イギリス カーディフ大学(Cardiff University) 179位
イギリス ラフバラー大学(Loughborough University) 203位
韓国 成均館大学(Sungkyunkwan University) 108位
ニュージーランド ビクトリア大学ウェリントン(Victoria University of Wellington) 241位
香港 香港都会大学(Hong Kong Metropolitan University) 781〜790位

イギリスの5校のうち、クイーン・メアリー・ロンドン大学、サウサンプトン大学、リバプール大学、カーディフ大学の4校は、英国の研究型大学連合「ラッセルグループ」の加盟校です。ラッセルグループの加盟大学一覧にはこの4校が載る一方、ラフバラー大学は載っていません(2026年9月23日確認)。ただし、京進の「海外協定校一覧」はラフバラー大学も「英国名門大学群ラッセルグループ」欄に掲載しています。両資料の分類が食い違うため、ここでの「4校」は団体側の加盟大学一覧に基づく数です。京進側の掲載理由は確認できていません。

京進は今回の発表のなかで、円安や渡航費・現地滞在費の高騰を背景に、国内完結型ファウンデーションコースへの注目が高まっていると説明しています。

背景と解説

そもそも「ファウンデーションコース」とは何か

耳慣れない言葉かもしれませんね。ファウンデーションコースとは、海外大学に入学する前に受ける、大学進学準備課程のことです。UNSW京都キャンパスの公式説明では、日本とオーストラリアの教育制度の違いから、日本の高校を卒業したあと、まずファウンデーションコースに進むことが一般的とされています。つまり、日本の高校を出たお子さまが、いきなり現地の1年生になるのではなく、その手前に一段ステップを置く仕組みということです。

UNSW京都キャンパスは2023年2月に開校しました(京進は2022年6月の発表で、2023年2月の開校を告知しています)。正式には「京進の海外進学準備校 UNSWファウンデーション・スタディーズ・プログラム 京進京都キャンパス」といい、京都市下京区の烏丸四条にあります。運営するのは株式会社京進で、UNSW College(オーストラリアの高等教育機関 UNSW Global Pty Limited の事業名)とライセンス契約を結び、カリキュラムや教材はUNSW College側が用意しているとされています。

ポイント:進学先の本体であるUNSW(The University of New South Wales/ニューサウスウェールズ大学)は、オーストラリア・シドニーにある大学です。QS世界大学ランキング2027では世界19位、オーストラリア国内1位とされています。

「進学保証」と「進学ルート」は同じではありません

ここは、保護者として絶対に押さえておきたいところです。公式サイトのよくあるご質問では、UNSW本体への進学について、学部ごとのGPAやEnglish Gradeなどの基準を満たした場合の「進学保証」と説明しています。同じFAQは、UNSW以外のオーストラリアのGroup of Eightについて、必要なGPAやEnglish Gradeを満たせば出願・進学が可能で、大学・学部によっては別の条件もあると案内しています。一方、英国については、ファウンデーションコースの成績を利用してラッセルグループ加盟校の一部へ進学できると別に記しており、豪州向けの条件だけで英国各校に出願・進学できるという説明ではありません。今回追加された8大学についても、京進の発表は9か月のプログラム修了成績を利用する進学ルートとして案内しています。この記事で確認した京進の発表・協定校一覧・FAQには、8大学それぞれのGPA・英語要件や追加条件の記載は見当たりません。英国を含め、志望する大学・学部の条件を進学先と京進に個別に確認してください。

つまり、「京都で9か月学べば8大学のどこかに必ず入れる」という話ではありません。あくまで、修了成績を使って出願できる進路の選択肢が広がった、と受け止めるのが正確です。ここを誤解したまま進路を決めてしまうと、後から「思っていたのと違う」となりかねません。

学べる分野は限られています

もうひとつ、意外と見落とされがちな点があります。UNSW京都キャンパスの公式サイトで案内されている学習分野はCommerce(商学)で、科目にはAcademic English、Accounting、Business Environments、Economics、Management、Mathematicsなどが並びます。進学後に想定される専攻としては、経済学、経営学、商学、人文社会学、情報システム学、法学が挙げられています。

お子さまが医学部や工学部を志望している場合、このルートが最適とは限らないということです。「海外大学に行けるらしい」という情報だけで飛びつかず、志望分野との相性から考える必要があります。

保護者への影響と今できる対応

では、どんなご家庭にとって検討する価値があるのでしょうか。整理してみますね。

  • 高校卒業後すぐの海外単身生活に不安があり、まず国内で助走期間を置きたいご家庭
  • 商学・経済・経営・法学など、社会科学系の分野に関心があるお子さま
  • 英語力はある程度あるものの、現地大学に直接出願するにはあと一歩足りないケース
  • 海外駐在から帰国し、日本の一般入試ルートとは別の進路を探しているご家庭

費用と条件についても、公表されている数字を確認しておきましょう。公式サイトによると、2027年度のファウンデーション・スタディーズ・プログラムは入学金55,000円、プログラム受講料3,135,000円、教育充実費330,000円で、合計3,520,000円(税込)です。別の準備コースFEECは、学校公式の2027年5月開講案内で10週間・660,000円(税込)とされています。FEECの受講にもIELTS 5.5以上、TOEFL iBT 65以上などの英語条件があります。この5月開講FEECは、修了後、原則として2027年8月開講のファウンデーションコースへの継続進学を想定しています。ファウンデーションコースの2027年3月期生と8月期生の定員は各20名で、1クラス最大20名と案内されています。

入学要件は、高校を卒業(見込みを含む)しているか、IGCSE/GCE O Levels相当の資格を有すること、高校3年次の成績が5段階評価で3以上であること、そして所定の英語力です。英語力の直接入学基準としては、IELTS 6.0(各セクション5.5以上)、TOEFL iBT 80(Writing 18以上)などが示されています。出願書類は入学日の2か月前までに提出し、面接は日本語で行われます。

注意:IBスコアやSATスコア、IGCSE/GCE O Levels成績による入学者条件については、公式サイトでは「お問い合わせください」とされており、必要なIBスコアなどは公表されていません。IB校に在籍中のお子さまがいらっしゃる場合は、必ず直接確認してください。

今できる準備としては、次の3点をおすすめします。第一に、志望分野がCommerce系で本当によいのかを、お子さまと一度ちゃんと話すこと。第二に、IELTSなど英語資格試験のスコアを早めに確保しておくこと。証明書は取得から2年以内のものが必要とされています。第三に、8大学それぞれについて、卒業後の就労ビザや学費水準を含めて調べておくことです。進学ルートがあることと、その国で学び続けられることは別の問題なんです。

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まとめ

  • 何が起きたか: UNSW Collegeが世界4か国8大学と進学パートナーシップ協定を締結し、京進が2026年8月7日に発表。ReseEd(リシード)が8月19日に報じました
  • 8大学の内訳: イギリス5校、韓国1校、ニュージーランド1校、香港1校。ラッセルグループの加盟大学一覧に基づくと英国の4校が加盟校です。京進の協定校一覧ではラフバラー大学も同グループ欄に載っています
  • 仕組み: 京都で9か月間のファウンデーション・スタディーズ・プログラムを修了し、その成績を使って出願する進学ルートです
  • 誤解しやすい点: 8大学については合格保証ではありません。この記事で確認した京進の発表・学校公式資料には大学別のGPA・英語要件が見当たらないため、志望先と京進への確認が必要です
  • 検討の軸: 学習分野はCommerce(商学)中心。費用は2027年度で合計3,520,000円(税込)、各期の定員は20名です

海外大学への道は、以前よりずいぶん多様になりました。だからこそ、情報の一つひとつを「わが家の場合はどうか」に置き換えて考えることが大切になります。この記事が、その最初の整理の助けになればうれしいです。

出典・参考リンク

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