「公立校でも国際バカロレア(IB)教育が受けられるって本当?」「しかも中学校からの一貫教育で?」――そんな驚きの声が、今、奈良県の保護者の間で広がっています。
奈良県立国際中学校・高等学校は、2020年に高等学校が、2023年に中学校が開校した、奈良県内でも非常に新しい公立の中高一貫校です。そして何より注目すべきは、2024年12月にIB MYP(中等教育プログラム)の認定を、2025年10月にIB DP(ディプロマ・プログラム)の認定を取得したこと。MYPとDPの両方の認定を受けている一条校(日本の学校教育法に基づく学校)は全国でも限られており、西日本の公立校としては数少ないMYP・DP認定校として大きな注目を集めています。
「うちの子にも世界レベルの教育を受けさせたい。でも、インターナショナルスクールの学費はとても手が届かない…」――そんなお母さまにとって、この学校はまさに救いの存在と言えるかもしれません。公立校ならではのリーズナブルな学費で、世界標準のIB教育を受けられるのですから。
この記事では、奈良県立国際中学校・高等学校のIB教育の特徴、入学方法、学費、進路実績、そしてお母さまが気になるリアルな疑問まで、徹底的にご紹介していきます。お子さまの未来を真剣に考えているお母さまに、ぜひ最後まで読んでいただきたい内容です。
学校概要:3校統合から生まれた新時代の公立国際校
学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学校名 | 奈良県立国際中学校・高等学校 |
| 所在地 | 〒631-0008 奈良県奈良市二名町1944番地12 |
| 電話番号 | 0742-46-0017 |
| 設立年 | 高等学校:2020年4月 / 中学校:2023年4月 |
| 学校種別 | 公立中高一貫校(奈良県立) |
| 共学・別学 | 共学 |
| 高校学科 | 国際科plus、国際科 |
| IB認定 | MYP認定(2024年12月)、DP認定(2025年10月) |
| アクセス | 近鉄「学園前駅」北口より奈良交通バス(109・129・130系統)「登美ケ丘高校前」下車すぐ |
3校統合で生まれた学校の歩み
奈良県立国際中学校・高等学校は、奈良県立平城高等学校、奈良県立西の京高等学校、奈良県立登美ケ丘高等学校の3校を統合して新設された学校です。校地は旧・登美ケ丘高等学校のキャンパスを引き継いでおり、閑静な住宅街の中にある落ち着いた学習環境が特徴です。
「3校の統合」と聞くと、少し不安に感じるお母さまもいらっしゃるかもしれませんね。でも、実はこの統合こそが、奈良県の教育にとって大きな前進でした。3校それぞれが培ってきた伝統と実績を土台に、「国際」を冠する全く新しいコンセプトの学校として生まれ変わったのです。
開校からわずか数年でMYP・DPの両認定を取得できたということは、学校全体が国際バカロレア教育に本気で取り組んでいる証拠。この勢いは、お子さまの教育環境として非常に心強いものだと思います。
近鉄「学園前駅」からのアクセス
学校へは近鉄奈良線「学園前駅」北口からバスでアクセスできます。学園前駅は大阪や京都からも通いやすい立地で、奈良県内はもちろん、大阪府や京都府から通学されるご家庭もあります。バス停は学校のすぐ目の前にあるため、雨の日でも安心です。
「毎朝のバス通学は大丈夫かしら?」と心配されるお母さまもいらっしゃるかもしれませんが、学園前駅周辺は奈良市でも有数の文教エリア。治安も良く、通学路としても安心できる環境です。
IB教育の特徴:MYPとDPの一貫教育で育む「世界で通用する力」
奈良県立国際中学校・高等学校の最大の特徴は、MYP(中等教育プログラム)とDP(ディプロマ・プログラム)の両方を提供している点です。中学校1年生からIBの教育理念に基づいた学びを始め、高校2・3年生でDPの本格的なカリキュラムに進む――そんな理想的な一貫教育が、公立校で実現しているのです。
MYP(中等教育プログラム):中学1年生~高校1年生の4年間
MYPは11歳から16歳の生徒を対象とした国際バカロレアの中等教育プログラムです。奈良県立国際中学校・高等学校では、中学1年生から高校1年生までの全生徒に4年間にわたってMYPを実施しています。
「MYPって具体的にどんな教育なの?」というお母さまに、分かりやすくご説明しますね。
MYPでは、国語や数学といった通常の教科を学びながらも、その学び方が大きく違います。従来の「先生が教えて、生徒が暗記する」というスタイルではなく、生徒自身が疑問を見つけ、調べ、考え、発表するという探究型の学びが中心です。例えば、数学の授業でも「この公式はなぜ成り立つのか」「実生活のどんな場面で使えるのか」といった問いかけから始まります。
MYPの特徴的な要素をいくつかご紹介します。
- 教科横断的な学び:一つのテーマを複数の教科からアプローチします。例えば「環境問題」について、理科の視点だけでなく、社会・国語・英語・美術など、さまざまな角度から考えます。
- コミュニティ・プロジェクト:地域社会とのつながりを重視し、実際に社会に貢献する活動に取り組みます。奈良という歴史ある地域ならではのプロジェクトも期待できますね。
- ATL(学習のアプローチ)スキル:思考力、コミュニケーション力、自己管理力、リサーチ力、社会性といった「学び方を学ぶ」スキルを体系的に育てます。
- パーソナル・プロジェクト:MYP最終年には、生徒が自分自身でテーマを設定し、計画・実行・振り返りを行う個人プロジェクトに取り組みます。
「うちの子は引っ込み思案だから、探究型の授業についていけるかしら…」と心配されるお母さまもいらっしゃるかもしれません。でも大丈夫です。MYPは、すべての生徒がそれぞれのペースで成長できるように設計されています。最初は発表が苦手だったお子さまが、MYPを通じて少しずつ自信をつけていく――そんな姿を目にされている保護者の方は少なくありません。
DP(ディプロマ・プログラム):高校2年生~3年生の2年間
DPは16歳から19歳の生徒を対象とした、国際バカロレアの集大成ともいえるプログラムです。2年間の所定カリキュラムを履修し、最終試験を経て所定の成績を収めると、世界中の大学で認められる「国際バカロレア資格」を取得できます。
DPのカリキュラムは、以下の6つの教科グループと3つのコア科目で構成されています。
6つの教科グループ:
- グループ1:言語と文学(母語としての日本語)
- グループ2:言語習得(英語等の外国語)
- グループ3:個人と社会(歴史、地理、経済学など)
- グループ4:理科(物理、化学、生物など)
- グループ5:数学
- グループ6:芸術(または他グループからの追加選択)
3つのコア科目:
- TOK(知の理論):「知識とは何か」「私たちはどのようにして知るのか」を深く考える哲学的な科目。批判的思考力を徹底的に鍛えます。
- EE(課題論文):自分で選んだテーマについて4,000語の学術論文を執筆。大学での研究活動の基礎力が身につきます。
- CAS(創造性・活動・奉仕):ボランティアやスポーツ、芸術活動など、教室の外での体験学習。人間としての成長を促します。
「正直、かなり大変そう…」と感じたお母さま、そのお気持ちはよく分かります。確かにDPは世界的にも高いレベルの教育プログラムです。でも、MYPで4年間の基礎をしっかり積んだ生徒たちにとっては、DPは自然な「次のステップ」。中学校からMYPで探究的な学びに慣れているからこそ、DPの本格的な学術活動にもスムーズに移行できるのです。これが、MYPとDPの一貫教育を受けられるこの学校の最大の強みです。
5か国語に触れる多言語教育
奈良県立国際高等学校のもう一つの大きな特徴が、5か国語の学習機会です。高校1年生では中国語、韓国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語の5つの言語・文化に触れる授業があり、高校2年生でこの中から1言語を選択して週2時間学びます。3年生でも継続履修が可能です。
「英語だけでも大変なのに、もう一つ外国語?」と驚かれるかもしれませんね。でも、これこそが「国際」を冠する学校ならではの教育です。世界はもはや英語だけの時代ではありません。複数の言語を学ぶことで、異なる文化への理解が深まり、お子さまの視野は格段に広がります。
特に、高校1年生で5言語全てに触れてから選択できるのは素晴らしいシステムです。「やってみたら韓国語が楽しかった」「スペイン語の響きが好き」といった、お子さま自身の発見から選べるのですから。
グローバル探究:身近なテーマから世界へ
中学校では週2~3時間、高校では週3時間の「グローバル探究」の時間が設けられています。これは、身近なテーマから世界につながる課題を見つけ、解決策を探る活動です。
生徒が自ら「問い」を見つけていくことが重視されており、例えば「奈良の鹿と観光」という身近なテーマから、「野生動物と人間の共存」「持続可能な観光のあり方」といったグローバルな課題へと学びを広げていきます。奈良という歴史と自然に恵まれた土地だからこそ、地域に根ざしたグローバルな学びが実現できるのです。
この探究学習は、まさにIB教育の根幹。MYPでの探究活動の経験が、DPの課題論文(EE)や知の理論(TOK)につながっていく――そんな一貫した学びのストーリーが、この学校には用意されています。
高校の学科構成:「国際科plus」と「国際科」
奈良県立国際高等学校には、「国際科plus」と「国際科」の2つの学科があります。
国際科plus
国際科plusは、より高度な国際教育を志す生徒向けの学科です。IBプログラムとの連携がより密接で、英語を中心とした高いレベルの語学教育と、グローバル探究の深い学びが特徴です。
国際科
国際科は、国際的な視野を持ちながらも幅広い進路を視野に入れた学科です。国際教育の基盤はしっかりと持ちつつ、多様な将来の選択肢に対応したカリキュラムが組まれています。
「どちらの学科が良いのかしら?」と迷われるお母さまもいらっしゃるでしょう。お子さまが「海外の大学を目指したい」「IBディプロマを取得したい」という明確な目標をお持ちであれば国際科plusが適しているでしょうし、「国際的な環境で学びたいけれど、国内大学も視野に入れたい」という場合は国際科も魅力的な選択肢です。いずれにしても、学校全体がIBの理念のもとで教育を行っているので、どちらの学科でも質の高い国際教育を受けることができます。
入学方法:中学校と高等学校、それぞれの選考制度
中学校の入学者選抜
奈良県立国際中学校への入学は、適性検査と面接による選考で行われます。
| 選考内容 | 詳細 |
|---|---|
| 適性検査I | 40分・100点満点。言語的内容、社会的内容を含む総合的な力を問う検査。国語分野では「知識」「読解力」「作文」の3つの柱で構成されています。 |
| 適性検査II | 40分・100点満点。自然科学的内容、数学的内容を含む総合的な力を問う検査。 |
| 適性検査III | 約5分。日本語と英語による個人面接。 |
「適性検査III」で英語を使った面接があるのが、いかにもこの学校らしいポイントですね。ただし、小学校卒業程度の英語力があれば十分対応できるレベルですので、「英語がペラペラじゃないと受からない」というわけではありません。英語に対する前向きな姿勢や、コミュニケーションを取ろうとする意欲が大切です。
「うちの子、まだ英語はそこまで得意じゃないんだけど…」と不安に思われるお母さま。大丈夫です。この学校が求めているのは「完璧な英語力」ではなく、「学ぶ意欲と好奇心」。英語が話せることよりも、国際的な視野を持って成長したいという気持ちの方がずっと大切です。
なお、中学校の入試倍率については年度によって変動しますが、開校以来一定の人気を維持しています。最新の出願状況は奈良県の公式ウェブサイトで確認できます。
高等学校の入学者選抜
高等学校への入学は、奈良県公立高校の入試制度に基づいて行われます。
特色選抜(前期選抜):
- 国語、数学、英語の3教科(各40点満点)の学力検査(各30分)
- 学校独自検査、面接、実技検査のいずれか1つ以上
- 調査書(内申書)の評価
一般選抜:
- 5教科の学力検査
- 調査書(内申書)の評価
- 面接
特色選抜では、学力だけでなく「国際的な学びへの意欲」が重視されます。海外での経験や、異文化への関心を示すエピソードなどをしっかりアピールできると良いですね。ただし、海外経験がなくても全く問題ありません。「世界に興味がある」「いろんな国の人と話してみたい」――そんな素直な気持ちが伝われば十分です。
中高一貫の内部進学
奈良県立国際中学校の生徒は、中高一貫教育の枠組みで高等学校に進学します。中学校からMYPで学んだ土台があるからこそ、高校でのDPにスムーズに接続できるのが大きな強みです。この6年間の一貫したIB教育こそ、外部から高校に入学するよりも有利なポイントと言えるでしょう。
学費:公立校だから実現できる驚きのコストパフォーマンス
ここが多くのお母さまにとって最も気になるポイントではないでしょうか。結論から申し上げると、奈良県立国際中学校・高等学校の学費は、公立校の標準的な費用です。
中学校の費用
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 授業料 | 無料(公立中学校のため) |
| 教材費等 | 実費(教科書は無償、副教材・教具等は実費負担) |
| 給食費 | 月額数千円程度(実施状況による) |
| PTA会費等 | 年間数千円程度 |
高等学校の費用
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 授業料 | 年間118,800円(月額9,900円)。ただし、就学支援金制度により多くのご家庭で実質無償化。 |
| 入学金 | 5,650円(奈良県立高校の標準額) |
| 教材費等 | 実費(教科書・副教材・IBテキスト等) |
| IB試験登録料 | DP最終試験受験時に別途必要(IB機構への登録料) |
ここで、私立のIB認定校やインターナショナルスクールとの費用比較を見てみましょう。
| 学校タイプ | 年間費用の目安 |
|---|---|
| 奈良県立国際(公立) | 実質年間10~20万円程度(就学支援金適用時はさらに軽減) |
| 私立IB認定校 | 年間100~200万円程度 |
| インターナショナルスクール | 年間200~350万円程度 |
この差は歴然ですよね。正直にお話しすると、インターナショナルスクールの年間学費が300万円近くかかることを考えると、公立校で同じIBプログラムを学べるのは本当にありがたいことです。6年間の総額で考えれば、その差は数百万円から1,000万円以上にもなります。
「安かろう悪かろうじゃないの?」と不安に思われるお母さま。ご安心ください。IBの認定は世界共通の厳格な基準で行われており、公立か私立かに関わらず、認定を受けた学校は同じ水準の教育を提供することが求められています。つまり、学費が安いからといって教育の質が劣るということは決してないのです。
就学支援金制度について
高等学校等就学支援金制度により、世帯年収約910万円未満のご家庭では高校の授業料が実質無償になります。さらに、奈良県独自の支援制度もありますので、経済的な面では非常に恵まれた環境です。詳しくは学校や奈良県教育委員会にお問い合わせください。
進路実績:国内外へ広がる多彩な進路
奈良県立国際高等学校は2020年に開校した新しい学校ですので、卒業生の実績はまだ積み上がっている段階です。しかし、既に送り出した卒業生たちの進路は、この学校の教育の質を物語っています。
国内大学への進学
国公立大学では、神戸大学、大阪公立大学などへの合格実績があります。また、私立大学では青山学院大学、明治大学をはじめとする難関私大や、関西外国語大学、京都外国語大学などの外国語系大学への進学も見られます。
「国際系の学校だから、文系しか進めないんじゃ…」と心配されるかもしれませんが、IBプログラムでは理数系の科目も充実しています。DPでは物理、化学、生物なども履修できるため、理系の進路も十分に視野に入ります。
海外大学への進学
この学校の大きな特徴は、海外大学への進学実績の多様性です。アメリカ、カナダといった英語圏はもちろん、中国、韓国、マレーシア、ベルギーなど、英語圏以外の国々への進学実績もあります。
「まさか、マレーシアやベルギーの大学に?」と驚かれるかもしれませんね。でも、これこそが5か国語教育とグローバル探究の成果。英語だけでなく複数の言語を学び、多様な文化に触れた生徒たちだからこそ、従来の「海外留学=アメリカかイギリス」という固定観念にとらわれない、自分だけの進路を選べるのです。
今後、DP認定後の卒業生が出始めると、IB資格を活用した海外大学への進学はさらに増えることが期待されます。IB資格は世界の多くの大学で入学資格として認められていますので、お子さまの進路の選択肢は大きく広がることでしょう。
IB資格を活用した国内大学入試
近年、日本の大学でもIB資格を活用した入試制度が急速に広がっています。東京大学、京都大学、大阪大学をはじめとする国公立大学や、早稲田大学、慶應義塾大学などの私立大学で、IB入試やIBスコアを活用した特別選抜が導入されています。
つまり、IBディプロマを取得することで、一般入試とは異なるルートで国内の難関大学に挑戦できるのです。これは、お子さまにとって非常に大きなアドバンテージと言えます。
学校生活の魅力:多文化共生の日常
ユネスコスクールとしての活動
奈良県立国際中学校・高等学校はユネスコスクールにも加盟しています。ユネスコスクールとは、ユネスコの理念を実践する学校のネットワークで、世界約180か国に広がっています。平和教育、持続可能な開発のための教育(ESD)、異文化理解教育などに力を入れており、IB教育との相乗効果が期待できます。
奈良という土地で学ぶ意味
奈良は日本最古の国際都市とも言われ、シルクロードの東の終着点として古くから世界とつながってきました。正倉院に収められた国際色豊かな宝物の数々が、その歴史を物語っています。
「国際教育を学ぶなら東京や大阪の方がいいんじゃ…」と思われるお母さまもいらっしゃるかもしれません。でも、奈良という土地で国際教育を受けることには、独自の価値があるのです。世界遺産に囲まれた環境で日本文化の深さを体感しながら、同時に世界に目を向ける――それは、東京や大阪では得られない、奈良ならではの学びです。
IBの教育理念にある「自国の文化に根ざしながら、国際的な視野を持つ」ということを、奈良の地で自然に実践できる。これは、お子さまにとって大きな財産になるはずです。
充実した部活動・課外活動
「国際教育は魅力的だけど、部活動はどうなの?」というのも、お母さまとしては気になるポイントですよね。奈良県立国際高等学校は公立校ですので、一般的な運動部・文化部が設置されています。IBプログラムの学業と部活動の両立は確かに簡単ではありませんが、DPのCAS(創造性・活動・奉仕)の活動として部活動を位置づけることもでき、学業と課外活動を有機的に結びつけることができます。
よくあるご質問(FAQ):お母さまが気になるリアルな疑問
Q1. 英語が得意でなくても大丈夫ですか?
はい、英語力は入学後に伸ばしていけます。特に中学校からの入学であれば、MYPの4年間で段階的に英語力を高めていくことができます。入学時点で求められるのは「英語が完璧にできること」ではなく、「国際的な学びに対する意欲と好奇心」です。お子さまが「世界のことをもっと知りたい」「いろんな国の人と話してみたい」という気持ちを持っていれば、それが一番大切です。
Q2. IBプログラムは難しすぎませんか?普通の子でもついていけますか?
これは本当に多くのお母さまから聞かれる質問です。正直に申し上げると、IBプログラムは決して「楽な」教育ではありません。特にDPでは、課題論文や各教科のレポートなど、求められる学習量は少なくありません。
しかし、IBは「天才のための教育」ではなく、「すべての生徒が自分の可能性を最大限に引き出すための教育」です。中学校からMYPで探究的な学びに慣れていけば、高校でのDPにも自然に対応できます。「うちの子は普通の子だから…」と思われるかもしれませんが、MYPで学ぶ4年間で、お子さまは確実に成長していきます。むしろ、「自分で考え、自分で調べ、自分の言葉で表現する」ことを楽しめるようになるお子さまが多いですよ。
Q3. IBを途中でやめることはできますか?
MYPは中学1年生から高校1年生までの全生徒が履修するプログラムですので、特に「やめる」という選択肢はなく、学校の教育の一部として自然に学びます。DPについては、高校での選択となりますので、DPコースに進まずに一般的なカリキュラムで卒業することも可能です。お子さまの状況に応じて、柔軟に対応できる環境があります。
Q4. 公立校のIB教育と私立校のIB教育に違いはありますか?
IBの認定基準は世界共通ですので、プログラムの内容自体に公立・私立の差はありません。ただし、学校の規模、施設の充実度、サポート体制などには違いがある場合があります。公立校の強みは、やはり学費の安さと、地域の多様な生徒が集まることによる「リアルな多様性」です。さまざまな背景を持つクラスメイトと学ぶことは、IB教育が目指す「国際的な視野」を育む上で、非常に意味のある経験となります。
Q5. 中学校の入試対策はどうすればいいですか?
奈良県立国際中学校の適性検査は、単純な知識の暗記ではなく、思考力・表現力を問う内容です。対策としては以下のポイントが大切です。
- 読解力の強化:さまざまなジャンルの文章を読み、要点をまとめる練習
- 作文力の養成:自分の考えを論理的に文章で表現する練習
- 算数・理科の思考力:公式の暗記だけでなく、「なぜそうなるのか」を考える習慣
- 英語への親しみ:面接で使える程度の基本的な英語コミュニケーション力
- 社会への関心:ニュースや身の回りの出来事に対する関心と自分なりの意見
特別な塾や対策講座に通わなくても、日頃からお子さまと「なぜだろう?」「どう思う?」という対話を重ねることが、実は一番の対策になります。
Q6. 高校から入学してもIBプログラムを受けられますか?
はい、高校からの入学でもIBプログラムに参加することができます。ただし、中学校からMYPで4年間学んできた内部進学生と比べると、探究型学習の経験に差がある場合があります。高校からの入学を検討される場合は、学校説明会や個別相談で、DPに向けた準備やサポート体制について詳しく確認されることをおすすめします。
Q7. 帰国子女の受け入れ体制はありますか?
奈良県立国際中学校・高等学校は、帰国子女の受け入れにも対応しています。海外でIB教育を受けた経験のあるお子さまにとっては、日本国内でIBプログラムを継続できる貴重な環境です。詳しい編入・受け入れ制度については、学校に直接お問い合わせください。
Q8. 将来、海外の大学に進学させたいのですが、サポートはありますか?
IBディプロマを取得すれば、世界中の多くの大学への出願が可能になります。学校としても海外大学への進学指導に力を入れており、既に英語圏のみならず、アジアやヨーロッパの大学への進学実績があります。DP認定校としての実績が積み上がるにつれて、海外大学進学へのサポート体制はさらに充実していくことが期待されます。
他校との比較:奈良県立国際中学校・高等学校を選ぶ理由
関西圏の公立IB認定校の中での位置づけ
関西圏でIBプログラムを提供している公立校は限られています。その中で、奈良県立国際中学校・高等学校はMYPとDPの両方の認定を受けているという点で際立った存在です。中学校からの一貫したIB教育を公立校で受けられるのは、関西圏でも非常に貴重な選択肢と言えます。
この学校が特に向いているお子さま
- 好奇心旺盛で「なぜ?」を大切にするお子さま
- 異文化や外国語に興味があるお子さま
- 自分の意見を持ち、表現することが好き(または好きになりたい)お子さま
- 将来、国内外を問わず幅広い進路を検討したいお子さま
- 公立校のリーズナブルな学費でIB教育を受けたいご家庭
- 奈良・大阪・京都エリアから通学可能な範囲にお住まいのご家庭
この学校を選ぶ際の注意点
- 開校からの歴史が浅い:2020年開校のため、進路実績のデータがまだ限られています。ただし、これは「これから実績を作っていく」学校であるとも言えます。
- DP認定が最近:DP認定は2025年10月と新しいため、DPの卒業生実績はこれからです。先行してMYPで学んできた生徒たちがDPに進むことで、今後の実績構築が期待されます。
- 通学範囲:バス通学が必要なため、通学にかかる時間と費用は事前に確認しておくことをおすすめします。
保護者の声・学校の雰囲気
開校からまだ数年の新しい学校ですが、「先生方の熱意が伝わってくる」「子どもが自分から勉強するようになった」「英語に対する抵抗感がなくなった」といった前向きな声が聞かれます。
新しい学校だからこそ、先生方も保護者も生徒も、一緒に学校を作り上げていくという一体感があるのが特徴です。「すでに完成された学校に入る」のではなく、「一緒に学校の歴史を作っていく」――そんな経験は、お子さまにとっても、そしてお母さまにとっても、かけがえのない思い出になるのではないでしょうか。
学校見学・説明会情報
奈良県立国際中学校・高等学校では、学校説明会やオープンスクールを定期的に開催しています。IBプログラムの内容や、実際の授業の様子を知るには、やはり実際に足を運ぶのが一番です。
確認すべきポイント:
- 学校説明会の日程は、学校公式サイトや奈良県教育委員会のサイトで確認
- 中学校と高等学校で説明会が別日程の場合があります
- IBプログラムに関する個別相談の機会があるかも確認しましょう
- 実際の授業見学ができる機会があれば、ぜひ参加されることをおすすめします
「百聞は一見にしかず」です。パンフレットやウェブサイトだけでは分からない、学校の雰囲気や生徒たちの表情、先生方の熱意を、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
まとめ:公立校で実現するIB一貫教育、奈良から世界へ
ここまで、奈良県立国際中学校・高等学校について詳しくご紹介してきました。最後に、この学校の魅力を改めて整理してみましょう。
この学校の5つの魅力:
- MYP・DP一貫教育:中学1年生から高校3年生まで、6年間の一貫したIB教育を受けられる。西日本の公立校として貴重な存在。
- 公立校の学費:インターナショナルスクールや私立IB校の10分の1以下の費用で、世界標準のIB教育を受けられる。
- 5か国語教育:英語に加えて5つの外国語に触れる機会があり、真の多言語人材を育成。
- 奈良という学びの場:世界遺産に囲まれた環境で、日本文化と国際教育の融合を体験。
- 新しい学校の可能性:開校から間もない学校だからこその熱意と、未来に向けた可能性。
「公立校だから」「新しい学校だから」と躊躇される必要はありません。むしろ、公立校でありながらMYP・DPの両認定を短期間で取得したという事実は、この学校の教育に対する本気度を示しています。
お子さまの6年間、あるいは3年間を託す学校選び。それは、お母さまにとって本当に大きな決断ですよね。「この学校で大丈夫かしら」「本当にうちの子に合っているかしら」――そんな不安は当然のことです。
でも、もしお子さまが「世界のことが気になる」「もっと色んなことを知りたい」という好奇心の持ち主なら、奈良県立国際中学校・高等学校は、その好奇心を最大限に伸ばしてくれる場所になるはずです。公立校の安心感と、世界標準のIB教育。その両方が手に入る学校は、そう多くはありません。
まずは学校説明会に足を運んで、お子さまと一緒にその雰囲気を感じてみてください。きっと、新しい可能性が見えてくるはずです。
お問い合わせ先:
- 学校名:奈良県立国際中学校・高等学校
- 住所:〒631-0008 奈良県奈良市二名町1944番地12
- 電話:0742-46-0017
- 公式サイト:https://www.e-net.nara.jp/hs/kokusai/
※この記事の情報は執筆時点のものです。最新の入試情報、学費、プログラム内容等については、必ず学校の公式サイトまたは奈良県教育委員会にてご確認ください。

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