札幌日本大学高等学校IBコース完全ガイド:北海道で学ぶ日本語DP、2027年度入試と学費

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札幌日本大学高等学校は、北海道北広島市にある私立の高校で、2022年1月にIBのディプロマ・プログラム(DP)の認定を受けています。定員50名の国際バカロレア(IB)コースでは、日本語と英語の両方を使う「日本語DP」を学べます。「北海道にいながらIBに挑戦できるの?」「英語が得意じゃなくても大丈夫?」と気になっているお母さまも多いのではないでしょうか。

はじめに:この記事でわかること

この記事では、学校公式サイト、2027年度の生徒募集要項、IBO(国際バカロレア機構)公式の学校情報で確認できた内容だけをもとに、IBコースの仕組み、2027年度入試、学費、大学進学までを順番にお話ししますね。金額や日程には、対象の年度を添えています。

先に大切なポイントをお伝えしておくと、IBの認定を受けているのは高校(DP)だけです。系列の札幌日本大学中学校はIB認定校ではなく、IBコースは高校から選ぶコースです。「中高一貫のIB校」と紹介する情報もありますが、IBOで確認できる認定はこの高校のDPのみです。

学校概要:日本大学の教育方針を受け継ぐ付属校

項目 内容
学校名 札幌日本大学高等学校
運営法人 学校法人札幌日本大学学園
所在地 北海道北広島市
校訓 創造・敬愛・剛健
IB認定 DP(2022年1月16日、IBO掲載)
IBコース開始 2023年1月23日(学校公式の沿革)
募集定員(2027年度) 普通科314名(プレミアS 25名・特進169名・総合進学120名)、IBコース50名

学校名に「日本大学」とついていますが、運営しているのは学校法人札幌日本大学学園で、学校法人日本大学とは別の法人です。日本大学の公式資料では「準付属校」として掲載されていて、学校公式の教育方針では、日本大学の教育方針を受け継ぐ付属の学校として、日本大学の教育理念「自主創造」を紹介しています。そのうえで、学園の校訓は「創造・敬愛・剛健」です(学校公式の教育方針)。

学校公式の沿革には、2002年の選抜高校野球大会への出場や、2023年5月1日の多目的ホール「N Link」の竣工なども紹介されています(学校公式の沿革)。

IB認定状況:DPの認定校

IBO公式の学校情報では、札幌日本大学高等学校はDPの認定校として掲載されています。IBワールドスクールになった日は2022年1月16日、授業言語は英語と日本語、IB校コードは061729です(IBO公式の学校ページ)。文部科学省IB教育推進コンソーシアムの一覧でも、DP校として掲載されています(文部科学省IB教育推進コンソーシアムの認定校一覧)。

なお、学校公式の沿革では、国際バカロレアコースの開始日は2023年1月23日です。IBの認定日とコースが始まった日は別の日付なので、混同しないようにしてくださいね。

教育の特色:高1の1月からDPが始まる

学校公式のIBコースの紹介によると、入学してから高校1年の1月までは、特進コースやプレミアSコースとほぼ同じプログラムで学びます。日本の高校で必ず学ぶ科目をここで学び、高校1年の1月からDPの授業が始まります。そして、高校3年の11月にDPの最終試験を受けます(学校公式のIBコース紹介)。図1で流れを確認してみてください。

札幌日本大学高校IBコースの3年間の流れ
図1:高校1年の1月からDPが始まり、高校3年の11月に最終試験

DPが始まるまでの高校1年の過ごし方

2026年度入試向けの学校案内では、高校1年の4月から1月の切り替えまでは日本の高校で必ず学ぶ科目を学び、5月に実力確認テストがあると紹介されています(学校案内2026)。いきなりIBの授業に入るのではなく、まずは高校の学習の土台を固めてからDPに進む流れなので、お子さまも少しずつ新しい環境に慣れていけそうですね。

日本語DP(デュアルランゲージDP)とは

学校公式FAQでは、IBコースを「日本語DP(デュアルランゲージDP)」と説明しています。多くの科目を日本語で学びながら、一部の科目を英語で受講する形です。文系の生徒は英語と芸術を、理系の生徒は英語と数学を英語で学ぶと案内されています(学校公式のIBコースFAQ)。

「全部英語だったらついていけないかも…」と心配されている方には、日本語で学べる科目が多いのは安心材料になりますよね。一方で、英語で受ける科目もあるので、英語で学ぶことに前向きに取り組めるかどうかは大切なポイントです。

学校全体の学びの環境

札幌日本大学高校では、IBコース以外にも探究的な学びに力を入れています。学校公式のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)のページでは、SSHで培った学びを全校に広げていることや、夏休みに日本大学や研究機関を訪れる取り組みが紹介されています(学校公式のSSHページ)。また、学校案内2026には、2024年度の野球部の甲子園出場や、吹奏楽局の全日本吹奏楽コンクール銀賞なども掲載されていて、部活動も盛んな学校です(学校公式の部活動紹介)。

系列の札幌日本大学中学校の国際教育のページでは、中国・オーストラリア・韓国の姉妹校との交流や、台湾の大学との連携などが紹介されています(中学校公式の国際教育)。

カリキュラム:開講科目とDPの仕組み

学校公式の開講科目の一覧には、次の科目が掲載されています(学校公式の開講科目)。

教科グループ 開講科目
グループ1(言語と文学) Japanese A
グループ2(言語習得) English B
グループ3(個人と社会) History
グループ4(理科) Physics、Chemistry、Biology
グループ5(数学) Mathematics: Analysis and Approaches
グループ6(芸術) Visual Arts
コア Extended Essay、Theory of Knowledge、Creativity, Activity, Service

IBOの学校ページの「現在履修している科目」欄には、Environmental Systems and Societies(ESS)も掲載されていて、学校の一覧と少し違っています。開講する科目は年度によって変わることがあるので、気になる科目があれば学校に確認しておきましょう。

DPでは、6つの教科グループから科目を選び、上級レベル(HL)と標準レベル(SL)に分けて学びます。さらに、課題論文(EE)、知の理論(TOK)、創造性・活動・奉仕(CAS)の3つのコアに取り組みます。なお、IBの仕組みでは、グループ6(芸術)の代わりにグループ1〜5から2つ目の科目を選ぶこともできます(IBO公式の評価に関するFAQ)。最終的な成績は45点満点で、ディプロマの取得には合計24点以上に加えて、科目ごとの条件やコアの要件を満たす必要があります(IBO公式のディプロマ取得条件)。

入学方法:2027年度入試(推薦・一般・海外)

以下は、学校公式の「2027年度 生徒募集要項【一般・推薦入試】」で確認した内容です(2027年度 生徒募集要項(一般・推薦))。IBコースの募集定員は50名(推薦入学を含む)です。

推薦入試(推薦1・推薦3)

IBコースを受けられるのは、推薦1(専願)と推薦3(併願)です。出願には中学校の成績の基準があり、推薦1は学習点256点・Cランク以上、推薦3は276点・Bランク以上と要項に書かれています。IBコースは、自己推薦書・個人調査書・面接で特進コースの合否をまず判定したうえで、5教科(各100点)の学力認定調査と英語を含む面接でIBコースの合否を判定します。

  • Web受付:2026年12月1日〜2027年1月14日
  • 出願期間:2026年12月14日〜25日、2027年1月7日〜15日(9時〜17時、土日祝を除く)
  • 試験日:2027年1月23日(IBコースの受験者は本校会場)
  • 合格発表:2027年1月30日
  • 受験料:16,000円

一般入試

一般入試は、国語・英語・数学・社会・理科の5教科(各100点・各50分、英語はリスニングあり)です。IBコースの受験者は、筆記試験のあとに英語を含む面接があります。

  • 出願期間:2026年12月14日〜25日、2027年1月7日〜2月5日
  • 試験日:2027年2月16日
  • 合格発表:2027年2月26日
  • 受験料:16,000円

海外入試(帰国生入学試験)

海外に住んでいるご家庭向けに、帰国生入学試験も行われています。要項には、出願時に海外に住んでいることや、日本の義務教育期間中の海外での就学が2027年3月末までに1年以上あることなどの出願資格が定められています。2027年度はシンガポール(2026年10月24日)、バンコク(2026年10月25日)、本校(2026年10月24日)で実施され、IBコースも志望できます。試験は国語・数学・英語と面接で、IBコースの受験者は英語と日本語で約10分の個人面接を受けます。出願期間は2026年8月20日〜10月16日(必着)、合格発表は2026年11月5日、受験料は37,000円です(2027年度 帰国生入学試験(海外入試)募集要項)。

札幌日本大学高校の2027年度入試の主な日程
図2:2027年度入試の主な日程

系列の中学校からIBコースに進めますか?

学校公式のAdmissions Policyの資料では、札幌日本大学中学校の生徒は、中学3年の9月の高校進学説明会を経て、高校のコースを選ぶと説明されています。IBコースを希望する場合は、学業成績や意欲などで認定されるとされています(学校公式のAdmissions Policy(2022年4月掲載))。

学費:募集要項に掲載の2026年度の金額

2027年度の募集要項に載っている校納金の表には「2026年度のものです」と明記されています。そのため、ここでは2026年度の金額としてご紹介します。2027年度の金額は、学校の最新の案内で必ず確認してくださいね。

入学時にかかる費用(2026年度の表)

  • 入学金:260,000円
  • 保護者会・生徒会・体育文化後援会の入会金:各2,000円
  • 合計(入学一時金):266,000円

毎月の費用(2026年度の表)

費目 月額
授業料 38,000円(2026年度の表。就学支援金38,000円を充てる表記)
施設維持費 7,500円
ICT教育充実費 4,000円
周年記念事業費 1,300円
その他 4,300円
納付金の合計(7月以降の月額) 17,100円
IBコース費(1年生の4月から) 20,000円

2026年度の表では、授業料38,000円に就学支援金38,000円を充てる形で、7月以降の毎月の納付金を17,100円と示しています。就学支援金の手続きは全員が必ず行うと書かれています。国の高等学校等就学支援金は2026年4月1日から所得制限がなくなり、私立高校(全日制)では年額457,200円を上限に授業料に充てられます(文部科学省:改正法の施行等について)。国籍・在留資格などの要件はあるので、学校の案内に従ってくださいね。IBコースの場合はこれにIBコース費20,000円が加わるので、7月以降の毎月の合計は37,100円になります(図3)。

札幌日本大学高校IBコースの毎月の費用の内訳(2026年度の表)
図3:IBコースで毎月かかる費用(2026年度の表、通学生)

寮を利用する場合(2026年度の表)

1人部屋は、入寮時に80,000円(入寮費50,000円+施設維持費30,000円)がかかり、4月以降の寮費は月68,000円です。2人部屋の寮費は月64,000円です。寮費には、水道光熱費と1日3食の食事代が含まれています。

特待制度と奨学金

要項には、入学金を全額免除するA特待生、半額免除するB特待生などの特待制度が掲載されていて、IBコースはA・B特待の対象です。S特待生(入学金の全額免除と諸費用の支給)はプレミアS・特進コースが対象で、IBコースは含まれません。推薦1・3では、学力認定調査などの成績を基準に学習特待が認定されると説明されています。部活動特待や、北海道高等学校奨学会・札幌市奨学金などの校外の奨学金も案内されています。奨学金の欄も2026年度の情報で、変わる可能性があると書かれているので、最新の条件は学校に確認しましょう。

進学実績:数字の読み方に注意

学校公式の進学実績ページには、「2026入試」「2025入試」のように入試の年ごとに大学別の実績が掲載されています。たとえば難関国公立大学の計は、2024入試が15人、2025入試が29人、2026入試が36人です(学校公式の進学実績)。ただし、この表は学校全体の実績で、IBコース別の内訳にはなっていません。

また、学校公式のIBコースFAQには国内外の大学名の一覧がありますが、これは「IB入試を行っている大学の一例(2022年3月時点、本校調べ)」です。一覧には北海道大学、東北大学、筑波大学などの国公立大学、慶應義塾大学、上智大学、国際基督教大学などの私立大学、University College LondonやUniversity of Torontoなどの海外大学が並び、括弧の中の数字はQS世界大学ランキング(2022年)の順位だと説明されています。卒業生の進学先の実績ではないので、読むときに気をつけてくださいね。

お母さまが気になるリアルな疑問

Q. 英語が得意じゃなくてもIBコースに入れますか?

IBコースは日本語DPなので、多くの科目を日本語で学べます。ただし、入試では英語を含む面接があり、入学後も英語で受ける科目があります。学校の説明会で、面接の様子や入学後の英語の授業について聞いてみると、イメージがつかみやすいですよ。

Q. 中学からIBで学べますか?

札幌日本大学中学校はIB認定校ではありません。IBコースは高校から選ぶコースで、系列の中学校からは中学3年の時点でコースを選びます。

Q. 高1の途中からDPが始まるのはなぜ?

最終試験が高校3年の11月にあるため、そこから逆算して、高校1年の1月からDPの授業が始まる仕組みになっています。それまでの期間は日本の高校で必ず学ぶ科目を学ぶので、国内の大学進学に必要な学びとIBの学びの両方に取り組めるのが特徴です。

Q. 費用は全部でいくらくらい?

2026年度の表では、入学時に266,000円、毎月は通学生のIBコースで37,100円(7月以降の月額)です。12か月分で計算すると年間445,200円の概算になります(就学支援金を充てた後の表記による、月額分だけの計算です)。教科書・副教材、健康診断、各種テストなどの費用は別にかかると要項に書かれているので、年間の総額はこれより多くなります。寮を使う場合は、1人部屋で月68,000円が加わります。IBの最終試験の受験料など、ほかにかかる費用も学校に確認しておきましょう。

Q. 海外に住んでいても受験できますか?

はい。帰国生入学試験がシンガポール・バンコク・本校で行われていて、IBコースも志望できます。出願期間は2026年8月20日〜10月16日なので、海外にお住まいのご家庭は早めに準備を始めてくださいね。

Q. 説明会では何を確認すればいいですか?

公式サイトや要項だけではわかりにくいことも多いので、次のような点を聞いておくと安心です。

  • 英語を含む面接の内容と、準備しておくとよいこと
  • DPで英語で受ける科目と、日本語で受ける科目の分け方
  • 開講科目(特にESSなど、一覧によって表示が違う科目)の最新の状況
  • 2027年度の校納金とIBコース費、IBの最終試験の受験料
  • IBコースの卒業生が、国内・海外のどんな大学に進んでいるか
  • 寮の生活のルールと、入寮の条件

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まとめ:こんなご家庭に向いている学校です

札幌日本大学高等学校のIBコースは、北海道でIBのDPに挑戦できる選択肢のひとつです。日本語DPで一部の科目を英語で学ぶ形なので、日本語での学びを土台にしながら国際的な学びに挑戦したいお子さまに向いていそうです。

  • 北海道でIBのDPを学ばせたいご家庭
  • 日本語を中心に学びながら、英語の授業にも挑戦したいお子さま
  • 国内大学のIB入試や海外大学など、幅広い進路を考えたいご家庭

まずは学校説明会に参加して、IBコースの授業の雰囲気や、入学後の1年間の流れを確かめてみてください。

出典・参考リンク

※本記事の内容は2026年9月24日に確認した情報に基づいています。入試日程・学費などは変更される場合がありますので、最新の情報は必ず学校公式サイトでご確認ください。

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