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「地域みらい留学に興味はあるけれど、3年間の生活費まで考えると正直ためらってしまう」――そんなご家庭も多いのではないでしょうか。子どもが親元を離れて地方の公立高校で学ぶ選択肢は魅力的な一方で、寮費や帰省の交通費など、家計への負担はやはり気になるところですよね。
そんな中、北海道内の地域みらい留学参画校へ進学する生徒を対象にした返済不要の給付型奨学金「北海道 地域みらい留学奨学金」に、ドラッグストア「サツドラ」を展開するサツドラホールディングス(サツドラHD)が「ファウンディングパートナー」として参画することが発表されました。
この記事では、ニュースの中身を整理したうえで、奨学金の対象となるのはどんな家庭か、応募にはどんな条件があるのかを、保護者の目線でわかりやすくまとめます。なお、今年度(2027年度入学生向け)の応募締切は2026年9月30日と案内されています。対象となる可能性があるご家庭は、まず締切だけでも確認しておいてくださいね。
ニュースの概要
今回の発表の主体は、「地域みらい留学」を運営する一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォーム(島根県松江市)です。同財団は2026年9月4日、サツドラホールディングス株式会社と、北海道の次世代人材を育むことを目的とした共創事業を開始するとPR TIMESで発表しました。山陽新聞のサイトにも2026年9月23日付で同じ見出しの記事が掲載されています。
発表によると、サツドラHDは、同財団が2026年5月に発表した給付型奨学金「北海道 地域みらい留学奨学金」(2027年度4月開始)のファウンディングパートナーとして参画します。ファウンディングパートナーとは、各業界をリードする道内企業が参画する枠組みで、協賛を通じて奨学金制度を各業界に周知し、地域や教育の課題解決に向けた連携を広げる役割とされています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表主体 | 一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォーム(代表理事:岩本悠、共同代表:尾田洋平) |
| 発表日 | 2026年9月4日(PR TIMES) |
| 参画企業 | サツドラホールディングス株式会社(代表取締役社長CEO:富山浩樹) |
| 役割 | 「北海道 地域みらい留学奨学金」のファウンディングパートナー |
| 給付内容 | 月額2万円(高校3年間で最大72万円、返済不要) |
| 給付人数 | 40名程度(5月の創設発表時は25名程度) |
| 応募締切 | 2026年9月30日 |
サツドラHDについては、奨学金による金銭的な支援にとどまらず、店舗網や地域ネットワーク、デジタルの知見を生かして、留学生や学校、地域住民をつなぐ仕組みづくりや、高校生と企業の社員・地域社会が日常的に交わる場づくりを検討するとしています。なお、サツドラHDが拠出する金額は、発表では明らかにされていません。
背景と解説
地域みらい留学とは
地域みらい留学は、中学生が地元を離れ、都道府県の枠を越えて地方の公立高校に3年間進学する仕組みです。つまり、「海外」ではなく「国内」の留学で、進学先の地域で暮らしながら高校生活を送るということなんです。財団によると、全国で約190校の公立高校が参画し(2026年4月現在)、累計5,000名以上の留学生が進学してきました。
なかでも北海道は参画校が多い地域です。9月の発表では、道内39校の公立高校が参画し、約200名の地域みらい留学生が北海道に越境入学しているとされ、道府県別の参画校数は全国最多と説明されています。2018年度の開始以来、約8年間で累計約700名の中学生が全国から道内の公立高校に進学してきたそうです。
奨学金が生まれた経緯
「北海道 地域みらい留学奨学金」は、2026年5月27日に財団と株式会社北洋銀行が包括連携協定を結んだことを契機に、北洋銀行をトップパートナーとして両者で創設した制度です。創設時の発表では給付人数は25名程度とされていましたが、今回の発表時点では40名程度となっており、協賛企業の支援によって枠が広がった形です。
背景には、北海道の少子化と若者の流出という課題があります。財団は、高校3年間で地域の大人や企業とどれだけ関係を築けるかが、卒業後のUターンや地域への関わりを左右すると説明しています。企業が奨学金を支えるのは、将来の地域の担い手とのつながりを高校段階からつくりたいという狙いがあるとみられます。
ポイント:この奨学金は、北海道内の「地域みらい留学」参画校に進学する生徒のための制度です。地域みらい留学そのものは国内の公立高校への進学制度で、国際バカロレア(IB)のプログラムとは別の仕組みです。
図1に、奨学金を支える側と、応募の主な条件をまとめました。

保護者への影響と今できる対応
対象になるのはどんな家庭?
発表と公式の募集ページによると、今年度の募集の対象は次のような生徒です。
- 学年:2027年3月に中学校を卒業予定の人。年度は4月始まりなので、2026年9月現在の中学3年生が対象です
- 住まい:北海道外、または札幌市内に住民票があること。札幌市内在住の中学生も対象になっている点が特徴です
- 進学先:2027年4月から北海道内の地域みらい留学参画校へ進学を希望していること
選考は書類選考と面接で、創設時の発表では「成績不問」とされ、「環境を変えたい」「挑戦したい」という意志を尊重するとしています。成績だけで判断されないのは、心強いですよね。
家計の条件と参加への協力
公式の募集ページでは、奨学金がなければ留学が困難な経済状況であることが条件とされ、世帯の所得は高等学校等就学支援金制度(2025年度)の支給対象基準に準じると説明されています。就学支援金の支給対象となる年収の目安について、文部科学省は家族構成ごとの例を示しています(たとえば両親の一方が働き、高校生が1人の世帯で約910万円未満)。ただし、目安は家族構成によって変わり、奨学金のページ自体に年収の上限額が書かれているわけではありません。ご家庭が当てはまるかどうかは、公式ページの判定方法で確認するのが確実です。
また、採用後には、半年に1回程度のレポート提出、年1回程度の報告会・交流会への参加、広報への協力が予定されています。応募時点でこうした活動に参加する意思があることも求められています。
応募から給付までの流れ
この奨学金は「予約採用」です。つまり、中学3年生のうちに奨学生として内定し、進学先の高校に合格して進学が確定した時点で本採用になるということです。給付は、在学証明書の確認を経て2027年4月から始まり、原則として4月と10月に6か月分ずつ、生徒本人名義の口座に振り込まれると案内されています。申請は専用フォームからのオンライン申請で、住民票の写しや保護者の収入がわかる書類などが必要です。図2に流れをまとめました。

注意:今年度の応募締切は2026年9月30日です。締切後に読まれた方は、来年度以降も同じ条件で募集があるかどうかはまだ発表されていないため、公式サイトの最新情報を待ちましょう。10月の書類審査結果やオンライン面接の日程も「予定」として案内されているものなので、必ず公式ページで確認してください。
今できる確認チェックリスト
- お子さんが2027年3月に中学校を卒業予定か(2026年度の中学3年生か)
- 住民票が北海道外、または札幌市内にあるか
- 志望する高校が「地域みらい留学」の北海道内参画校に入っているか(公式サイトの学校検索で確認)
- 世帯の所得が就学支援金の支給対象基準に当てはまりそうか
- 住民票の写しや収入がわかる書類をすぐに用意できるか
- レポート提出や報告会への参加について、お子さん本人と話し合えているか
奨学金は月額2万円なので、寮費や生活費のすべてをまかなえるわけではありません。進学先によって寮の費用や自治体独自の支援は異なるため、志望校の募集要項や説明会で、3年間にかかる費用の全体像をあわせて確認しておくと安心ではないでしょうか。
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まとめ
- 何が起きたか: 2026年9月4日、地域・教育魅力化プラットフォームが、サツドラHDを「北海道 地域みらい留学奨学金」のファウンディングパートナーに迎えると発表しました
- 給付内容: 月額2万円、高校3年間で最大72万円の返済不要の奨学金で、給付人数は40名程度です
- 対象: 2027年3月に中学校を卒業予定で、北海道外または札幌市内に住民票があり、道内の参画校へ進学を希望する生徒です
- 条件: 世帯所得は就学支援金(2025年度)の基準に準じ、レポート提出などへの協力も求められます
- 締切: 今年度の応募は2026年9月30日まで。来年度以降の募集は公式発表を待ちましょう
出典・参考リンク
- 一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォーム(PR TIMES): サツドラHDが「北海道地域みらい留学奨学金」のファウンディングパートナーに就任 北海道の次世代人材を育む共創事業を開始(2026年9月4日)
- 一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォーム(PR TIMES): 地元を離れ、北海道の高校で学ぶ意志ある若者に給付型奨学金を新設 北洋銀行と地域・教育魅力化プラットフォームが包括連携協定を締結(2026年5月27日)
- 地域みらい留学: 奨学生募集(2026年9月26日確認)
- 地域みらい留学: 学校を調べる(2026年9月26日確認)
- 文部科学省: 高等学校等就学支援金の年収目安(2026年9月26日確認)


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