静岡聖光学院がインターナショナルコース新設、ケンブリッジ国際認定校に:保護者が確認したい学びと進路

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「英語で学べる環境に入れてあげたいけれど、インターナショナルスクールだと日本の学校の卒業資格が取れないのよね」――国際教育を考え始めたご家庭が、最初にぶつかる壁ではないでしょうか。かといって普通の中学に進めば、せっかく育てた英語力がしぼんでしまうのではないかという不安もあります。

そんななか、静岡県静岡市の私立男子校・静岡聖光学院中学校・高等学校が、2027年4月にインターナショナルコースを新設すると発表しました。あわせて同校は、英国発の国際カリキュラムを運営するケンブリッジ国際教育(Cambridge International Education)の認定校となり、Cambridge公式の日本国内認定校一覧にも掲載されています。日本の学校(一条校)に在籍しながら、英語で学ぶ度合いを高められる選択肢が、また一つ増えたということなんです。

この記事では、発表された内容の要点と、ケンブリッジ国際コースを検討するご家庭が確認しておきたい「学びの中身」「費用」「進路」を、公式資料で確認できた範囲に絞って整理しました。お子さまの進路選びにあたって、落ち着いて比較するための材料にしていただければと思います。

ニュースの概要

発表したのは、静岡聖光学院中学校・高等学校を運営する学校法人静岡聖光学院です。プレスリリースは2026年7月1日に配信され、学校公式サイトでも2026年7月10日にお知らせが掲載されました。今回話題になっているInternational School Timesの記事(2026年9月2日公開)は、この発表を受けた連載企画の第3回として、コースの中身を詳しく紹介したものです。

項目 内容
学校名 静岡聖光学院中学校・高等学校(英語名 Shizuoka Seiko Academy)
運営法人 学校法人静岡聖光学院
所在地 静岡県静岡市駿河区小鹿1440
新コース インターナショナルコース(Standard/Advancedの2区分)
開設時期 2027年4月(2027年度の中学入学生から)
認定 ケンブリッジ国際認定校(Cambridge International School)

インターナショナルコースには、英語力や希望する進路に合わせてStandardとAdvancedの2クラスが設けられます。International School Timesの取材によれば、Standardは週8時間の英語授業からスタートし、力がついてきた生徒から他教科も英語で受けられるようにする「個別最適型イマージョンシステム」を採用。Advancedは、国語と実技教科を除いた主要教科や探究活動を原則として英語で行い、英語で探究し発表する科目「Global Perspectives」や、日本語を第二言語として学ぶJSL(Japanese as a Second Language)も導入するとされています。

ポイント:Standard・Advancedという区分名や授業時間数などの細かい設計は、学校公式の発表文ではなくInternational School Timesの取材記事で説明されている内容です。検討にあたっては、学校説明会や公式資料で最新の情報を直接ご確認ください。

背景と解説

「ケンブリッジ国際認定校」とはどういう意味?

ケンブリッジ国際教育(Cambridge International Education、旧称 Cambridge Assessment International Education)は、世界の学校に国際カリキュラムと試験を提供している英国の教育機関です。認定を受けた学校は「Cambridge International School」として登録され、公式の学校一覧に掲載されます。静岡聖光学院も、英語名「Shizuoka Seiko Academy」でこの日本国内一覧に掲載されていることが確認できます。

ケンブリッジ国際の資格として有名なのが、日本の中学〜高校前半にあたる段階のIGCSEと、高校段階のAS & A Levelです。A Levelは英国の大学入学資格として使われており、英語圏の大学出願で広く通用します。静岡聖光学院は公式サイトで、中学生から段階的に学べるIGCSEコースを設け、高校ではA Levelの取得を目指せるとしています。同校は2020年から英国のオンラインインターナショナルスクールと提携してA Levelプログラムを提供してきたという説明もあり、今回の認定はその積み重ねの延長線上にあるとみられます。

つまり、「日本の中高に通いながら、英国式の国際資格に挑戦できる体制が学校の中に整った」ということです。ただし、実際にどの科目を開講するのか、いつから試験を受けられるのかといった具体的な運用は、学校の最新シラバスや科目一覧、試験登録・初回受験年度を学校に確認する必要があります。

IB(国際バカロレア)とは別の制度です

ここは誤解しやすいところなので、はっきりお伝えしておきますね。ケンブリッジ国際とIB(国際バカロレア)は、まったく別の団体・別のカリキュラムです。

重要:IBワールドスクール(IB認定校)かどうかは、IBO公式の学校検索で確認できます。本稿の確認時点では静岡聖光学院を検索で見つけられませんでしたが、個別検索の取得が安定せず、掲載の有無を確定できていません。IBディプロマ(DP)について、International School Timesは、高校から東京都世田谷区のセント・メリーズ・インターナショナル・スクールで学ぶ進路案を紹介しています。具体的な受入れ条件などは確認できていないため、確定した制度としてではなく、公式協定書や募集要項、両校の受入れ条件が公開されるまで学校に確認してください。「静岡聖光学院でIBが取れる」という意味ではない点にも注意が必要です。

ざっくり整理すると、IBは探究と論述を軸にした6教科+コア(TOK・EE・CAS)のパッケージ型、ケンブリッジ国際は科目を積み上げて資格を取っていく方式、という違いがあります。どちらが優れているという話ではなく、お子さまの得意分野や志望する大学によって向き不向きが変わってくるものなんです。

「ほぼインター」という言葉の意味

今回の記事のタイトルにある「ほぼインター」は、インターナショナルスクールに限りなく近い環境を、日本の学校の中につくろうという発想を指しています。日本の中学・高校(一条校)であれば、卒業資格はもちろん日本のもの。国内大学の一般入試にも進めますし、海外大学も視野に入れられる――この「両にらみ」ができる点が、多くのご家庭にとって現実的な魅力ではないでしょうか。

帰国生や、プリスクール・英語学童で英語を育ててきたお子さんの場合、その英語力を中学以降どう伸ばしていくか悩むご家庭もありますよね。静岡聖光学院は寮を持つ学校で、International School Timesの記事では、寮を活用して全国から生徒を受け入れる構想にも触れられています。

保護者への影響と今できる対応

対象になるのはどんなご家庭?

  • 2027年4月に中学へ入学するお子さま、つまり2026年9月時点で小学6年生のご家庭が最初の対象になります(それ以降の学年も同様に検討対象です)
  • 静岡聖光学院は男子校です。共学ではない点は最初に押さえておきたいところです
  • 帰国生、インターナショナルスクールやプリスクール・英語学童で英語を積み上げてきたお子さま
  • 寮生活を含めて、県外からの進学も検討したいご家庭

費用の目安(2027年度予定)

正直にお話しすると、インターナショナルコースはアカデミックコースより費用が高く設定されています。学校が公表している2027年度中学募集要項では、入学金24万円、施設整備費6万円、制服・教材等が約12万円。月額の授業料は、アカデミックコースが5万6,000円、インターナショナルコースが8万4,000円です。研修旅行積立費も月額でアカデミック1万円、インターナショナル1万5,000円と差があります。

寮を利用する場合は、入寮費8万円に加えて、寮費とASGセンター費として月額11万7,500円などが示されています。いずれも「2027年度予定」の金額で、変更の可能性があると注意書きがされています。

入試で気をつけたいこと

募集要項によると、入試は一般(2科・4科)、特待生、英語1科目、BIGIRION、21世紀型、II期入試などがあり、出願時にコースを選択する形です。ここで重要なのが、英語1科目入試はインターナショナルコースのAdvancedのみが対象という点。また、インターナショナルコースに2科・4科、BIGIRION、21世紀型入試で合格した場合は、英語のプレイスメントテストの結果によりAdvancedへの入学が可能と記載されています。

今できる準備チェックリスト

  • 学校説明会・オープンスクールに参加し、Standard・Advancedの授業時間割と担当教員体制を直接確認する
  • IGCSEやA Levelで実際に開講される科目と初回の受験時期を学校に確認する
  • セント・メリーズでIB DPを学ぶ進路案について、提携の条件や対象人数・選考方法が公開されているか、学校に直接確認する
  • Advancedを目指すなら、英語の4技能をバランスよく伸ばす。英語1科目入試には英語面接があり、英検2級相当以上で筆記が免除される制度も設けられています
  • 寮生活を選ぶ場合は、費用だけでなく生活面のサポート体制を見学時に確かめる
  • 「英語で学ぶ」と「日本語の学力」の両立をどう支えるのか、JSLや日本語検定対策などの具体策を聞いておく

新設コースは、1期生にとっては前例がありません。カリキュラムも進路実績もこれから積み上がっていく段階です。だからこそ「学校が何を目指しているか」を説明会で直接聞き、ご家庭の方針と合うかを見極めることが、いちばん確実な準備になると思います。

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まとめ

  • 何が起きたか: 学校法人静岡聖光学院が、静岡聖光学院中学校・高等学校に2027年4月からインターナショナルコースを新設すると発表(プレスリリース2026年7月1日、学校公式サイト2026年7月10日)
  • ケンブリッジ国際認定校: 同校はCambridge公式の日本国内認定校一覧に「Shizuoka Seiko Academy」として掲載。中学からのIGCSE、高校でのA Level取得を掲げています
  • IBとは別: 本稿の確認時点ではIBO公式検索で静岡聖光学院を見つけられませんでしたが、個別検索の取得が安定せず、IB認定校かどうかは確定できていません。International School Timesは高校からセント・メリーズ・インターナショナル・スクールでIB DPを学ぶ進路案を紹介していますが、具体的な条件は確認できていません
  • コース構成: Standardは週8時間の英語授業から段階的に、Advancedは国語・実技以外の主要教科や探究を原則英語で。詳細はInternational School Timesの取材による説明です
  • 費用と入試: 2027年度予定で月額授業料はインターナショナル8万4,000円(アカデミックは5万6,000円)。英語1科目入試はAdvancedのみが対象です

出典・参考リンク

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