韓国留学に返済不要30万円の奨学金が創設 スンジュン・ブリッジ奨学金の給付額と応募条件

スンジュン・ブリッジ奨学金のしくみと選考の流れ IB最新ニュース

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K-POPや韓国ドラマをきっかけに韓国語を学び始め、「大学は韓国で」と考えるお子さんが増えている、というご家庭も多いのではないでしょうか。そうなると気になるのが、やはりお金のこと。学費や生活費に加えて、渡航や住まいの準備と、留学には想像以上に費用がかかりますよね。

そんななか、オンライン韓国語スクール「K-PRO」を運営する株式会社アクセントエースが、韓国の大学・大学院で学ぶ学生に1人30万円を返済不要で給付する「スンジュン・ブリッジ奨学金(SBS)」を創設したと、2026年9月29日にPR TIMESで発表しました。

この記事では、発表資料と実施団体である公益財団法人 韓国教育財団の公開情報をもとに、給付額や応募条件、そして韓国留学を考えるご家庭がいまから確認しておきたいことを整理してお伝えしますね。

ニュースの概要

株式会社アクセントエースの発表によると、同社は公益財団法人 韓国教育財団への寄附を通じて、その寄附を原資とする冠奨学金「スンジュン・ブリッジ奨学金(SBS)」を創設しました。冠奨学金とは、寄附した企業や個人の名前を冠した奨学金のことで、募集や審査、給付は財団が行います。つまり、お金を出すのは企業、運営するのは財団、という役割分担になっているんです。

項目 内容(発表資料・財団ポータルの記載)
名称 スンジュン・ブリッジ奨学金(SBS)
実施団体 公益財団法人 韓国教育財団
原資 株式会社アクセントエースによる寄附
対象 韓国の大学または大学院の正規課程で学ぶ学生
支給額 300,000円(単年度)・一括支給・返済義務なし
2026年度の募集期間 2026年8月7日〜8月31日(受付は終了)
発表日 2026年9月29日(PR TIMES)

発表資料では、対象について「日本国籍を有する方、または日本で出生・成長した在日コリアンで、韓国の大学・大学院の正規課程で学ぶ学生など」と説明しています。また応募にあたっては、年齢や韓国語能力、日本と韓国の相互理解や交流に貢献する意思などについて一定の要件を設けているとしています。ただし、年齢の上限や韓国語能力試験(TOPIK)の級といった具体的な基準、採用人数は、発表資料にも財団ポータルの募集案内にも書かれていませんでした。

選考は、財団の奨学金申請システムからの申請、第1次の書類審査、第2次のオンライン面接を経て最終合否が通知され、奨学金は本人名義の口座に送金される流れです。財団ポータルでは、書類審査の発表を「9月上旬頃予定」と案内しており、発表資料は9月29日時点で「現在、選考が進められています」としています。流れを図1にまとめました。

スンジュン・ブリッジ奨学金のしくみと選考の流れ
図1:スンジュン・ブリッジ奨学金(SBS)のしくみと2026年度の選考の流れ(株式会社アクセントエースのPR TIMES発表と韓国教育財団の奨学金総合受付ポータルより作成)

注意:2026年度の募集はすでに終了しています。来年度以降も同じ時期・条件で募集があるかどうかは、現時点では公式発表待ちです。検討される場合は、韓国教育財団の奨学金総合受付ポータルのお知らせを定期的に確認しておくと安心です。

背景と解説

「支えてもらった側」から「支える側」へ

発表資料によると、代表のスンジュン氏は韓国・ソウルの出身で、高校卒業後に文部科学省の国費外国人留学生として来日しました。東京外国語大学での予備教育を経て京都大学総合人間学部に進み、株式会社リクルート勤務を経て起業しています。

名称の「ブリッジ」には、日本と韓国の言語や文化、歴史、価値観の違いを理解し、双方をつなぐ「架け橋」となる人材を育てたいという思いが込められているそうです。代表コメントでは「30万円ですべての留学費用を賄えるわけではありません」と率直に述べたうえで、挑戦を支える一助になればと語っています。

実施団体の韓国教育財団とは

韓国教育財団は、韓国語能力試験(TOPIK)の実施や奨学金事業、教育・研究支援を行う公益財団法人です。財団の奨学金事業ページでは、これまで60年間にわたり高校生・大学生・大学院生に奨学金を支給し、その数は約10,000人、総額20億円にのぼると説明しています。財団ではこのほか、企業や個人が名前を冠して学生を支援できる「冠奨学(特定目的指定)基金」の制度も案内しており、今回のSBSはこの仕組みを使ったものとみられます。

審査は「経済的な必要性」だけではない

発表資料では、経済的支援の必要性のみで合否を決めるのではなく、学業への姿勢や将来の計画、日本と韓国の相互理解への貢献意欲などを含めて総合的に審査するとしています。つまり、成績や家計の状況だけでなく、「韓国で何を学び、それを将来どう生かしたいのか」を自分の言葉で説明できることが大切になる、ということです。

ポイント:SBSは「韓国の大学・大学院の正規課程」で学ぶ学生が対象です。発表資料や募集案内からは、語学学校のみへの留学や短期留学が対象になるかどうかは読み取れません。

保護者への影響と今できる対応

どんなご家庭に関係するニュース?

いちばん直接関係するのは、お子さんがすでに韓国の大学・大学院に在籍している、または正規課程への進学を具体的に考えているご家庭です。30万円は、1年間の留学費用全体から見れば一部かもしれません。それでも返済不要の給付なので、渡航準備や教材費など、まとまった出費の助けにはなりますよね。

一方で、韓国留学向けの給付型奨学金はSBSだけではありません。韓国教育財団は「トリリンガルのトミ韓国留学(TKS)奨学金」の募集も行っており、2026年度は大学(生活支援部門)と大学院の2部門で、両部門とも30万円でした(募集期間は2025年12月15日〜2026年1月15日で、すでに終了)。JASSO(日本学生支援機構)の海外留学情報サイトでは、TKSの条件として書類提出時に25歳未満であること、韓国語能力試験5級以上などが紹介されています。

また、財団のページでは、日本国籍の学生を対象とした韓国政府奨学金「韓日教育交流協力事業(GKS)」も案内されています。学士課程は高校卒業(予定)者で25歳未満の人が対象で、期間は韓国語研修1年と学位課程4〜6年。往復航空券代、授業料、韓国語研修費、学業奨励金が支給項目として示されています。さらにJASSOの「海外留学支援制度(学部学位取得型)」は、2026年度の給付額が月額13万9,000円〜35万2,000円(留学先の国・地域により異なる)で、支援期間は原則4年です。JASSOの選考結果によると、2026年度は第一希望の大学が韓国にある応募者12人のうち3人が採用されました。主な制度を図2に並べてみました。

韓国の大学への正規留学で調べておきたい給付型の支援の比較
図2:韓国の大学への正規留学で調べておきたい給付型の支援(PR TIMES、韓国教育財団、JASSOの公開情報より作成)

いまから準備しておきたいこと

  • 募集要項の入手: SBSの年齢・韓国語能力の具体的な基準は財団の募集要項で確認する必要があります。次回の募集が発表されたら、まず要項全文に目を通しましょう
  • 韓国語能力の証明: TKSのようにTOPIKの級が条件になる奨学金もあります。受験のタイミングを逆算して計画しておくと慌てずに済みます
  • 志望理由・将来計画の言語化: SBSは面接を含む総合審査です。「なぜ韓国で学ぶのか」「日韓の交流にどう関わりたいか」を親子で話し合っておくのがおすすめです
  • 募集時期の把握: SBSは8月、TKSは12月〜1月と、制度ごとに募集時期が違います。カレンダーにまとめておくと見落としを防げます
  • 併用の可否: 複数の奨学金を同時に受けられるかは制度ごとに異なります。応募前に各要項で確認しておきましょう

ご注意:本記事の金額・条件は、2026年9月30日時点で確認できた公開情報にもとづいています。奨学金の条件や金額は年度ごとに変わることがあるため、応募を決める前に必ず各団体の最新の募集要項を確認してください。

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まとめ

  • 新しい給付型奨学金: 株式会社アクセントエースの寄附を原資に、韓国教育財団が「スンジュン・ブリッジ奨学金(SBS)」を実施。1人30万円を一括・返済不要で給付します
  • 対象: 韓国の大学・大学院の正規課程で学ぶ、日本国籍の学生または日本で出生・成長した在日コリアンなど。年齢や韓国語能力などの具体的な基準は募集要項で確認が必要です
  • 2026年度は募集終了: 受付は2026年8月7日〜8月31日で、書類審査とオンライン面接で選考中。来年度の募集は公式発表待ちです
  • ほかの制度も比較を: 同じ財団のTKS奨学金、GKS、JASSOの学部学位取得型など、韓国留学で使える給付型の支援は複数あります
  • 早めの準備が鍵: 韓国語能力の証明、志望理由の言語化、募集時期の把握を、進学計画と合わせて進めておくと安心です

出典・参考リンク

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