ドバイに英国公立校ブランドの新設校が開校:駐在家庭が確認したいポイント

英国の公立校とドバイ校、運営会社の関係図 IB最新ニュース

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ドバイへの赴任が決まったとき、まず頭を悩ませるのが子どもの学校選びではないでしょうか。英国式、米国式、IB(国際バカロレア)と選択肢が多いうえに、新しい学校も次々に生まれていて、「どこを見て比べればいいの?」と迷うご家庭も多いと思います。

そんな中、2026年8月31日、ロンドンの公立校の名前を冠した新しい学校「Queen Elizabeth’s School, Dubai Sports City」がドバイで開校しました。UAEの英字紙The Nationalは「UAEで開校する初の英国公立校」と報じています。

ただ、見出しだけを読むと誤解しやすい点もあるんです。この記事では、ニュースの中身を整理したうえで、ドバイ駐在・帰国予定のご家庭が英国系の新設校を選ぶときに確認したいポイントをまとめます。

ニュースの概要

The National(2026年8月31日)によると、ロンドン北部バーネットにある公立の選抜校Queen Elizabeth’s School, Barnet(以下QE Barnet)の名前を持つ学校が、ドバイのスポーツシティ地区で開校しました。QE Barnetの公式サイトも、2026年9月4日付のニュースでインドとドバイの2校の開校を伝えています。インドのグルグラム校は2026年8月24日、ドバイ校は8月31日の開校です。

項目 内容
学校名 Queen Elizabeth’s School, Dubai Sports City
開校日 2026年8月31日
所在地 ドバイ・スポーツシティ地区
設立・運営 GEDU Global Education(教育面の指導とブランドはQE Barnet)
初年度の学年 Nursery〜Year 8(段階的にYear 13まで拡大予定)
カリキュラム イングランドのナショナル・カリキュラムが基礎。GCSE/IGCSE、A levelへ進む計画
年間授業料(2026-27年度) AED 93,500〜136,604(KHDA承認額)

The Nationalは、校舎の将来の収容人数を2,500人と報じています。なお、同紙の2026年7月26日の記事では約2,000人とされており、数字には幅がある点に注意が必要です。

背景と解説

「英国公立校が開校」の正確な意味

ここがいちばん大事なポイントです。ドバイ校は、英国の公立校がそのまま海外に移ってきたわけではありません。QE Barnetは2024年9月に、教育事業者GEDU Global Educationと海外校づくりで提携すると発表しました。QE Barnetの説明では、海外校は独立した男女共学の有料校で、設立と管理運営をGEDUが担い、QE Barnetはブランドと教育面の指導を提供します。関係を図1にまとめました。

英国の公立校とドバイ校、運営会社の関係図
図1:ドバイ校はQE Barnetのブランドと教育指導、GEDUの設立・運営で成り立つ(QE Barnet公式サイト、The National 2026年8月31日より作成)

つまり、「英国の公立校と同じ学校に無償で通える」ということではなく、「英国の公立校の名前と教育ノウハウを取り入れた、ドバイの私立インターナショナルスクール」ということです。本校は男子の選抜校ですが、ドバイ校は共学で、入学方針では選抜を目的としない(non-selective)学校と説明されています。

ポイント:英国の名門校ブランドの海外校は、ブランドを貸す学校と、実際に運営する事業者が別であることが多いんです。学校説明会では「誰が運営していて、本校はどこまで関わるのか」を聞いてみてください。

ドバイの学校認可とKHDA

ドバイの私立学校は、KHDA(ドバイ知識・人材開発庁)が認可や学校評価を担当しています。QE Barnetによると、ドバイ校は2025年10月にKHDAの初期承認を受けました。KHDAの学校一覧にも掲載があります。

ドバイでは、KHDAが学校を検査して評価を公表する仕組みがあり、学校選びの目安にするご家庭も多いですよね。ただ、開校したばかりの学校には当然まだ実績がありません。検査の状況はKHDAのサイトで確認してみてください。

英国式カリキュラムとIBの違い

ドバイ校のカリキュラムは、イングランドのナショナル・カリキュラムを基礎に、UAEの要件であるアラビア語やイスラム教育、道徳教育、UAE社会科を組み込むと説明されています。中学・高校段階では、16歳前後でGCSE/IGCSE、18歳前後でA levelという試験を受ける英国式の流れです。

IBのディプロマ(DP)は6科目とコア(TOK・EE・CAS)を幅広く学ぶのに対し、A levelは3〜4科目程度に絞って深く学ぶのが一般的です。ドバイにはIB校も英国式校もあるので、帰国後や大学進学の見通しに合わせて比べるのがおすすめです。

保護者への影響と今できる対応

学年と費用を確認する

初年度の受け入れはNurseryからYear 8までです。Year 9以降は、学年が上がるにつれて順次開設される計画なんです。学年構成と費用を図2にまとめました。

ドバイ校の学年構成と2026-27年度の費用
図2:学年の広がりと初年度の費用(学校公式サイトの2026-27年度料金表・入学方針より作成)

学校公式の2026-27年度料金表では、年間授業料はKHDA承認額でAED 93,500〜136,604です。創立年度の家庭向けに25%の割引があり、割引後はAED 70,125〜102,453とされています。ほかに申込料AED 500(税込525)と、入学確定時にAED 7,000の前払金(初学期の授業料に充当)が必要です。会社の教育費補助の上限と照らし合わせておくと安心ですね。

注意:25%割引は創立年度の家庭向けの条件です。翌年度以降の授業料や、割引が続くかどうかは、必ず最新の料金表と契約書で確認してください。The Nationalの記事では下限をAED 93,000と表記していますが、ここでは学校の料金表の金額を記載しています。

入学の流れ

学校の入学方針(2026-27年度)によると、低学年は集団での観察評価、Prep(7〜11歳)とSenior(11歳以上)はCAT4という認知能力テストと読み書き・計算の評価を行います。合否を競う試験というより、学力や準備状況を把握するためのものと説明されています。

新設校を選ぶときのチェックリスト

  • 学年の開設時期:お子さまの在籍予定期間中に、上の学年(GCSE・A level)が開設されるか
  • 運営体制:運営事業者と本校の関わり方、校長や教員の採用状況
  • 評価の有無:KHDAの検査・評価の公表状況を確認し、見学や説明会でも授業の様子を確かめる
  • 費用の将来:割引終了後の授業料、学年が上がったときの金額
  • 帰国後の接続:日本の帰国生入試や海外大学進学で、英国式の成績がどう扱われるか

The Nationalによると、同校の学級人数の上限はFoundation Stageで16人、学校全体では最大20人です。実際の学級人数と教員配置は学校に確認してください。お子さまの性格や、駐在期間の見通しに合わせて判断するのが良いのではないでしょうか。

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まとめ

  • 開校: 2026年8月31日、ドバイ・スポーツシティ地区にQueen Elizabeth’s School, Dubai Sports Cityが開校
  • 運営: ロンドンの公立校QE Barnetのブランドと教育指導のもと、GEDU Global Educationが設立・運営する共学の有料校
  • 学年: 初年度はNursery〜Year 8。Year 13まで段階的に拡大予定
  • 費用: 2026-27年度の年間授業料はAED 93,500〜136,604(創立年度は25%割引あり)
  • 確認点: 上の学年の開設時期、KHDA評価の状況、割引後の費用を必ず確認

出典・参考リンク

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