「オンライン留学で十分」は5.0%、高校生・大学生が現地体験を重視する理由と家庭での比較の軸

費用や時間に問題がない場合に希望する留学形態の割合 IB最新ニュース

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。

「留学はさせてあげたい。でも費用も時間もかかるし、オンライン留学でも十分なのでは?」と迷っているご家庭は多いのではないでしょうか。円安や物価高が続くなかで、自宅から海外の先生とつながれるオンライン留学は、とても現実的な選択肢に見えますよね。

そんななか、2026年8月31日に、高校生・大学生300人を対象にした留学意識調査の結果が公表されました。費用や時間に問題がない場合に「オンライン留学で十分」と答えたのは5.0%にとどまり、若い世代は「現地でしかできない経験」を重く見ていることがわかりました。

この記事では、調査の中身を整理したうえで、現地留学とオンライン留学をご家庭で比べるときの判断軸を一緒に考えていきますね。

ニュースの概要

今回の調査を発表したのは、オーストラリア留学支援サービス「Mirai Bridge」を提供するラグザス株式会社です。プレスリリース配信サービスのPR TIMESで2026年8月31日に公表され、毎日新聞のサイトでも見出しが紹介されていました。調査の基本情報は次のとおりです。

項目 内容
発表主体 ラグザス株式会社(サービス名「Mirai Bridge」)
発表日 2026年8月31日
調査期間 2026年8月13日〜8月17日
対象・人数 全国の高校生・大学生300人
方法 インターネット調査

まず「費用や時間に問題がない場合、どんな留学をしたいか」という質問(複数回答)では、「短期留学したい」が37.3%で最多でした。続いて「行きたくない」が26.7%、「長期留学したい」が22.0%、「語学研修だけ行きたい」が21.0%。そして「オンライン留学で十分」は5.0%でした。図1にまとめました。

費用や時間に問題がない場合に希望する留学形態の割合
図1:費用・時間に問題がない場合の希望(ラグザス「Mirai Bridge」調査、PR TIMES 2026年8月31日より作成)

次に、留学に「非常に価値がある」「やや価値がある」と答えた253人に理由を尋ねたところ(複数回答)、「現地でしかできない経験がある」が60.9%と突出しました。「異文化交流ができる」44.3%、「コミュニケーション能力が身につく」42.3%、「英語を実際に使う環境だから」32.4%、「AIでは体験は代替できない」23.7%と続きます(図2)。

留学に価値を感じる理由の割合
図2:留学に価値を感じる理由(ラグザス「Mirai Bridge」調査より作成)

読み解くときの注意:この調査は留学支援サービスを運営する企業によるもので、対象は300人です。また「費用や時間に問題がない場合」という仮定の質問なので、実際に選ぶ留学の形とは異なる可能性があります。傾向をつかむ参考として受け止めるのがよさそうです。

背景と解説

興味深いのは、「行きたくない」が26.7%いる一方で、希望する人の中では短期留学が最も多かった点です。実はこれ、実際の留学の姿とも重なっています。

日本学生支援機構(JASSO)の「2024(令和6)年度日本人学生留学状況調査」によると、国内の大学等が把握した、2024年度中に留学を開始した日本人学生は91,054人でした。このうち1か月未満の留学が60,301人と、全体のおよそ3分の2を占めています。1年以上の留学は1,793人です。つまり、この調査で把握された留学では、1か月未満の短期が約3分の2を占めているということなんです。

国も留学の後押しを続けています。政府の教育未来創造会議は第二次提言(J-MIRAI)で、2033年までに日本人学生の海外留学者数50万人を目指すとしています。また文部科学省の「トビタテ!留学JAPAN」は、2023〜2027年度の第2ステージで高校生等と大学生等を対象にした返済不要の奨学金を用意しています。高校生等向けの2027年度(第12期)募集要項は2026年10月に公開予定と案内されています。

ポイント:調査で上位に挙がった「異文化交流」「現地でしかできない経験」は、国際バカロレア(IB)が大切にする国際的な視野や、教室の外での体験学習とも通じる考え方です。語学力だけでなく、体験から何を学びたいかを親子で考える視点にもつながりますよね。

とはいえ、オンライン留学に意味がないというわけではありません。自宅から参加できるので、部活動や定期テストと両立しやすく、渡航費や滞在費もかかりません。英語で話すことへの抵抗感を減らす「助走」として活用するご家庭もあります。今回の調査は、オンラインを否定したというより、「それだけでは得られないものがある」と学生自身が感じていることを示した結果といえそうです。

保護者への影響と今できる対応

では、現地留学とオンライン留学、ご家庭ではどう比べればよいのでしょうか。ここでは調査結果を踏まえて、判断の軸を整理してみます。

まず目的です。英語の会話量を増やしたい、苦手を克服したいという段階なら、オンラインでも積み上げは可能です。一方で、調査で多くの学生が挙げた「異文化の中で暮らす経験」や「英語を使わざるを得ない環境」は、現地に行ってこそ得られるものといえます。

次に費用と期間です。現地留学は渡航費や滞在費がかかりますが、JASSOの調査で把握された留学では1か月未満が約3分の2を占めています。いきなり長期でなく、短期から始めることも選択肢の一つです。奨学金制度の募集時期も確認しておきましょう。

海外駐在中のご家庭の場合は、すでに現地で暮らしていること自体が大きな体験になっています。そのうえで、帰国後に国内の大学や海外大学へ進むときに、その経験をどう言葉にして伝えるかを親子で整理しておくと、留学の選択肢もより具体的に見えてくるのではないでしょうか。

そしてお子さんの気持ちです。「行きたくない」と答えた学生が約4人に1人いたように、無理に押し出すと逆効果になることもあります。オンラインで海外の人と話す経験が、「行ってみたい」という気持ちのきっかけになることもあるんです。

  • 留学の目的(語学力・異文化体験・進学準備)を親子で言葉にしたか
  • オンラインで「練習」、現地で「実践」という組み合わせを検討したか
  • 短期・長期それぞれの費用と、学校生活・受験との兼ね合いを確認したか
  • トビタテ!留学JAPANなど奨学金の募集時期を公式サイトで確認したか
  • 海外駐在中のご家庭は、帰国後の進路と留学経験のつながりを考えたか

注意:奨学金の条件や締め切りは年度ごとに変わります。記事の情報は2026年9月29日時点のものなので、応募前には必ず最新の募集要項を確認してください。

【PR】お子さまの学びをサポートするサービス

U-GAKU(国内・海外留学)
国内留学・海外留学の相談ができる留学サービスです。無料のオンライン個別相談を申し込めます。

国内・海外留学を無料相談で確認する

Speak(スピーク)
AIを相手に英語を話して練習できる、スピーキング特化の英会話アプリです。お子さまの英語学習を支える保護者の方が、学校とのやりとりや面談に向けてすき間時間に話す練習をするのに使えます。

保護者の英語練習に、AI英会話アプリ「Speak」の7日間無料体験を見る

当サイトはアフィリエイトプログラム(A8.net・もしもアフィリエイト・バリューコマース・楽天アフィリエイト等)に参加しています。リンク経由でお申し込み・ご購入いただくと当サイトに報酬が支払われる場合がありますが、掲載内容・順位に影響はありません。

まとめ

  • オンラインで十分は少数: 費用・時間に問題がない場合、「オンライン留学で十分」は5.0%でした
  • 最多は短期留学: 希望で最も多かったのは短期留学(37.3%)で、実際の留学も1か月未満が主流です
  • 重視されるのは現地体験: 価値を感じる理由の1位は「現地でしかできない経験」(60.9%)でした
  • 比較の軸は目的・費用・本人の意欲: オンラインと現地を組み合わせる考え方も有効です
  • 調査の性格にも注意: 留学支援企業による300人規模の調査として、参考程度に受け止めましょう

出典・参考リンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました