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「子どもの英語力を伸ばしたいけれど、学校でどんな取り組みをしているのか、外からはなかなか見えない」と感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。英検は身近でも、TOEFLとなると「留学する人が受けるテスト」というイメージが強いかもしれません。
そんな中、TOEFLテストを運営するETSの日本法人が、茨城県ひたちなか市の茨城県立勝田中等教育学校を、教育機関向けの「TOEFL iBT Open Possibilitiesプログラム(通称:TOPプログラム)」のSTAGE 3に認定したと発表しました。公立の中等教育学校としては初めてのSTAGE 3認定とされています。
この記事では、発表の中身と、TOEFLを学年に合わせて使い分ける同校の取り組み、そして英語教育を重視して学校選びをしたいご家庭が確認しておきたいポイントを、公式に発表されている情報をもとに整理しますね。
ニュースの概要
2026年10月1日、ETS Japan合同会社(TOEFLテスト日本事務局)がPR TIMESでプレスリリースを公開しました。それによると、ETS Japanは2026年8月18日に勝田中等教育学校をTOPプログラムのSTAGE 3に認定し、同校で認定式を行いました。認定式では、下山田芳子校長らに認定証と認定ペナントが手渡されています。発表日(10月1日)と認定日(8月18日)が違う点には注意してくださいね。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表主体 | ETS Japan合同会社(TOEFLテスト日本事務局) |
| 発表日 | 2026年10月1日(PR TIMES) |
| 認定日・認定式 | 2026年8月18日、同校にて |
| 認定校 | 茨城県立勝田中等教育学校(茨城県ひたちなか市足崎) |
| 認定段階 | TOPプログラム STAGE 3(公立中等教育学校で初とされる) |
プレスリリースによると、同校は開校以来TOEFL PrimaryとTOEFL Juniorを活用してきました。今後はTOPプログラムの生徒向け講座や教員研修も活用し、TOEFL Junior・PrimaryからTOEFL iBTへの接続を見据えた環境づくりを進める方針とされています。なお、同校でTOEFL iBTを何人が受験しているかといった数値は、リリースには書かれていません。認定の関係と学年ごとのテストの使い分けを図1に整理しました。

背景と解説
TOPプログラムとは
TOEFLテスト日本事務局の公式ページによると、TOPプログラムは留学などを通じたグローバル人材の育成を支援するため、2025年10月に創設された教育機関向けのプログラムです。対象は中学校・高等学校・大学などで、参加費は無料とされています。
支援の内容としては、TOEFL iBTの受験料割引、公式教材の割引、学生・教職員向けの説明会、対策講座の支援、スコア管理サービスなどが挙げられています。つまり、学校単位でTOEFLに取り組みやすくするための「応援の仕組み」ということです。ただし、支援はプログラムの実績や学校のニーズに応じて提供される形で、すべての参加校が同じ特典を受けられるわけではありません。
STAGE 1から3までの段階があり、段階的なサポートがあると説明されています。ただ、どんな実績でどのSTAGEに認定されるのかという具体的な基準は、公式ページでは数値として公開されていません。公式ページのSTAGE 3実績校には、鷗友学園女子中学高等学校、埼玉県立和光国際高等学校、早稲田大阪高等学校、AICJ高等学校、関西創価高等学校などが並んでいます。
ポイント:TOPプログラムは学校が参加する仕組みで、STAGE 3は「段階が進んだ学校」という位置づけです。ただし認定の数値基準は公表されていないため、「STAGE 3だから生徒のスコアが何点以上」という読み方はできません。
勝田中等教育学校はどんな学校?
勝田中等教育学校は、茨城県立勝田高等学校を改編して2021年4月に開校した県立の中等教育学校です。中等教育学校は中学と高校の6年間を1つの学校で学ぶ仕組みで、1〜3年次が前期課程、4〜6年次が後期課程にあたります。プレスリリースによると、2026年度に初めて1年生から6年生までがそろいました。
学校公式サイトでは「TOEFLを軸とした英語教育」を掲げ、1・2年次にTOEFL Primary、3・4年次にTOEFL Juniorを活用すると説明しています。学年に合わせて難易度の違うテストを使い分け、その先にiBTを見据える、という段階的な設計なんです。
このほか、文部科学省のWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業の拠点校(令和6〜8年度)にも採択されています。プレスリリースでは、教育の特色として「未来探究」とGCP(グローバル・コンピテンス・プログラム)が挙げられ、イマージョン教育、台湾でのフィールドスタディ、留学生の受け入れにも触れています。茨城県教育委員会によると、2026年度からは1年次の全クラスで音楽・美術・技術家庭・体育を英語で学ぶイマージョン教育が始まり、専任のALT2名が配置されています。
当ブログはIB(国際バカロレア)を中心に扱っていますが、同校は文部科学省IB教育推進コンソーシアムの認定校一覧(2026年6月30日時点)には掲載されていません。IBのプログラムとは別の形で、TOEFLを軸に国際教育を進めている学校だと理解しておくとよいですよね。
TOEFL iBTは2026年1月にスコアの表し方が変わった
ETSの公式案内によると、2026年1月21日以降に受験したTOEFL iBTでは、4技能それぞれと総合点が1〜6の0.5刻みで報告されるようになりました。2年間の移行期間中は、従来の0〜120の尺度に相当する総合点も併記されます。昔のスコア感覚のまま情報を見ると戸惑うこともあるので、目標スコアを考えるときはどちらの尺度か確認しておきたいところです。
保護者への影響と今できる対応
今回のニュースは、TOEFLに学校ぐるみで取り組む公立校が増えつつあることを示す一例といえそうです。英語力を伸ばしたいご家庭にとっては、学校選びで「英語の授業時間数」だけでなく、どんな外部試験を、どの学年で、どう使っているかを見る視点が役に立ちます。
- 外部試験の使い方:TOEFL Primary・Junior・iBT、英検など、どの試験を何年生で受けるのか
- 受験料・教材の負担:学校での団体受験か、個人申込みか。割引の有無は学校に確認を
- 英語で学ぶ授業:イマージョン授業や留学生との交流が、どの学年・教科であるのか
- 海外研修・留学:希望制か全員参加か、行き先や費用は年度ごとに変わることも
- 進路の支援:海外大学進学の相談体制があるか(同校の公式サイトは海外大学進学支援を掲げています)
勝田中等教育学校への入学を考えているご家庭は、日程も確認しておきましょう。茨城県教育委員会の実施要項によると、令和9年度(2027年4月入学)の募集定員は105人です。2027年4月に1年生になるのは、いま(2026年度)小学6年生のお子さんです。

図2にまとめたように、Web出願の志願者情報の入力は2026年10月9日から11月20日まで、出願書類の受付(郵送)は12月1日から3日まで、選抜検査は2027年1月9日、合格発表は1月21日です。
注意:出願書類は受付期間内の必着で、持参はできないとされています。郵送方法などの細かな条件は、必ず茨城県教育委員会の実施要項の原文で確認してください。また、海外研修の行き先などは年度によって変わる場合があります。
「うちの子にTOEFLはまだ早いかな」と感じる場合でも、TOEFL Primaryのように小中学生向けのテストがあることを知っておくだけで、英語学習の目標の立て方が変わってくるかもしれません。学校説明会では、外部試験の結果を授業の改善や生徒の目標づくりにどう生かしているかを質問してみるのもおすすめです。
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まとめ
- 認定の発表:ETS Japanが2026年10月1日、勝田中等教育学校をTOPプログラムSTAGE 3に認定したと発表(認定式は8月18日)
- 公立中等教育学校で初:同プログラムで公立の中等教育学校として初のSTAGE 3認定とされています
- 学年ごとのTOEFL活用:1・2年次はTOEFL Primary、3・4年次はTOEFL Junior。今後はiBTへの接続を見据える方針
- STAGEの基準は非公開:認定の数値基準は公式ページで公表されていないため、生徒のスコア水準とは切り分けて見ることが大切です
- 入試日程:令和9年度の募集定員は105人、選抜検査は2027年1月9日。詳細は県の実施要項で確認を
出典・参考リンク
- PR TIMES(ETS Japan合同会社): 茨城県立勝田中等教育学校を「TOEFL iBT Open Possibilitiesプログラム(通称:TOPプログラム)」STAGE 3に認定(2026年10月1日)
- TOEFLテスト日本事務局: TOEFL iBT TOPプログラム(2026年10月2日確認)
- 茨城県立勝田中等教育学校: グローバル教育(2026年10月2日確認)
- 茨城県教育委員会: 令和8年5月 教育長定例記者会見(2026年10月2日確認)
- 茨城県教育委員会: 令和9年度茨城県立中学校及び茨城県立中等教育学校の入学者選抜実施要項(2026年10月2日確認)
- 文部科学省: 令和6年度WWL拠点校の取組(2026年10月2日確認)
- 文部科学省IB教育推進コンソーシアム: 認定校一覧(2026年10月2日確認)
- ETS: TOEFL iBT Score Breakdown(2026年10月2日確認)


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