※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。
「海外の大学に行きたい」と子どもが言い出したとき、「日本の高校を出たあと、そのまま入学できるの?」と気になる保護者の方は多いのではないでしょうか。海外大学の募集ページを見ると、よく出てくるのが「ファンデーションコース(Foundation)」という言葉です。
2026年8月27日には、「UCSI大学 In Japan代表×優木まおみさん対談_パート2 留学前に知っておきたい『ファンデーションコース』とは?」という見出しの対談コンテンツが、Google ニュース経由で配信されました。この記事では、その見出しをきっかけに、ファンデーションコースの仕組みと、どんなご家庭に向いているのかを、大学などの公式情報をもとに整理します。
IBディプロマを目指しているご家庭にとっても、「うちの子には必要なの?」を判断する材料になるはずです。
ニュースの概要
見出しに登場する「UCSI大学 in Japan」は、マレーシアの私立大学 UCSI University のファンデーションコースを日本国内で受講できる教育拠点です。東京都新宿区にあり、イングリッシュイノベーションズ株式会社が運営しています。同社の代表取締役で学校長の大塚庸平さんが、対談の「代表」にあたるとみられます。
なお、配信された対談そのもの(元の動画や記事)は、2026年10月2日時点で確認できませんでした。そのため対談の発言内容には触れず、ここでは同校の公式サイトで確認できる事実をまとめます。
| 項目 | 公式サイトで確認できた内容 |
|---|---|
| 名称 | UCSI大学 in Japan(UCSI University in Japan) |
| 運営 | イングリッシュイノベーションズ株式会社(東京都新宿区) |
| 本校 | UCSI University(マレーシア・クアラルンプール、1986年創立の私立大学) |
| 課程 | 1年間のファンデーションコース(大学準備課程) |
| 開校 | 2026年4月に33名が入学。2026年5月1日に開校記念式典を開催 |
公式の開校報告によると、式典では全国18校の中学校・高等学校と提携協定を結んだとされています。また、9月入学予定者を含めると初年度は約60名が在籍する予定だと説明しています。
背景と解説
ファンデーションコースとは
ファンデーションコースは、海外の大学の学士課程(学部)に進む前に学ぶ原則1年の準備課程です。アカデミック英語や、専攻に必要な基礎科目、レポートの書き方などを学びます。つまり、「大学の授業についていくための土台づくりの1年」ということです。学士号が出る課程ではありません。
なぜ日本の高校卒業だと必要になることがあるの?
ポイントは教育年数の違いです。英国では、大学に入るまでを13年の教育として扱う大学があります。日本は小学校から高校まで12年なので、1年足りない計算になるんです。
たとえば英国のリーズ大学は、International Foundation Year を「12年の教育と、英国の13年の教育をつなぐ課程」と説明しています。ボーンマス大学は日本の学生向けのページで、日本の高校卒業証明書を持つ人には通常ファンデーションが必要としています。ただし、扱いは大学や専攻によって違うため、「日本人は全員必要」というわけではありません。
IBディプロマを取ると何が違う?
マンチェスター大学は、13年未満の教育を受け、AレベルやIBディプロマを持たない学生にファンデーションが必要になる場合がある、と説明しています。言いかえると、IBディプロマは学士課程に直接出願できる資格として扱われることが多いということです。メルボルン大学(オーストラリア)やモナシュ大学マレーシア校も、学部ごとにIBの必要スコアを公表しています。たとえばモナシュ大学マレーシア校の理学士(Bachelor of Science)は28点です。
ここで覚えておきたいのは、「出願できる」と「合格できる」は別だということです。IBのスコアや科目、英語の条件は専攻ごとに決まっています。図1に、日本の高校卒業とIBディプロマの場合の進み方の違いをまとめました。

ポイント:ファンデーションコースは「日本の高校卒業から海外の学部へ進むための橋」です。IBディプロマを取得するお子さんは、この橋を使わずに直接出願できる場合があります。
保護者への影響と今できる対応
UCSI大学 in Japanの2027年度募集要項
日本国内で受講できるファンデーションの一例として、UCSI大学 in Japanの2027年度募集要項を見てみましょう(図2)。
- 出願要件:高校を卒業または卒業見込み(高卒認定・国際バカロレア・Aレベルなど同等資格も可)、高校の成績がGPA5段階で2.5以上、英語はIELTS 5.0・TOEFL iBT 45点・英検2級以上のいずれか
- 英語が足りない場合:学内の「プレファンデーションコース」を受けてから進む方法が案内されています
- 入学時期・定員:2027年4月・9月入学、定員80名(東京校)
- 学費:授業料RM42,000、入学金RM4,200、施設使用料RM3,300。公式サイトは1RM=40円で換算した参考額として、それぞれ1,680,000円、168,000円、132,000円と示しています。教材費は別途です
- 出願料:通常15,000円のところ、2027年度は無料と表示されています

2026年10月時点の高校3年生は、2027年4月入学を検討できます。既卒者や高校卒業と同等の資格を持つ方も、成績・英語などの出願要件を満たせば対象です。募集期間は第一次が2026年8月1日〜9月30日、第二次が2026年10月1日〜2027年1月31日、第三次が2027年2月1日〜3月31日です。9月入学向けの第四次・第五次は2027年4月1日〜7月6日となっています。
修了後の進路について、公式サイトはUCSI本校の学士課程へ進む「1+3」の形などを紹介しています。提携校への進学は「所定の条件(出席率・成績・英語スコア等)を満たした場合に保証」と書かれている一方で、各大学の入学審査は独立していて、合否は各大学が決めるとも説明しています。
確認しておきたいこと:UCSI大学 in Japanは株式会社が運営する教育拠点で、文部科学省の「外国大学等の日本校」の指定一覧(2026年7月29日時点)には掲載されていないとみられます。修了によって日本の学位や称号が得られるという説明も確認できませんでした。修了で得られるものと、それがどの大学の出願でどう扱われるかは、説明会などで具体的に確かめておくと安心です。
ファンデーションが向きやすいご家庭
- 日本の高校(一条校)を卒業して、英国などの学部への進学を考えている
- 英語で授業を受けることに不安があり、1年かけて準備したい
- いきなり海外で生活する前に、国内で準備期間を取りたい
一方で、IBディプロマやAレベルを取る見込みのお子さんは、志望大学に直接出願できるかを先に確かめるのがおすすめです。1年分の学費と時間を節約できる可能性があるからです。図3に、検討前の確認ポイントをまとめました。

- 修了後に進める大学・専攻と、その条件(成績・英語)
- 志望大学が日本の高校卒業でファンデーションを求めているか
- 入学時の英語要件と、進学先の英語要件は別もの
- 授業料・入学金・施設使用料の合計(参考額で1,980,000円)に教材費を加えた総額と、為替による円額の変動
- 修了で得られる資格と、日本の学位・称号との違い
【PR】お子さまの学びをサポートするサービス
留学情報館
留学の相談・手配を行う留学エージェントです。無料カウンセリングを申し込めます。
当サイトはアフィリエイトプログラム(A8.net・もしもアフィリエイト・バリューコマース・楽天アフィリエイト等)に参加しています。リンク経由でお申し込み・ご購入いただくと当サイトに報酬が支払われる場合がありますが、掲載内容・順位に影響はありません。
まとめ
- ファンデーションとは: 海外大学の学部に進む前の、原則1年の準備課程です
- 必要になる理由: 英国では13年の教育を前提とする大学があり、日本の高校卒業(12年)だと求められる場合があります
- IBディプロマとの関係: IBディプロマは直接出願できる資格として扱われることが多く、ファンデーションが要らない場合があります
- 国内で受ける選択肢: UCSI大学 in Japanは2026年4月から東京で受講でき、2027年度は4月・9月入学で80名を募集しています
- 確認すること: 進学先の条件、費用の総額、修了で得られる資格を、出願前に具体的に確かめましょう
出典・参考リンク
- UCSI大学 in Japan: 公式サイト トップページ(2026年10月2日確認)
- UCSI大学 in Japan: 募集要項 2027年度入学(2026年10月2日確認)
- UCSI大学 in Japan: 卒業後の進路(2026年10月2日確認)
- UCSI大学 in Japan: UCSI大学 in Japanが正式開校、マレーシア政府関係機関も来賓出席(2026年5月)
- 文部科学省: 外国大学等の日本校の指定一覧(2026年10月2日確認)
- University of Leeds: About the International Foundation Year(2026年10月2日確認)
- University of Manchester: Foundation courses for international students(2026年10月2日確認)
- Bournemouth University: Entry requirements for Japanese students(2026年10月2日確認)
- University of Melbourne: Recognised VCE-equivalent qualifications(2026年10月2日確認)
- Monash University Malaysia: Bachelor of Science entry requirements(2026年10月2日確認)


コメント