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「夫の赴任先がベンガルールに決まったけれど、子どもの学校はどうしよう」「インドにIBの学校ってどのくらいあるの?」。インド駐在が決まったご家庭や、これから帰国を控えているご家庭では、こんな心配が頭から離れないのではないでしょうか。
そんな中、インドの英字紙The Times of Indiaが2026年10月8日、ベンガルール(旧称バンガロール)のIB World School(国際バカロレア認定校)が、この5年で27校から41校に増えたと報じました。増え方は約52%で、インドの都市ではムンバイに次ぐ数だそうです。
この記事では、報道の中身と、IB校が増えている背景、そしてベンガルールで学校を選ぶご家庭が確認しておきたいことを、順番にお話ししますね。数字は報道によるものと、IB公式サイトで確認できたものを分けて書いていきます。
ニュースの概要
The Times of Indiaのベンガルール版は、2026年10月8日(インド時間23時58分)に「27 to 41: Bengaluru adds 52% more IB schools in five years」という記事を掲載しました。記事は、ベンガルールのIB World Schoolが「過去5年間」で27校から41校になったとし、その根拠を「IBのデータによる」と書いています。
| 項目 | 報道の内容 |
|---|---|
| 媒体・掲載日 | The Times of India(2026年10月8日) |
| ベンガルールのIB校 | 過去5年で27校から41校へ(約52%増) |
| インド全体のIB校 | 204校から287校へ |
| 主な都市の校数 | ムンバイ49校、ベンガルール41校、ハイデラバード30校、チェンナイ18校、グルガオン16校、プネー14校など |
| カルナータカ州の状況 | ベンガルール以外のIB校はマイソール(マイスール)の1校のみと記載 |
| データの出典 | 記事は「IBのデータ」と記載。集計日や基準年は書かれていない |
27校から41校への増加は14校で、計算すると約51.9%増になります。見出しの「52%」はこれを四捨五入した数字ですね。ただし、記事は「過去5年」と書いているだけで、27校を数えたのが何年なのかは明記していません。図1では「約5年前」としてまとめました。

数字の読み方に注意:報道ではインド全体のIB校は287校ですが、IB公式サイトのインド紹介ページには274校、IB公式の学校検索でインドを選ぶと279校と表示されました(いずれも2026年10月9日確認)。集計した時期や数え方が違う可能性がありますが、理由は確認できていません。この記事の都市別の数字は「報道による数字」として読んでくださいね。
都市ごとの数を並べたのが図2です。ベンガルールはムンバイに次ぐ2番目で、3番目のハイデラバード(30校)とは11校の差があります。

背景と解説
IT産業の成長と「戻ってきた駐在員」
ベンガルールは、IT企業が集まる都市として知られています。記事では、ベンガルールのインターナショナルスクール「The International School Bangalore」の創設者であるK・P・ゴパルクリシュナ氏が、学校を始めたきっかけを語っています。インドの経済開放とIT産業の成長で、海外で働いていたインド人が帰国したものの、子どもに合う学校が見つからなかった、というお話です。
つまり、海外から戻ってくる家庭や、国をまたいで動く家庭にとって、「どの国に行っても通じる学び」へのニーズがもともと強い街だということです。インド国際学校協会(The Association of International Schools of India)のサイード・スルタン・アフメド会長も、ベンガルールの国際性を背景に、教育制度をまたいで移動できることは多くの家庭にとって「実用上の必要」だと話していると報じられています。
保護者が求めるようになった「考える学び」
記事では、保護者が手に入れられる情報や選択肢が増え、いろいろな教育のかたちを受け入れる土壌ができたことも、増えた理由として挙げられています。IB校を選んだ保護者のコメントとして、全人的な教育、批判的思考、暗記に頼りすぎない学び、早い時期から研究に触れられることが紹介されていました。
また、Indus International Schoolのサロジニ・ラオ氏(記事では校長と紹介)は、開校当時、IBは海外大学への「パスポート」のように見られていたと振り返っています。今は大学進学だけでなく、IBの柔軟さを生かして子どもの力を伸ばす点を伝えたい、と話しているそうです。
IBの日本・南アジア担当者「大都市だけではない」
IBで南アジアと日本を担当するアシシュ・トリヴェディ氏は、IB教育への関心はもう大都市だけのものではない、と記事の中で語っています。一方で記事は、カルナータカ州ではベンガルール以外のIB校がマイソールの1校だけで、農村部には教育を支える環境が整っていないことが、ベンガルールに集中する一因だとも書いています。異なる教え方に対応できる教員や学校のリーダーが足りず、それが教育の質やコストにも影響している、という指摘も紹介されていました。
ポイント:インドの学校には、CBSE(中央中等教育委員会)やCISCE、州の教育委員会など、国内の試験制度に沿った学校が多くあります。IBはそれとは別の国際的なプログラムです。インドの大学団体AIU(Association of Indian Universities)は、IBのディプロマ・プログラム(DP)をインドの12年生修了相当と認めていて、2021年にはキャリア関連プログラム(CP)も、所定の条件を満たす場合に同等と認められたとIB公式サイトが伝えています。
ちなみにIB公式サイトのインド紹介ページでは、プログラム別にPYP(3〜12歳対象)182校、MYP(11〜16歳対象)87校、DP(16〜19歳対象の2年間のプログラム)197校と掲載されています(2026年10月9日確認)。DPを置く学校が多いのが特徴ですね。なお、実際にどの学年でどのプログラムを提供しているかは学校ごとに異なるため、各校で確認してください。
保護者への影響と今できる対応
IB校が増えたということは、ベンガルールに赴任するご家庭にとっては「選べる学校が増えた」ということです。ただ、学校が増えるほど、どこを選べばいいのか迷ってしまいますよね。ここでは、日本人家庭ならではの確認ポイントを整理します。
ベンガルールに日本人学校はない
まず知っておきたいのは、文部科学省が認定している在外教育施設の一覧で、インドの日本人学校はニューデリー日本人学校とムンバイ日本人学校の2校だということです(2026年4月1日時点の一覧)。ベンガルールには全日制の日本人学校がありません。
その代わり、外務大臣が指定した補習授業校として「バンガロール補習授業校」があります。外務省の一覧では、在ベンガルール日本国総領事館の管轄で、指定日は2023年3月29日です。学校の案内によると、バンガロール日本人会が設置しています。補習授業校は、平日は現地の学校やインターナショナルスクールに通いながら、日本語や国語などを学ぶ場です。
ここが大切:ベンガルールでは、平日の学校はインターナショナルスクールや現地校から選ぶことになります。帰国後に日本の学校へ戻る予定があるなら、日本語の学習をどう続けるかを、学校選びと同時に考えておくと安心です。
学校を選ぶときのチェックリスト
確認したいポイントを図3にまとめました。

- 認定状況を自分で確認する:IB公式サイトの学校検索(Find an IB World School)で、校名と、どのプログラム(PYP・MYP・DP・CP)の認定を受けているかを確かめましょう。「IB校」と紹介されていても、すべての学年がIBとは限りません。
- 在籍期間とプログラムの区切り:赴任が何年続くか、帰国するのは何年生のときかで、選ぶべき学校は変わります。DPは2年間のプログラムなので、途中で帰国する可能性がある場合は特に注意が必要です。
- 日本語の学習:補習授業校との両立ができるか、通学の距離や負担も含めて考えておきたいところです。
- 帰国後の進路:日本の中学・高校・大学でIBの成績や海外での学びをどう評価してもらえるかは、学校ごとに違います。志望先の募集要項を早めに確認しましょう。
- 費用:学費や入学金は学校ごとに大きく違います。会社の教育費補助がどこまで出るかも、人事担当の方に確認しておくと安心です。
選べる学校が増えた分、比べる手間も増えます。学校見学やオンライン説明会で、IBの授業を担当する先生の体制や、卒業生の進路などを質問してみるのがおすすめです。
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まとめ
- 報道の内容: The Times of India(2026年10月8日)によると、ベンガルールのIB校は5年で27校から41校に増え、ムンバイに次ぐインド2番目の規模です
- 数字の扱い: 報道のインド全体287校に対し、IB公式のインド紹介ページは274校。数え方の違いは未確認なので、学校ごとの確認が大切です
- 増えた背景: IT産業の成長、国をまたいで動く家庭の需要、保護者の情報や選択肢の広がりが挙げられています
- 日本人家庭の注意点: ベンガルールに日本人学校はなく、外務大臣指定の「バンガロール補習授業校」があります
- 今できること: IB公式サイトで認定状況を確認し、在籍期間・日本語学習・帰国後の進路をセットで考えましょう
出典・参考リンク
- The Times of India: 27 to 41: Bengaluru adds 52% more IB schools in five years(2026年10月8日)
- International Baccalaureate: India(国別ページ、2026年10月9日確認)
- International Baccalaureate: Find an IB World School(インドの検索結果、2026年10月9日確認)
- International Baccalaureate: Association of Indian Universities recognizes Career-related Programme(2026年10月9日確認)
- 文部科学省: 認定した在外教育施設の一覧(2026年4月1日時点)
- 外務省: 外務大臣が指定した在外教育施設(補習授業校)一覧(2026年10月9日確認)
- バンガロール補習授業校: 基本情報(2026年10月9日確認)


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