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「小学校から英語にしっかり触れさせたい」「受け身ではなく、自分で考えて調べる力を育ててほしい」――小学校受験を考え始めると、こうした願いと、実際にどの学校が選ばれているのかが気になりますよね。
2026年9月30日、AERA with Kids+(AERA DIGITAL)が、首都圏の私立小学校で2026年度入試に志願者数を伸ばした学校を紹介する記事を公開しました。専門家が口をそろえたキーワードは「国際系」と「探究型」、つまり「英語×探究」だったそうです。
この記事では、報道の要点を整理したうえで、英語と探究を重視するご家庭が学校選びで確かめておきたいポイントを、公式情報と照らし合わせながらお伝えします。
ニュースの概要
記事は、朝日新聞出版のムック『英語に強くなる小学校選び2027』(2026年7月31日発売)の内容を紹介するものです。幼児教室・ジャック幼児教育研究所理事の吉岡俊樹さんと、小学校受験専門サイト「お受験じょうほう」を運営するバレクセル代表の野倉学さんに取材しています。なお、記事の情報は取材当時(2026年5月)のものと明記されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 媒体・公開日 | AERA with Kids+(2026年9月30日) |
| 元になった書籍 | 『英語に強くなる小学校選び2027』(朝日新聞出版) |
| 取り上げたデータ | 首都圏私立小の2026年度 志願者数増加ランキング |
| 1位 | サレジアン国際学園小(旧・星美学園小)。前年度から志願者数が253人増 |
ランキングの1位は、2026年度から校名を変えてインターナショナルクラスを設けたサレジアン国際学園小でした。吉岡さんは、英語に加えてSTEAM教育やPBL型授業(課題を解決しながら学ぶ授業)を通じた探究学習、ミッションスクールならではの心の教育が「今どきの保護者のニーズ」を捉えていると話しています。
2位以下では、開智望小(2位)、2024年度開校の開智所沢小(3位)、開智小(10位)と、開智学園グループの3校がそろってトップ10に入りました。このほか、立教小(5位)、江戸川学園取手小(6位)、明星小(7位)、桐蔭学園小(8位)、西武学園文理小(14位)、サレジアン国際学園目黒星美小(15位)の名前が挙がっています。記事で名前が出た学校と、紹介されていた特色を図1にまとめました。

読むときの注意:記事本文で具体的な増加人数が示されているのは1位の「253人増」だけです。2位以下の人数や倍率、4位・9位・11〜13位の学校名は本文にありません。また、ランキングは「志願者が増えた人数」の順で、人気の高さや倍率の順位そのものではない点も押さえておきたいところです。
背景と解説
「英語×探究」とは何を指すのか
探究型の学びとは、先生が答えを教えるのではなく、子ども自身が問いを立て、調べ、考えをまとめて発表する学び方のことです。つまり「知識を覚える」から「知識を使って考える」へ重心を移す教育、ということなんです。
記事では、学校ごとに次のような取り組みが紹介されています。明星小は各教科に探究学習を取り入れ、高学年で「ゼミ(個人)探究」に取り組むとのこと。桐蔭学園小は2025年度から「桐蔭学園探究の時間」を始めています。英語面では、立教小に小学5年生の希望者を対象とした立教英国学院小学部での1年間の留学プログラムがあり、西武学園文理小は英語で他教科を学ぶ「イマージョン授業」を取り入れていると紹介されました。
開智学園の3校とIB(国際バカロレア)
当ブログとして特に注目したいのが、開智学園の3校です。記事では野倉さんが「開智望小は国際バカロレア(IB)認定校、新設の開智所沢小はIB候補校」と説明しています。IBの小学校段階のプログラムはPYP(プライマリー・イヤーズ・プログラム)と呼ばれ、教科の枠を越えたテーマで探究を進めるのが特徴です。
開智望小学校は、学校公式によると2018年3月26日にPYPの認定を受けています。一方、開智所沢小学校は、記事の取材時点(2026年5月)では候補校でしたが、2026年7月17日付で学校公式サイトが「PYPを提供するIB認定校として正式に認定された」と発表しました。記事の公開時点では状況が進んでいた、ということですね。
ちなみに、文部科学省のIB教育推進コンソーシアムによると、国内のIB認定校等はプログラム単位で数えて273校(2026年6月30日時点、候補校を含む)で、そのうちPYPは認定校91校・候補校36校です。
また開智学園の3校は「合同入試」を行っており、同じ日・同じ内容の試験を1回受ければ、希望した学校それぞれの合否判定を受けられます。仕組みを図2にまとめました。

ポイント:雑誌やムックの情報は取材時点のものです。IBの認定・候補の状況は変わることがあるので、最終的にはIBO(国際バカロレア機構)や文部科学省の一覧、学校公式サイトの最新情報で確認するのが安心です。
校名変更や新設が相次ぐ背景
1位のサレジアン国際学園小は2026年度に星美学園小から、15位の目黒星美小は2023年度に目黒星美学園小から校名を変えています。吉岡さんは「多様な価値観に合わせ、抜本的な学校改革に着手する私立小も増えている」と話しており、共働き家庭や国際志向の家庭が増えるなかで、学校の側も変化を打ち出している様子がうかがえます。
保護者への影響と今できる対応
「英語×探究」の学校が人気と聞くと、「うちも候補に入れるべき?」と迷うご家庭もあるのではないでしょうか。ここで大切なのは、看板の言葉ではなく中身を確かめることです。同じ「英語」でも、週に数時間の授業なのか、英語で他の教科を学ぶイマージョンなのかで、6年間の過ごし方は大きく変わります。
確認しておきたいポイントを図3にまとめました。

- 授業の形を見る: 英語の時間数、イマージョンの有無と対象教科、学年による変化を説明会で聞く
- 探究の具体例を聞く: 子どもがどんなテーマに取り組み、どう発表しているか。作品や発表の様子を見られる機会があれば参加する
- コースの違いを確認する: 国際系クラスなど複数のコースがある学校は、入試や学費がコースごとに違うことがあるため募集要項で確認する
- IBの状況は一次情報で: 認定校か候補校かは、IBOや文部科学省の一覧、学校公式サイトで確かめる
- 併願の組み方を考える: 合同入試の有無や日程の重なりを整理し、志願者が増えている学校は例年より慎重に計画を立てる
- 子どもの育ちを考える: 変化の中でも柔軟に立ち直る力(レジリエンス)を育める環境か、わが子の性格に合うかを見る
ひと呼吸おいて:野倉さんは「トレンドは移り変わるもの」と指摘し、どんな環境でも柔軟に対応できる「レジリエンス」が育めるかという視点も必要かもしれない、と話しています。人気の流れに乗るだけでなく、わが子の性格や家庭の方針に合うかを軸にしたいですね。
志願者が増えた学校は、それだけ入試が厳しくなる可能性もあります。とはいえ、倍率だけで判断せず、学校見学や説明会で「この学校で6年間過ごすわが子」をイメージできるかどうかを大事にしてみてください。
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まとめ
- 志願者増の共通点は「英語×探究」: 2026年度入試で志願者数を伸ばした首都圏私立小には、国際系と探究型の学校が目立ったと報じられています
- 1位はサレジアン国際学園小: 2026年度に校名を変えてインターナショナルクラスを設置し、志願者数は前年度から253人増えました
- 開智学園の3校がトップ10入り: 開智望小はIB PYP認定校で、開智所沢小も2026年7月にPYP認定を学校公式が発表しています
- 情報は取材時点に注意: 記事は2026年5月時点の情報。IBの状況や入試条件は最新の公式情報で確認を
- 中身と相性で選ぶ: 授業の形・探究の具体例・コースの違いを確かめ、わが子に合うかを軸に考えましょう
出典・参考リンク
- AERA with Kids+: 【小学校受験】志願者を増やした私立小学校は?「英語×探究」に集まる保護者の期待(2026年9月30日)
- 朝日新聞出版(PR TIMES): 『英語に強くなる小学校選び2027』発売のお知らせ(2026年7月31日)
- 開智所沢小学校: 国際バカロレア(IB)PYP認定校となりました(2026年7月17日)
- 開智望小学校: 国際バカロレア(2026年9月30日閲覧)
- 開智学園: 2026年度 3校合同入試のご案内(2026年9月30日閲覧)
- 文部科学省IB教育推進コンソーシアム: 認定校・候補校(2026年6月30日時点)
- サレジアン国際学園小学校: インターナショナルクラス(2026年9月30日閲覧)
- 桐蔭学園小学校: 桐蔭学園探究の時間について(2026年9月30日閲覧)
- 立教学院: 立教小学校の立教英国学院留学プログラム(2026年9月30日閲覧)


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