IBとAP、どちらを選ぶ?ローマの学校選びで比べたい違いと日本の大学入試

IBディプロマとAPのちがいを比べた図 IBプログラム解説

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。

海外赴任が決まって、現地の学校を探し始めたら「IB」と「AP」という言葉が何度も出てきた。どちらが良いのか、両方取れるのか、帰国後の進学にはどう影響するのか…って気になりますよね。特に米国系とIB系の学校が並ぶ都市では、この2つの比較が学校選びの大きな分かれ道になります。

イタリアの英語ニュースサイト The Local Italy に2026年10月20日、ローマの国際教育について「IB, AP or both?(IBか、APか、それとも両方か)」と題した記事が掲載されました。ローマのインターナショナルスクールの校長が、2つのプログラムの違いと選び方を語る内容です。

ただし、この記事は学校が費用を出した広告主提供記事(パートナー記事)です。この記事では、記事の内容を紹介しながら、IBO(国際バカロレア機構)やCollege Board、文部科学省の公式情報で確かめられる仕組みを整理し、日本の保護者が学校選びで比べたいポイントをお話ししますね。

ニュースの概要

The Local Italy の記事は2026年10月20日に掲載されました。制作は同サイトの「The Local Creative Studio」で、記事の上部に「Presented by AOSR」、末尾に広告主が費用を負担したコンテンツである旨が書かれています。つまり、中立な比較記事ではなく、学校側の考え方を伝える記事だということです。

項目 内容
掲載媒体・日付 The Local Italy(2026年10月20日)
記事の性質 広告主提供記事(Presented by AOSR)
登場する学校 American Overseas School of Rome(AOSR)
話し手 AOSR セカンダリースクール校長 Jerry Duggan氏

記事の中でDuggan氏は、APを好きな料理を選べる「ビュッフェ」、IBを決まった構成の食事が出る「カフェテリア」にたとえています。IBディプロマは通常Grade 11〜12の2年間で、6科目に加えて「知の理論(TOK)」「課題論文(EE)」「創造性・活動・奉仕(CAS)」という3つのコアを学ぶ一体型のコース。一方のAPは、興味や進路に合わせて科目を一つずつ選び、記事では一般に1年間のコースと説明されています。

AOSRについて記事は、生徒数600人超・55を超える国籍の生徒が在籍していること、2026年のIB合格率が92.3%だったこと、2026年に生徒が受けたAP試験が323件で合格率87.3%だったことを紹介しています。IBの合格率92.3%はAOSR公式サイトのIBのページにも掲載されていて、同じページでは比較対象の世界平均を81.26%としています(どの統計を使ったかはページ上では確認できませんでした)。AP試験の件数と合格率は記事が紹介した数値で、同校公式サイトのAPのページには異なる割合も載っています。集計の方法の違いは確認できていないため、数字は目安として受け止めるのがよさそうです。なお、APの「合格」は大学での単位認定を約束するものではありません。

読むときの注意:合格率などの数字は学校が示したものです。広告主提供記事なので、他校との比較や評価はご家庭ご自身で、各校の公式情報や説明会をもとに行うことをおすすめします。

背景と解説:IBとAPは何が違うの?

IBとAPは、どちらも高校段階で「大学レベルに近い学び」を提供するプログラムですが、運営団体も仕組みもまったく違います。図1にまとめました。

IBディプロマとAPのちがいを比べた図
図1:IBディプロマとAPのちがい(IBO公式、College Board公式、The Local Italy 2026年10月20日の記事より作成)

IBディプロマ(DP):2年間で「まるごと」学ぶ

IBO公式サイトによると、DPでは6つの教科群(言語と文学、言語習得、個人と社会、理科、数学、芸術)から6科目を選び、そのうち3〜4科目を上級レベル(HL)、残りを標準レベル(SL)で学びます。各科目は7点満点で、TOKとEEで最大3点が加わり、合計は45点満点です。

ディプロマが授与されるのは、合計24点以上に加えて、CASの修了などの所定の条件を満たしたときです。つまり、24点に届けば自動的に合格というわけではない、ということなんです。文系・理系を早くから分けずに幅広く学び、論文や活動まで含めて評価されるのがIBの特徴です。

AP:科目ごとに選んで試験を受ける

APは米国の非営利団体College Boardが運営するプログラムです。College Board公式の案内では、AP試験は毎年5月に行われ、スコアは1〜5の5段階。大学が単位を認めたり入門科目を免除したりするかどうか、どのスコアから認めるかは、大学ごとに決まります。College Board公式の科目一覧には43科目が掲載されています。

AOSRの記事では、Grade 11より前からAPを取れること、IBの一部の科目だけを履修することもできることが紹介されています。その一方で、フルのIBディプロマを目指しながらAPを同時にたくさん取るのは時間割の面で難しい、とも説明しています。「両方」といっても、どちらにも全力で取り組めるわけではないという点は、知っておきたいですよね。

ポイント:IBは「決まったコースを2年間まるごと」、APは「科目を選んで、1科目ずつ試験で評価」。どちらが上というより、お子さまの学び方や進路の方向に合うかどうかで考えるのが近道です。

ローマにはIBを置く学校が複数ある

IBO公式の学校検索では、ローマのAOSRのほか、Marymount International School, Rome や St George’s British International School もDP(ディプロマ・プログラム)の学校として確認できます。米国系・英国系など学校の背景によって、IBとAPのどちらを中心にしているかも変わるので、候補校ごとに確かめるのが安心です。

保護者への影響と今できる対応

日本人のご家庭にとって大事なのは、「帰国後にどう生きるか」という視点ではないでしょうか。ここは日本の制度との関係をおさえておきましょう。

日本の大学入学資格との関係

文部科学省の「大学入学資格について」では、国際バカロレア資格は日本の大学入学資格の一つとして挙げられています。一方、APのスコアそのものは入学資格として挙げられていません。海外の学校で学んだ場合は、外国で学校教育の12年の課程を修了したことなど、別の要件で入学資格を満たすかを確認することになります。

また、文部科学省のIB教育推進コンソーシアムのサイトには、IBのスコアなどを活用した入試を行う大学の一覧が掲載されています。APのスコアを出願書類としてどう扱うかは大学ごとに異なるため、志望校の募集要項で確かめるのが確実です。

注意:帰国生入試や総合型選抜の出願条件は、大学・学部・年度によって変わります。「IBを取れば有利」「APでも同じ」と決めつけず、気になる大学の最新の募集要項を早めにチェックしておきましょう。

学年のずれと、選ぶ時期

記事によると、AOSRでは進路の話し合いをGrade 8から始め、Grade 10でフルのIBにするかを考える流れです(図2)。米国式の学年表記は日本の学年とそのまま対応しないことがあり、編入時の学年は誕生日や学校の区切り方で変わります。赴任のタイミングによっては、IBの2年間の途中で帰国することもあり得るので、在籍期間の見通しも含めて学校に相談しておくと安心です。

AOSRで紹介されたGrade 8からGrade 11〜12までの進路選びの流れ
図2:記事で紹介されたAOSRの進路選びの流れ(The Local Italy 2026年10月20日の広告主提供記事より作成)

学校見学・面談で確認したいこと

  • IBディプロマ・AP・一部のIB科目のうち、どの組み合わせが選べるか
  • 日本語を学ぶ科目(言語と文学など)を置いているか、どう履修できるか
  • IBのコースの途中で転出・帰国する場合、成績や履修の証明はどうなるか
  • 合格率などの数値は、何年の・どの生徒を対象にしたものか
  • 日本の大学に進んだ卒業生の例や、進路相談の体制

「うちの子はどちらに向いているの?」と迷ったら、幅広い教科をバランスよく学びたいタイプか、得意な分野を深めたいタイプかを、お子さまと一緒に話してみるのも一つの方法です。

【PR】お子さまの学びをサポートするサービス

Speak(スピーク)
AIを相手に英語を話して練習できる、スピーキング特化の英会話アプリです。お子さまの英語学習を支える保護者の方が、学校とのやりとりや面談に向けてすき間時間に話す練習をするのに使えます。

保護者の英語練習に、AI英会話アプリ「Speak」の7日間無料体験を見る

U-GAKU ニセコ留学(国内留学)
北海道ニセコで、日本にいながら英語で生活する国内留学プログラムです。無料のオンライン個別相談を申し込めます。

中高生・大学生向け国内留学を確認

当サイトはアフィリエイトプログラム(A8.net・もしもアフィリエイト・バリューコマース・楽天アフィリエイト等)に参加しています。リンク経由でお申し込み・ご購入いただくと当サイトに報酬が支払われる場合がありますが、掲載内容・順位に影響はありません。

まとめ

  • 記事の性質: The Local Italy の2026年10月20日の記事は、AOSRが提供した広告主提供記事で、学校側の考え方を伝えるものです。
  • IBとAPの違い: IBディプロマは2年間の一体型コース(45点満点)、APは科目ごとに5月の試験で1〜5のスコアがつく仕組みです。
  • 両方取る場合: AOSRでは組み合わせが可能とされる一方、フルIBとAPの大量同時履修は時間割上難しいと説明されています。
  • 日本への帰国: IB資格は文部科学省が示す大学入学資格の一つ。APスコアの扱いは大学ごとに確認が必要です。
  • 今できること: 候補校の履修の選択肢、途中帰国時の扱い、志望大学の募集要項を早めに確認しましょう。

出典・参考リンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました