海外大学に進学した10名の英語学習、共通点は「身近な道具」と「自分で調べる力」

海外大学に進学した人たちの英語学習の共通点と、人によって違った学び方の例 IB最新ニュース

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「ハーバードやイェールに進学する子って、小さいころから特別な英語教育を受けているんでしょう?」そんなふうに感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。海外大学を視野に入れ始めると、まず英語をどう伸ばせばいいのかが気になりますよね。

そんな疑問にヒントをくれる記事が、Business Insider Japanに掲載されました。日本の高校から海外の大学に進学した10名を取材した教育ライター・加藤紀子さんへのインタビューで、合格者たちの英語学習には「意外と身近な道具を使っていた」という共通点があったと語られています。

この記事では、インタビューの中身と、海外大学を目指す家庭が押さえておきたい背景を、確認できた一次情報をもとにお話ししますね。

ニュースの概要

Business Insider Japanは2026年9月21日、「日本からハーバード、イェールなど海外大学に進学した10名は『何が違う』? そこには英語学習の共通点があった」と題した記事を掲載しました。記事の末尾には、2023年7月3日に初出した記事の再掲と明記されています。つまり、新しい調査結果ではなく、以前のインタビューをあらためて紹介したものということです。

項目 内容
媒体 Business Insider Japan(文:仲野聡子さん、編集:中島日和さん)
掲載日 2026年9月21日(2023年7月3日初出記事の再掲)
記事の形式 教育ライター・加藤紀子さんへのインタビュー
関連する書籍 『海外の大学に進学した人たちはどう英語を学んだのか』(加藤紀子著、ポプラ新書、2023年4月12日刊行)

ポプラ社の書籍紹介によると、この本は日本の高校から海外の大学に進学した10名の英語学習を紹介するもので、進学先として「ハーバード、UCバークレー、イエール」と書かれています。インタビューの中で加藤さんは、10名に加えて3名の専門家にも話を聞いたと説明しています。なお、記事にも書籍紹介ページにも、10名それぞれの名前や進学先の一覧は載っていません。

また、インタビューはもともとビジネスパーソンに向けた構成になっていて、「大人になってからでも英語は伸ばせる」というメッセージも含まれています。ここでは、その中から保護者の方に役立つ部分を中心に見ていきます。

背景と解説

共通していたのは「身近な道具」と「自分で調べる主体性」

海外で通用する英語力を身につけた人たちの共通点を聞かれた加藤さんは、学校の教科書や動画サイト、英会話アプリなど、誰でも手に入るような身近なツールを使いこなしている印象だと答えています。特別な教材や高額なスクールが前提ではなかった、というのは少しほっとする話ですよね。

もう一つの共通点は、自分に合う勉強法から、どんな国にどんな進路の選択肢があるかまで、インターネットで自分で調べ上げていたことです。加藤さんは、こうした主体性が「グロースマインドセット」を育むとも話しています。グロースマインドセットとは、つまり「自分の能力は経験や努力で伸ばせる」と信じて挑戦を続けられる心の持ち方ということです。

海外大学に進学した人たちの英語学習の共通点と、人によって違った学び方の例
図1:共通していたことと、人によって違ったこと(Business Insider Japan 2026年9月21日掲載の加藤紀子さんインタビューより作成)

学び方そのものは「人それぞれ」だった

一方で、具体的な学び方はばらばらでした。記事では、ソファに寝転がってiPadを見ながら暗記する人、ボイスレコーダーに吹き込んで耳で聞いて覚える人、庭を歩き回りながら単語を口に出して覚えた人などが紹介されています。図1にまとめたように、「共通点」と「人によって違ったこと」は分けて読むのが大切です。

ポイント:加藤さんは、こうした勉強法を真似したからといって全員がうまくいくわけではないと話しています。大事なのは「合格者と同じ方法」を探すことではなく、いろいろ試してその子に合う方法を見つけることなんです。

「英語力アップ」を目的にしない

インタビューでは、専門家の話も紹介されています。応用脳神経科学者の青砥瑞人さんは学生時代は英語が嫌いで野球に打ち込んでいたものの、野球を通じて「努力で伸びる」ことを体感していたことが、後の英語力アップにつながったと語ったそうです。加藤さんは、英語力アップそのものではなく、別の目的に一生懸命になった結果として英語が上達している点が興味深いと話しています。

また、高校まで日本で過ごすことが不利になるのでは、という問いに対しては、ハーバード大学に進学した学生が「日本人としてのアイデンティティが確立していて意見を述べることができた」と話していたというエピソードも紹介されています。日本の学校で学ぶことにも良さがある、という視点は、早期留学に迷うご家庭にとって参考になるのではないでしょうか。

出願で求められる英語力試験は大学ごとに違う

海外大学を目指すなら、出願時に英語力の証明がどう扱われるかも知っておきたいところです。大学の公式ページを確認すると、扱いは大学によって異なります(図2にまとめました)。

  • ハーバード大学(Harvard College):1年次・編入の出願者には、TOEFL・IELTS・Duolingoなどの英語力試験は必須ではなく、希望すればスコアを提出できると説明しています。ただし、これらはSAT・ACTなどの試験要件の代わりにはならないとされています。
  • イェール大学(Yale College):英語が母語でなく、英語で授業を行う学校に2年以上在籍していない出願者には、英語力試験のスコア提出を求めています。選択肢としてTOEFL、IELTS、Cambridge English、Duolingo English Testなどが掲載されています。
ハーバード大学とイェール大学の出願時の英語力試験の扱いの比較
図2:出願時の英語力試験の扱い(Harvard College・Yale College公式ページ、2026年10月3日確認より作成)

これは2026年10月3日時点で各大学の公式ページに書かれている内容です。条件は年度ごとに見直されることがあるため、実際に出願する年度の要項で必ず確認してくださいね。

IBのディプロマ・プログラムとの関係

このブログの読者の方には、国際バカロレア(IB)のディプロマ・プログラム(DP)を検討しているご家庭も多いと思います。文部科学省のIB教育推進コンソーシアムによると、DPは16〜19歳を対象とした2年間のプログラムで、所定のカリキュラムを履修し最終試験で所定の成績を収めると、国際的に認められる大学入学資格(IB資格)を取得できます。ただ、今回の記事が伝えているのはDPに限らず、日本の高校で学んだ生徒の英語学習の話です。IBに通っているかどうかにかかわらず、「自分に合う学び方を探す」という姿勢は共通して役に立つはずです。

保護者への影響と今できる対応

今回の記事から見えてくるのは、海外大学への進学は「特別な家庭だけのもの」ではないかもしれない、ということです。もちろん、記事で紹介されたのは10名の体験と専門家の話で、どの方法が合格に結びついたかを統計的に示したものではありません。そのうえで、ご家庭で取り入れやすいヒントを整理してみます。

  • 手持ちの教材を活かす:学校の教科書、動画サイト、英会話アプリなど、すでに身近にあるものから始めてみる
  • 学び方を一緒に試す:見て覚える、聞いて覚える、体を動かしながら覚えるなど、いくつか試して合うものを探す
  • 調べる役は子どもに:志望する国や大学、出願条件を、お子さま自身に調べてもらう
  • 英語を使う場面を日常に:記事では大人向けの例として、スマートフォンやパソコンの言語設定を英語にする、英語のニュースを読む、好きなアーティストの英語の歌詞を覚える、といった方法が挙げられています
  • 夢中になれることを大切に:英語以外の打ち込める経験が、粘り強さにつながることもある

注意:この記事は2023年7月3日に初出したインタビューの再掲です。紹介されている学び方は、2023年7月3日初出のインタビュー記事で紹介されたものです。また、本記事で紹介したハーバード・イェールの出願条件は、2026年10月3日時点の大学公式ページを確認したもので、年度により見直されます。最新の条件は、必ず志望大学の公式ページで確認してください。

保護者としては、つい「どの教材がいいの?」「何点取ればいいの?」と答えを探したくなりますよね。でも記事のメッセージは、学び方の正解は一人ひとり違う、ということです。親ができるのは、方法を決めてあげることより、試してみる環境と、自分で調べる時間を用意してあげることなのかもしれません。

ポイント:加藤さんは、「この時期を逃すと手遅れ」ということはなく、いつ始めても語学力は伸ばせると話しています。中学生・高校生からでも、焦らず一歩ずつ進めていけば大丈夫です。

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まとめ

  • 再掲記事: Business Insider Japanが2026年9月21日に、2023年7月3日初出の加藤紀子さんインタビューを再掲しました
  • 2つの共通点: 教科書・動画サイト・英会話アプリなど身近な道具を使いこなし、勉強法や進路を自分で調べる主体性があったと語られています
  • 学び方は人それぞれ: iPadで暗記、録音して聞く、歩きながら覚えるなど方法はさまざまで、真似すれば全員うまくいくわけではありません
  • 出願条件は大学ごと: ハーバードは英語力試験が任意、イェールは条件に当てはまると必須。出願年度の公式ページで確認を
  • 親の役割: 方法を決めるより、試せる環境と自分で調べる時間を用意することが大切です

出典・参考リンク

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