【新設校】ドルトンX学園高等学校が設置認可、2027年4月開校へ 通信制×寮の学びと入試・費用を確認

ドルトンX学園高等学校の開校までのスケジュール(2026年9月〜2027年4月の予定) IB最新ニュース

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「河合塾グループが岩手県に新しい高校をつくるらしい」というニュース、目にされた方もいるのではないでしょうか。2027年4月の開校をめざしていたドルトンX学園高等学校について、設置する学校法人河合塾学園が、2026年10月6日に岩手県から設置認可を受けたと発表しました。

この学校は、寮で暮らしながら国内外の地域を移動して学ぶ、少し珍しいスタイルの広域通信制高校です。「通信制ってオンラインだけじゃないの?」「入試はいつ?費用はどのくらい?」と気になりますよね。通常の進学では、いま(2026年度)中学3年生のお子さんが2027年4月入学の学年に当たります。出願資格は募集要項でご確認ください。

この記事では、学校法人の発表と学校公式サイトで確認できた内容をもとに、教育内容と認可後の募集条件を、検討するご家庭の目線で整理しますね。

ニュースの概要

2026年10月8日、学校法人河合塾学園(本部:愛知県名古屋市、理事長:河合英樹氏)は、PR TIMESでプレスリリースを公開しました。それによると、広域通信制高校「ドルトンX学園高等学校」が10月6日に岩手県から設置認可を受け、2027年4月に開校する予定です。リリースでは、2025年12月の学校設置計画の発表から約1年の間に進んだ連携や施設整備の状況も紹介されています。

項目 内容
学校名 ドルトンX学園高等学校
設置者 学校法人河合塾学園
設置認可 2026年10月6日、岩手県(学校法人の発表による)
開校予定日 2027年4月1日
学校の種類 私立の広域通信制高校(単位制・通信制課程、普通科)。通学区域は47都道府県
定員 450名(1学年150名×3学年)
キャンパス 本校の一関キャンパス(岩手県一関市花泉町)と、東京キャンパス(東京都調布市のNTT中央研修センタ内)
校長 古屋輝周氏(学校公式サイトの表記)

一関キャンパスの校舎には、2023年に閉校した旧市立油島小学校を活用し、学生寮は1983年に建てられた旧雇用促進住宅「ビレッジハウス花泉」を改修して使うと説明されています。東京キャンパスは、NTT東日本が運営するNTT中央研修センタの中に置かれます。

入試から開校までの予定は、図1にまとめました。

ドルトンX学園高等学校の開校までのスケジュール(2026年9月〜2027年4月の予定)
図1:開校までのスケジュール(予定)。学校法人河合塾学園のプレスリリース(2026年10月8日)と学校公式サイトより作成

背景と解説

ドルトン東京学園の姉妹校として計画

河合塾グループは、2019年に東京都調布市で中高一貫校のドルトン東京学園を開校しています。2025年12月10日の河合塾グループの発表では、ドルトンX学園はこのドルトン東京学園の姉妹校として設立されると説明されていました。名前が似ていますが、別の学校です。

どちらの学校も「ドルトンプラン」という教育方法にもとづいています。学校公式サイトによると、ドルトンプランは約100年前に米国の教育家ヘレン・パーカストが提唱した学習者中心の教育で、「自由」と「協働」を原理にしています。異学年のコミュニティ「ハウス」、学ぶ目的や課題を示す「アサインメント」、現場で探究する「ラボラトリー」が柱です。つまり、先生が一方的に教えるより、生徒が自分で計画を立てて学ぶ形を大切にしている、ということです。

「通信制」でも寮で暮らし、拠点を移動して学ぶ

「広域通信制」とは、3つ以上の都道府県から生徒を募集する通信制高校のことです(文部科学省の資料による)。ドルトンX学園は通学区域を47都道府県としていて、全国から入学できます。学校公式サイトのよくある質問では、全寮制を基本とし、対面授業とオンライン授業を組み合わせると説明しています。

今回の発表では、1年次と3年次は一関キャンパスと東京キャンパスに1学期ずつ滞在し、主に2年次に学期ごとに約3カ所の地域拠点に滞在して探究学習に取り組むとしています。午前はオンラインで教科を学び、午後は地域でフィールドワークを行う形です。3年間の流れを図2にまとめました。

ドルトンX学園高等学校の3年間の学びの場と2つのコース
図2:3年間の学びの場とコース。学校法人河合塾学園のプレスリリース(2026年10月8日)と学校公式サイトより作成

ここは注意:2年次の拠点の数と期間は、資料によって書き方が違います。今回の発表では「学期ごとに約3カ所」、学校公式サイトの教育ページでは「各拠点に約3カ月間・数カ所」です。グローバルコースは授業時間が多いため、地域拠点での活動回数なども探究コースと異なるとされています。具体的な行き先や期間は、説明会で確認しておくと安心です。

このほか、岩手県立花泉高等学校との連携協定の締結予定、一関市での「共同畑プロジェクト」の計画、NTT東日本グループの「NTT e-City Labo」を使った学習、ヒャダイン氏が参加する予定の生徒参加型の校歌づくりなども紹介されています。いずれも「予定」「計画」の段階のものが多い点は押さえておきたいですね。

IBではなく「ミネルバ・バカロレア」と「国際Aレベル」

国際教育に関心のあるご家庭が気になるのは、グローバルコースではないでしょうか。学校公式サイトでは、主要な探究コースとは別にグローバルコースを置き、Minerva Baccalaureate(MBacc、ミネルバ・バカロレア)とInternational A-Level(国際Aレベル)の2つから選ぶとしています。公表されている国際カリキュラムはこの2つで、国際バカロレア(IB)のプログラムは挙げられていません。

MBaccは、米国ミネルバ大学の教育モデルを設計したミネルバ・プロジェクトが開発した高校のディプロマ・プログラムだと説明されています。国際Aレベルは英国式のカリキュラムで、英語・数学・生物・化学・地理・歴史から3科目を選んで学びます。2027年に入学する生徒のAレベル最終試験は2030年5〜6月です。学校公式のnoteでは、IBのディプロマ・プログラム(DP)が6科目を幅広く学ぶのに対し、Aレベルは3科目を深く学ぶ形だと紹介しています。なお、今回の発表ではミネルバ大学は教育モデルの「参考」とされていて、大学との協定などは書かれていません。

保護者への影響と今できる対応

入試のスケジュール

入試は帰国生入試、特色入試、推薦入試、一般入試Ⅰ・Ⅱに分かれています(図1)。

帰国生入試は、日付まで公表されています。2026年9月25日の学校公式のお知らせによると、海外ニューヨーク会場は出願が9月28日〜10月30日で試験は11月14日、海外オンラインⅠは出願が11月2日〜11月18日で試験は11月21日、海外オンラインⅡは出願が12月21日〜2027年1月13日で試験は1月16日です。帰国生入試に複数回出願することはできませんが、受験したあとに特色入試や一般入試に出願することはできます。

特色入試(書類審査・グループワーク)、推薦入試(書類審査・面接)、一般入試Ⅰ(2科・英語資格型)、一般入試Ⅱ(面接型)は、今回の発表では月単位の予定までです。入試区分ごとの募集人数や出願資格、一般入試Ⅰの科目は、2026年10月8日の時点で確認できませんでした。450名は学校全体の定員で、1年生の入試の募集人数ではない点に気をつけてくださいね。

費用は「見込み」の段階

学校公式サイトのよくある質問には、学費が年間130万〜150万円程度、寮費が年間90万〜150万円程度という「現時点での見込み」が載っています。学費にはカリキュラム・教材費・学習施設料などを含み、寮費には住居費・食費などを含むそうです。2年次は滞在先によって寮費が変わります。給付型の「優秀奨学金」「探究貢献奨学金」も導入予定とされています。図3に整理しました。

ドルトンX学園高等学校の学費・寮費の見込み額
図3:学費・寮費の見込み額。学校公式サイト「よくあるご質問」と文部科学省の通知より作成

国の高等学校等就学支援金は、2026年4月1日から所得制限がなくなりました。文部科学省の通知では、私立高校の通信制課程の支給限度額は月額28,100円が原則です。ただし、単位数に応じて授業料を決める学校には別の計算方法があり、就学支援金は授業料に充てる制度です。今回確認できたFAQでは、授業料の内訳や本校での就学支援金の充当額は確認できませんでした。出願前に学校に確認しましょう。

ポイント:寮で暮らすことが基本の学校なので、費用は学費と寮費の両方で考える必要があります。確定額、入学金の有無、2年次の拠点ごとの費用、奨学金の条件の4つは、説明会で聞いておきたい項目です。

検討するご家庭のチェックリスト

  • 2027年4月の入学をめざすか(出願資格は募集要項で確認)
  • 寮生活と、地域を移動しながら学ぶスタイルが合いそうか
  • 探究コースとグローバルコースのどちらを考えるか(学校公式noteでは、グローバルコースはほぼすべての授業を英語で行うと説明)
  • 希望する入試区分の出願資格・募集人数・日程(募集要項で確認)
  • 学費・寮費の確定額と、就学支援金・奨学金の扱い

学校の申込ページには、10月15日と10月27日のオンライン入試説明会、10月17日の河合塾仙台校・大阪校、10月18日の河合塾千種校での説明会・個別相談会、11月7日の一関キャンパスでのオープンキャンパスなどが掲載されています。受付期間があるので、早めに確認してみてくださいね。

確認しておきたいこと:設置認可は学校法人の発表にもとづく情報です。学校公式サイトには、認可前に作られた「認可申請中」などの表示が残っているページもあります。費用や入試の細かい条件は、認可後に更新される最新の募集要項を確認しましょう。

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まとめ

  • 設置認可: 学校法人河合塾学園は、ドルトンX学園高等学校が2026年10月6日に岩手県から設置認可を受け、2027年4月に開校すると発表しました
  • 学びの形: 全寮制を基本とする広域通信制高校で、一関と東京の両キャンパスと国内外の地域拠点を移動しながら探究学習に取り組む計画です
  • 国際カリキュラム: グローバルコースはミネルバ・バカロレアと国際Aレベルの2つで、IBのプログラムは公表されていません
  • 入試: 帰国生入試は日程が公表済みで、特色・推薦・一般入試は月単位の予定です。募集人数などは募集要項で確認を
  • 費用: 学費は年間130万〜150万円程度、寮費は年間90万〜150万円程度の見込みで、確定額は学校に確認が必要です

出典・参考リンク

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