龍谷大学が2027年度JASSO第二種奨学金(海外)の学内受付を開始:海外進学の家庭が確認すべき条件と時期

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「IBのディプロマを取って、そのまま海外の大学に進みたい」――お子さまからそう言われたとき、応援したい気持ちと同時に、真っ先に頭をよぎるのが学費のことではないでしょうか。海外大学の費用は国内の大学とは桁が違うことも多く、「本当にわが家で出せるのかしら」と不安になりますよね。

そんななか、2026年8月20日に龍谷大学が「2027(令和9)年度 日本学生支援機構第二種奨学金(海外)予約採用の申請受付について」というお知らせを公開しました。あくまで学内向けの案内ですが、これは2027年度に海外の大学・大学院へ進学する人を対象としたJASSO(日本学生支援機構)の奨学金が、いよいよ動き出したことを示すサインでもあります。

奨学金は、条件を満たしていても締切を過ぎてしまえば、その募集枠には申し込めません。進学後に申し込む在学採用を利用できる場合もありますが、条件や受付時期が異なるため、JASSOと在籍校への確認が必要です。この記事では、2027年度に海外進学を考えているご家庭が「いつまでに」「どんな条件で」動けばよいのかを、JASSOの公式情報をもとに整理してお伝えします。

ニュースの概要

今回発表されたのは、龍谷大学(京都市)が在学生・卒業生に向けて出した、奨学金の学内募集案内です。発表主体は龍谷大学、公開日は2026年8月20日です。

項目 内容
発表主体・公開日 龍谷大学/2026年8月20日
制度名 日本学生支援機構 第二種奨学金(海外)予約採用
対象 龍谷大学の学部を卒業見込み、または申込時に卒業後2年以内で、2027年度に学位取得を目的として海外の大学・大学院へ進学予定の人。大学院修了見込み、または申込時に修了後2年以内の人も、進学先の課程に応じて対象となります。いずれも経済的理由により修学が困難と認められることが必要です。課程ごとの条件は龍谷大学の案内をご確認ください
学内申請締切 2026年9月30日(水)
貸与月額 大学進学者は2万円から12万円、大学院進学者は5万円・8万円・10万円・13万円・15万円から選択
採用候補者の決定時期 2027年1月下旬

「予約採用」は、海外の大学・大学院への進学前に申し込む方式です。選考を経て採用候補者となり、実際に進学した後にも必要な手続きを行います。「進学前」は「大学の合否が出る前」と同じ意味ではありません。申込時期と進学後の手続きは、JASSOの予約採用案内で確認してください。

大切な注意点です。龍谷大学の案内にある2026年9月30日は、同大学経由で申し込む対象者の学内申請締切です。卒業・修了見込みの在学生だけでなく、申込時に卒業・修了後2年以内という条件に該当する卒業生・修了生も含まれます。他校を通じて申し込む場合は、在学校または卒業校が定める期限を確認してください。

背景と解説

第二種奨学金(海外)は「返す」奨学金です

まず、いちばん大事なところからお伝えします。JASSOの第二種奨学金(海外)は、利子が付く貸与型の奨学金です。つまり、卒業後に本人が返していくお金だということです。「奨学金」と聞くともらえるものというイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、この制度は借り入れなんですね。

条件を具体的に見ておきましょう。JASSOによれば、在学中と返還期限猶予中は無利息で、利率の上限は基本の月額部分について年3パーセントと定められています。返還が始まるのは、原則として貸与が終わった月の翌月から数えて7か月目から。一方で保証については、保証料を支払う機関保証制度に加えて、連帯保証人と保証人を引き受けてもらう人的保証制度にも加入する必要があります。どちらか一方を選べばよい仕組みではないので、保証人をお願いできる方の見当も早めにつけておきたいところです。

お子さまが海外の大学で4年間学ぶとして、月10万円を借りれば単純計算で約480万円。決して小さな額ではありません。ですが「まったく手が届かない」と諦めていたご家庭にとって、進学の選択肢を現実的なものに変える力を持った制度でもあります。返す前提でいくらまでなら無理がないか、ご家族で話し合っておきたいところです。

高校生のうちから申し込める――IB生に関わるのはここ

今回のニュースは大学からの案内でしたが、実はこの制度、国内の高校を卒業してそのまま海外大学へ進む生徒も対象になっています。IBのディプロマを取得して海外大学へ、という進路を考えているご家庭には、まさにここが本題です。

JASSOが示している海外大学向けの予約採用の主な条件は、次のとおりです。

  • 申込資格:2027年3月末に国内の高等学校、中等教育学校の後期課程、特別支援学校の高等部、専修学校の高等課程を卒業予定の人、または卒業後2年以内の人。高等学校卒業程度認定試験の合格者等も対象です
  • 進学時期:2027年4月から2028年3月までに、海外の大学の正規課程に入学または編入学が見込まれること
  • 学力基準:国内の学校での全履修科目の学習成績が平均水準以上であること、特定分野で特に優れた資質能力があると認められること、海外の大学での学修に意欲があり学業を確実に修了できる見込みがあると認められること――このいずれかに当てはまること
  • 家計基準:生計維持者の貸与額算定基準額が381,500円以下であること

「平均水準以上」という表現を見て、具体的な評定はいくつなのかと気になった方もいらっしゃるでしょう。JASSOの公式ページに一律の数値は示されておらず、三つの基準のいずれかを満たせばよい形になっています。学業成績に自信が持てなくても、海外進学への意欲と修了見込みで判断される道があるということです。

申込先にも注意が必要です。国内の高校等に在学中の人や卒業後2年以内の人は、在学校・卒業校を通じて予約採用を申し込みます。一方、高卒認定試験合格者等で学校経由の申込みに当たらない人はJASSOへ直接申し込みます。高校等の卒業見込み・卒業者は、高卒認定試験にも該当していても学校経由です。該当する経路をJASSOの申込方法で確かめてください。なお、留学先の国・地域の全域が外務省の危険情報でレベル3以上に指定されている場合、原則として採用の対象外となる点も押さえておきましょう。

返済不要の「給付型」という選択肢もあります

「借りずに済む方法はないの」と思われた方へ。JASSOには、返済が不要な給付型の海外留学支援制度もあります。そのひとつが、海外の大学で学士号取得を目指す人向けの海外留学支援制度(学部学位取得型)です。

JASSOの2027年度募集案内では、通常応募のエントリーは2026年9月24日13時(日本時間)まで、応募者の書類と高校等による推薦状等の提出は10月1日13時(日本時間)が締切です。一方、第一次審査の結果通知は2027年1月上旬、面接は1月30日または31日、採否結果の通知は3月上旬の予定です。別の申込経路である都道府県推薦枠は、各都道府県が書類を受け付けて選考します。期限と手続きは在籍校と、その所在地の都道府県教育委員会に確認してください。

エントリーの締切がすでに目前だということに、驚かれたのではないでしょうか。海外進学の奨学金は、日本国内の大学受験の感覚よりもかなり早く動きます。

保護者への影響と今できる対応

では、ご家庭では何から手をつければよいのでしょうか。お子さまの状況別に整理してみます。

  • 高校3年生で海外大学進学を考えている場合:まず在学している高校の奨学金担当窓口に、第二種奨学金(海外)の予約採用を希望する旨を伝えてください。校内の締切は学校ごとに設定されており、JASSOの公式ページも「学校が定める期限まで」としています
  • 給付型も検討したい場合:学部学位取得型の通常応募では、2026年9月24日13時(日本時間)がエントリー期限です。応募書類に加え、高校等による推薦状等も10月1日13時が提出期限なので、募集要項を確認し、推薦状等の提出を高校等へ早めに依頼してください。都道府県推薦枠を検討する場合は、在籍校と、その所在地の都道府県教育委員会に期限と手続きを確認しましょう
  • 大学の在学生・卒業生で海外進学を目指す場合:在学校または卒業校の奨学金窓口に対象条件と学内締切を確認してください。龍谷大学経由の申込みでは、対象となる卒業・修了見込み者と申込時に卒業・修了後2年以内の人について、学内申請締切は2026年9月30日です。進学先の課程によって対象条件が異なるため、同大学の案内を確認してください
  • 高校1・2年生の場合:今すぐの手続きはありませんが、家計基準や必要書類の全体像を今のうちに把握しておくと、いざというとき慌てずに済みます

家計基準の「貸与額算定基準額」は、年収そのものではなく、住民税の課税標準額などから計算される数値です。ご家庭が該当するかどうかは、源泉徴収票や課税証明書を手元に置いて、学校の担当窓口やJASSOの公式情報で確認するのが確実です。「たぶん無理だろう」と自己判断で諦めてしまうのが、いちばんもったいないパターンなんです。

なお、国内の大学等に在学しながら第一種または第二種奨学金の貸与を受けている学生が、所定の要件を満たす3か月以上の留学をする場合には、留学時特別増額貸与奨学金という一時金の制度もあります。10万円・20万円・30万円・40万円・50万円から選ぶ形で、日本政策金融公庫の「国の教育ローン」の融資を受けられなかった世帯が対象です。渡航費や住居の初期費用にまとまったお金が要る局面で、覚えておくと役に立つ制度です。

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まとめ

  • 龍谷大学で学内受付が始まりました: 龍谷大学が2026年8月20日にJASSO第二種奨学金(海外)予約採用の学内案内を公開しました。同大学経由で申し込む対象の在学生と、申込時に卒業・修了後2年以内の卒業生・修了生の学内申請締切は2026年9月30日です。他校経由の申込みは在学校・卒業校の期限を確認してください
  • 第二種奨学金(海外)は貸与型: 利子が付き、卒業後に返還が必要です。在学中は無利息で、基本月額部分の利率上限は年3パーセント。返還開始は貸与終了月の翌月から7か月目からです。保証は機関保証と人的保証の両方への加入が必要です
  • 高校生も対象です: 2027年3月末に国内の高校等を卒業予定で、2027年4月から2028年3月に海外大学の正規課程へ進む見込みの人が申し込めます。申込先は在学する高校です
  • 給付型の通常応募は締切が目前: 2027年度の学部学位取得型は、通常応募のエントリーが2026年9月24日13時、応募書類と高校等の推薦状等が10月1日13時(いずれも日本時間)締切です。都道府県推薦枠は受付・選考が別なので、在籍校と都道府県教育委員会に確認してください
  • 貸与型の申込経路も確認を: 龍谷大学の9月30日は同大学経由で申し込む対象の在学生・卒業生・修了生に対する学内期限です。他校を通じて申し込む人は在学校・卒業校の期限を確認してください。高卒認定試験合格者等で直接申込みに該当する人は、JASSOの申込案内で日程と手続きを確認してください

海外進学は、お金の話を避けて通れません。でも、制度を知っているかどうかで、お子さまに示せる選択肢の幅は大きく変わります。学校経由で申し込む方は在学校・卒業校の窓口へ相談し、JASSOへの直接申込みに該当する方は公式案内で手続きを確認することから始めてみてはいかがでしょうか。

出典・参考リンク

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