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「日本語がまだ十分でない子どもが、東京の公立高校に入れる枠ってどのくらいあるの?」――海外から日本への赴任や帰国を控えて、お子さまの高校進学先を探し始めたご家庭なら、まず気になるところですよね。
そんな中、2026年9月24日、共同通信が「外国人生徒の特別定員枠」を設けている20都道府県へのアンケート結果を配信しました。東京・神奈川・大阪・兵庫の4都府県で、今年の志願者数が募集上限を上回ったという内容です。東京では上限250人に対して517人が志願したと報じられています。
この記事では、報道の中身を整理したうえで、東京都教育委員会の公式資料から都立高校の「在京外国人生徒等対象」入試の募集状況と、2027年度入学に向けた日程をまとめました。海外にいながら情報を集めている保護者の方の参考になればうれしいです。
ニュースの概要
共同通信は2026年9月24日、公立高校入試について文部科学省の調査で「外国人生徒の特別定員枠を設定している」と答えた20都道府県を対象に、8月上旬から中旬にアンケートを行ったと伝えました。その結果、東京都・神奈川県・大阪府・兵庫県で志願者数が募集上限を超えていたということです。英語版(Japan Wire)でも同じ日に「Foreign students outnumber high school slots in Tokyo, 3 prefs.」という見出しで配信されています。
| 項目 | 報道の内容 |
|---|---|
| 配信 | 共同通信(2026年9月24日) |
| 調査 | 特別定員枠がある20都道府県への共同通信のアンケート(8月上旬〜中旬) |
| 上限を超えた地域 | 東京都・神奈川県・大阪府・兵庫県 |
| 東京の状況 | 「日本語指導が必要な生徒」の特別枠の上限250人に517人が志願。対象とした2020年以降、7年連続で上限超え |
記事では、全校生徒のうち日本語指導が必要な生徒が3割を超える大阪府立大阪わかば高校の教諭が「外国人がいて生活が成り立っている日本社会で、子どもたちをサポートするのは当然だ」と語り、支援体制の拡充を求めたことも紹介されています。入試の枠だけでなく、入学後の学びを支える体制にも課題がある、というのが報道の大きなメッセージです。
なお、神奈川・大阪・兵庫それぞれの上限や志願者数は、この記事で確認できた日本語の配信本文には載っていなかったため、ここでは取り上げていません。
背景と解説
東京の「在京外国人生徒等対象」入試とは
東京都立高校には、日本語指導が必要な生徒を対象にした「在京外国人生徒等対象」の入試があります。東京都教育委員会の令和8年度(2026年度)の実施要綱では、応募資格の主な柱は次のとおりです。
- 日本語指導が必要な人であること
- 国籍を問わず、外国で学校教育の9年の課程を修了(見込み)した人
- 国籍を問わず、日本の中学校を卒業(見込み)した人で、入学日時点で入国後の在日期間が原則3年以内の人
- 外国籍を持ち、国内の外国人学校で日本の義務教育9年に相当する課程を修了(見込み)した人
- 全日制では、原則として保護者とともに都内に住所があること(入学日までに都内に住所を持つことが確実な場合を含む)
検査は作文と面接で、それぞれ日本語か英語を選べます。つまり、日本語の学力検査で他の受検生と同じ土俵で競うのではなく、来日して間もない生徒の力を別の物差しで見る仕組みということです。
ポイント:日本国籍のお子さまが海外から戻る場合は、別枠の「海外帰国生徒対象」入試(令和8年度は三田・竹早・日野台・国際の4校)が中心になります。こちらは日本国籍があることや海外在住期間などが条件です。どちらの枠に当てはまるかは、国籍・修学歴・来日(帰国)時期で変わります。
公式資料で見る2026年度の募集状況
東京都教育委員会が公表した令和8年度(2026年4月入学)の資料によると、在京外国人生徒等対象は竹台・田柄・南葛飾・府中西・飛鳥・六郷工科・杉並総合・一橋・浅草・荻窪・砂川・国際の12校で実施されました。学校別の募集人員を合計すると245人、最終応募者数は486人、受検者数は480人です。学校別の数字を図1にまとめました。

荻窪(募集20人に応募10人)を除く11校で、応募者数が募集人員を上回っています。いちばん応募が多かったのは国際高校で、募集25人に80人が応募しました。ただし、学校別の応募者数には重複が含まれる可能性があり、足した数がそのまま「受けた人の実人数」とは限らない点には注意が必要です。なお、令和8年度(2026年度)の実施要綱では、先に行われる11校の同選抜に合格した場合、国際高校の同選抜には応募できないとされています。
共同通信の「上限250人・志願517人」と、この公式資料の「245人・486人」は少しずれています。差の5人・31人は、同じ資料にある国際高校の国際バカロレア(IB)コースの外国人生徒枠(募集5人・応募31人)と数字が一致しますが、共同通信がどの範囲を集計したかは公表されておらず、確認できていません。
IBを考えているご家庭へ
都立国際高校は、2015年にIBのディプロマプログラム(DP)の認定を受けた学校です。ただ、IBコースの選抜は在京外国人生徒等対象とは別の区分で行われています。また、東京都教育委員会は2026年9月17日、令和9年度からIBコースの9月入学の選抜を廃止し、4月入学のみにすると発表しました。IBコースを考えている場合は、どの選抜に出願するのかを最初に整理しておくと安心ですね。
保護者への影響と今できる対応
今回の報道から見えてくるのは、東京の公立高校で日本語指導が必要な生徒向けの枠は、毎年のように希望者が上回っているということです。海外から東京へ移る予定で、お子さまの日本語にまだ不安があるご家庭は、「枠があるから大丈夫」と考えず、早めに複数の選択肢を持っておくのが現実的ではないでしょうか。
2027年度(令和9年度)入学に向けた日程は、すでに東京都教育委員会から公表されています。図2にまとめました。

- 説明・相談会:2026年10月11日(日)・10月25日(日)。都立高校を希望する外国人生徒など、日本語指導が必要な生徒と保護者が対象
- 国際高校以外の11校:出願2027年1月20日・21日、検査1月26日、合格発表2月2日
- 国際高校:ネットでの必要事項の入力は2026年12月18日〜2027年2月4日、出願書類の郵送は2027年1月29日〜2月4日必着、検査2月15日、合格発表2月17日
注意:2027年度の学校別の募集人員は、この記事の執筆時点(2026年9月25日)では確認できていません。2026年度の人数はあくまで前年度の実績です。応募資格の細かな条件(在日期間の数え方など)も年度ごとの実施要綱で決まるため、必ず最新の要綱で確認してください。
海外にいるうちから準備しておきたいことを、チェックリストにしました。
- お子さまが「在京外国人生徒等対象」「海外帰国生徒対象」のどちらに当てはまりそうか、国籍・修学歴・来日(帰国)予定日で確認する
- 入学日時点の在日期間や、都内に保護者と住所を持てる時期を逆算しておく
- 作文・面接を日本語と英語のどちらで受けるか、お子さまと話し合っておく
- 10月の説明・相談会に参加できるか検討する(参加が難しい場合は東京都教育委員会の窓口に問い合わせる)
- 公立の特別枠だけに頼らず、私立高校やインターナショナルスクールなども併せて調べておく
ポイント:2027年度の検査日は、国際高校以外の11校が1月26日、国際高校が2月15日と分かれています。検査日の違う学校への出願の組み合わせ方は、実施要綱の併願のルールで必ず確認しましょう。
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まとめ
- 報道の要点: 共同通信のアンケートで、東京・神奈川・大阪・兵庫の4都府県で外国人生徒の特別枠の志願者が上限を超えたと報じられました
- 東京の公式データ: 2026年度の在京外国人生徒等対象(4月入学)は12校で募集人員の合計245人、応募486人でした
- 対象の確認: 日本語指導が必要で国籍を問わない枠と、日本国籍が条件の帰国生徒枠は別物です
- 2027年度の日程: 説明・相談会は2026年10月11日・25日、国際高校以外の検査は2027年1月26日、国際高校は2月15日です
- 早めの備え: 共同通信によると、東京では2020年以降7年連続で特別枠の志願者数が募集上限を上回っています。私立やインターナショナルスクールも含めて選択肢を広げておきましょう
出典・参考リンク
- nippon.com(共同通信配信): 4都府県で募集上限を超過 外国ルーツ生徒の高校入試(2026年9月24日)
- 大分合同新聞(共同通信配信): 4都府県で募集上限を超過(2026年9月24日)
- 東京都教育委員会: 在京外国人生徒等対象の入試について(2026年8月10日更新)
- 東京都教育委員会: 令和8年度入学者選抜 受検状況(在京外国人生徒等対象ほか)(2026年1月26日)
- 東京都教育委員会: 令和8年度 国際高校の合格状況(2026年2月18日)
- 東京都教育委員会: 令和8年度海外帰国生徒等入学者選抜実施要綱(2025年9月25日)
- 東京都教育委員会: 令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について(2026年9月17日)
- 東京都立国際高等学校: IBお知らせ(DP認定の告知、2015年)


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