英語で学べる日本の大学14校を海外メディアが紹介:IB生の家庭が確認したい比較ポイント

Study Internationalが挙げた14大学を国立8校・公立1校・私立5校に分けた一覧図 IB最新ニュース

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「英語で学んできた子に、日本の大学という選択肢はあるの?」「海外大学は学費が心配だけれど、日本で英語で学位が取れるなら…」。IBやインターナショナルスクールで学ぶお子さまがいるご家庭なら、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

留学情報メディアのStudy Internationalが、英語で学べるプログラムがある日本の大学14校を紹介する記事を掲載しました(2026年8月28日更新)。海外の学生向けに書かれた記事ですが、日本在住のご家庭や海外駐在中のご家庭にとっても、大学選びの入口として役立つ内容です。

この記事では、紹介された14校を整理したうえで、各大学の公式情報と照らし合わせて「ここは要注意」というポイントをまとめます。

ニュースの概要

記事のタイトルは「14 best English universities in Japan that offer English-taught programmes (2026 edition)」で、筆者はDini Azriさんです。日本は治安がよく、国立大学の学費が英国やオーストラリアに比べて抑えられている点などを挙げ、英語で学べる大学を14校紹介しています。

区分 紹介された大学(記事の掲載順)
国立(8校) 東京大学、九州大学、北海道大学、東京科学大学、筑波大学、名古屋大学、大阪大学、東北大学
公立(1校) 国際教養大学
私立(5校) 慶應義塾大学、早稲田大学、立教大学、立命館大学、立命館アジア太平洋大学(APU)

区分ごとに並べ直したものを図1にまとめました。東京科学大学は、2024年10月に東京医科歯科大学と東京工業大学が統合して発足した大学です。

Study Internationalが挙げた14大学を国立8校・公立1校・私立5校に分けた一覧図
図1:Study Internationalが挙げた14校の設置区分と国立大学の授業料の目安。同記事(2026年8月28日更新)、文部科学省資料、東京大学公式資料、国際教養大学公式サイトより作成

記事では、国立大学の学費の目安を年3,300〜5,200米ドルほどと紹介し、英国の留学生向け学費(年15,000〜38,000ポンド)などと比べて割安だとしています。ただし、ドル換算は為替で大きく変わります。円で見ると、文部科学省が定める国立大学の授業料の標準額は年535,800円です。東京大学の学士課程は、2025年4月入学者から年642,960円に改定されています。

背景と解説

国も留学生の受け入れを増やす方針

政府の教育未来創造会議は2023年4月27日の第二次提言で、2033年までに外国人留学生の受け入れを40万人にする目標を掲げました。英語で学べる課程の拡充は、こうした流れの中にあります。記事でも、東北大学が全授業を英語で行う「Gateway College」を準備していることなどが紹介されています。東北大学は2025年10月23日の公式発表で、2027年4月の開始予定としています。

「英語プログラム」の中身は大学ごとにバラバラ

ここで保護者として押さえておきたいのが、記事に並ぶ「English programmes」の中身です。大学によっては、学部の学位課程だけでなく、大学院の課程や個別の授業科目の名前も例として挙げられています。つまり「この大学なら英語だけで学士号が取れる」とは限らない、ということです。

たとえば記事は、名古屋大学のG30国際プログラムについて「英語だけで学べる学士課程10」と紹介しています。名古屋大学の公式ページでは、学部の英語学位プログラムは6つ(学部・専攻別に数えると10区分)として掲載されています。数え方の違いで数字が変わる典型例ですね。

ポイント:「英語の授業がある大学」と「英語の授業だけで卒業できる学位課程がある大学」は別物です。気になる大学があれば、学部の英語学位課程(英語での学部入試があるコース)があるかを公式サイトで確認しましょう。

募集を終える課程、新しく始まる課程

リストの1校目に挙がる東京大学では、教養学部の英語学位プログラム「PEAK」が2026年9月入学で最終募集となりました(在学生の教育は継続)。一方で東北大学のように新設を予定する大学もあり、英語学位課程は入れ替わりが起きています。海外メディアの一覧だけで判断せず、最新の募集状況を見ることが大切です。

保護者への影響と今できる対応

国際バカロレアのディプロマ・プログラム(DP)で学ぶお子さまの場合、英語学位課程の多くはDPの成績を出願書類として使えます。各大学の公式情報で確認できた主な動きを図2にまとめました。

IBディプロマ生が確認したい英語学位課程の出願方法と募集状況の一覧図
図2:IB DP生が確認したい英語学位課程の動き。各大学の公式サイト(2026年10月1日確認)より作成

慶應義塾大学の経済学部PEARL、早稲田大学国際教養学部のAO入試、APUの国際学生向けの出願では、IBの予測成績(最終試験前の見込みスコア)を使って出願できます。つまり、DPの最終試験を受ける前に合否がわかる可能性がある、ということです。国際教養大学では、IB修了者も出願できた「総合選抜型入試Ⅱ(9月入学)」を2026年入学分で終え、2027年度から国際入試に再編すると予告しています。

注意:予測成績で合格しても、最終成績の提出が求められます。APUは、IBディプロマを取得できなかった場合に入学資格が取り消されることがあると案内しています。出願時期や条件は年度ごとに変わるため、必ず最新の募集要項で確認してください。

海外駐在中のご家庭では、現地校やインターナショナルスクールの卒業時期が6月前後になることも多いですよね。英語学位課程には9月や10月に入学できるものがあり、卒業から入学までの空白が短くて済む場合があります。反対に、日本の高校で学んで3月に卒業するお子さまなら、4月入学の枠があるかどうかが大事になります。同じ大学でも入学時期によって入試方式が分かれていることがあるので、「いつ卒業して、いつ入学したいか」から逆算して候補を絞るのがおすすめです。

また、日本の大学の英語学位課程は、海外大学に比べると学費を抑えやすい一方で、住まいや生活費、日本語の学習なども含めて考える必要があります。オープンキャンパスやオンライン説明会で、在学生の様子を聞いてみるのもよいでしょう。

比較を始めるときは、次の点をチェックしておくと安心ですよ。

  • 学部の英語学位課程があるか(大学院だけ、科目だけではないか)
  • 入学時期は4月か9月・10月か(DPの修了時期と合うか)
  • IBの予測成績で出願できるか、最終成績の提出条件はどうか
  • 授業料は円でいくらか(国立でも大学により異なる)
  • 募集が続いているか(最終募集・再編の予告がないか)

IB DPを学べる国内の寮制スクールについては、UWC ISAK Japanのガイドも参考になります。

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まとめ

  • 14校の内訳: 国立8校・公立1校・私立5校が紹介されました
  • 英語プログラムの中身: 学位課程・大学院・科目が混在しているため、学部の英語学位課程の有無を公式サイトで確認しましょう
  • 学費は円で確認: 国立大学の標準額は年535,800円、東京大学の学士課程は2025年4月入学者から年642,960円です
  • 課程の入れ替わり: 東京大学PEAKは2026年9月入学が最終募集、東北大学Gateway Collegeは2027年4月開始予定です
  • IB生の出願: 予測成績で出願できる課程もありますが、最終成績の条件まで確認を

出典・参考リンク

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